JPS63250476A - 軟水ボイラ用防食剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、軟水用ボイラの運転時の防食剤に関し、例え
ば比較的高温、高負荷にて使用されるボイラ、蒸気発生
器あるいは熱交換器等の金Ｍ類、特に鉄鋼の腐食を防止
するに有効な防食剤に関するものである。

〔従来の技術〕

軟水ボイラは塩素イオン、硫酸イオン、硝酸イオン及び
炭酸イオン等いわゆる金属の腐食を促進する妨害イオン
を含む用水を使用する関係上、金属の腐食が常に問題と
なる。

近年、特にボイラを効率よく運転しようとする傾向がお
り、より高温、高負荷運転全行なったり、また用水の高
ＩＩ！縮運転が行なわれたシしている。従って、当然、
高温による腐食促進作用が大となると共に、ボイラ水中
の妨害イオンの濃縮による腐食の促進作用が起こり、相
乗的に腐食が著しく大きなものとなる。場合によっては
、致命的な腐食トラブルにつながる原因となることがあ
る。

これらの腐食を防止するために、従来ヒドラジンや亜硫
酸塩等の脱酸素剤の添加、モリブデン酸塩、タングステ
ン酸塩２重合燐酸塩等の燐酸塩、グルコン酸塩、酒石酸
塩、タンニン、リグニンスルホン酸塩等の無機、有機化
合物の単独使用、又は併用がなされている。

しかし、ヒドラジンは毒性が強く、亜硫酸塩は脱酸素作
用の結果として妨害イオン性の強い硫酸イオンを生成す
る欠点を有する。ま友、これらの薬剤は薬注ポンプ等を
使用して常に適正量を用水中に添加する必要があり、管
理上に於て非常に煩わしい面があった。モリブデン酸塩
。

タングステンｒＲ塩、燐酸塩、グルコン酸塩、酒石酸塩
、タンニン、リグニンスルホン酸塩等の無機、有機化合
物は、一般に防食効果に乏しく、妨害イオン１１ｋ度の
高い水質では孔蝕傾向がめり問題がろった。特に燐酸塩
については多相されている薬剤ではめるが、排水の公害
すなわち海域での富栄養化による赤潮発生の主原因とな
り、使用が制限されつつある。

これらの欠点を改良できる防食剤として、本発明者らは
アスコルビン酸塩、ニリンルピン酸塩の単体又は混合物
と単糖類を併用使用する防食剤を前に提案した（特願昭
６１−２３３４７４号）。しかし、本防食剤も高価な薬
剤を成分として使用すること、１念比較的防食に高い濃
度を必要とすることよりボイラの運転経費が高くつく懸
念がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記のようにヒドラジン及び亜硫酸塩等の脱酸素剤はそ
の′Ｓ注、硫酸イオン等の妨害イオンの生成と濃縮及び
管理が繁雑である欠点があり、１次モリブデン酸塩、タ
ングステン酸塩、燐酸塩、グルコン酸塩、６石酸塩、タ
ンニン、リグニンスルホン酸塩等の無機、有機化合物は
防食効果が乏しく、特に腐食傾向の強い高温で使用され
るボイラでは十分な防食効果が得られなかった。

また、アスコルビン＃！、塩、エリソルビン酸塩の単体
又は混合物と単糖類を併用使用する防食剤は経済的に問
題がある。本発明は、これら従来の防食剤が持つ欠点を
解消し、高温・高負荷運転がなされるボイラの有効な防
食剤を提案するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、アスコルビン酸塩、ニリンルピン酸塩の単独
又は混合物と、単糖類と、モリブデン敏ソーダを併用す
ることを特徴とする防食剤に関する。

本発明において、アスコルビン酸塩及びエリソルビン酸
塩は、ナトリウムやカリウム等のアルカリ金属塩、ある
いはモノエタノールアミン。

ジェタノールアミン、トリエタノールアミン。

アンモニア等有機塩基の塩で、水溶性のものが使用でき
る。アスコルビン酸塩とエリソルビン酸塩は単独でも使
用できるが任意の比で併用しても良い。

単糖類としてはグルコース、マンノース、ガラクトース
、フルクトース、アラビノース、キシロース等が使用で
きる。

モリブデン酸塩はナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属塩、モノエタノールアミン、ジェタノールアミン、ト
リエタノールアミン、アンモニア等有機塩基の塩で、水
溶性のものが使用できる。

ナオ、上記したアスコルビン酸塩、エリソルビン酸塩及
び単糖類は異性体に関係なく使用できる０ アスコルビン酸塩及び／又はエリソルビン酸塩と単糖類
との併用比は、重量比で１＝９９〜？９：１、好ましく
は５：９５〜ｓｏ：ｓｏである。アスコルビン酸塩が１
未満であると併用効果がなくなり、単糖類が１未満であ
っても併用効果がなくなるからでるる。なお、アスコル
ビン酸塩はコストが高く、経済性の面と併用効果の面と
を考慮すると、上記の好ましい範囲５：９５〜５０：５
０が適している。

また、アスコルビン酸塩及び／又はニリンルピン酸塩と
単糖類との混合物と、モリブデン酸塩との併用比は、重
量比で９９＝１〜９０：１０の範囲が最も効果的である
。モリブデン酸塩が１未満であると併用効果が乏しく、
１ｏｔ−超えると併用効果が逆に低くなるからである。

なお、本発明防食剤に他のボイラー用添加剤、例えばポ
リアクリル酸塩、ポリアクリル酸塩。

モルホルン、モノエタノールアミン等のスケール分散剤
、補助防食剤、消泡剤、苛性ンーダアンモニア等のアル
カリ剤を併用使用することができる。

〔作　用〕

本発明防食剤の防食作用については明らかではないが、
本発明防食剤の各成分の相乗効果によりボイラの使用温
度、圧力下に於て金属表面に防食皮膜が形成される。こ
の皮膜は黒色であり、Ｘ線回折分析結果によれば、一種
のマグネタイト皮膜と推定できる。この皮膜は非常に緻
密であり、高温、高圧下の腐食環境に於ける腐食よｐ金
属表面を保護するものと推定される。

〔実施１クリ〕 第１表に示す分析値をもつ茶事上水道水に第２表に示す
重量比で調製した本発明防食剤を３００　ｐｐｍとなる
ように添加した防食液ＣＬ８ｔを１ｔの内容積を有する
オートクレーブにと９、次いで重量既知のテストピース
（構造用鋼材。

ＪＩＳ−Ｚ−３１０１，２ｍ、８８−４１，３５Ｘ５０
Ｘ１．２（１１ｍ＋））を防食液中に浸漬する。オート
クレーブをセットし、製置１８０±５℃に加熱し、２日
間静置した０２日後、オートクレーブを冷却し、テスト
ピース全敗り出し発錆の有無を観察すると共に、腐食生
底物を塩酸（１０チ水溶液、インヒビター添加）中にて
除去した後水洗、乾燥してテストピースの重量を秤ジ、
試験前後の重量減よジＭＤＤ値（岬／　ｔｌｔｍ”　／
　ｄａｙ　）を算出した。

試験結果を第２表に、比較例を第３表に示す。

第１表　基布上水道分析値 注１・・・Ｍアルカリ度：ｐＨ４，５〜ａ５のｔＲ濃度
を意味し、その＃ｌ＃度ｆ　ＣａＣＯ５濃度に換算した
もの 注２・・・全硬度：アルカリ土類金属の水中溶存濃度を
意味し、Ｃａ００５１１度に換算したもの第３表比較例 〔発明の効果〕 実施例から分かるように、本発明防食剤は従来の防食剤
に比較して防食効果が優れている。

また、本発明防食剤は低績度で有効でおる九め、防食経
費を大巾に低下させることができる。

しかも本発明防食剤は金属表面に目に見える強固な皮膜
金形底するので、安定した防食力が期待できる。よって
、従来の脱酸素剤のように特別な管理は必要とせず、管
理ミスによる腐食トラブルをほぼ完全に防止することが
できる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. アスコルビン酸塩及び／又はエリソルビン酸塩と、単糖
   類と、モリブデン酸塩とからなる軟水ボイラ用防食剤。