JPS63246654A - 結晶中の不純物濃度測定方法および装置 - Google Patents

結晶中の不純物濃度測定方法および装置

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JPS63246654A
JPS63246654A JP62077469A JP7746987A JPS63246654A JP S63246654 A JPS63246654 A JP S63246654A JP 62077469 A JP62077469 A JP 62077469A JP 7746987 A JP7746987 A JP 7746987A JP S63246654 A JPS63246654 A JP S63246654A
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JP62077469A
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Hiroshi Kaneda
寛 金田
Tsutomu Ogawa
力 小川
Haruhisa Mori
森 治久
Kunihiko Wada
邦彦 和田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔1既  要〕 結晶中において非調和振動素励起を示す不純物の濃度を
測定する方法および装置であって、格子振動の非調和性
の影響を無視できる低温度条件下で結晶試料の弾性定数
を測定し、その測定された結晶試料の弾性定数を高純度
の結晶の弾性定数と比較することによって、結晶試料中
の非調和振動素励起を示す不純物濃度の算出を可能とす
る。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、結晶中の不純物濃度測定方法および装置に関
し、特に、結晶中において非調和振動素励起を示す不純
物の濃度を測定する技術に関する。
〔従来の技術〕
従来、例えば、半導体デバイスを製造するときの基板と
なる半導体結晶中には、どのような不純物も混入してい
ない方が望ましいと考えられていた。しかし、最近にな
って、例えば、シリコン結晶中に侵入型不純物酸素(結
晶の格子点に存在するシリコン原子と置き換わった酸素
原子不純物)が所定量だけ存在すると、半導体デバイス
を製造するときに好ましい結果が得られることが判明し
た。すなわち、半導体デバイスを製造するときの熱処理
工程において、シリコン結晶中に散在している侵入型不
純物酸素は析出することになる。しかし、この析出する
侵入型不純物酸素は、析出過程あるいは析出後において
デバイスに対して極めて有害となる他の金属等の不純物
を吸収することが明らかとなった。そのため、例えば、
シリコン結晶中に30ppm程度の侵入型不純物酸素を
人為的に混入させ、シリコン結晶を製造するときの有害
不純物を熱により析出する侵入型不純物酸素に吸収させ
ることが行われるようになった。
このシリコン結晶中に対する侵入型不純物酸素の混入は
、るつぼ内で溶融しているシリコンをるつぼから引き上
げてシリコン単結晶を製造する過程において、るつぼ体
内に含まれている酸素原子が溶出してシリコン結晶中に
混入することに起因していること知られている。このよ
うに、シリコン単結晶の製造過程で混入した酸素原子が
侵入型不純物酸素であるが、その酸素原子は結晶の格子
点に存在するシリコン原子のほぼ中間に侵入した状態で
存在していて、他の形態の不純物酸素とは異なる性質を
有している。すなわち、上述した他の有害な金属等の不
純物を吸収して析出するのは侵入型不純物酸素だけであ
り、他の形態の不純物酸素はこのような特性を示さない
そのため、製造されたシリコン結晶中における侵入型不
純物酸素の濃度を正確に測定し、シリコン単結晶の製造
条件等を制御して所定濃度の侵入型不純物酸素をシリコ
ン結晶中に混入させる必要がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述したように、近年、結晶中の不純物濃度の測定、例
えば、シリコン結晶中の侵入型不純物酸素濃度の測定が
重要となってきている。
従来、例えば、シリコン結晶中の侵入型不純物酸素の濃
度の測定は、それに固有な赤外および遠赤外の吸収を測
定する赤外°(遠赤外)吸収測定装置を利用して行われ
ていた。すなわち、赤外および遠赤外吸収測定装置で測
定された赤外および遠赤外の吸収強度から比例換算して
シリコン結晶中の侵入型不純物酸素の濃度値を算出する
ようになされていた。しかし、これらの赤外吸収および
遠赤外吸収測定装置は、シリコン結晶中に含まれるドー
パント(燐:P、ボロン:B、砒素:fi、s。
アンチモン:Sb等)の濃度が高くなるにつれて測定が
困難となる。そのため、赤外吸収および遠赤外吸収測定
装置は、半導体デバイスの製造において重要な高濃度不
純物のシリコン結晶(抵抗率カ0.05〜0.005Ω
C程度のバイドーパントのシリコン結晶)中における侵
入型不純物酸素の濃度測定には全く利用することができ
ない。このことは、測定温度が室温から液体ヘリウム温
度の全範囲に対していえることであり、その理由は下記
の通りである。
赤外吸収測定装置について、室温では高濃度ドーパント
のために多数のフリーキャリアが発生しており、この多
数のフリーキャリアによる強い赤外吸収により不純物酸
素の固有赤外吸収が覆い隠されてしまうからである。ま
た、液体ヘリウム温度(約4.21 K)では高濃度ド
ーパントのために多数の中性ドナー、アクセプタが存在
しおり、それらがイオン化されるときの強い赤外吸収に
より不純物酸素の固を赤外吸収が覆い隠されてしまうか
らである。
また、遠赤外吸収測定装置について、室温ではたとえド
ーパントtm度が低くても、不純物酸素の各遠赤外振動
準位が一様に占有されるために誘導吸収と放出が同量に
なり事実上の遠赤外吸収は起こらないからである。また
、液体ヘリウム温度では高濃度ドープのためにドーパン
トの不純物素子(ホール)準位はバンドを形成し、その
不純物バンド内遷移による強い遠赤外吸収により不純物
酸素の固有遠赤外吸収が覆い隠されてしまうからである
一方、結晶中の不純物の濃度を測定する他の方法として
、二次イオン質量分析装置(SIMS)が使用されるこ
とがある。しかし、例えば、シリコン結晶中の侵入型不
純物酸素を測定する場合、質量分析装置で測定される酸
素の量は、侵入型の不純物酸素に限定されず、例えば、
結晶成長時において加えられた熱処理等によってシリコ
ン結晶中に形成される他の形態のあらゆる不純物酸素等
の総量が測定されてしまい、侵入型不純物酸素の濃度だ
けを測定することはできない。
本発明の目的は、上述した従来の結晶中の不純物濃度測
定技術の有する問題点に鑑み、格子振動の非調和性の影
響を無視できる低温度条件下で結晶試料の弾性定数を測
定し、その測定された結晶試料の弾性定数を高純度の結
晶の弾性定数と比較することによって、結晶試料中の非
調和振動素励起を示す不純物濃度の算出を行うことにあ
る。
また、本発明の他の目的は、例えば、高濃度不純物シリ
コン結晶(低抵抗シ・リコン結晶)中における侵入型不
純物酸素の濃度を他の不純物酸素がら区別して測定する
ことのできる装置を提供することにある。このような低
抵抗シリコン結晶中の侵入型不純物酸素の濃度を他の不
純物酸素から区別して測定できる装置は、未だ提案され
ていない。
〔問題点を解決するための手段〕
第1図は本発明に係る結晶中の不純物濃度測定装置の原
理を示すブロック図である。
本発明によれば、結晶試料2中において非調和振動素励
起を示す不純物の濃度を測定する装置であって、格子振
動の非調和性の影響を無視できる低温度状態を発生する
低温度発生手段lと、前記発生された低温度条件下で結
晶試料2の弾性定数を測定する弾性定数測定手段3と、
を具備し、前記測定された結晶試料2の弾性定数を高純
度の結晶の弾性定数と比較して該結晶試料2中の不純物
濃度を算出することを特徴とする結晶中の不純物濃度測
定装置が提供される。
〔作 用〕
上述した構成を有する本発明の結晶中の不純物濃度測定
装置によれば、低温度発生手段1により母体結晶の格子
振動における非調和性の影響を無視できる低温度状態が
発生され、この発生された低温度条件下で弾性定数測定
手段3により結晶試料2の弾性定数が測定される。さら
に、測定された結晶試料2の弾性定数を高純度の結晶の
弾性定数と比較することによって、その結晶試料2中の
不純物濃度を算出することができる。
これにより、例えば、低抵抗シリコン結晶中における侵
入型不純物酸素の温度を他の不純物酸素から区別して測
定することができる。
〔実施例〕
まず、本発明の詳細な説明する前に、本発明の結晶中の
不純物濃度測定方法の原理について説明する。
本発明者は、シリコン結晶中に侵入型不純物酸素が存在
すると、成る温度領域においてその弾性定数が高純度の
シリコン単結晶の弾性定数と異なることを実験的に発見
し、その理由を論理的立場から明らかにした。
第2図は本発明に係る結晶中の不純物濃度測定方法の原
理を説明するための図である。
第2図において、横軸は絶対温度(K:ケルビン)を示
し、また、縦軸は(Cz  C+□)/2モードの音速
の相対値(4,2にの温度における音速を1 、000
0としたときの相対的な音速の値)を示している。
このモードの音速は弾性定数(Cz  C+□)/2の
172乗に比例するので、音速の変化は弾性定数の変化
に直接に関係づけられる。さらに、同図の特性曲線り、
は侵入型不純物酸素を全く含まないシリコン単結晶にお
ける音速の相対値と温度との関係を示し、また、特性曲
線L2は侵入型不純物酸素を321)I)II+含むシ
リコン結晶における音速の相対値と温度との関係を示し
ている。ここで、両結晶試料の音速の測定は、10MH
zの超音波パルスの音速をパルスエコー法で測定するこ
とにより行った。
この第2図から明らかなように、50に以下の温度範囲
において曲線LIと曲線L2との間に違いが認められ、
特に、40に以下の温度範囲においてその差異が顕著で
ある。そして、27にの温度において、曲線L1と曲線
Ltとの間における相対音速の差は、δ= 2/100
0の値に達する。ここで、測定精度は、同様な相対音速
の精度に換算して10−h程度が保証されているので、
10−’の相対音速の差δに対して3桁程度の余裕があ
り、十分な信頼性が確保されているといえるであろう。
以上のことは、20に〜40にの温度範囲において、侵
入型不純物酸素を全く含まないシリコン単結晶の相対音
速と侵入型不純物酸素を321)I)I11含むシリコ
ン結晶の相対音速との間に顕著な差異が存在しているこ
とを示すものである。
上記したような、20に〜30にの温度範囲における侵
入型不純物酸素を全く含まないシリコン単結晶の弾性定
数(相対音速)と侵入型不純物酸素を32ppII+含
むシリコン結晶の弾性定数(相対音速)との間の顕著な
差異は、理論的考察によりシリコン結晶中における侵入
型不純物酸素の回転的非調和振動に起因するものである
と考えられる。
すなわち、侵入型不純物酸素は結晶中の互いに隣接する
シリコン原子のほぼ中間に、やや偏心した状態で侵入し
ているため、格子点のシリコン原子の振動とは異なる振
動をしており、この侵入型不純物酸素の回転的非調和振
動によって、結晶の硬度(結晶の弾性定数)が変化する
と考えられる。
そして、この侵入型不純物酸素による弾性定数の変化は
、熱による母体結晶の格子振動における非調和性の影響
が減少し、また、侵入型不純物酸素の回転的非調和振動
の作用が現出する低温度領域において観測されるのであ
る。
また、必要とされる侵入型不純物酸素の濃度は上限がせ
いぜい数+ppn+程度であり、曲線り、と曲線L2と
の間における弾性定数の差δはシリコン結晶中の侵入型
不純物酸素の濃度に略比例するので適当な換算を行えば
、弾性定数の差δを測定することによってシリコン結晶
中の侵入型不純物酸素の濃度を求めることができる。
以上の説明は、シリコン結晶中の侵入型不純物酸素につ
いてのものであるが、結晶中において非調和振動素励起
を示す不純物であれば、同様に、弾性定数の差δを測定
することによって結晶中において非調和振動素励起を示
す不純物の濃度を求めることができる。
すなわち、本発明に係る結晶中の不純物濃度測定方法は
、母体結晶の格子振動における非調和性の影響を無視で
きる低温度条件下で結晶試料の弾性定数を測定し、その
測定された結晶試料の弾性定数を高純度の結晶の弾性定
数と比較することによって、結晶試料中の不純物濃度を
算出するものである。
次に、図面に従って本発明に係る結晶中の不純物濃度測
定装置の一実施例を説明する。
第3図は本発明の結晶中の不純物濃度測定装置の一実施
例を全体的に示す断面図である。
第3図に示されるように、結晶中の不純物濃度測定装置
は、概略すると、低温クライオスタンド1、試料測定箱
4および測定棒5を備えている。
低温クライオスタンド1の低温槽は3つの槽から成り、
外側の真空槽11は外界と内部との熱接触を遮断するた
めロータリーポンプで減圧されている。中間の液体窒素
槽12および内側の液体ヘリウム槽13は冷媒槽であり
、それぞれ液体窒素および液体ヘリウムが充満されてい
る。そして、液体窒素槽12の内部は液体窒素温度(約
77.34K)まで低下され、さらに、液体ヘリウム槽
13の内部は液体ヘリウム温度(4,21K )まで低
下されることになる。そして、液体ヘリウム温度まで低
下されだ液体ヘリウム槽13の中に測定棒5が挿入され
、その測定棒5の下端には円筒形状の試料測定箱4が位
置するようにされている。
測定棒5の上端からは、超音波パルス発生装置31に接
続されるケーブル31b、超音波パルス検出装置32に
接続されるケーブル32b、結晶試料2(試料測定箱4
)の温度を制御するための温度制御装置(図示しない)
とヒータ線14とを接続するケーブル14および抵抗温
度計15に接続されるケーブル15bが引き出されてい
る。
第4図は本発明の結晶中の不純物濃度測定装置の要部を
示す断面図であり、試料測定箱4が拡大して示されてい
る。
試料測定箱4内には、結晶試料2、結晶試料2を伝わる
超音波パルスを発生するためのピエゾ素子超音波トラン
スデユーサ31a、結晶試料2を伝わる超音波パルスの
音速を検出するためのピエゾ素子超音波トランスデユー
サ32aおよび試料測定箱4内の温度を測定する抵抗温
度計15の温度検出部15aが設けられている。また、
参照符号41は銅等の高い熱伝導性を有する金属で形成
されたホルダーである。この試料測定箱4は、基台4a
および円筒形状のハウジング4bで構成され、ハウジン
グ4bは取り外し可能とされていて、結晶試料2の取り
替え等が簡単に行えるようになされている。
結晶試料2は、例えば、シリコンウェハ2Ns厚または
0.5龍厚から襞間で割り出したものである。
結晶試料2の下端にはピエゾ素子超音波トランスデユー
サ31aが固定され、また、結晶試料2の上端にはピエ
ゾ素子超音波トランスデユーサ32aが固定されている
。ピエゾ素子超音波トランスデユーサ31aにはケーブ
ル31bを介して超音波パルス発生装置31で発生され
たパルス信号が印加され、ピエゾ素子超音波トランスデ
ユーサ31aはその圧電効果によりパルス信号を超音波
振動に変換して結晶試料2の一端を振動させるようにな
されている。また、ピエゾ素子超音波トランスデユーサ
32aはその圧電効果により結晶試料2の他端に伝わっ
た超音波振動を電気的パルスに変換し、ケーブル32b
を介して超音波パルス検出装置32にパルス信号を出力
するようになされている。これにより、トランスデユー
サ31aからトランスデユーサ32aに結晶試料2を伝
わった超音波パルスの音速が測定されることになるが、
この結晶試料2を伝わる超音波パルスの音速の測定は、
超音波パルス発生装置31で発生されたパルス信号と超
音波パルス検出装置32で検出されたパルス信号とを比
較して行うもので、例えば、パルスエコー法により測定
される。
ここで、超音波パルスは、IOK Hz 〜100G 
Hzの周波数範囲のものを使用することができるが、具
体的に、例えば、10MHzの超音波パルスが使用され
る。また、結晶試料2は、例えば、シリコン結晶をカッ
トしたものであるが、この結晶試料2としてシリコンウ
ェハ自体を使用することもできる。このように、結晶試
料2としてシリコンウェハ自体を使用しても、超音波パ
ルスの音速を測定した後そのまま半導体デバイスの基板
等として使用することができる。
試料測定箱4の外周、すなわち、ハウジング4bの外周
には、ヒータ線14が巻回されている。
このヒータ線14はケーブル14bで温度制御装置に接
続され、この温度制御装置により試料測定箱4内の温度
を電気的に制御できるようになされている。金属製ホル
ダー41は、結晶試料2に接近して設けられていて、結
晶試料2の温度分布を一様にするようになされている。
この金属製ホルダー41には抵抗温度計15の温度検出
部15aが設けられていて、金属製ホルダー41の温度
(略ぼ、結晶試料2の温度と等しい)を検出して結晶試
料2の温度を制御できるようになされている。
以上において、結晶試料2を伝わる超音波パルスの音速
を測定する温度は、母体結晶の格子振動における非調和
性の影響を正しく差し引き、また、例えば、侵入型不純
物酸素の回転的非調和振動の作用が現出すると考えられ
る80に以下の温度を使用する必要がある。本実施例装
置のように液体ヘリウムを内側の槽の冷媒として使用す
ると、クライオスタット1で発生可能な温度は、実際に
は6に程度である。しかし、近年、盛んに研究開発され
ている低温度発生技術を使用すれば絶対零度(OKの温
度)に近い温度範囲で結晶試料2中を伝わる超音波パル
スの音速を測定して弾性定数を算出することができる。
さらに、結晶試料2を伝わる超音波パルスの音速測定は
、測定する温度を可変してその各温度に対応する超音波
パルスの音速を測定して弾性定数をそれぞれ算出するが
、例えば、結晶試料2を伝わる超音波パルスの音速測定
は、高純度の結晶を伝わる超音波パルスの音速から算出
された弾性定数との差が顕著である特定の温度(シリコ
ン結晶中の侵入型不純物酸素の場合は、例えば、25に
の温度)だけの弾性定数を測定して不純物濃度を算出す
ることもできる。
本発明に係る結晶中の不純物濃度測定方法および装置は
、結晶中において非調和振動素励起を示す不純物の濃度
を測定することができ、そして、ドーパントが多量に含
まれた高濃度不純物結晶(不純物を0.1 ppm以上
含む高濃度不純物半導体結晶)中の侵入型不純物酸素の
濃度を測定することができる。また、熱処理等により侵
入型不純物酸素以外の形態の不純物酸素が混入していて
も侵入型不純物酸素の濃度だけを区別して測定すること
ができる。さらに、本発明の結晶中の不純物濃度測定方
法および装置は、シリコン結晶中の侵入型不純物酸素の
濃度測定に限定されるものではなく、様々な結晶中にお
いて非調和振動素励起を示す不純物の濃度を測定するこ
とができる。例えば、熱処理によって数個の不純物原子
が寄り集まった析出の初期過程で算出されるシリコン結
晶中の酸素の微小複合体の濃度測定にも使用することが
できる可能性が高い。
〔発明の効果〕
以上、詳述したように、本発明に係る結晶中の不純物濃
度測定方法および装置は、格子振動の非調和性の影響を
無視できる低温度条件下で結晶試料の弾性定数を測定し
、その測定された結晶試料の弾性定数を高純度の半導体
の弾性定数と比較しすることによって、結晶試料中の非
調和振動素励起を示す不純物濃度を算出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る結晶中の不純物濃度測定装置の原
理を示すブロック図、 第2図は本発明に係る結晶中の不純物濃度測定方法の原
理を説明するための図、 第3図は本発明の結晶中の不純物濃度測定装置の一実施
例を全体的に示す断面図、 第4図は本発明の結晶中の不純物濃度測定装置の要部を
示す断面図である。 (符号の説明) ■・・・低温度発生手段、 2・・・結晶試料、 3・・・弾性定数測定手段、 4・・・試料測定箱、 5・・・測定棒、 11・・・真空槽、 12・・・液体窒素槽、 13・・・液体ヘリウム槽、 14・・・ヒータ線、 15・・・抵抗温度計、 31・・・超音波パルス発生装置、 32・・・超音波パルス検出装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、結晶中において非調和振動素励起を示す不純物の濃
    度を測定する方法であって、格子振動の非調和性の影響
    を無視できる低温度条件下で結晶試料の弾性定数を測定
    し、該測定された結晶試料の弾性定数を高純度の結晶の
    弾性定数と比較して該結晶試料中の不純物濃度を算出す
    ることを特徴とする結晶中の不純物濃度測定方法。 2、前記結晶試料の弾性定数の測定は、80K以下の温
    度で行うようになっている特許請求の範囲第1項に記載
    の方法。 3、前記結晶試料の弾性定数の測定は、温度を変化させ
    て行うようになっている特許請求の範囲第2項に記載の
    方法。 4、前記結晶試料の弾性定数の測定は、該結晶試料を伝
    わる超音波の音速を測定することにより行うようになっ
    ている特許請求の範囲第1項に記載の方法。 5、前記結晶試料を伝わる音速の測定は、10KHz〜
    100GHzの周波数の超音波を使用して行うようにな
    っている特許請求の範囲第4項に記載の方法。 6、前記弾性定数を測定する結晶試料は、半導体である
    特許請求の範囲第1項に記載の方法。 7、前記半導体は、シリコン半導体である特許請求の範
    囲第6項に記載の方法。 8、前記半導体は、ドナーまたはアクセプタ不純物を0
    .1ppm以上含む高濃度不純物半導体である特許請求
    の範囲第6項に記載の方法。 9、前記侵入型不純物は、侵入型不純物酸素である特許
    請求の範囲第8項に記載の方法。10、結晶試料(2)
    中において非調和振動素励起を示す不純物の濃度を測定
    する装置であって、格子振動の非講和性の影響を無視で
    きる低温度状態を発生する低温度発生手段(1)と、 前記発生された低温度条件下で結晶試料の弾性定数を測
    定する弾性定数測定手段(3)と、を具備し、前記測定
    された結晶試料(2)の弾性定数を高純度の結晶の弾性
    定数と比較して該結晶試料(2)中の不純物濃度を算出
    することを特徴とする結晶中の不純物濃度測定装置。 11、前記低温度発生手段(1)は、80K以下の温度
    状態を発生するようになっている特許請求の範囲第10
    項に記載の装置。 12、前記低温度発生手段(1)は、低温クライオスタ
    ットを備えている特許請求の範囲第11項に記載の装置
    。 13、前記低温度発生手段(1)は、温度を可変する温
    度可変装置および該可変された温度を検出する温度検出
    装置を備えている特許請求の範囲第10項に記載の装置
    。 14、前記温度可変装置はヒータを備え、前記温度検出
    装置は抵抗温度計を備えている特許請求の範囲第13項
    に記載の装置。 15、前記結晶試料(2)は、高熱伝導性ケース中に配
    置されるようになっている特許請求の範囲第10項に記
    載の装置。 16、前記弾性定数測定手段(3)は、超音波パルス発
    生装置および超音波パルス検出装置を備え、前記結晶試
    料(2)を伝わる超音波パルスの音速を測定するように
    なっている特許請求の範囲第10項に記載の装置。 17、前記超音波パルス発生装置および超音波パルス検
    出装置は、各々ピエゾ素子超音波トランスデューサを備
    えている特許請求の範囲第16項に記載の装置。 18、前記超音波パルス発生装置および超音波パルス検
    出装置は、10KHz〜100GHzの周波数範囲内で
    使用する特許請求の範囲第16項に記載の装置。
JP62077469A 1987-04-01 1987-04-01 結晶中の不純物濃度測定方法および装置 Pending JPS63246654A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0651860U (ja) * 1992-09-08 1994-07-15 ローム株式会社 半導体ウエハ弾性係数測定装置
JP2012526275A (ja) * 2009-05-05 2012-10-25 ラム リサーチ コーポレーション 基板の完全性を判定するための非破壊的信号伝搬システムおよび方法
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