JPS6324539B2 - - Google Patents

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JPS6324539B2
JPS6324539B2 JP1993981A JP1993981A JPS6324539B2 JP S6324539 B2 JPS6324539 B2 JP S6324539B2 JP 1993981 A JP1993981 A JP 1993981A JP 1993981 A JP1993981 A JP 1993981A JP S6324539 B2 JPS6324539 B2 JP S6324539B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
pvc
weight
zinc
triazine
Prior art date
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Expired
Application number
JP1993981A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JPS57133139A (en
Inventor
Yoshiro Nakamura
Kunio Mori
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS57133139A publication Critical patent/JPS57133139A/en
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱安定化されたポリ塩化ビニル組成物
に関するものである。 本発明者は、先にポリ塩化ビニル(以下PVC
という)の熱安定剤として2―置換―4,6―ジ
チオール―s―トリアジンが有効であることを見
い出したが、このものは着色の抑制効果、透明
性、抗プルーミング性及び抗プレートアウト性な
どが必らずしも十分であるとはいい難かつた。 そこで本発明者は、上記問題点の解消された
PVC組成物を開発すべく研究を重ねた結果、
PVC100重量部当たり、一般式 (式中、R1及びR2は炭化水素残基であり、M
は水素、アルカリ金属又はアルカリ土類金属であ
る) で示されるジチオール―s―トリアジンの亜鉛塩
()0.01〜5重量部及び有機酸のアルカリ金属
塩又はアルカリ土類金属塩()0.1〜50重量部
を含有せしめたポリ塩化ビニル組成物が所期の目
的を達成することを見い出し本発明に到達した。 本発明において用いられるジチオール―s―ト
リアジンの亜鉛塩は、一般式 (式中、R1及びMは前記と同一である。なお
2つのMは同一でも異なつていてもよい) で示されるジチオール―s―トリアジン()と
一般式 (R2COO)2Zn (式中R2は前記と同じである) で示される有機酸亜鉛塩()とを1:1のモル
比で、炭化水素又はジオクチルフタレートなどの
比較的極性の低い溶剤中で反応させることによつ
て合成することができる。この化合物の合成にお
いては()/()モル比を1とすることが必
要である。これが1より大きいと が生成し、着色抑制効果の減少、製品の白濁によ
る透明性の低下、ブルーミング及びプレートアウ
トの原因となる。一方、該モル比が1より小さい
と亜鉛含量が多くなつて亜鉛焼けがひどくなり、
着色抑制効果が減少するため好ましくない。()
と()との反応物からの()と()との分
離は非常に困難であるからこの点においてもモル
比は1に厳守することが必要である。 ()及び()におけるR1としては、メチ
ル、エチル、ブチルなどのアルキル基、シクロヘ
キシルなどのシクロアルキル基、プロペニルなど
のアルケニル基、フエニル基、ベンジル基、ナフ
チル基、メチルフエニル、t―ブチルフエニルな
どの置換フエニル基などが挙げられる。 ()及び()におけるMの代表例として
は、水素、Li,Na,K,1/2Mg,1/2Ca,1/2Sr
及び1/2Baが挙げられる。 なお、()としてR1―NH―がR1―O―,
R1R1N―,HS―などのトリアジン化合物を用い
た場合には()とのモル比や反応条件などを検
討しても()のような型の化合物しか得られな
いため本発明の目的は達成されない。 また、()はPVCの滑剤的役割を示し、かつ
PVCと相溶性のあるものが望ましく、この点か
ら、R2はC7H15―,C11H23―,C17H35―,
C17H33―,C4H9―C6H4―及びC8H17―C6H4―な
どのような炭素数7以上のアルキル基、置換フエ
ニル基、ベンジル基及び置換シクロアルキル基な
どが好ましい。()とてR2がCH3―及びC2H5
などの炭素数の低いものを用いた場合には、()
の収率が悪く、()が多量生成するため好まし
くない。 本発明において用いられる有機酸のアルカリ金
属塩及びアルカリ土類金属塩としては、オクチル
酸、ラウリン酸又はステアリン酸などのリチウム
塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム
塩、カルシウム塩、バリウム塩又はストロンチウ
ム塩などが挙げられる。 ()の使用量はPVC100重量部当たり0.01〜
5重量部望ましくは0.1〜1.0重量部である。0.01
重量部未満では安定化効果が十分でなく、また5
重量部を越えると、安定化効果はそれ以上向上し
ないばかりか他の物性に悪影響を及ぼすことにな
る。 ()の使用量はPVC100重量部当たり0.1〜50
重量部望ましくは0.5〜5重量部である。0.1重量
部未満では安定性効果が不十分であり、50重量部
を越えると加工性が不良となる。 本発明によりPVCの熱着色抑制及びその他の
前記諸問題が改良される理由について現在のとこ
ろ推測しうる点を以下に述べる。 PVCを加熱すると、PVC分子中に含まれるア
リル型塩素、第三級塩素、頭一頭単位などの異常
構造が起点となつてジツパー式の脱塩化水素が起
こり、ポリエン連鎖の成長により発色すると考え
られている。したがつて、PVCの熱着色を抑制
するためには、上記の熱に不安定な異常構造を安
定化し、ジツパー式脱塩化水素を防止することが
必要であるが、とりわけ、最も熱分解しやすいア
リル型塩素構造を完全に安定化することが重要と
思われる。 本発明はこのアリル型塩素を化学的な処理によ
り安定化させることを趣旨とするものである。す
なわち、本発明における()はPVC中のアリ
ル型塩素と反応して のような架橋型構造を導入され、PVCのジツパ
ー的脱塩化水素を抑制する。ところが、上記の反
応により生成する塩化亜鉛はPVCの脱塩化水素
分解を著しく促進するので、()だけではPVC
の熱着色を抑制できない。そこで生成した塩化亜
鉛を脱塩化水素反応に比較的無関係な化合物に変
換するために受酸剤を共存させることが必要であ
るが、受酸剤としては、塩化亜鉛との反応により
生成する塩化物がPVCの分解を促進しないよう
なものであるだけでなく、それ自体及び生成塩化
物が共に()とアリル型塩素との選択的反応を
損なわないものでなければならない。そのためこ
のような要件を備えた受酸剤として本発明におい
て有機酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属
塩が使用されるのである。 なお、アリル型塩素との反応性自体は、 の方が高いのであるが、このものは正規構造の塩
素との反応性も高いため、それだけアリル型塩素
に対する選択性が低くなつて結果的に熱着色抑制
効果を低いものとする。 本発明のPVC組成物は、必要に応じて通常の
添加剤、例えばジオクチルフタレートのような可
塑剤又は金属酸化物、炭酸塩等の充填剤等を含有
することができる。 次に実施例により本発明を説明する。薬剤の使
用部数は重量基準である。なお、実施例で用いた
ジチオール―s―トリアジンの亜鉛塩は参考例1
〜5により調製した。参考例における窒素分析は
ケルダール法、亜鉛分析は重量法によつた。 参考例 1 高沸点炭化水素(Solveso150)200ml中に6―
アニリノ―1,3,5―トリアジン―2,4―ジ
チオール(AF)0.02モル(4.72g)とステアリ
ン酸亜鉛0.02モル(12.64g)とを加え、80℃で
5時間反応させた後、反応混合物を50℃で別
し、得られた白色粉末をエタノール、
Solveso150及びエーテルでよく洗浄し、未反応
物を取り除いた。生成無定形粉末の収量は9.9g
であつた。分析値:N9.7%、Zn11.4%
(C27H42N4O2S2Znとしての計算値:N9.54%、
Zn11.9%)。赤外線吸収スペクトル(KBr):3350
(W)、3220(W)、2970(m)、2930(S)、2850
(S)、1610(S)、1570(S)、1500〜1550(S)、
1460(S)、1400(S)、1380(m)、1280(m)、12
30
(S)、1160(m)、875(m)、820(m)、770(m
)、
745(m)、720(m)、710(m)、680(m)、500(
W)、
460(W)cm-1。 したがつて生成物は下記式の化合物であること
がわかる。 なお、反応溶媒としてSolveso150の代りにテ
トラヒドロフラン、ポリエチレングリコール又は
ジオクチルフタレートを用いた場合にも同様の結
果が得られた。 参考例 2 Solveso150 200ml中にAF0.02モル(4.72g)
とラウリン酸亜鉛0.02モル(9.27g)とを加え、
参考例1と同様にして白色粉末8.2gを得た。分
析値:N11.1%、Zn12.9%(C21H30O2N4S2Znと
しての計算値:N:11.21%、Zn13.09%)。赤外
線吸収スペクトル(KBr):3350(W)、3200
(W)、2970(m)、2925(S)、2850(m)、1610
(S)、1590(S)、1570(S)、1520(S)、1455
(S)、1410(S)、1370(S)、1330(m)、1300
(m)、1280(m)、1240(m)、1225(S)、1160
(m)、880(m)、820(m)、800(W)、765(m)

740(m)、720(m)、700(W)、500(W)、450(
W)
cm-1。 したがつて生成物は下記式の化合物であること
がわかる。 参考例 3 エタノール200ml中にAF0.02モル(4.72g)と
イソオクチル酸亜鉛0.02モル(7.03g)とを加
え、50℃で5時間反応させた後、不溶部分を別
により除き、エタノールを留去することによつて
淡黄色のシロツプが得られた。これをベンゼン及
びエーテルでよく洗浄することによつて精製品
6.8gを回収した。分析値:N12.4%、Zn15.0%
(C17H22O2N4S2Znとしての計算値:N:12.62%、
Zn14.74%)。赤外線吸収スペクトル(KBr):
3300(W)、3100(W)、2960(S)、2920(S)、28
50
(m)、1610(S)、1590(S)、1570(S)、1520
(S)、1450(S)、1420(S)、1355(S)、1320
(m)、1300(m)、1290(m)、1240(m)、1220
(S)、1160(m)、890(m)、820(W)、800(W
)、
760(m)、740(m)、700(W)、500(W)、450(
W)
cm-1。 したがつて生成物は下記式の化合物であること
がわかる。 なお、反応媒体としてSolveso150の代りにテ
トラヒドロフラン、ポリエチレングリコール又は
ジオクチルフタレートを用いた場合にも同様の結
果が得られた。 参考例 4 Solveso150 120mlにAF0.02モル(4.72g)と
ステアリン酸亜鉛0.01モル(6.32g)とを加え、
80℃で5時間反応させた後、反応混合物を別
し、得られた白色粉末をアルコール、
Solveso150及びエーテルで洗浄することによつ
て精製品が4.9g得られた。分析値:N20.9%、
Zn12.4%(C18H14N8S4Znとしての計算値:N:
20.91%、Zn12.20%)。赤外線吸収スペクトル
(KBr):3600(W)、3350(m)、3150(m)、2960
(m)、1600(S)、1560(S)、1470―1530(S)、
1450(S)、1350(S)、1290(S)、1260(S)、12
10
(S)、1140(S)、1130(W)、900(W)、880(S
)、
820(m)、770(S)、740(S)、700(m)、680(
S)、
500(m)、460(m)cm-1。 したがつてこの生成物は下記式の化合物である
ことがわかる。 参考例 5 参考例1において用いたAFを0.022モル(5.19
g)(AF/ステアリン酸亜鉛 モル比1.1)とし
たほかは参考例1と同様の実験を行うことにより
白色粉末11.3gが得られた。分析値:N10.63%、
Zn11.29%。赤外線吸収スペクトル(KBr):3600
(W)、3350(W)、3150(W)、2960(W)、2920
(S)、2850(S)、1620(W)、1610(S)、1560
(S)、1500〜1540(S)、1490(S)、1450(S)、
1400(m)、1350(S)、1280(m)、1260(m)、12
20
(S)、1210(S)、1150(m)、900(W)、880(S
)、
820(m)、780(S)、750(m)、720(m)、710(
m)、
680(m)、560(W)、460(W)cm-1。 この生成物は、元素分析値及びこれとPVCと
の混合物の透明性試験結果から試料Aと試料Dと
の9:1(モル比)の混合物であることがわかる。 実施例 PVC100部、ジオクチルフタレート40部、表示
のトリアジン亜鉛塩表示量及びステアリン酸バリ
ウム1.3部を160℃で5分間混合した後、160℃で
5分間プレスすることにより厚さ0.5mmのシート
を作成し、着色度及び透明性の試験を下記により
行つた。 着色度……PVCシートをスライドガラスには
さみ、170℃のギヤーオーブン中に入れ、
30分毎にスガ測色色差計算機で着色度を測
定した。着色の抑制効果は着色度が12%に
達するまでの時間で示した。 透明性……PVCシートについて600nmの光の
透過度(%)を測定した。 また、上記PVC混合物にさらにFEFカーボン
を10部添加して同様にして調製したPVCシート
を25℃の水に72時間浸漬し、表面の白濁の程度
(ブルーミング性)を小、中、大の三段階で評価
した。 さらに、着色度及び透明性の試験に供したと同
じPVC混合物にウオツチングレツド1部を添加
した配合物15gを清浄な実験用小型ロールで170
℃3分間混合し取り除いた後、クリーニング配合
物(PVC100部、ジオクチルフタレート40部、二
塩基性ステアリン酸鉛1.5部、三塩基性亜硫酸鉛
2部、シリカ10部及び炭酸カルシウム20部)15g
を上記ロール上で180℃3分間混合してロールに
付着した安定剤(ウオツチングレツドが吸蔵され
ている)を回収した。このクリーニング配合物を
160℃で5分間プレスすることにより作成した厚
さ0.5mmのシートの赤色度△E(%)を色差計で測
定することによりプレートアウト性を評価した。
クリーニング配合物自体の△Eは10.5%であるか
ら、これより△Eが大きいほどプレートアウトし
ていることを意味する。 【表】
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION The present invention relates to heat stabilized polyvinyl chloride compositions. The present inventor previously discovered polyvinyl chloride (hereinafter referred to as PVC).
We have found that 2-substituted-4,6-dithiol-s-triazine is effective as a heat stabilizer for the following methods: However, it is difficult to say that this is necessarily sufficient. Therefore, the present inventor has developed a method that solves the above problems.
As a result of repeated research to develop PVC compositions,
Per 100 parts by weight of PVC, general formula (In the formula, R 1 and R 2 are hydrocarbon residues, and M
is hydrogen, an alkali metal or an alkaline earth metal) 0.01 to 5 parts by weight of a zinc salt of dithiol-s-triazine () and 0.1 to 50 parts by weight of an alkali metal salt or an alkaline earth metal salt of an organic acid () The present invention has been accomplished by discovering that a polyvinyl chloride composition containing 100% of 100% of polyvinyl chloride achieves the intended purpose. The zinc salt of dithiol-s-triazine used in the present invention has the general formula (In the formula, R 1 and M are the same as above. The two M's may be the same or different.) Dithiol-s-triazine () represented by the general formula (R 2 COO) 2 Zn ( (in which R 2 is the same as above) is reacted with an organic acid zinc salt () represented by the formula () in a 1:1 molar ratio in a relatively low polar solvent such as a hydrocarbon or dioctyl phthalate. can be synthesized. In the synthesis of this compound, it is necessary to set the ()/() molar ratio to 1. If this is greater than 1 This results in a decrease in the coloring suppression effect, a decrease in transparency due to cloudiness of the product, and causes blooming and plate-out. On the other hand, if the molar ratio is less than 1, the zinc content will increase and zinc burning will become severe.
This is not preferable because the effect of suppressing coloring is reduced. ()
Since it is very difficult to separate () and () from the reaction product of () and (), it is necessary to strictly maintain the molar ratio to 1 in this respect as well. R 1 in () and () includes alkyl groups such as methyl, ethyl, butyl, cycloalkyl groups such as cyclohexyl, alkenyl groups such as propenyl, phenyl group, benzyl group, naphthyl group, methylphenyl, t-butylphenyl, etc. Examples include substituted phenyl groups. Representative examples of M in () and () include hydrogen, Li, Na, K, 1/2Mg, 1/2Ca, 1/2Sr
and 1/2Ba. In addition, as (), R 1 -NH- is R 1 -O-,
When triazine compounds such as R 1 R 1 N-, HS- are used, only compounds of type () can be obtained even if the molar ratio with () and reaction conditions are considered, so the method of the present invention is difficult to obtain. The purpose is not achieved. In addition, () indicates the lubricant role of PVC, and
It is desirable to use something that is compatible with PVC, and from this point of view, R 2 is C 7 H 15 —, C 11 H 23 —, C 17 H 35 —,
Alkyl groups with 7 or more carbon atoms, substituted phenyl groups, benzyl groups, and substituted cycloalkyl groups such as C 17 H 33 ―, C 4 H 9 ―C 6 H 4 ―, and C 8 H 17 ―C 6 H 4 ―, etc. etc. are preferable. () and R 2 is CH 3 -- and C 2 H 5 --
When using a low carbon number such as ()
It is not preferred because the yield is poor and a large amount of () is produced. The alkali metal salts and alkaline earth metal salts of organic acids used in the present invention include lithium salts, sodium salts, potassium salts, magnesium salts, calcium salts, barium salts, or strontium salts such as octylic acid, lauric acid, or stearic acid. Examples include. The usage amount of () is 0.01 to 100 parts by weight of PVC.
The amount is 5 parts by weight, preferably 0.1 to 1.0 parts by weight. 0.01
If it is less than 5 parts by weight, the stabilizing effect will not be sufficient;
If the amount exceeds 1 part by weight, the stabilizing effect will not be improved any further, and other physical properties will be adversely affected. The amount used in () is 0.1 to 50 per 100 parts by weight of PVC.
Parts by weight are preferably 0.5 to 5 parts by weight. If it is less than 0.1 parts by weight, the stability effect will be insufficient, and if it exceeds 50 parts by weight, processability will be poor. The points that can be speculated at present regarding the reasons why the present invention suppresses thermal coloring of PVC and improves the above-mentioned problems will be described below. When PVC is heated, Zipper-type dehydrochlorination occurs starting from abnormal structures such as allylic chlorine, tertiary chlorine, and single-head units contained in the PVC molecule, and color is thought to occur due to the growth of polyene chains. ing. Therefore, in order to suppress thermal coloring of PVC, it is necessary to stabilize the above thermally unstable abnormal structure and prevent Zipper dehydrochlorination. It seems important to completely stabilize the allylic chlorine structure. The purpose of the present invention is to stabilize this allylic chlorine by chemical treatment. In other words, () in the present invention reacts with allyl chlorine in PVC. A cross-linked structure such as is introduced to suppress zipper-like dehydrochlorination of PVC. However, since the zinc chloride produced by the above reaction significantly accelerates the dehydrochlorination decomposition of PVC,
cannot suppress thermal coloring. In order to convert the zinc chloride produced there into a compound relatively unrelated to the dehydrochlorination reaction, it is necessary to coexist with an acid acceptor. Not only must it be such that it does not promote the decomposition of PVC, but it must also be such that both itself and the chloride produced do not impair the selective reaction of () with allyl chlorine. Therefore, in the present invention, an alkali metal salt or an alkaline earth metal salt of an organic acid is used as an acid acceptor having such requirements. In addition, the reactivity itself with allyl chlorine is However, since this compound also has a high reactivity with chlorine in the normal structure, the selectivity for allylic chlorine becomes lower, resulting in a lower thermal coloring suppressing effect. The PVC composition of the present invention may contain conventional additives, such as plasticizers such as dioctyl phthalate or fillers such as metal oxides and carbonates, as required. Next, the present invention will be explained with reference to examples. The number of doses of drug used is based on weight. In addition, the zinc salt of dithiol-s-triazine used in the examples is Reference Example 1.
-5. In the reference example, the nitrogen analysis was carried out by the Kjeldahl method, and the zinc analysis was carried out by the gravimetric method. Reference example 1 6- in 200ml of high boiling point hydrocarbon (Solveso150)
After adding 0.02 mol (4.72 g) of anilino-1,3,5-triazine-2,4-dithiol (AF) and 0.02 mol (12.64 g) of zinc stearate and reacting at 80°C for 5 hours, the reaction mixture were separated at 50°C, and the resulting white powder was mixed with ethanol,
It was thoroughly washed with Solveso 150 and ether to remove unreacted substances. Yield of amorphous powder produced is 9.9g
It was hot. Analysis value: N9.7%, Zn11.4%
(Calculated value as C 27 H 42 N 4 O 2 S 2 Zn: N9.54%,
Zn11.9%). Infrared absorption spectrum (KBr): 3350
(W), 3220 (W), 2970 (m), 2930 (S), 2850
(S), 1610(S), 1570(S), 1500-1550(S),
1460(S), 1400(S), 1380(m), 1280(m), 12
30
(S), 1160 (m), 875 (m), 820 (m), 770 (m)
),
745 (m), 720 (m), 710 (m), 680 (m), 500 (
W),
460 (W) cm -1 . Therefore, it can be seen that the product is a compound of the following formula. Note that similar results were obtained when tetrahydrofuran, polyethylene glycol, or dioctyl phthalate was used instead of Solveso 150 as a reaction solvent. Reference example 2 AF0.02 mol (4.72g) in 200ml of Solveso150
and 0.02 mol (9.27 g) of zinc laurate,
8.2 g of white powder was obtained in the same manner as in Reference Example 1. Analytical values: N11.1%, Zn12.9 % (calculated values as C21H30O2N4S2Zn : N : 11.21%, Zn13.09%). Infrared absorption spectrum (KBr): 3350 (W), 3200
(W), 2970 (m), 2925 (S), 2850 (m), 1610
(S), 1590(S), 1570(S), 1520(S), 1455
(S), 1410 (S), 1370 (S), 1330 (m), 1300
(m), 1280 (m), 1240 (m), 1225 (S), 1160
(m), 880 (m), 820 (m), 800 (W), 765 (m)
,
740 (m), 720 (m), 700 (W), 500 (W), 450 (
W)
cm -1 . Therefore, it can be seen that the product is a compound of the following formula. Reference Example 3 Add 0.02 mol (4.72 g) of AF and 0.02 mol (7.03 g) of zinc isooctylate to 200 ml of ethanol, react at 50°C for 5 hours, then remove the insoluble portion separately and distill off the ethanol. A pale yellow syrup was obtained. By thoroughly washing this with benzene and ether, a purified product is produced.
6.8g was recovered. Analysis value: N12.4%, Zn15.0%
(Calculated value as C 17 H 22 O 2 N 4 S 2 Zn: N: 12.62%,
Zn14.74%). Infrared absorption spectrum (KBr):
3300(W), 3100(W), 2960(S), 2920(S), 28
50
(m), 1610(S), 1590(S), 1570(S), 1520
(S), 1450 (S), 1420 (S), 1355 (S), 1320
(m), 1300 (m), 1290 (m), 1240 (m), 1220
(S), 1160 (m), 890 (m), 820 (W), 800 (W)
),
760 (m), 740 (m), 700 (W), 500 (W), 450 (
W)
cm -1 . Therefore, it can be seen that the product is a compound of the following formula. Note that similar results were obtained when tetrahydrofuran, polyethylene glycol, or dioctyl phthalate was used instead of Solveso 150 as the reaction medium. Reference example 4 Add 0.02 mol (4.72 g) of AF and 0.01 mol (6.32 g) of zinc stearate to 120 ml of Solveso150,
After reacting at 80°C for 5 hours, the reaction mixture was separated and the resulting white powder was mixed with alcohol,
4.9 g of purified product was obtained by washing with Solveso 150 and ether. Analysis value: N20.9%,
Zn12.4% (calculated value as C 18 H 14 N 8 S 4 Zn: N:
20.91%, Zn12.20%). Infrared absorption spectrum (KBr): 3600 (W), 3350 (m), 3150 (m), 2960
(m), 1600 (S), 1560 (S), 1470-1530 (S),
1450(S), 1350(S), 1290(S), 1260(S), 12
Ten
(S), 1140(S), 1130(W), 900(W), 880(S)
),
820 (m), 770 (S), 740 (S), 700 (m), 680 (
S),
500 (m), 460 (m) cm -1 . Therefore, it can be seen that this product is a compound of the following formula. Reference Example 5 The AF used in Reference Example 1 was 0.022 mol (5.19
g) (AF/zinc stearate molar ratio 1.1) The same experiment as in Reference Example 1 was conducted to obtain 11.3 g of white powder. Analysis value: N10.63%,
Zn11.29%. Infrared absorption spectrum (KBr): 3600
(W), 3350 (W), 3150 (W), 2960 (W), 2920
(S), 2850 (S), 1620 (W), 1610 (S), 1560
(S), 1500-1540(S), 1490(S), 1450(S),
1400 (m), 1350 (S), 1280 (m), 1260 (m), 12
20
(S), 1210 (S), 1150 (m), 900 (W), 880 (S)
),
820 (m), 780 (S), 750 (m), 720 (m), 710 (
m),
680 (m), 560 (W), 460 (W) cm -1 . This product is found to be a mixture of Sample A and Sample D at a molar ratio of 9:1 from the elemental analysis values and the transparency test results of the mixture of this product and PVC. Example 100 parts of PVC, 40 parts of dioctyl phthalate, the indicated amount of zinc triazine salt, and 1.3 parts of barium stearate were mixed at 160°C for 5 minutes, and then pressed at 160°C for 5 minutes to make a sheet with a thickness of 0.5 mm. The degree of coloration and transparency were tested as follows. Degree of coloration...Put the PVC sheet between glass slides and place it in a gear oven at 170℃.
The degree of coloration was measured every 30 minutes using a Suga colorimetric color difference calculator. The effect of suppressing coloring was expressed as the time it took for the degree of coloring to reach 12%. Transparency...The transmittance (%) of light at 600 nm was measured for the PVC sheet. In addition, PVC sheets prepared in the same manner by adding 10 parts of FEF carbon to the above PVC mixture were immersed in water at 25°C for 72 hours, and the degree of white turbidity (blooming property) on the surface was determined by three levels: small, medium, and large. Evaluated in stages. In addition, 15 g of the same PVC mixture used for the color and transparency tests, with 1 part of watching red added, was added to a clean small laboratory roll for 170 g.
After mixing for 3 minutes and removing, 15 g of cleaning formulation (100 parts PVC, 40 parts dioctyl phthalate, 1.5 parts dibasic lead stearate, 2 parts tribasic lead sulfite, 10 parts silica and 20 parts calcium carbonate)
The mixture was mixed on the above roll at 180°C for 3 minutes, and the stabilizer adhering to the roll (in which the watchdog was occluded) was recovered. This cleaning formulation
Plate-out properties were evaluated by measuring the redness ΔE (%) of a 0.5 mm thick sheet prepared by pressing at 160° C. for 5 minutes using a color difference meter.
Since the ΔE of the cleaning formulation itself is 10.5%, a ΔE greater than this means more plateout. 【table】

Claims (1)

【特許請求の範囲】 1 ポリ塩化ビニル100重量部当たり、一般式 (式中、R1及びR2は炭化水素残基であり、M
は水素、アルカリ金属又はアルカリ土類金属であ
る) で示されるジチオール―s―トリアジンの亜鉛塩
()0.01〜5重量部及び有機酸のアルカリ金属
塩又はアルカリ土類金属塩()0.1〜50重量部
を含有することを特徴とする熱安定化されたポリ
塩化ビニル組成物。
[Claims] 1. General formula per 100 parts by weight of polyvinyl chloride (In the formula, R 1 and R 2 are hydrocarbon residues, and M
is hydrogen, an alkali metal or an alkaline earth metal) 0.01 to 5 parts by weight of a zinc salt of dithiol-s-triazine () and 0.1 to 50 parts by weight of an alkali metal salt or an alkaline earth metal salt of an organic acid () 1. A heat-stabilized polyvinyl chloride composition comprising:
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