JPS63239107A - 硫化物不含アルカリ液の製造法 - Google Patents

硫化物不含アルカリ液の製造法

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JPS63239107A
JPS63239107A JP62201965A JP20196587A JPS63239107A JP S63239107 A JPS63239107 A JP S63239107A JP 62201965 A JP62201965 A JP 62201965A JP 20196587 A JP20196587 A JP 20196587A JP S63239107 A JPS63239107 A JP S63239107A
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sulfide
copper
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sodium
precipitation
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マツツ−オローフ・ヘッドブロム
ホーカン・ベルクストレヨム
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は硫化物含有液から硫化物不含のアルカリ液を製
造する方法に関する。
本発明の関係において“硫化物″という表現は、他に記
述がない限り、11S−、S2−並びに11□8を含め
た広義の意味に解釈されるべきである。
本発明の関係においては“アルカリ液1はアルカリ金属
水酸化物の水溶液、特に水酸化ナトリウムおよび水酸化
カリウムの水溶液を意味する。
純粋な水酸化ナトリウムおよび−カリウムの製造は一般
に相応する塩化物を電気分解することによって行われる
。この方法の欠点は水酸化物だけが等モル量の塩素と同
時に製造され得ることである。それ故にこの方法は、あ
る市場では関係ないことであるが、塩素並びに液が同時
に処分できることが前提条件と成っている。化学製品の
一つの需要は市場の状況で著しく変化しそして価格の大
きな変動を生じ得る。
漂白した化学パルプを製造する為のパルプ用ミルは一般
に外的な漂白プラントにおいて塩素並びに苛性アルカリ
溶液を多量に消費する装置である。苛性アルカリ溶液は
更に硫黄不含のメーキャップ用化学品として用いられる
。50〜60年代の間に水酸化ナトリウムおよび塩素の
消費量は塩素/アルカリ−プラントの製造条件量とはり
調和して同じであった。
70年代には酸素漂白および二酸化塩素漂白が、パルプ
用ミルの漂白プラントで塩素に変わって開始された。こ
のことは元素状塩素の使用量が減少し、水酸化ナトリウ
ムの消費量が増加したことを意味している。
スエーデンにおいてはパルプの漂白の為に塩素を用いる
量を減らすことを期待する別の環境条件があるのである
が、しかるに更に多量の水酸化ナトリウムを必要とする
新たな方法(例えば酸化漂白する前に酸化窒素類でパル
プを処理する方法)が改善法にある。
漂白された化学パルプに関するパルプ工業における塩素
および苛性アルカリの用途における不均衡が、既にある
種の市場で問題に成っておりそして将来には更に大きく
なる傾向がある。
伝統的な硫化ナトリウム(塩ケーキ状物、Na2S04
)は、パルプ製造において得られるナトリウムおよび硫
黄の浪費の為にメーキング化学薬品として用いられてい
る。場合によっては、水酸化ナトリウムまたは他のあら
ゆる硫黄不含のナトリウム源並びに元素状硫黄または他
の硫黄台を化学薬品も用いることができる。
本発明は酸化銅でアルカリ金属硫化物処理することによ
ってアルカリ金属水酸化物を製造することができること
を基礎としている。しかしながら上記硫化物は天然の鉱
物として見つけることができずしばしば硫酸塩として酸
化された状態で存在している。硫酸塩をプロセスで使用
できる形に変える為には、硫酸塩を還元して硫化物の状
態にする。本発明に従って硫化物不含のアルカリ液を製
造する場合には、塩素/アルカリ−電気分解におけるの
と同様に、副生成物の生成に関して問題が生じる。この
場合には硫化銅がそして塩素/アルカリ−電気分解では
元素状塩素がその副生成物である。本発明の方法におい
て硫化銅を再使用できることが望まれるので、該硫化銅
を別のルートでもたらすことができる酸化銅に転化する
べきである。次いで硫化銅の含有硫黄は、自体公知の方
法で硫化水素、二酸化硫黄または元素状硫黄として除く
ことができる(クラウス法)。勿論、硫黄成分を経済性
および生態学の両方を満足するように注意することに興
味がもたれる。硫化銅を処理する特に有利な方法は焙焼
することにより硫化物の硫黄を二酸化硫黄に転化し、そ
れを直接的にまたは更に、国際的に大量消費される化学
薬品である硫酸に加工して用いることができる。特に適
する化学的用途は、硫化物不含のアルカリ液並びに硫黄
化合物を用いることのできる用途である。か\る工業分
野には漂白された化学クラフトパルプの製造がある。
パルプ用ミルにおいて硫黄はソーダー回収装置の後に硫
化物として存在している。近年には硫黄の(空気中へS
O2としておよび水中へ硫化物として)放出およびナト
リウムおよびカリウムのく水中への)放出が厳しい環境
保護の為に著しく減少してきている。このことは特にス
カンジナビア地方について言えることであるが、近い将
来世界の残りの大部分の地域にも言えることになると予
想される。か\る環境保護には、硫化物不含のアルカリ
液を用いる必要のあるいわゆる酸素漂白の導入も含まれ
ている。内部に硫化物を含まないアルカリ液として例え
ばホワイト・リカを酸素漂白の為におよびまたガス洗浄
の為に用いることを可能とする為に、含有硫化物を除(
べきである。
今日、硫化物不含のアルカリ液の需要は、主として、ホ
ワイト・リカの空気中酸素での酸化によっておよび/ま
たは水酸化ナトリウムの買い入れによって対処されてい
る。硫化物不含のアルカリ液の製造の為に今日知られる
別の方法はいわゆるタムペラ(Tampella)法、
冷却結晶化(グリーン・リカ)、ストラ(STOP八)
法およびエバラ(EBARA)法がある。
上記の各方法の多くは、所望の水酸化物溶液を得る為に
苛性化段階を必要としている。即ち、プロセスにおける
最初の生成物は固体状態または溶解した状態の多かれ少
なかれ純粋な炭酸ナトリウムである。苛性化は苛性石灰
(Cab)を添加することによってまたは両性の金属酸
化物、例えばFe2O3を添加することによって行いそ
して次いで焼成および浸出(自動苛性化)する。
これに関連して米国特許第4.000,264号明細書
を引用する。両方の方法は幾つかの方法段階で構成され
ている。
タラペラ法は、硫化物含有アルカリ溶液を煙道ガス(C
ow)で中和することによって硫化水素を蒸発させるこ
とより成る。この方法の欠点は所望の最終生成物、即ち
水酸化物が最初に除かれそして次に後の段階で発生する
ことである。
冷却結晶化はグリーン・リカを約9℃に冷却し、グリー
ン・リカの炭酸ナトリウムの大部分がNazCOs/l
0 tlzoとして沈澱することを意図している。この
方法では苛性化の為にエネルギーが必要とされるれる他
に、更に冷却でエネルギー損失があるという欠点がある
ストラ法〔セデルクビスト(Cederqv is t
)、K。
N等の“TAPPI″旦:8C1960)、702〜7
06参照)およびエバラ法(テダー(Teder)A、
 、“ノルデスク・セルローサ(Nordisk Ce
1lulosa)1:2 (1984) 、12)は、
二つの可能な方法であるが、現在、硫酸塩パルプ法の液
から硫化物不含のアルカリ液を製造するのに技術的にお
よび経済的に適していないと考えられている。
本発明は、アルカリ金属硫化物源から出発して実質的に
硫化物不含のアルカリ液を製造するに当たって、アルカ
リ媒体中でアルカリ金属硫化物源と酸化第二銅および/
または酸化第一銅とを、場合によっては水の添加下に、
該酸化銅と硫化物(アルカリ金属硫化物として計算)と
のモル比(装入量比)少なくとも0.9の下で反応させ
そして得られる混合物を30〜130″Cの温度で反応
させて硫化物の量に対して当量の量の水酸化物としそし
て実質的に硫化第一銅、硫化第二銅またはそれらの混合
物より成る固体用を沈澱させ、その後にこの固体用を自
体公知の方法で分離して実質的に硫化物不含のアルカリ
液を得、上記沈澱反応の反応時間を選択される装入量比
および温度との関係で調整して最終的アルカリ液中の銅
イオンの残留濃度が1 +++molハ以下であるよう
にすることを特徴とする、上記硫化物不合アルカリ液の
製造法に関する。
米国特許第2,054,727号明細書によって、アル
カリ金属硫化物を酸化亜鉛で処理して硫化亜鉛を形成す
るアルカリ液の製法が公知である。
しかしながら酸化亜鉛を用いることが、この方法を市場
に提供することを困難にする沢山の欠点を伴う。本発明
者は酸化銅が上記の欠点を予期し得なかったことにそし
て驚くべきことに排除することを見出した(この関係に
ついては、後記の比較例を参照されたい、)。酸化銅の
予期できなかった長所を総括すると以下の通りである: a)用いる金属硫化物を濾過および焙焼する場合に、そ
の粒度ができるだけ大きくあるべきである。ところが酸
化亜鉛での沈澱ではミクロン以下の平均粒度の沈澱硫化
物が得られ、相応する条件のもとでの硫化銅が著しく大
きい平均粒度を有していることが判った(比較例1参照
)。
b)工業的方法において、反応時間ができるだけ短いこ
とが重要なことである。通常のホワイト・リカ条件での
硫化銅の沈澱が、硫化亜鉛の沈澱より迅速に進行するこ
とが判った(比較例2参照)。
C)硫化銅の沈澱は硫化亜鉛の沈澱はど温度に敏感でな
い(比較例3参照)。
d)アルカリ溶液中の多硫化物類は酸化銅で除くことが
できるが、酸化亜鉛では除くことができない。
e)酸化銅での沈澱処理が非常に容易な特に制御可能な
方法を提供する。CuOの装入下に反応溶液がオレンジ
色に着色する。多過ぎて装入すると反応溶液は青色に着
色する。ZnSの沈澱では反応溶液は装入不足の時でも
または装入過剰の時でもその色が変化しない。
f)酸化銅は、高い水酸化物イオン濃度において酸化亜
鉛よりも溶解性が低い(比較例4参照)1g)シばしば
、望ましくない金属イオン含有物の影響を錯塩形成剤で
除くことができることが重要である。多くの通例の錯塩
形成剤、例えばDTPA (ジエチレン−トリアミン−
五酢酸)が亜鉛イオンよりも銅イオンに対しての親和力
が著しく大きいことが判った。
更に、米国特許第2.054,727号明細書の第2頁
には、左欄から右面の章に長所として25χだけ過剰に
用いることができると記載されている。
か−る大過剰の酸化銅は本発明に従う方法の実際への適
応性を強く制限するであろう。
ノルウェー特許(NO)101.658号明細書および
ドイツ特許出願公開第2,533.794号明細書から
は、セルロースのケーキングで生じる液中の硫化物を硫
化鉄として沈澱させることによって分離できるが公知で
ある。これらの特許によれば酸化鉄または水酸化鉄をこ
の目的の為に添加する。
本発明に従う必要条件の一つは、得られる金、属硫化物
が、必要ならば焙焼して酸化物として、再使用できるこ
とである。発明者は、異なる金属硫化物を焙焼した時に
得られる酸化生成物を詳細に研究し、その時に銅だけが
本発明の特別な用途を可能とするあらゆる性質を有する
ことを見出した。焙焼した硫化鉄はFezO:+とじて
、即ち酸化第一鉄と酸化第二鉄との混合物として存在す
る。 Fe、0.の硫化物への転化度は本発明に従う方
法によって試験した時に非常に低いことが判った。これ
と反対のことが上記の二つの特許明細書に記載されてい
る。
更にノルウェー特許(NO) 107.996号明細書
からは、多硫化物が硫化物不含のアルカリ溶液に酸化第
二銅を添加することによって製造できることが判る。こ
の特許ではその時約0.78のCub/NazS−モル
比を推奨している。
本発明によれば、実質的に硫化物不含のアルカリ液が製
造できる。この関係において、“実質的に硫化物不含”
とは得られるアルカリ液が0.02モル/lより少ない
硫化水素イオンを含有することを意味する。既に上述の
ように、“アルカリ液”はアルカリ金属水酸化物の水溶
液、特に水酸化ナトリウムの水溶液を意味し、該水酸化
ナトリウムは少なくとも1重iχ、例えば10〜15重
量%で、50重量%までの濃度である。
“アルカリ媒体”とは142当たり好ましくは少なくと
も0.2モルの水酸基イオン濃度を意味する。
“アルカリ金属硫化物源”とは、水溶液状態のアルカリ
金属硫化物、例えば硫化物含有液または固体相状態のも
のまたは金属を意味する。
アルカリ金属硫化物源としては、本発明の方法で硫化ナ
トリウム含有液、例えばパルプ工業からのもの、特に硫
酸塩法からのものおよび特にホワイト・リカおよびグリ
ーン・リカを用いることができる。しかしながら本発明
の方法はパルプ工業に制限されないが、一般にか−る工
業からのアルカリ金属硫化物含有液が特に有利である。
また“アルカリ金属硫化物含有液”という言葉は一般に
、それ自身の結晶水に溶解したアルカリ金属硫化物を含
むと解釈するべきである。
本発明の長所は、漂白した化学パルプを簡単な方法で製
造する為のパルプ用ミルを普通の硫化度でのナトリウム
と硫黄とのバランスに依存することを避けることである
。もしパルプ用ミル(第1図参照)を最初の漂白段階で
高比率で二酸化塩素(1)を用いることを望む場合には
、このことは二酸化塩素発生段階における残留生成物と
してのナトリウムおよび硫黄(2)の量がミル中の損失
量(3)を補充するのに必要とされるより遥かに過剰で
あることを意味する。このことはしなしば、非常に沢山
のいわゆる残留酸を、経済的損失でありそして同時に環
境保護の観点からマイナスである廃水系(4)に放出す
べきことを意味している。本発明では二酸化塩素発生段
階からの全ての残留生成物を化学的回収系に導びくこと
ができる。次に加えられる過剰の硫黄は本発明に従って
ホワイト・リカ(5)を経て回収すことができる。その
時に得られるアルカリ液は、環境に依存して内部で(6
)および/または外部で(7)用いることができる。
二酸化硫黄および硫化物不含のアルカリ液の量を本発明
に従って増加させる為に余分のケーキ状物(8)を添加
してもよい。またこの方法は、CTMPでまたは、強力
回収系(11)←硫黄およびナトリウムを含有する廃液
を場合によっては戻してもよい、亜硫酸塩を必要とする
別のプロセス(10)で用いて亜硫酸ナトリウム(9)
を製造することができる。
40χの硫化度のホワイト・リカは01l−/ HS−
比4:1である。酸化されたホワイト・リカを製造する
為には以下の化学反応式が当てはまる:8011− +
 28S−+ O□(空気)−−8011−+ 5zO
=”−+ oxこの条件において液はガス洗浄の目的に
用いるのに優れている。しかしながら、酸素漂白(HC
)で用いる場合に、発明者自身の研究で以下の式に従っ
て色々な度合いで酸化されることが判った: 8 011−  + Szo 3”−+  2 0 □
(g)  ;=:===:=−60H−+  2  S
O4”−+  II □0これを特許請求の範囲に記載
の発明と比較してみる: 80H−+ 211S−+ 2 CuX0(s)=コ1
0 oH−+ 2 Cu、5(s)(式中、Xは1また
は2である。) 従って、ll5−含有物のアルカリ度が低下する酸化さ
れたホワイト・リカと反対に、本発明のアルカリ液が既
に普通の高いアルカリ度であるにもかかわらすIts−
含有量に相応する量にて水酸化物濃度を高めることが判
る。本発明にとってはこのことは、チオ硫酸塩および硫
酸塩の形で増加するバラス) (ballast)が存
在していない為に酸素漂白プラントにおいて低いイオン
濃度であるという他の長所を意味する。蒸発処理0  
費用をより少なくする僅かな量の水を添加する。
原則として、二酸化塩素法と漂白連続法とを組み合わせ
ることによって、本発明で製造される外部アルカリ液を
含む漂白化学薬品に関して全くの自給自足であり得る。
更に硫黄並びに硫化胴中の銅は他の公知の技術によって
焙焼して再使用できる。
最初の漂白段階における高い二酸化塩素割合が一つのル
ートでは、漂白プランl−(TOCf ”) (12)
からの塩素化有機物質の放出量を減少させ、このことが
環境保護の観点から非常に重要なことである。
酸素漂白されたパルプに関しては、本発明によて製造さ
れたアルカリ液を用いることで、銅塩を更に加えてさえ
も、パルプの品質にいかなるマイナスの影響も及ぼさな
い。
添加される酸化銅と硫化物とのモル比は少なくとも0.
9であるべきである。0.9〜1.5、殊に0.9〜1
.2、特に1.OO〜1.10のモル比で用いるのが有
利である。ある場合には、過剰に装入することが沈澱速
度を早めるので過剰に用いるのが有利に成り得る。
沈澱温度は30〜130″Cの範囲内、特に60〜11
0゛Cの範囲内である。この沈澱は80〜100℃1特
に約90℃の温度が特に効果的である。
選択される沈澱時間には特に臨界はないが、用いる温度
および装入条件に依存している。低い温度および装入不
足は長い反応時間を必要とするが、一方高温および過剰
装入は短い反応時間を必要とする。
一般に沈澱は約10〜40分の間、一般には既に15分
後に完了する。例えば、化学量論量より多少上の、即ち
1.00より僅かに上の装入量比で酸化鉄を用いた場合
に、90℃で100χの沈澱が達成できる。
反応圧には臨界はないが、沈澱反応は大気圧または大気
圧より低いまたは高い圧力で行うことができる。
沈澱中に得られる固体相は実質的に硫化物より成りそし
てこの相は自体公知の方法で分離される。この分離は沈
澱、デカンテーション、遠心分離、濾過、濾過圧縮等に
よって行うことができる。
本発明の方法によって使用される酸化銅は所望の場合に
は過剰の空気中で自体公知の方法で硫化銅を焙焼するこ
とによって再生できる。この焙焼流動床、回転炉または
フラッシュ焙焼によって実施する。焙焼中に酸化銅で同
時に形成される二酸化硫黄は二酸化塩素の発生の為にお
よび硫化物蒸解液の製造に用いることができる。
他の分野の用途は、硫化物蒸解、CTMP製造等の為の
および勿論、硫酸の製造の為の化学薬品である。
本発明の方法で得られる硫化物沈澱物は、水で洗浄され
る母液と分離し、それによって一方においてはアルカリ
の損失量の低下を達成しそしてもう一方では場合によっ
ては続く焙焼および他の処理の為に純粋の沈澱物を得る
。もしその際に洗浄水の量を程よい範囲内に保つ場合に
は、洗浄水を該液を薄め過ぎることなしに出発材料とし
て用いる硫化物不含の液に再循環することができる。
本発明の方法では反応条件を、最終アルカリ液中の銅イ
オンの残留濃度がl mmol/l以下であり、殊に0
.1 mmol/l以下であるように調整するべきであ
る。何故ならばか\る濃度は一般にパルプ製造法にとっ
て不利な重大性がない。
本発明の方法を、硫化物不含の苛性ソーダ溶液を製造す
る本発明の実施例のフローチャートである添付の第2図
を用いて更に説明する。
第2図にはホワイト・リカか出発して硫化物不含の苛性
ソーダ溶液の製法を図示している。
このホワイト・リカは緩衝溶液タンク(1)に貯蔵しで
ある。このホワイト・リカをポンプ(2)を通゛して反
応/沈澱用タンク(3)に通す。該タンク(3)中で焙
焼炉(6)から酸化銅を導入する。
この沈澱法は反応タンク/沈澱タンク(3)中で撹拌下
に進行させそして計算した反応時間の後に該反応タンク
/沈澱タンク(3)からのスラリーを遠心分離、濾過ま
たはこれらの類似手段のできる分離装置(4)に供給す
る。分離された沈澱物を所望の場合には水で洗浄する。
遠心分離または濾過で得られる母液は母液用タンク(5
)に通し、一方分離装置(4)において得られる沈澱物
は主として硫化銅より成り、焙焼炉(6)に通し、そこ
で硫化物沈澱物を過剰の空気中で二酸化硫黄を同時に形
成しながら焙焼して酸化物を得る。
最後に、得られる硫化物不含の水酸化ナトリウム溶液を
貯蔵用タンクに通す。
本発明を以下の実施例によって更に詳細に説明する。
以下の組成のホワイト・リカ:  (Na”)=4.5
モル/ n、  (011−)・3.3モル/2、(I
ts−)・0.6モル/lおよび(CO32−) =0
.3モル/2に酸化第二銅を第1表に記載のCuO/N
azSモル/に相応する量で添加する。ホワイト・リカ
の温度は90℃である。普通の反応条件のもとて1時間
の反応時間の後のホワイト・リカは(ガラス−フィルタ
ーG4で濾過することによって)沈澱した硫化銅を分離
した時に溶液中に第1表に記載した硫化物−および水酸
化物含有量で含有している。溶液中のHS−および01
1−含有量は、5CAN−N 2:63.5vensk
 Papperstidning 66 (1963)
: 18 、?27に従って分析する。
■」表 ホワイト・リカは90’Cである。装入量比は表に記載
のCuO/Na1Sモル比である。ホワイト・リカのH
S−含有はCuOの添加前は0.6モル/lである。
以下の組成物のグリーン・リカ:  (Na″〕・4゜
0モル/ l、  (011−) 、1.2モル/ I
!、、 (HS−〕=0.6モル/j2および(CO+
”−) =1.1モル/l48g/ 1のCuO(Cu
b/NazSモル/l.0)を添加する。実施例1にお
けるのと同じ条件のもとて0゜02モル/lより少ない
HS” (実施例1における如く分析)が、反応約1時
間後および沈澱した硫化銅の分離後に溶液中に残留する
(実施例1におけるのと同様)。
実施例1におけるのと同じ組成物のホワイト・リカに異
なる温度で52g/ l (CuO/NazSモル/l
.1)を添加する。実施例1におけるのと同じ条件のも
とでホワイト・リカの約1時間の反応時間の後および沈
澱した硫化銅の分離後に溶液中に第■表に記した115
−.011−および第一および第二銅が含まれているこ
とが判る(HS−および011−は実施例1におけるよ
うに分析しそして第一および第二銅は原子吸光分析で測
定)。
1表 異なる温度のホワイト・リカ。CuO/Na2Sモル比
は1:1である。ホワイト・リカ中のIts−含有はC
uOの添加前は0.6モル/lである。
実施例1におけるのと同じ組成物のホワイト・リカに第
■表に記載た量のCuzOを90℃で添加する。普通の
試験条件で約15分の反応時間の後および沈澱した硫化
銅の分離後のホワイト・リカは溶液状態で第■表に記し
たll5−.011−および第一および第二銅を含んで
いる(実施例3におけるのと同様に分析)。
箪l犬 ホワイト・リカは90℃である。装入量比は表に記載の
CuzO/NazSモル比である。ホワイト・リカのI
s−含有量はCu2Oの添加前は0.6モル/2である
細かく分散したNa、5−nH,oを、1.05(Cu
b/Na2Sモル比)の装入量比に相応する量で且つ第
■表に記載た温度にてCuOと混合する。約3時間の反
応時間および固体用の分離(焼結したガラスフィルター
64で濾過)の後に、溶液は第■表に記載の含有量でH
5−およびOH−を含存している。実施例3に従って分
析。
玉ヱ1 ZnOを用いるのに比較してCuOを用いることにより
予期できなかった驚くべき性質が得られることを以下の
四つの比較例で実証する。
ホワイト・リカに酸化銅および酸化亜鉛をそれぞれ金属
酸化物/Na、Sモル比1.05となるように添加する
。ホワイト・リカの温度は90゛cである。反応時間は
5〜300分である。沈澱する金属硫化物の粒度は以下
の通りである:CuSの粒度が大きいことは沈澱物を例
えば濾過によって分離す冬ことが可能となるという大き
な改善をもたらす。
反応条件は比較例1におけるのと同じであるが、装入量
比(モル比)は1.1である。以下の結果が得られる: 同じ反応容器においてCuOの反応の方が迅速である。
ホワイト・リカを用いそして装入量比は1.1である。
30℃でCuSを沈澱させる場合の反応速度は、90℃
でZnSを沈澱させる場合の反応速度とはヌ。
同じである。CuSの沈澱はZnSの沈澱と決して同じ
温度依存性でない。即ち、反応溶液を故意に冷却するこ
とはあまり重要ではない。
(水酸化物錯塩としての)アルカリ溶液中での酸化銅の
溶解性が低い為に、水酸化ナトリウム含有量の非常に多
い硫化物不含液は、溶液の金属含有量を相当に増加させ
ることなしに製造することができる。以下の反応条件で
下記表の結果が得られる890℃の温度、1.05の装
入量比比、120分の反応時間、G4−フィルターでの
濾過
【図面の簡単な説明】
第1図はパルプ用ミルに本発明の方法を適用した場合の
工程図でありそして第2図は硫化物不合苛性アルカリ溶
液の製造に本発明の方法を適用した実施形態のフローシ
ートである。 第2図中の記号は以下の通りである= (1)  ・・・緩衝溶液用タンク (2)  ・・・ポンプ (3)  ・・・反応/沈澱用タンク (4)  ・・・分離装置 (5)  ・・・焙焼炉

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)アルカリ金属硫化物源から出発して実質的に硫化物
    不含のアルカリ液を製造するに当たって、アルカリ媒体
    中でアルカリ金属硫化物源と酸化第二銅および/または
    酸化第一銅とを、場合によっては水の添加下に、該酸化
    鋼と硫化物(アルカリ金属硫化物として計算)とのモル
    比(装入物)少なくとも0.9の下で反応させそして得
    られる混合物を30〜130℃の温度で反応させて硫化
    物の量に対して当量の量の水酸化物としそして実質的に
    硫化第一銅、硫化第二銅またはそれらの混合物より成る
    固体相を沈澱させ、その後にこの固体相を自体公知の方
    法で分離して実質的に硫化物不含のアルカリ液を得、上
    記沈澱反応の反応時間を選択される装入量比および温度
    との関係で調整して最終的アルカリ液中の銅イオンの残
    留濃度が1mmol/l以下であるようにすることを特
    徴とする、上記硫化物不含アルカリ液の製造法。 2)硫化ナトリウム源として硫酸ナトリウムを例えば炭
    素で還元する方法で得られる硫化ナトリウムを用いて硫
    化ナトリウムを製造し、これに水を、酸化銅との反応の
    時に所望の濃度の最終アルカリ液が得られるような量で
    添加する特許請求の範囲第1項記載の方法。 3)硫化ナトリウム源として各工業分野からの、殊にパ
    ルプ製造工業からの、特に硫酸塩法からの硫化ナトリウ
    ム、特にホワイト・リカ(white liquor)
    およびグリーン・リカ(green liquor)を
    用いる特許請求の範囲第1項記載の方法。 4)装入量比が0.9〜1.5、殊に0.9〜1.2、
    特に1.00〜1.10の範囲内である特許請求の範囲
    第1〜3項の何れか一つに記載の方法。 5)沈澱を60〜110℃、殊に80〜100℃、特に
    約90℃の温度で行う特許請求の範囲第1〜4項の何れ
    か一つに記載の方法。 6)アルカリ金属硫化物源として硫化物含有液を用いる
    場合には、得られる硫化銅沈澱物を水で洗浄し、その洗
    浄液を出発原料として用いる硫化物含有液に再循環する
    特許請求の範囲第1〜5項の何れか一つに記載の方法。 7)得られる硫化銅沈澱物を過剰の空気で焙焼して、プ
    ロセスに再循環される酸化物を生ずる特許請求の範囲第
    1〜6項の何れか一つに記載の方法。 8)原料として用いた硫化ナトリウム含有液がホワイト
    ・リカであり、沈澱温度が90℃でそして酸化銅の装入
    量比が約1.05である特許請求の範囲第3項記載の方
    法。 9)最終アルカリ液中の銅イオン残留濃度が0.1mm
    ol/l以下である特許請求の範囲第1〜8項の何れか
    一つに記載の方法。 10)分離した硫化銅を硫化水素放出性酸、例えば硫酸
    で処理して、気体状硫化水素を得る特許請求の範囲第1
    〜8項の何れか一つに記載の方法。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5396997A (en) * 1977-02-07 1978-08-24 Nippon Oil Co Ltd Regenerating method for spent caustic soda solution
JPS53123371A (en) * 1977-03-25 1978-10-27 Inst Francais Du Petrole Regeneration of aqueous solution of sulfide

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5396997A (en) * 1977-02-07 1978-08-24 Nippon Oil Co Ltd Regenerating method for spent caustic soda solution
JPS53123371A (en) * 1977-03-25 1978-10-27 Inst Francais Du Petrole Regeneration of aqueous solution of sulfide

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