JPS6323023Y2

JPS6323023Y2 -

Info

Publication number: JPS6323023Y2
Application number: JP873084U
Authority: JP
Priority date: 1984-01-25
Filing date: 1984-01-25
Publication date: 1988-06-23
Also published as: JPS60123149U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、通常炊事場や台所で、日常の料理等
をする際に、常に用いられる俎に蜚〓の接触を防
止する装置に関するものである。

台所で料理をし、そこに何か食品が付着してい
る場合や、臭気が残つている場合、何処から来る
のか、蟻、蛞蝓、油虫、ごきぶり（蜚〓）等々が
無数に集つてくる。

特に夏場など、流し場の隅に置いた料理屑袋の
中、ゴミ箱など雑多食品屑に集まつている。

日中は差程その所在が人目につかない。実験の
ため、態と、台所の流し場の掃除を雑にして、室
内を暗くしておき、１〜２時間後、急に電燈をつ
けた場合、実に驚く程のゴキブリが集まつている
場合が多いところからみて、羽根を有し、俊足な
蜚〓は神出鬼没の行動をとる昆虫であり、夜中な
ど、流し場は特に湿気を帯びた俎など、正にこれ
ら虫類の桧舞台となる。

油虫こと、蜚〓は、置かれた家具に添つた隅を
直線状に、髭の触覚を頼りに行動するが、炊事場
の流し台に入ると、ところ構わず歩きまわる。流
し台等の調度品は、一度水道蛇口の下に据え置い
たら、５〜10年次の取り替え時まで、殆ど動かす
ことなく、又その壁側等は掃除すらしない湿度の
多い虫、蜚〓の絶好の逃避場所の温床でもある。

これらの殆ど掃除すらしない場所を、餌を求め
て歩きまわる蜚〓が、我々の食事の料理をする
際、必ず常に使う俎の上も、何ら関係なく歩きま
わり、卵を産んだり、糞をしたりしている。

油虫、蜚〓は、水平な面上を歩くのみでなく、
たて方向や、室内天井面ですら逆さむいて歩き、
また飛ぶ事も出来るため、所かまわず行動が出来
更に繁殖力の強い雑食性の昆虫である。

我々、人間側からすれば、これ程、不衛生で危
険なものは無い。蟻、蛞蝓の比ではない。夜中、
歩きまわつた俎上で、明朝の食事の料理を必ずす
ることになる。

使用時以外、俎を箱に入れ、使用時は箱から取
り出す、或は、不使用時サランラツプで常に覆う
ことで、蜚〓の闖入防止の目的は達せられる、で
はあまりにも不便である。また、合成樹脂製（ポ
リエチレン）の俎より、木製の俎の方が水分を吸
い易く、乾燥が遅いから、蛞蝓、油虫、ごきぶり
等が集まり易い。

本考案は、俎の使用時、何ら不便さを感じさせ
ず、我々が常に口に入れる大切な食品の料理時
に、常に使用する俎を、何ら知らぬ間に蜚〓の自
由な這い歩きと言う汚染群。夏期等、諸々の汚物
処所をも自由に這いまわつた、そのまゝの体で、
付着した汚物をも俎上に運びこむ可能性のある危
険性を物理的に完全に絶滅し、これらの防止に化
学薬剤を全く用いないため、複合汚染等の心配も
なく、永久的に使用出来、然も、実用性に富む蜚
〓防除の考案であります。

即ち、長方形の合成樹脂又は木製の俎の側面
に、磁石で接着する金属面を用意する。

木製の俎の場合なれば、押ピン、釘、ホツチキ
ス針等でもよく、多数金槌で叩いて針部を打ち込
んで固定する。

また、合成樹脂製の俎の場合なれば、これら、
押ピン、釘、ホツチキス針を加熱して少し温め
て、同様金槌で叩いて針部を打ち込んで固定す
る。又は、俎の側面全体に薄い金属板を嵌め込
み、共に磁石で容易にこれらの金属面と接着可能
とする俎側面をもうける。（第３図−Ｘ）次に、塩化ビニルシート、フイルム、塩化ビニ
リデンシート、フイルム他合成樹脂製のシート、
フイルム、繊維、ターポリン、簾（木、竹、合成
樹脂製等々）からなる変形可能な素材で俎を覆い
得る大きさの素材を用意し、此の一端に磁石Ｅを
直接とりつけてもよく、又、袋包みとした間接な
とりつけでも良くとりつける。（第４，５図）俎の側面にとりつけた金属面Ｘと、変形可能素
材にとりつけた磁石とを接着させ、変形可能素材
を俎の表面こと上面に密着して覆いかぶせて、金
属面を有する俎側面の対称位にあたる他方の側面
に至らしめて、更に覆いかぶせて、此の変形可能
素材が容易に俎から取れないよう固着させる。
（第６図）言い変えれば、俎の上面を変形可能素材で覆い
包み、俎の両側面で、一方は磁石で、他方は固着
材で、ひつつけた状態を保つものとする。（第２
図）今、此の様にした俎を、壁にもたれかけて立て
ても、上面を覆つている変形可能素材が、自然に
めくれて剥離せず俎の上面即ち、食品の料理時に
使用する上面を露出せずに包んだ状態を保つ。

本俎の使用時は、此の俎の金属面Ｘと、変形可
能素材部にある磁石Ｅの接着している部分を人力
で引つぱつて外す事で、容易に変形可能素材から
なる覆いＨがめくれて俎Ａの上面Ｇが露出され
る。（第３図）包丁を用いての料理時に、この変形可能素材の
覆いＨを切る事のないよう、変形可能素材を俎側
面との接着固定部分Ｉは俎側面の上面から少し
下、中央側面部に接着固定する。（第６図）俎の上面は、無臭食品、下面は有臭食品と区別
して使用している場合、即ち、表裏両面の使用に
際しても、上記接着固定部分を側面中央としてお
けば、有臭面に又、生物を使用する側にと、自由
に此の覆いを可能とする。

即ち、蜚〓の這いまわりを防止したい俎面側
に、変形可能素材の覆いを用いれば良い。（第１
図）此の変形可能素材の覆いＨは、俎下の上面Ｇに
密着して覆つているため、蜚〓の闖入を完全に防
止することになる。

蚊に対するピレトリンや、防虫剤のD.D.T、B.
H.C、パラゾール、ナフタリン、デルドリンフエ
ニール酢酸水銀、フエニル塩化水銀、フエニルオ
レイン酸水銀他蟻、蛞蝓、油虫、蜚〓等の嫌
う臭気を有する有機ハロゲン化物、有機水銀化合
物等々の化学薬品と接着性樹脂とを混ぜ合わせた
ものを俎上面で硬化させ、又、合成樹脂と、化学
薬剤を反応基で結合させたもの等を表面にした、
後日、薬剤の溶出の心配のあるサニタリー俎等と
したものでなく、簡単にして、実用性に富み、然
も、諸々の汚物処所をも自由に這いまわつたその
汚れた体で、日常我々の食事を料理する俎の上を
も自由に這いまわる此れらの虫類の闖入の防止を
目的とした装置の蜚〓防除俎としたものでありま
す。

【図面の簡単な説明】

第１図、本該正面図、第２図、本該側面図、第
３図、取り付け状態図、第４図、要部拡大図、第
５図、要部拡大図、第６図、要部拡大図。図面中符号、Ａ，Ｘ，Ｇ，Ｈ，Ｉ，Ｅは、明細
書中にて説明。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

俎Ａの一端側面に、磁石で接着反応をする金属
Ｘを有する面とし、この俎の上面Ｇを覆い得る大
きさの変形自由な素材（合成樹脂製のフイルム、
シート。繊維。ターポリン。簾（木製、竹製又は
合成樹脂製）等々）からなる覆いＨの一端に、俎
Ａの側面の金属Ｘと接着を可能とする磁石Ｅをと
りつけた変形自由な素材で俎Ａの上面Ｇを密着し
て覆つたのち、俎Ａの他端側面Ｉで接着固定させ
（第１，２図）、磁石Ｅと金属Ｘの接着部を基点と
して変形自由な素材の覆いＨの開閉を可能とする
事を特長とする蜚〓防除俎。