JPS6322990Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本案は容器の筒体を楕円筒によつて構成される
棒状化粧品容器に関する。

考案が解決しようとする問題点 本案は容器の筒体を楕円筒にすることによつて
上下動する化粧品皿の回転を阻止し、化粧品皿の
確実な上下動を保障すると共に容器の部品点数を
削減してコスト低下を図り、更に機能面において
は上下の筒体の長径部分が相互に合致した時点で
その事実を告知せしめる報知機能を付与した点に
特長を有するものである。

問題点を解決するための手段 本案は前記の目的を達成する手段として、内周
面に螺旋溝２を有する回転筒１の外側に袴筒４を
嵌着固定し、前記回転筒１の上部に一体的に突設
した頚筒部３に身筒５の底部に突設した縮径の短
筒連結部６を回転自在に挿嵌し、前記頚筒部３の
内周面に穿つた環状凹部７に短筒連結部６の外側
に突設した環状凸部８を係合せしめ、身筒５の下
部に嵌着固定した中具９に若干径を大とした環状
鍔部１０を形成し、この環状鍔部１０の底部折曲
片１０′を前記頚筒部３と身筒５の底部との間に
介在せしめると共に身筒５内に収納した化粧品皿
１１の下部に垂下せしめた脚筒１２のピン１３を
前記回転筒１の螺旋溝２に係合せしめ、前記脚筒
１２の上部に突設した複数個の係止突起１４が前
記短筒連結部６の内壁面に係接するようになし、
更に前記身筒５、化粧品皿１１、中具９及び該中
具９の環状鍔部１０、袴筒４、並びに回転筒１の
外形を横断面楕円形状に形成し、前記頚筒部３の
上端面両側に凹部１５を、該凹部１５に対応する
ダボ１６を前記環状鍔部１０の底部折曲片１０′
の両側に突設し、前記袴筒４と身筒５及び中具９
の長径部が一致した時点で前記ダボ１６が凹部１
５に係合するようになる構成を要旨とするもので
ある。

実施例 以下本案の実施例を図面に示す実施例について
説明すると、１は内周面に螺旋溝２を有する樹脂
製の回転筒、３は該回転筒１の上部に一体成形し
た頚筒部、４は回転筒１の外側に嵌着固定した金
属製の袴筒、５は同じく金属製の身筒、６は該身
筒５の底部に突設した若干縮径とする短筒連結部
であつて、この短筒連結部６を前記頚筒部３に回
転自在に挿嵌すると共に頚筒部３の内周面に穿つ
た環状凹部７に短筒連結部６の外側に突設した環
状凸部８を係合して身筒５の抜出しを阻止する。
９は身筒５の下部に嵌着固定した金属製の中具、
１０は該中具９の下部に一体成形した若干径を大
とした環状鍔部であつて、この環状鍔部１０の底
部折曲片１０′を前記頚筒部３と身筒５の底部と
の間に介在せしめる。１１は身筒５内に収納され
た化粧品皿、１２は該化粧品皿１１と一体をなす
長寸の脚筒であつて、下部に突設したピン１３を
前記回転筒１の螺旋溝２に係合せしめ、該脚筒１
２の上部外側に突設した複数個の係止突起１４が
化粧品皿１１の完全な収納状態において、前記短
筒連結部６の内壁面に強く係接する。而して本案
は前記身筒５、化粧品皿１１、中具９及び該中具
９の環状鍔部１０、袴筒４並びに回転筒の外形を
横断面楕円形状とすると共に前記頚筒部３の上端
面両側に凹部１５を、又該凹部１５に対応する２
個のダボ１６を前記環状鍔部１０の底部折曲片１
０′の両側に突設し、袴筒４と身筒５及び中具９
の長径部が合致したとき、前記ダボ１６が凹部１
５に係合するようになる。

考案の作用、効果 本案は前記の如く、身筒５とこれに収納された
化粧品皿１１は横断面楕円形状としたもので、化
粧品皿１１は身筒５によつてその回転が阻止さ
れ、したがつて身筒５を持つて回転筒１を回転す
ると螺旋溝２とこれに係合するピン１３の作用に
よつて前記化粧品皿１１は身筒５の案内によつて
確実且つ正確な上下移動を行なうものである。而
して身筒５の下部に嵌着固定した中具９に若干径
を大とした環状鍔部１０を形成し、この鍔部１０
の底部折曲片１０′を前記身筒５の底部と頚筒部
３との間に介在せしめたもので、楕円形状をなす
袴筒４と身筒５及び中具９の長径、短径部が夫々
交差した場合でも前記環状鍔部１０によつて袴筒
４と身筒５の連結部の隙間等が完全に隠蔽され体
裁良好な容器が得られると共に身筒５、中具９、
環状鍔部１０の長径部と袴筒４の長径部が合致す
るとダボ１６が凹部１５に係合して両者の長径部
が同位置にあるのを報知せしめる位置決め機能を
有し、更に化粧品皿１１を完全に収納した状態で
は脚筒１２の係止突起１４が短筒連結部６の内壁
面に強く係接し、したがつて運搬中の震動等によ
る化粧品の自然繰出しが阻止され、化粧品の頭突
防止効果が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示すもので、第１図は容
器の縦断面図、第２図は同上Ａ−Ａ線断面図、第
３図は同Ｂ−Ｂ線断面図、第４図は上下容器の結
合部の拡大断面図、第５図は化粧品皿単体の一部
切欠斜視図である。 １……回転筒、２……螺旋溝、３……頚筒部、
４……袴筒、５……身筒、６……短筒連結部、７
……環状凹部、８……環状凸部、９……中具、１
０……環状鍔部、１１……化粧品皿、１２……脚
筒、１３……ピン、１４……係止突起、１５……
凹部、１６……ダボ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内周面に螺旋溝２を有する回転筒１の外側に袴
   筒４を嵌着固定し、前記回転筒１の上部に一体的
   に突設した頚筒部３に身筒５の底部に突設した縮
   径の短筒連結部６を回転自在に挿嵌し、前記頚筒
   部３の内周面に穿つた環状凹部７に短筒連結部６
   の外側に突設した環状凸部８を係合せしめ、身筒
   ５の下部に嵌着固定した中具９に若干径を大とし
   た環状鍔部１０を形成し、この環状鍔部１０の底
   部折曲片１０′を前記頚筒部３と身筒５の底部と
   の間に介在せしめると共に身筒５内に収納した化
   粧品皿１１の下部に垂下せしめた脚筒１２のピン
   １３を前記回転筒１の螺旋溝２に係合せしめ、前
   記脚筒１２の上部に突設した複数個の係止突起１
   ４が前記短筒連結部６の内壁面に係接するように
   なし、更に前記身筒５、化粧品皿１１、中具９及
   び該中具９の環状鍔部１０、袴筒４、並びに回転
   筒１の外形を横断面楕円形状に形成し、前記頚筒
   部３の上端面両側に凹部１５を、該凹部１５に対
   応するダボ１６を前記環状鍔部１０の底部折曲片
   １０′の両側に突設し、前記袴筒４と身筒５及び
   中具９の長径部が一致した時点で前記ダボ１６が
   凹部１５に係合するようになることを特徴とする
   棒状化牲品容器。