JPS63227696A - 6価モリブデン含有ガソリン組成物およびそれを用いるオクタン要求値抑制方法 - Google Patents

6価モリブデン含有ガソリン組成物およびそれを用いるオクタン要求値抑制方法

Info

Publication number
JPS63227696A
JPS63227696A JP4538887A JP4538887A JPS63227696A JP S63227696 A JPS63227696 A JP S63227696A JP 4538887 A JP4538887 A JP 4538887A JP 4538887 A JP4538887 A JP 4538887A JP S63227696 A JPS63227696 A JP S63227696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molybdenum
gasoline
compound
fuel composition
compounds
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4538887A
Other languages
English (en)
Inventor
ポール ジェイムズ ケイヒル
ラリー チャールズ サテック
Original Assignee
エチル コーポレイション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エチル コーポレイション filed Critical エチル コーポレイション
Publication of JPS63227696A publication Critical patent/JPS63227696A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10LFUELS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NATURAL GAS; SYNTHETIC NATURAL GAS OBTAINED BY PROCESSES NOT COVERED BY SUBCLASSES C10G, C10K; LIQUEFIED PETROLEUM GAS; ADDING MATERIALS TO FUELS OR FIRES TO REDUCE SMOKE OR UNDESIRABLE DEPOSITS OR TO FACILITATE SOOT REMOVAL; FIRELIGHTERS
    • C10L10/00Use of additives to fuels or fires for particular purposes
    • C10L10/10Use of additives to fuels or fires for particular purposes for improving the octane number

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は無鉛ガソリン組成物の改良に関するもので、特
にモリブデン(VI)化合物を無鉛ガソリンに加えて、
高定常状態オクタン要求値を低下させ、火花点火内燃機
関でのオクタン要求値増加を抑制することに関するもの
である。
〔従来の技術〕
近年、アンチノック剤、堆積物減少剤、乳化破壊剤等を
含む多数のガソリン添加剤が開発されてきており、商業
的に重要なアンチノック剤である四アルキル鉛はガソリ
ンのオクタン価を上昇させてエンジンのノッキングを防
止するために近年まで広く用いられてきた。しかし、環
境上での対鉛過敏性の増大、鉛で被毒する接触コンバー
ターの使用により、ガソリン中での鉛の使用への規制は
大きくなってきた。鉛を用いないと、高価で高オクタン
混合半製品を多量に使って現在生産の自動車に見合う高
オクタンガソリンを生産する必要がある。
無鉛ガソリンの生産コストの増加とともに、特に有害な
問題が生じた。無鉛ガソリンで運転するエンジンではエ
ンジンの老化と共にノッキングの発生率と激しさが増加
してきた。新しいエンジン(クリーン・エンジン)では
リサーチ・オクタン価が約85のガソリンで効率よくノ
ッキングを起さずに運転できるが、約8,000〜12
,000走行マイルの同じエンジンでは約95〜100
.またはそれ以上のオクタン価のガソリンが要求される
ことが多い。ノッキングを防ぐために要求されるこのオ
クタン価の増加はオクタン要求値増加(ORI)と呼ば
れる。
ORIは、ガソリン中の異物、ガソリンと潤滑油の不完
全燃焼で生成する断熱燃焼室内の堆積物によるものと考
えられる。はじめは、堆積物の生成速度は崩壊速度より
も実質的に大きく、堆積物は急速に成長する。この堆積
物が厚くなると、崩壊速度は生成速度に接近し、最終的
にはこれと等しくなる。この時点で、堆積物は定常状態
厚さに達する。エンジン内でのノッキングは、堆積物が
成長すると共にその発生率と激しさが増加しはじめ。
堆積物の定常状態厚さに対応する一定の、または定常状
態の高発生率と激しさとになる。この時点で、エンジン
は通常高定常状態オクタン要求値を持ち、これはエンジ
ンが新しい時のオクタン要求値よりもリサーチ・オクタ
ン価が2〜15高い値である。
ORI理論に限定する意図はないが、この燃焼室内の堆
積物が燃焼室からエンジン冷却剤への熱エネルギの伝達
を実質的に妨害し、堆積物内と内燃機関内での熱エネル
ギの蓄積を起すものと考えられる。火花が燃焼室内で空
気−燃料混合物に着火するとき、炎筒面が形成され、燃
焼は点火せんから、点火せんの反対側の「端部−ガス域
」まで急速に円滑に進む。この高圧炎前面は、この前面
が室内を進むにつれ、端部−ガス域内の比較的低圧下に
ある未燃焼空気−燃料混合物を圧縮する。通常、燃焼は
燃焼室内を進行し、ノッキングは聞こえない。しかし、
燃焼室と空気−燃料混合物の温度が堆積物の断熱性によ
り実質的に上昇すると、端部−ガス域内での空気−燃料
混合物の急速な圧縮により、正常に進行する燃焼とは異
なる即座の自己爆ごうが起る。この自己爆ごうは、ノッ
キング音またはパン、パンという音を発し、運転効率を
低下させ、エンジンに損傷を与える。ORIの詳細な説
明については、ジェー・ディー・ベンソン;「オクタン
要求値増加に影響する若干の因子について」ニス・ニー
・イー報告750933、デトロイト、ミシガンlO月
(1975年)参照のこと。
ORIは鉛濃度を増加させた加鉛ガソリンを用いて容易
に改善できる。無鉛燃料では、多量の高オクタン混合半
製品を用いてオクタン価を上げなければならない。しか
し、高オクタン混合半製品は、通常断熱性堆積物を残留
しやすく、またORIを増加させやすい芳香族系成分を
含有している。
ORIを抑制すれば、オクタン価の低いガソリンを低コ
ストで原油バレル当り多量に生産できることになる。高
オクタンガソリンの生産は、低オクタンガソリンの生産
よりも多量のエネルギを消費するため、精製操作はエネ
ルギ的に更に有効にする必要があると考えられる。更に
、ORIがないとエンジン・メーカーは圧縮を増加させ
て、点火時間を調節して燃料的に更に有効なエンジンを
作ることができると考えられる。このようなエンジンは
、現在利用できるのと同じまたはそれ以下のオクタン価
の燃料で充分に作動できると考えられる。
本明細書では、オクタン要求値増加とは、エンジンが老
化するにつれてみられるオクタン要求値の漸次増加を意
味するものとする。高定常状態オクタン要求値とは、厚
さと熱エネルギ流れ抵抗の両方で定常状態に達した燃焼
室内堆積物を有するエンジンのオクタン要求値を意味す
るものとする。
ある種の特定のモリブデン化合物をガソリンに添加して
、潤滑性と耐摩耗性を改善した組成物を提供することが
既に提案されている。米国特許第4.164,473号
明細書、同第4,176.073号明細書、同第4,1
76.074号明細書には、それぞれこの目的のために
ヒドロキシアミンのモリブデン錯体類、ラクトンオキサ
ゾリン分散剤のモリブデン錯体類、オキサゾリン分散剤
のモリブデン錯体類を用いることが開示されている。同
様に、米国特許第4.192,757号明細書、同第4
,201,683号明細書には、それぞれこの目的のた
めにアルキル置換フェノールまたはアルカノール溶媒中
でアミンの存在下、炭化水素残基(ハイドロカルビル)
置換チオビスフェノールとモリブデン化合物を反応させ
て得たモリブデン錯体類を用いることが開示されている
更に、米国特許第3,994,697号明細書は、二硫
化モリブデンを配合した各種金属からなる固形ペレット
を内燃機関の燃料タンク内に入れ、このペレットはこの
中でゆっくりと崩壊して極めて細かい粒子となり、燃料
中に分散されてエンジンの燃料接触部に達し、ここに潤
滑膜を付着することを教示している。
米国特許第3,615,293号明細書、同第3,75
5,195号明細書には、有機マンガン・アンチノッキ
ング剤を含有するガソリン燃料に各種の有機モリブデン
化合物を添加することが開示されている。これらの特許
明細書は、モリブデン化合物が有機マンガン・アンチノ
ッキング剤を含有するガソリン燃料による点火せんの汚
れを減少させるのに有効であることを教示している。更
に、適切な有機モリブデン化合物は、モリブデン塩類と
キレート類であることを開示している。しかし、これら
の先行技術は有機マンガン・アンチノッキング剤を使用
しない目的でモリブデン化合物をガソリンに添加するこ
とは示していない。
米国特許第3,317,571号明細書には、アミド結
合またはチオアミド結合を含む分子を1個またはそれ以
上を、硫黄または酸素結合でモリブデン原子に結合させ
、更に複数のカルボニル基に共有結合させて安定化した
有機モリブデン化合物の調製法が開示されている。この
特許ではこのような化合物が単独またはアンチノック剤
としてのアルキル鎖と配合してガソリンに用いられるこ
とが開示されているが、如何なる目的でもモリブデン(
VI)化合物を用いることは教示も示唆もされていない
米国特許第3,272,606号明細書には、少量の共
有モリブデンポリカルボニル化合物が有機鉛アンチノッ
ク剤と配合してガソリンに用いられ、有機鉛アンチノッ
ク剤のアンチノック性を向上させることが開示されてい
るが、この先行技術では有機鉛アンチノック剤を用いな
い目的でモリブデン化合物をガソリンに添加することは
示唆されていない。
米国特許第2,086,775号明細書は、内燃機関用
液体燃料中に各種有機金属化合物を添加することを目的
とするもので、適切な有機金属化合物はコバルト、ニッ
ケル、マンガン、鉄、銅、ウラン、   ゛モリブデン
、バナジウム、ジルコニウム、ベリリウム、白金、パラ
ジウム、トリウム、クロム、アルミニウム、稀土類金属
の有機金属化合物であり、更に液体燃料は有機鉛アンチ
ノック剤も含有できる。これらの有機金属化合物を少量
含有する燃料を内燃機関で用いると、エンジンの燃焼室
内に触媒性堆積物が形成され、これはノッキングの防止
とエンジン内での燃焼の改善に有効であると開示されて
いるが、この特許明細書には火花点火内燃機関でのオク
タン要求値増加を抑制し、高定常状態オクタン要求値を
低下させる目的で、モリブデン以外の金属を実質的に含
有しないガソリン組成物に用いるモリブデン(VI)化
合物を選択するための指針は何等示されていない。
米国特許第3,155,620号明細書は、液体炭化水
素組成物用添加剤として第VIB族金属のシクロへブタ
トリエン遷移金属配位化合物を用いることを目的とした
もので、この特許明細書にはかかる添加剤は液体燃料の
オクタン価を向上させ、潤滑性油組成物に添加したとき
には潤滑性を改善することが開示されており、更にこれ
らの配位化合物は有機鉛化合物のようなアンチノック剤
と配合して用いられると開示されてい色。しかしながら
、この特許明細書には、モリブデン(VI)化合物を如
何なる目的にも用いることは、教示も示唆もされていな
い。
米国特許第3,440,028号明細書は、エンジンの
燃焼室内での望ましくない表面点火を増加させる鉛の傾
向を抑制する目的で加鉛ガソリン組成物中に炭化水素残
基含有オルト燐酸塩金属ハライドを添加することを目的
としており、この添加剤の金属はマンガンと、周期率表
の第1B族、第1IA族、第nB族、第1VA族、第V
IB族、第■族の金属とからなる群から選択される。同
様に、米国特許第3.240,576号明細書には、加
鉛ガソリンにガソリン可溶性有機モリブデン化合物を添
加すると火花点火内燃機関の燃焼室内での表面点火が実
質的に低下することが開示されている。しかし、これら
の特許明m書には、如何なる目的でも無鉛ガソリンにモ
リブデン化合物を添加することは示唆されていない。
米国特許第3,401,184号明細書は、金属が周期
率表の第■族、第■族、第■族、第■族から選択された
金属有機オルト燐酸塩の製造を目的とするもので、これ
らの化合物がガソリン添加剤として有効であり、添加さ
れると防錆、表面点火抑制、気化器清浄、気化器氷結緩
和、オクタン要求値増−15= 加の低下がガソリン組成物で得られることを開示してい
る。更に、米国特許第3,282,838号明細書には
、防蝕剤としてクロム酸またはモリブデン酸のアミン塩
をガソリンの如き石油炭化水素に用いることが開示され
ている。これらのアミン塩類は、6価のクロム酸基イオ
ンまたはモリブデン酸基イオンを含有し、約0.oos
〜5重量〃の濃度水準で用いられる。
最後に、米国特許第3,003,859号明細書には、
ガソリンの如き液体炭化水素にベータケトエステルから
作った通常固体の金属キレート化合物をその融点以上の
温度に加熱して得た金属有機化合物を約0.005〜約
5重量ご添加することが開示されており、更にこれらの
金属キレート化合物は稀土類元素のランタニド族とアク
チニド族を含む第1A族、第18族、第UA族、第11
B族、第111A族、第■B族、第1VA族、第1VB
族、第VA族、第VB族、第VIB族、第■B族、第■
族からなる周期率表の金属元素から生成されると開示さ
れているが、この特許明細書には火花点火内燃機関での
オクタン要求値増加を抑制し、高定常状態オクタン要求
値を低下させるためのモリブデン(VI)化合物を選択
するための指針は何等教示されていない。
〔発明の概要〕
本発明は、無鉛ガソリンにガソリン可溶性モリブデン(
VI)化合物を少量添加すれば火花点火内燃機関での高
定常状態オクタン要求値を低下させ、オクタン要求値増
加を抑制するのに有効な燃料組成物が得られるというこ
とを見出して達成されたものである。
本発明の御飯様は、ガソリン佛魚範囲の液体炭化水素燃
料から主としてなるガソリン燃料組成物であって、前記
炭化水素燃料に可溶性のモリブデン(VI)化合物が配
合され、前記モリブデン(VI)化合物の量は炭化水素
燃料1..000,000部に対して約0.1〜約20
.0部であり、前記燃料組成物はモリブデン以外の金属
を実質的に含有せず、前記モリブデン(VI)化合物は
スルホン酸モリブデン(VI)類と、モリブデン(VI
)ジアミン錯体類と、モリブデン酸のアミン塩類と、イ
ソポリモリブデン酸のアミン塩類と、窒素、硫黄、燐を
含まないモリブデン(VI)化合物類とからなる群から
選択されることからなるガソリン燃料組成物である。
本発明の別の態様は、ガソリン沸点範囲の液体炭化水素
燃料から主としてなるガソリン燃料組成物であって、前
記液体炭化水素燃料に可溶性のモリブデン(VI)化合
物が配合され、前記モリブデン(VI)化合物の量火花
点火内燃機関のオクタン要求値を抑制しうる有効量であ
り、前記燃料組成物はモリブデン以外の金属を実質的に
含有せず、前記モリブデン(VI)化合物はスルホン酸
モリブデン(VI)類と、モリブデン(VI)ジアミン
錯体類と、イソポリモリブデン酸アミン塩類と、窒素、
硫黄、燐を含有しないモリブデン(VI)化合物類とか
らなる群から選択されることからなるガソリン燃料組成
物である。
本発明の別の態様は、ガソリン沸点範囲の液体炭化水素
燃料から主としてなるガソリン燃料組成物であって、前
記液体炭化水素燃料に可溶性のモリブデン(VI)化合
物が配合され、前記モリブデン(VI)化合物の量火花
点火内燃機関での高定常状態オクタン要求値を低下させ
うる有効量であり。
前記燃料組成物はモリブデン以外の金属を実質的に含有
せず、前記モリブデン(VI)化合物はスルホン酸モリ
ブデン(VI)類と、モリブデン(VI)ジアミン錯体
類と、イソポリモリブデン酸アミン塩類と、窒素、硫黄
、燐を含有しないモリブデン(VI)化合物類とからな
る群から選択されることからなるガソリン燃料組成物で
ある。
本発明の別の態様は、火花点火内燃機関を低定常状態オ
クタン要求値になるまで第1のガソリン燃料組成物で運
転し、次いで前記内燃機関を第2のガソリン燃料組成物
で運転して前記低定常状態オクタン要求値を維持してな
り、前記第1の燃料組成物はガソリン沸点範囲の液体炭
化水素燃料から主としてなり、前記炭化水素燃料1,0
00,000部に対して約lO〜約1 、000部のモ
リブデンを供給するのに充分な量の可溶性モリブデン(
VI)化合物が配合されており、前記第2の燃料組成物
はガソリン沸点範囲の液体炭化水素燃料から主としてな
り、液体炭化水素燃料1,000,000部に対して約
0.01〜約10部のモリブデンを供給するのに充分な
量の可溶性モリブデン(VI)化合物が配合されている
ことからなる火花点火内燃機関での高定常状態オクタン
要求値を低下させ、このように得た低定常状態オクタン
要求値を維持する方法である。
本発明の別の態様は、火花点火内燃機関を、ガソリン沸
点範囲の液体炭化水素燃料から主としてなるガソリン燃
料組成物であって、前記液体炭化水素燃料に可溶性のモ
リブデン(VI)化合物が配合され、前記モリブデン(
VI)化合物の量は前記内燃機関での高定常状態オクタ
ン要求値を低下させ、および/もしくはオクタン要求値
増加を抑制するのに充分な量であり、前記燃料組成物は
モリブデン以外の金属を実質的に含有せず、前記モリブ
デン(VI)化合物はスルホン酸モリブデン(VI)類
と、モリブデン(VI)ジアミン錯体類と、モリブデン
酸のアミン塩類と、イソポリモリブデン酸のアミン塩類
と、窒素、硫黄、燐を含有しないモリブデン(VI)化
合物類とからなる群から選択されることからなるガソリ
ン燃料組成物で運転することからなる火花点火内燃機関
での高定常状態オクタン要求値を低下させ、および/も
しくはオクタン要求値増加を抑制する方法である。
本発明の別の態様は、鉛とモリブデンを実質的に含有し
ないガソリンで運転したあとのオクタン要求値が約2〜
約7単位増加した火花点火内燃機関を、ガソリン沸点範
囲の液体炭化水素から主としてなるガソリン燃料組成物
であって、前記炭化水素燃料に可溶性のモリブデン(V
I)化合物が配合され、前記モリブデン(VI)化合物
の量は前記炭化水素燃料i、oo0.ooo部に対して
約10〜約1 、000部のモリブデンを供給するのに
充分な量であり、前記ガソリン燃料組成物の量が高定常
状態オクタン要求値を少くとも約20%低下させうる有
効量であることからなるガソリン燃料組成物で運転する
ことからなる前記内燃機関での高定常状態オクタン要求
値を低下させる方法である。
本発明の一般的な目的は、無鉛燃料を用いる内燃機関で
生ずるORIを抑制し、高定常状態オクタン要求値を低
下させることである。
本発明の別の目的は、燃焼室での堆積物の熱伝導率を改
善し、熱伝導を増加させ、高定常状態オクタン要求値を
低下させ、ORIを抑制することである。
本発明の他の目的は、内燃機関での伝熱性堆積物の生成
を促進することである。
本発明の他の目的は、エンジンの老化につれて生ずる有
害なノッキングを発生せずにエンジンで使用できる低オ
クタン・ガソリンを提供することである。
本発明の他の目的は、原油がら更に低オクタン・ガソリ
ンを製造することによりガソリン製造効率を向上させる
ことである。
(以下余白) 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は、内燃機関での燃焼室内の堆積物で生ずる
オクタン要求値増加と高定常状態オクタン要求値は燃焼
室内での燃焼工程を6価のモリブデン、モリブデン(V
I)またはモリブデン+6化合物の存在下で行う内燃機
関を運転することにより防止または低下させることがで
きることを見出した。
この6価のモリブデン化合物は、ガソリン可溶性6価モ
リブデン化合物を含有し、鉛化合物を実質的に含有しな
いガソリン、またはエンジンの運転中に燃焼室内に運ば
れるモリブデン化合物含有潤滑油によって燃焼室内に供
給することができる。
本発明者等は更に、オクタン要求値増加の防止に有効で
あり、高定常状態オクタン要求値の低下に有効である+
6の酸化状態のモリブデンを含有するある種の好ましい
炭化水素可溶性化合物を見出した。
任意の酸化状態のモリブデン化合物を一般的に用いてオ
クタン要求値増加を防止し、高定常状態オクタン要求値
を低下させることは、1980年9月25日に出願した
米国特許出頭第190,591号明細書に開示さ九てい
るが、本発明者等はモリブデン(VI)化合物のみがこ
れらの結果を効率よく達成するものであることを見出し
た。明らかに、モリブデン(VI)化合物のみが燃焼室
内堆積物の熱エネルギー伝達特性を効率よく変えて、熱
を燃焼室からエンジン冷却剤に急速に伝導することがで
きる。
この改善された堆積物は、燃焼室からの有効な熱除去を
何等妨げるものではないので、ガソリンは単に火花によ
って点火され、燃料は燃焼室内で均一に燃焼し、ノッキ
ングなしであるいはパンパンという音を発生せず、また
効率を損失せず、また機械的損傷を与えずに路面に燃焼
エネルギーを効率よく伝達できる。
本発明はそうとは限らないが、燃焼室内の堆積物の単位
質量当りの熱伝導率が高いことは高水準の有機酸素に起
因するものであり、このような高酸化堆積物はモリブデ
ンが+6の酸化状態にあるときだけモリブデンの存在下
で効率よく発生するものと考えられる。原則として、低
酸化状態のモリブデンは燃料の燃焼中エンジン内で+6
の酸化状態まで酸化できたが、ガソリンが火花点火内燃
、機関内で燃焼する条件はかかる工程を有意なものとす
るには不適なものと思われる。このほかの考えられる因
子としては、燃料燃焼サイクルが極めて短く、このよう
なモリブデン酸化状態の改善は行えないものと考えられ
る。
要するに、本発明の改良ガソリン組成物は、鉛化合物を
実質的に含有しないガソリンを主成分とし、これにオク
タン要求値増加を抑制し、定常状態オクタン要求値を低
下させうる有効量のモリブデン(TV)、6価モリブデ
ンまたは+6のモリブデン′を含有するガソリン可溶性
化合物を配合して調製することができる。本発明の改良
潤滑剤は、潤滑剤に有効量の炭化水素可溶性モリブデン
(VI)化合物を配合して調製することができる。
本発明の一つの態様は、炭化水素可溶性モリブデン(V
I)化合物を低濃度で含有するクリーンな、新しいエン
ジンで使用される無鉛ガソリンであって、ガソリンを主
成分とし、ガソリン1,000,000部に対して約0
.1〜約20部のモリブデン(V[)化合物を配合した
無鉛ガソリンである。または、かかるモリブデン(VI
)化合物は、ガソリン1,000,000部に対して、
金属換算で約0.01〜約10部のモリブデンを供給す
るのに充分な量で用いられる。
本発明の別の態様は、燃焼室内の堆積物により高定常状
態オクタン要求値に達した汚染エンジンで用いて、前記
高定常状態オクタン要求値を実質的に低下させるガソリ
ンである。この組成物は、既存の堆積物を改善し、高定
常状態オクタン要求値を低下させるもので、ガソリンを
主成分とし、ガソリン1,000,000部に対して、
約20〜約10,000部の炭化水素可溶性モリブデン
(VI)化合物を配合してなる。または、かかるモリブ
デン(VI)化合物は、ガソリン1,000,000部
に対して金属換算で約10〜約1,000部のモリブデ
ンを供給するのに充分な量で用いられる。
本発明の他の態様は、適切な希釈剤中に約0.1〜約5
0重量rの炭化水素可溶性モリブデン(VI)化合物を
含有するかかるモリブデン(VI)化合物の濃縮物であ
り、ガソリンまたは潤滑油中に適当な割合で溶解させて
、ガソリン1,000,000部に対して約0.1〜約
10,000部のモリブデン(VI)化合物を、または
潤滑油中に約0.001〜約5重量%のモリブデン(V
I)化合物を供給するものである。
本発明の他の態様は、炭化水素可溶性モリブデン化合物
を含有する潤滑油であり、エンジンを潤滑するために用
いられると、モリブデン化合物の酸化によりまたは他の
手段により、燃焼室に実質量のモリブデン(VI)を供
給し、ORIを抑制または高定常状態オクタン要求値を
低下させることができる。一般に、潤滑油は約0.00
1〜約5重量%、好ましくは約0.01〜約2重量2、
もっとも好ましくはモリブデン消費を低下させ、最大の
利益を得るためには約0.01〜約1重景%のモリブデ
ン(VI)化合物を含有する。
有意量の鉛とマンガン化合物が、アンチノック剤として
、これまでガソリンに広く用いられてきた。鉛化合物、
特に四アルキル鉛化合物は、最も広く用いられてきたが
、マンガン化合物は第一に−tr  − 鉛化合物のアンチノック性を向上させるために用いられ
てきた。しかし、本発明のモリブデン(VI)含有ガソ
リン組成物は、好ましくは鉛を実質的に含まず、更に好
ましくは鉛とマンガンの両方を実質的に含まず、最も好
ましくはモリブデン以外の金属を実質的に含まないもの
である。
本発明では、炭化水素、または石油貯蔵、または配給設
備中で安定な任意の炭化水素可溶性モリブデン(VI)
化合物をガソリン中に用いることができる。好ましくは
、モリブデン(VI)化合物は、スルホン酸モリブデン
(VI)類と、モリブデン(VI)ジアミン錯体類と、
モリブデン酸のアミン塩類と、イソポリモリブデン酸の
アミン塩類と、窒素、硫黄、燐を含有しないモリブデン
(VI)化合物類とからなる群から選択される。更に好
ましくは、モリブデン(VI)化合物類は、スルホン酸
モリブデン(VI)類と、モリブデン(VI)ジアミン
錯体類と、イソポリモリブデン酸のアミン塩類と、カル
ボン酸モリブデン(VI)類と、ナフテン酸のモリブデ
ン(VI)塩類と、モリブデン(VI)フェノラート類
と、モリブデン(VI)アルコキシド類と、モリブデン
(VI)アリールオキシド類と、モリブデン(VI)ベ
ータジケトン錯体類とからなる群から選択される。
モリブデン(VI)の燐含有化合物は1本発明を実施す
る際に用いることができるが、通常は好ましいものでは
ない。これは、燐が自動車エンジンからの炭化水素、−
酸化炭素、酸化窒素類の排出制御に現在用いられている
接触コンバーターにとって有害であると考えられるから
である。
ORIを抑制し、高定常状態オクタン要求値を低下させ
るのに有効なモリブデン化合物は、広範囲のモリブデン
(VI)組成物を含む。
有用なモリブデン(VI)化合物は、いろいろな形状の
モリブデンを配位子と反応させて生成することができる
。これらの配位子の例として、アセチルアセトン、N−
ニトロソフェニルヒドロキシアミン、ジメチルグリオキ
シム、エチレンジアミン、エチレンジアミン四酢酸、ニ
トロソ三酢酸、8−ヒドロキシキノリン、ベンゾイルア
セトン、2,4−ペンタンジエン、ベータジケトン類、
酸素、ハロゲン類、マンニッヒ生成物、燐酸塩、酸化ホ
スフィン類、アルカノール・アミン類、スルホキシド類
、ホルムアミド類およびこのほがの類似の公知キレート
剤である。
別の有用な炭化水素可溶性モリブデン組成物は、モリブ
デン(VI)ベータジケトン類であり、ベータジケトン
は下記の式で表わされるものである;カルボニル基間の
炭素原子上の少なくとも1つのプロトンがモリブデン錯
体の生成に必要であり、このプロトンを除去するとベー
タジケトン陰イオンが発生し、これが存在する金属イオ
ンをキレート化する。R1とR2は炭素数が1〜5oの
炭化水素残基であり、第1級、第2級、第3級アルキル
基、アルケニル基、芳香族基を含む。好ましいアルキル
基は、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、5
ec−アミル、2−エチルヘキシル、エイコシル、ペン
タコンチルであり、直鎖、側鎖の両方が含まれる。R3
は水素、または炭素数が1〜5oの炭化水素残基である
。好ましくは、R3は水素、アルキル基、例えば、メチ
ル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、アミル、n−
ヘキシル、ペンタコンチル等であり、直鎖、側鎖の両方
が含まれる。ベータジケトン類は当該技術分野では公知
であり、そのうちのいくつかは市販されており、いずれ
も公知技術の方法で容易に調製できる。
一般に用いられる化合物は、R1とR2が炭素数1〜2
0のアルキル基とR1が水素であるベータジケトン類か
ら調製される。具体的には、好ましいベータジケトン類
は、2,4−ペンタンジオン、3−メチル−2,4−ペ
ンタンジオン、3−イソプロピル−2,4−ペンタンジ
オン、2,4−ヘキサンジオン、2−メチル−3,5−
ヘキサンジオン、4−メチル−3,5−へブタンジオン
、3.5−へブタンジオン、2−メチル−4,6−オク
タンジオン、2,8−ジメチル−4,6−ノナンジオン
、2,2,6.’6−チトラメチルー3,5−へブタン
ジオンである。このほかのベータジケトン錯体類は、モ
ーガンとカスチルがJ、Chem、Soc、3252(
1928)で詳述している。
本発明を実施する際に用いられる他の有用な炭化水素可
溶性モリブデン(VI)錯体類は、モリブデン(VI)
ジアミン錯体類からなり、そのジアミン配位子は下記の
式で表わされる; R4R5N−(CR4R5)n−NR4R5(式中、n
は1〜20の整数であり、好ましくはモリブデン−アミ
ン生成物の安定性からnは2〜4であり、R4とR5の
置換基は水素または炭素数が1〜20のアルキル基から
独立的に選択され、アミノ基は独立的に第1級、第2級
または第3級基である)。
代表的なジアミンは、エチレンジアミン、1,2−プロ
ピレンジアミン、1,3−プロピレンジアミン、2−メ
チル−1,3−ジアミノプロパン、2,2−ジメチル−
1゜3−ジアミノプロパン、オルト−フェニレンジアミ
ンおよび対応するC1〜C20アルキル置換ジアミンで
ある。
このほかの有用な炭化水素可溶性モリブデン(VI)化
合物には、1980年9月25日出願の米国特許出願筒
190,590号明細書(以下本明細書での先行文献と
する)に記載のモリブデン−ポリアミン・マンニッヒ錯
体類、モリブデン−ポリアミン置換シカルボン酸錯体頚
がある。
他の有用なモリブデン(VI)組成物には、イソおよび
ヘテロポリモリブデン酸を含むモリブデン酸を油溶性塩
で中和した生成物および酸をモリブデン塩で中和した生
成物が含まれる。
下記式のガソリン可溶性アミン塩を、本発明の実施の際
に用いることができる; [R4R4R5NH]、Mo04 (式中、R6は炭化水素残基、R7とR8は水素と炭化
水素残基とからなる群から独立的に選択される)。
代表的な炭化水素残基は、例えばアルキル、アルケニル
、アリール、アルカリール、アリールアルキルまたは脂
環状基を含む。適切な炭化水素残基の例は、メチル、エ
チル、プロピル、ブチル、イソヘキシル、2−エチルヘ
キシル、ネオデシル、ドデシル、オクタデシル、エイコ
シル、ノナコシル、フェニル、ナフチル、ベンジル、ク
レジル、エチルフェニル、フェニルヘキシル、シクロヘ
キシル、シクロプロピル、シクロペンチル、ブテニル、
オクテニル、リルイル等である。
他の有用な化合物は、下記式の燐含有部分から誘導され
る炭化水素可溶性モリブデン(VI)ジアルキル・ホス
フェート類、ホスホロチオエート類、ホスホロジチオエ
ート類からなる。
」 R’X−P=X (式中、Xはそれぞれ酸素または硫黄から独立的に選択
され、Rgはそれぞれ炭素数が1〜約30の炭化水素ア
ルキル基、アリール基から独立的に選択される)。
これらのモリブデン(VI)組成物の例として、モリブ
デン−ジメチルホスホチオエート、モリブデン−ジオク
チルホスホチオエート、モリブデン−ジフェニルホスフ
ェート、モリブデンージクレジルホスフェート、モリブ
デン−ジデシルホスホロジチオエート、モリブデン−シ
アミルホスホロテトラチオエート、モリブデン−ジ−t
−ブチルホスホロトリチオエート、モリブデンージキシ
リルホスホロチオエート、モリブデン−ジー4−エチル
フェニルホスホロトリチオエート、モリブデン−ジオク
タデシルホスホロテトラチオエート、モリブデン−クレ
ジルフェニルホスフェート、モリブデン−ジナフチルホ
スホロチオエート、モリブデン−ジイソプロピルホスホ
ロチオエート、モリブデン−ジベンジルホスフェート、
モリブデンージクレジルホスホロジチオエート、モリブ
デン−ジー4−ドデシルフェニルホスホロジチオエート
、モリブデン−ジベンジルホスホロジチオエート、モリ
ブデン−ジラウリルホスホロジチオエート、モリブデン
−ジー2−エチルヘキシルホスホロジチオエート。
モリブデン−ジシクロヘキシルホスホロジチオエート、
モリブデン−ジイソアミルホスホロジチオエート、モリ
ブデン−ジオクタデシルホスホロジチオエート、モリブ
デンージウンデシルホスホロジチオエート、モリブデン
ージヘプチルホスホロジチオエート、モリブデン−ジー
2.トt−ブチルフェニルホスホロジチオエート、モリ
ブデン−ジエチルホスホロジチオエート、モリブデンー
ジテトラデシルホスホロジチオエート、モリブデン−ジ
アセチルホスホロジチオエート、モリブデン−ジー2,
4−ジドデシルフェニルホスホロジチオエート、モリブ
デンージヘキシルホスホロジチオエート等を挙げられる
このほかの化合物は、ルブカスにより米国特許第3,4
40,028号明細書、同第3,401,184号明細
書(以下本明細書での先行文献とする)に教示されてい
る。しかし、燐は現在では接触コンバーターにとって有
害と考えられている。従って、燐含有化合物は、本発明
の実施で使用することは好ましくない。
本発明で使用できるこのほかの炭化水素可溶性モリブデ
ン(VI)化合物は、カビットが米国特許第3.595
,891号明細書で、ホイスダが米国特許第3.755
,195号明細書(以下両特許は本明細書での先行文献
とする)に開示されている如き、モリブデン(VI)カ
ルボン酸塩からなる。
この型の適切なモリブデン(VI)カルボン酸塩の例と
しては、ペンタン酸モリブデン、オクタン酸モリブデン
、オレイン酸モリブデン、リルン酸モリブデン、アジピ
ン酸モリブデン、2−エチルヘキサン酸モリブデン、安
息香酸モリブデン、テトラデカン酸モリブデン、オルト
フタル酸モリブデン、4−ドデシル安息香酸モリブデン
、ステアリン酸モリブデン、ラウリン酸モリブデン等が
挙げられる。
オリーブ油、トール油、綿実油、牛脂、やし油等の天然
製品から得られる脂肪酸混合物のモリブデン(VI)塩
も有用である。この型の、この他のモリブデン(VI)
化合物には、脂環状カルボン酸塩類がある。脂環状カル
ボン酸の有用なモリブデン(VI)塩の特定例として、
シクロペンタンカルボン酸モリブデン、シクロペンチル
酢酸モリブデン、3−メチルシクロペンチル酢酸モリブ
デン、ショウノウ酸モリブデン、シクロヘキサンカルボ
ン酸モリブデン、3−ドデシルシクロヘキサンカルボン
酸モリブデン、2,6−シシクロヘキシルシクロヘキサ
ンカルボン酸モリブデン、2−シクロへキシル−4,6
−ジフェニル−4−メチルシクロヘキサンカルボン酸モ
リブデン、4−メチルシクロヘキサンカルボン酸モリブ
デン、2,2.6− )−リメチルシクロヘキサンカル
ボン酸モリブデン等が挙げられる。
本発明の実施に有用な他の炭化水素可溶性のモリブデン
(VI)組成物は、いわゆるナフテン酸の塩類である。
「ナフテン酸」なる用語は、石油のアルカリ洗浄で得ら
れるカルボン酸の混合物に適用され、これらの酸類は、
直鎖と分岐脂肪酸、シクロペンタンカルボン酸とシクロ
ヘキサンカルボン酸のアルキル誘導体、脂肪酸のシクロ
ペンチル、シクロヘキシル誘導体の複合混合物である。
脂環状カルボン酸が、これらの混合物の主成分と考えら
れる。これらのナフテン酸組成物は、石油源、精製手段
等で変化するもので、これらのナフテン酸の詳細は、ウ
ィリャム・ニー・グルメとドナルド・アール・スチブン
スの「ケミカル・テクノロジー・オブ・ペトロリウム」
第3版、第65〜67頁(1960)、マクグローヒル
・パブリシイング・カンパニイー(以下本明細書中では
先行文献とする)に開示されている。
スルホン酸基の部分が下記の一般式であるスルホン酸モ
リブデン(VI)類も、本発明の実施で用いることがで
きる; rS03− スルホン酸モリブデン(VI)類の調製に有用なスルホ
ン酸化合物は下記の一般式で表わされる:XSO3−(
Ar)n−Am (式中、Aは水素、アルキル基、またはヒドロキシ置換
基、クロル置換基またはブロム置換基を有するその他の
炭化水素残基であり、Arはベンゼン、ナフタリン等を
含むアリール単位であり、mは1〜5の整数、nは0〜
5の整数、Xはハロゲンまたは水素である)。Aは、炭
化水素ベンゼンスルホン酸となる実(質的に任意の炭化
水素残基または置換炭化水素残基でもよい。Aは、水素
または炭素数が約1〜15の実質的に脂肪族の基、例え
ばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、
t−ブチル、ノニル、デシル、ドデシル、ペンタデシル
等で、分子量が約120またはそれ以上であり、または
中間分子量アルキル基、例えば炭素数が15〜1 、0
00で1分子量が約200〜14,000のポリイソブ
チレンまたはポリプロピレン、または高分子量炭化水素
残基、例えば数平均分子量が14,000以上のポリオ
レフィン等である。また、Arは、置換基、例えばアル
キル基、ヒドロキシアルキル基またはハロアルキル基を
2つまたはそれ以上持つことができる。
このほかの適切な油溶性ベンゼンスルホン酸は、油溶性
のいわゆる石油スルホン酸であり、これはまた分子量が
約350〜750であって、一般にマホガニ酸といわれ
るものであり、またアリール・スルホン酸、アルカリー
ル・スルホン酸がある。このほかの適切なスルホン酸の
例としては、シバラフインワックス置換フェノールスル
ホン酸、セチルクロルベンゼンスルホン酸、セチルフェ
ノールジスルフィドスルホン酸、セチルフェノールモノ
スルフィドスルホン酸等が挙げられる。このほかの適切
な油溶性スルホン酸は、例えば米国特許第2.616,
604号明細書、同第2,626,207号明細書、同
第2,767.209号明細書等の先行技術に詳述され
ている。分子量が約200〜1 、200の安価な低分
子量ボリプロピルベンゼンスルホン酸が好ましい。
他の有用な化合物は、モリブデン化合物とフェノール化
合物との反応生成物であるモリブデン(VI)フェノラ
ートからなる。有用なフェノール化合物の例としては、
4−メチルフェノール、4−オクタデシルフェノール、
4−オレイルフェノール、4−(2−エチル−〇−ヘキ
シル)フェノール、2,6−シメチルフエノール、 2
,4.6−ドデシルフェノール、0−クロルフェノール
、2−ドデシルフェノール、2,4−ジドデシルフェノ
ール、P−ノニルフェノール、2−t−ブチルフェノー
ル、4−ドデシルフェノール、4−ポリイソブチレン置
換フェノール等が挙げられる。
特に有用な型のモリブデン(VI)フェノラートは、ア
ルキル化フェノールの市販混合物から誘導したものであ
る。フェノールの工業的アルキル化は、アルキル化剤の
存在下フェノールをオレフィンまたはポリオレフィンま
たはこれらの混合物で処理して行われる。この工業的ア
ルキル化は、通常各種のアルキルフェノール混合物を作
る。例えば、フェノールをC,オレフィンでアルキル化
すると、生成物はモノノニルフェノール、ジノニルフェ
ノール、トリノニルフェノールを含む。同様に、Cg、
clo+ Cxsオレフィンの混合物をアルキル化に用
いると、各種のC9,C工。、C1l+アルキル化フエ
ノールの混合物が得られる。
更に別の炭化水素可溶性のモリブデン(VI)化合物は
、ハロゲン化モリブデン化合物をアルコールまたはフェ
ノールと反応させて調製したアルコキシド類とアリール
オキシド類を含む。例えば、Mob□CD 2+ 2R
OH= Mob□(OR)2+ 2HCII好ましい炭
化水素可溶性モリブデン(VI)化合物には、ガソリン
と潤滑油での溶解度、オクタン要求値増加と平衡オクタ
ン要求値の実質的低下からみて、シス−ジオキソビス(
ジピバロイルメタナート)モリブデン(VI)、Mob
□(THD)2、トランス−ジオキソビス(ジピバロイ
ルメタナート)モリブデン(VI)、オクタン酸−ナフ
タン酸モリブデン(VI)、メチルビス(2−オキソ−
4−ドデシルフェノール)モリブデン(VI)、ジオキ
ソ−N、N ’ −(2−オキソ−4−ノニルベンジル
)エチレンジアミンモリブデン(VI)、スルホン酸モ
リブデン(VI)、モリブデン化合物とアルキルフェノ
ール、ホルムアルデヒドまたはホルムアルデヒド生成化
合物とポリアミンのマンニッヒ反応生成物との反応生成
物、モリブデン化合物とオレフィンと五硫化燐とを反応
させて生成した物との反応生成物を含むモリブデン(V
I)ポリアミン−マンニッヒ錯体が含まれる。
前記の化合物は、現在までに公知の好ましい炭化水素可
溶性モリブデン(VI)化合物を例示するものであって
、本発明の範囲を不当に限定するために用いられるもの
ではない。
(以下余白) =43− 詳述すると、実質的なオクタン要求値増加を防止し、高
平衡オクタン要求値を低下させることができる本発明の
改良ガソリンと潤滑剤は、ガソリンまたは潤滑油に高定
常状態オクタン要求値を低下させおよび/もしくはオク
タン要求値増加を抑制しうる有効量の炭化水素可溶性6
価モリブデン化合物を配合させて製造される。
オクタン要求値増加を減少させる多くのモリブー□□j
ξべJ)化(1【幕−土tf九U万詞あのしきい濃度が
存在する。それぞれの化合物のしきい値はガソリン1,
000,000部に対して約0.01〜3.0部のモリ
ブデン範囲にある。このしきい濃度は、付加するラジカ
ルまたは基のモリブデンに対する効果によって変わる。
新しいエンジンでは、モリブデン濃度はオクタン要求値
の実質的増加を防止するにはガソリン1,000,00
0部に対して約0.01〜約10部のモリブデン範囲に
ある。汚染エンジン、即ち、モリブデン化合物を含まな
い無鉛ガソリンで運転し、高定常状態オクタン要求値に
なったエンジンでは、定常状態オクタン要求値が「クリ
ーン」オフ−躬− タン要求値水準近くに低下するまで、ガソリン1.00
0,000部に対して約10〜約1 、000部のモリ
ブデンを含有するガソリンが用いられる。この時点で、
ガソリン中のモリブデン濃度をガソリン1.000,0
00部に対して約0.01〜約10.0部に低下させる
ことができる。
モリブデン(VI)化合物が添加される炭化水素燃料は
、ガソリン範囲で沸騰する炭化水素からなり、その範囲
は通常約20°C〜225℃である。基材燃料は、直鎖
状、側鎖状パラフィン類、シクロパラフィン類、オレフ
ィン類、芳香族化合物または直留ナフサ、重合ガソリン
、天然ガソリン、熱分解または接触分解炭化水素半製品
、アルキル化ガソリン、接触改質ガソリンから得られる
如き炭化水素混合物からなる。この燃料は、リサーチ・
オクタン価が約60〜約100、好ましくは燃料経済上
、エンジン性能上から約85〜約95である。このガソ
リンはまた、従来のガソリン添加剤1例えば非金属性ア
ンチノック剤、染料、酸化防止剤、氷結防止剤、防錆剤
、清浄剤、早期着火防止剤、安定剤、流入弁堆積抑制添
加剤等を含んでもよい。一般に、ガソリンは誘導系内で
安定で、且つ流体である担体流体を含み、炭化水素可溶
性の堆積物を溶解して誘導系の清浄化を促進する。本発
明の好ましい態様は、アンチノック剤としてメチルt−
ブチルエーテルを少量使用することを含む。
モリブデン(VI)化合物は、油基準で約0.0OL〜
約5重量%、好ましくは約0.01〜約2重量%、更に
好ましくは約0.01〜約1重量ごのモリブデン(VI
)化合物となる量で用いると、潤滑組成物中で有効に作
用する。適切な潤滑基材油は、鉱油、石油系油、合成潤
滑油、動物または植物系天然潤滑油である。
油基準で約10〜約90重景%の添加剤を適切な基材油
中に含有する添加剤濃縮物は、基材油を添加して希釈す
ることにより最終潤滑剤をつくるのに便利である。本発
明の添加剤と共に、このほかのいろいろな添加剤、例え
ば酸化防止剤、分散剤、防食剤、摩耗防止剤、摩擦改良
剤、清浄剤、抗細菌剤、消泡剤等を有効に用いることが
できる。
ガソリン可溶性モリブデン化合物を、エンジン動力計上
で第1の標準燃料と全沸点範囲標準燃料を用いるCRC
E−15技法を用いて、ORI抑制試験と高定常状態オ
クタン要求値低下試験を行う。GM3.7リツトル(2
31立方インチ)■−6とフォード2.3リツトル(1
40立方インチ)4−シリンダーイン・ライン・エンジ
ンを負荷動力計に接続した。燃料ラインを、弁経由で各
種濃度のモリブデン化合物を含有する試験燃料と、既オ
クタン価の標準燃料含有容器に接続する。試験条件は下
記の通りである。
冷却剤と油の温度は93°C(200″F)±6℃(1
0°F)に維持し、入口空気温度は40℃〜49℃(1
10’ F〜120’ F)であり、トランスミッショ
ン温度は82℃(180°F)±6°C(10°F)に
維持する。空燃比は、はぼ化学量論量に保ち、点火時間
と排気ガス再循環はストック値(stock valu
e)に維持し、エンジンは30,000等価マイルまで
ガソリン可溶性モリブデン化合物を用いた燃料と、用い
ない燃料で運転した。4,000等価マイルの間隔で、
標準試験燃料をエンジンで燃焼させてエンジンのオクタ
ン要求値を求めた。オクタン要求値を求めてから、エン
ジ−4フー ンを試験燃料に戻した。
〔実施例〕
以下は、ガソリンに使用するガソリン可溶性添加剤化合
物の調製の実施例とエンジン中でのモリブデン化合物の
オクタン要求値活性を示す試験結果の表である。実施例
とデータ表は、本発明を例示するものであり、本発明は
数多くの態様が可能であり、従ってこの実施例と表は本
発明の範囲を限定するために用いるものではない。
実施例1 機械的攪拌機と温度計と温度#部器と、側腕骨接管上に
滴下ロートと凝縮器を備えた3Qの三ロフラスコに無水
ジオキサン2Qと無水メチルトリメチルアセテート18
0g(1,55モル)のスラリーと、水素化ナトリウム
の5咋油分散液144g(3,0モル)を加えた。この
混合物を攪拌し、加熱還流し、乾燥ビナコロン(3,3
−ジメチル−2−ブタノン)160g(1,60モル)
と無水ジオキサン200m flを2時間かけて攪拌加
熱混合物に滴下した。ビナコロンの添加が完了してから
、混合物を5.5時間還流した。混合物から水素ガスが
流出した。この反応混合物を水浴で冷却し、濃塩酸36
0m mを注意しながらこの冷却混合物に添加した。生
成した酸性混合物を、水IQを含有する6Qの分離ロー
トに注入し、ペンタン700m Qで抽出した。ペンタ
ン相を繰返し水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥し、93
℃で蒸留してペンタンを留去した。油中に粗2,2,6
.6−テトラメチルへブタン−3,5−ジオン(THD
H) (260,7g)を回収した。
この手法を3回繰返し、生成物を一緒にして分留して、
THDH531,6gを回収した。
実施例2 還流凝縮器を設けた250■Ωのエルレンマイヤー・フ
ラスコに、2,2,6.6−チトラメチルー3,5−へ
ブタンジオン(THDH)50.Og(0,29モル)
と二酸化モリブデン(Mob、 ) 9 、8g (0
、09モル)のスラリーを加えた。
この混合物を磁気的に攪拌し、20時間加熱還流した。
コハク色の溶液を口過し、静置すると青−緑色の溶液に
変色した。この混合物は、11.5重量%のモリブデン
を含有していた。過剰のケトンをゆっくりと蒸発させ、
シス−ジオキソビス(ジビバロイルメタナト)モリブデ
ン(VI)またはMOO2(THD)2の結晶を回収し
た。
実施例3 蒸留トラップと凝縮器を設けた500mΩのエルレンマ
イヤー・フラスコに、2,2,6.5−テトラメチル−
3,5−ヘプタンジオン(THDH)138g(0,7
5モル)とMo0327.0g (0,188モル)の
スラリーを加え、この混合物を攪拌し、熱板上で加熱還
流した。この混合物を25.5時間反応させ、この開本
5.0mQを反応混合物から共沸的に除去した(二酸化
モリブデン1モル当り水1.48モル)。この暗赤褐色
溶液を熱口過し。
口演は静置すると暗褐色物に固化した。この回収物質は
、IRとNMRスペクトルにより、および類似調製物の
ESCAスペクトルにより、トリオキソチトラ(ジピバ
ロイルメタナト)ジモリブデン(■、■)と同定された
実施例4 蒸留トラップと凝縮器とを設けた500m Qのエルレ
ンマイヤー・フラスコにMOO336,4g(0,25
モル)とTHDH196,1g(1,06モル)のスラ
リーを加え、この混合物を磁気的に攪拌し、還流温度に
加熱した。
18.5時間後、水6.0mΩを共沸的に除去した(二
酸化モリブデン1モル当り水1.32モル)。この反応
混合物を遠心分離し、遠心分離液を静置すると固化した
。この反応生成物は、IRスペクトルでの一重線トO吸
収と二重線0−Mo−0吸収で示されるように、モリブ
デン(VI)とモリブデン(V)の両方を含んでいた。
実施例5 凝縮器と蒸留トラップを備えた500m 12のエルレ
ンマイヤー・フラスコに二酸化モリブデン9.8g(0
,07モル)とTHDH50g(0,27モル)のスラ
リーを加え、この混合物を機械的に攪拌し、14.5時
間加熱還流した。水1.6川Ωが共沸的に除去された(
二酸化モリブデン1モル当り水1.31モル)。蒸留ト
ラップの中のTHDHを反応混合物に戻し、次いでこの
混合物を真空中でストリッピングして過剰のTHDI(
を除去した。このようにして得られた生成物を、エタノ
ールから再結晶した。トランス−ジオキソ(ジピバロイ
ルメタナト)モリブデン(VI)キレート化物(3,2
g)が、より可溶性のシス・異性体から第1の結晶とし
て回収された。
実施例6 機械的攪拌機、温度計、ガス分散器、側腕受液管、滴下
ロート、蒸留トラップ、凝縮器を備えた5Qの三ロフラ
スコに、ノニルフェノール110.0g(5,0モル)
とエチレンジアミン150.3g (2,5モル)の混
合物を加え、この混合物を攪拌し、窒素雰囲気下、93
℃の温度に加熱した。この攪拌加熱混合物に、37重量
気ホルムアルデヒド水溶液405.8g(5,0モル)
を加え、この混合物を攪拌し、93℃で0.5時間反応
させた。揮発物を、121℃で75分間窒素でストリッ
ピングして、この反応混合物から除去した。このように
して得られた生成物を、セライトを通して口過した。
機械的攪拌機、温度計、分散器、側腕受液管、滴下ロー
ト、蒸留トラップ、凝縮器を設けた500mQの三ロフ
ラスコに前記反応生成物104.8g(0,2モル)、
二酸化モリブデン28.8g(0,2モル)、キシレン
Loom Qを加え、この混合物を攪拌し、149℃に
加熱した。水を窒素気流で共沸的に除去した。
149℃で30分後には、水3.6n+42が除去され
た。この生成物を、セライトを通して口過し、窒素で1
49℃までストリッピングして単離した。暗褐色の生成
物は冷却すると固化し、これは11.8重量%のモリブ
デンを含有しており、ジオキソ−N、N’−(2−オキ
ソ−4−ノニルベンジル)エチレンジアミノモリブデン
(VI)と同定された。
実施例7 磁気攪拌機と加熱器を備えた500m nのエルレンマ
イヤー・フラスコに、酸化モリブデン(MoO2)54
g、水106g、28%アンモニア水22.5gを加え
、この混合物を攪拌、溶解するまで加熱した。モリブデ
ン酸アンモニウム生成物を、n−ブタン500+n n
と。
分子量が約950のポリイソブチレン置換フェノール、
パラホルムアルデヒド、ジエチレントリアミン、オレイ
ン酸の反応生成物からなるマンニッヒ生成物100gと
を含有する、還流凝縮器、水トラツプ、滴下ロート、ガ
ス流入管を備えた3Qの三日゛フラスコに加え、この混
合物を攪拌し、4.25時間加熱還流した。反応水は共
沸蒸留で除去し、混合物を遠心分層した。この生成物を
口過し、窒素気流で138°Cに加熱してストリッピン
グし、ヘプタンを除去した。この生成物は、2.2重量
%のモリブデンと1.31重重景の窒素を含有しており
、40’Cの粘度は2516SSUであった。
(以下余白) 第1表 最初からクリーン・エンジンを用いたORI抑制評価−
舊功世獲−二ンンン等葡籾U卯逓朋別等価マイルx1デ
空試験(Oppm No)      フォード 7.
5   −    0−11空試験(Oppm MO)
      フォード 6.5   −    0−1
2空試験(OppmMo)        GM   
6.5   −    0−12Mo(VI)オクタン
酸塩(6ppmMo)  GM   8.Ds    
−()−8Mo(VI)オクタン酸塩(10ppm M
o) GM   4.5   2    0−24傘低
初期価: ORI抑制値0.5で正確な値は恐らく6.
0=55− 第2表 空試験(Oppm Mo)        フォード 
8.0   −    0−8Mo(VI)オクタン酸
塩(6ppm Mo)フォード 6.0   2   
 8−16連続基材油         フォード 6
.0   2   16−3016−3Oオクタン酸塩
(50ppm MO)フォード 6.0   2   
3()−32,5空試験(OppmMo)      
   GM    6.5   −    0−12第
1表と第2表を考察するとモリブデン(VI)化合物の
みが測定可能なORI抑制または高定常状態オクタン要
求値を低下させていることが判る。
最初からクリーン・エンジンの場合(第1表)では、M
o(VI)THD、 No(VI)マンニッヒ、MO(
VI)オクタン酸塩のみが測定可能なオクタン要求値増
加抑制があり、3ppmと6ppmの混合Mo (V 
−VI )THDでは何等訓定可能な抑制は得られなか
った。
最初から汚染したエンジン(第2表)の場合にはMo(
VI)オクタン酸塩のみが高定常状態オクタン要求値を
低下させたが、Mo (V −W )THDでは測定可
能な利点は得られなかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ガソリン沸点範囲の液体炭化水素燃料から主として
    なるガソリン燃料組成物であって、前記炭化水素燃料に
    可溶性のモリブデン(VI)化合物が配合され、前記モリ
    ブデン(VI)化合物の配合量は炭化水素燃料1,000
    ,000部に対して約0.1〜約20.0部であり、前
    記燃料組成物はモリブデン以外の金属を実質的に含有せ
    ず、前記モリブデン(VI)化合物はスルホン酸モリブデ
    ン(VI)類と、モリブデン(VI)ジアミン錯体類と、窒
    素、硫黄、燐を含まないモリブデン(VI)化合物類とか
    らなる群から選択され、前記ジアミン配位子は式R^4
    R^5N−(CR^4R^5)n−NR^4R^5(式
    中、nは1〜20の整数であり、R^4とR^5はそれ
    ぞれ水素と炭素数が1〜20のアルキル基とからなる群
    から独立的に選択される)で表わされることからなるガ
    ソリン燃料組成物。 2、更に、メチルtert.−ブチルエーテルを火花点
    火内燃機関のノッキングを低下させ得る有効量でかつ少
    量含有する特許請求の範囲第1項記載のガソリン燃料組
    成物。 3、ガソリン沸点範囲の液体炭化水素燃料から主として
    なるガソリン燃料組成物であって、前記炭化水素燃料に
    可溶性のモリブデン(VI)化合物が配合され、前記モリ
    ブデン(VI)化合物の配合量は炭化水素燃料1,000
    ,000部に対して約0.01〜約10部のモリブデン
    を供給するのに充分な量であり、前記燃料組成物はモリ
    ブデン以外の金属を実質的に含有せず、前記モリブデン
    (VI)化合物はスルホン酸モリブデン(VI)類と、モリ
    ブデン(VI)ジアミン錯体類と、窒素、硫黄、燐を含ま
    ないモリブデン(VI)化合物類とからなる群から選択さ
    れ、前記ジアミン配位子は式R^4R^5N−(CR^
    4R^5)n−NR^4R^5(式中、nは1〜20の
    整数、R^4とR^5はそれぞれ水素と炭素数が1〜2
    0のアルキル基とからなる群から独立的に選択される)
    で表わされることからなるガソリン燃料組成物。 4、モリブデン(VI)化合物がモリブデン(VI)ベータ
    ージケトン錯体である特許請求の範囲第3項記載のガソ
    リン燃料組成物。 5、更に、メチルtert.−ブチルエーテルを火花点
    火内燃機関のノッキングを低下させ得る有効量でかつ少
    量含有する特許請求の範囲第3項記載のガソリン燃料組
    成物。 6、ガソリン沸点範囲の液体炭化水素燃料から主として
    なるガソリン燃料組成物であって、前記炭化水素燃料に
    可溶性のモリブデン(VI)化合物が配合され、前記モリ
    ブデン(VI)化合物の量火花点火内燃機関での高定常状
    態オクタン要求値を低下させうる有効量であり、前記燃
    料組成物はモリブデン以外の金属を実質的に含有せず、
    前記モリブデン(VI)化合物がスルホン酸モリブデン(
    VI)類と、カルボン酸モリブデン(VI)類と、ナフテン
    酸のモリブデン(VI)塩類と、石炭酸モリブデン(VI)
    類と、モリブデン(VI)アルコキシド類と、モリブデン
    (VI)アリールオキシド類と、モリブデン(VI)ベータ
    ージケトン類と、モリブデン(VI)ジアミン錯体とから
    なる群から選択され、前記ジアミン配位子は式R^4R
    ^5N−(CR^4R^5)n−NR^4R^5(式中
    、nは1〜20の整数、R^4とR^5はそれぞれ水素
    と炭素数が1〜20のアルキル基とからなる群から独立
    的に選択される)で表わされることからなるガソリン燃
    料組成物。 7、モリブデン(VI)化合物の量が炭化水素燃料1,0
    00,000部に対して約10〜約1,000部のモリ
    ブデンを供給するのに充分な量である特許請求の範囲第
    6項記載のガソリン燃料組成物。 8、モリブデン(VI)化合物がモリブデン(VI)ベータ
    ージケトン錯体である特許請求の範囲第6項記載のガソ
    リン燃料組成物。 9、更に、メチルtert.−ブチルエーテルを火花点
    火内燃機関のノッキングを低下させ得る有効量でかつ少
    量含有する特許請求の範囲第6項記載のガソリン燃料組
    成物。 10、低定常状態オクタン要求値になるまで火花点火内
    燃機関を第1のガソリン燃料組成物で運転し、次いで前
    記内燃機関を第2のガソリン燃料組成物で運転して前記
    低定常状態オクタン要求値を維持することからなり、前
    記第1の燃料組成物はガソリン沸点範囲の液体炭化水素
    燃料から主としてなり、前記液体炭化水素燃料1,00
    0,000部に対して約10〜約1、000部のモリブ
    デンを供給するのに充分な量の可溶性モリブデン(VI)
    化合物が配合され、前記第2の燃料組成物はガソリン沸
    点範囲の液体炭化水素燃料から主としてなり、前記液体
    炭化水素燃料1,000,000部に対して約0.01
    〜約10部のモリブデンを供給するのに充分な量の可溶
    性モリブデン(VI)化合物が配合され、前記第1、第2
    の燃料組成物はそれぞれ鉛を実質的に含有せず、前記モ
    リブデン(VI)化合物はスルホン酸モリブデン(VI)類
    と、モリブデン(VI)ジアミン錯体類と、窒素、硫黄、
    燐を含有しないモリブデン(VI)化合物類とからなる群
    から選択され、前記ジアミン配位子は式R^4R^5N
    −(CR^4R^5)n−NR^4R^5(式中、nは
    1〜20の整数であり、R^4とR^5はそれぞれ水素
    と炭素数が1〜20のアルキル基とからなる群から独立
    的に選択される)で表わされることからなる、火花点火
    内燃機関での高定常状態オクタン要求値を低下させ、得
    られた低定常状態オクタン要求値を維持する方法。 11、鉛とモリブデンを実質的に含有しないガソリンで
    運転した後、オクタン要求値が約2〜7単位増加した火
    花点火内燃機関を、ガソリン沸点範囲の液体炭化水素燃
    料から主としてなり、前記炭化水素燃料に可溶性のモリ
    ブデン(VI)化合物が配合されたガソリン燃料組成物で
    運転し、前記モリブデン(VI)化合物の量は前記炭化水
    素燃料 1,000,000部に対して約10〜約1,000部
    のモリブデンを供給するのに充分な量であり、前記ガソ
    リン燃料組成物の量は高定常状態オクタン要求値を少く
    とも約20%低下させうる有効量であり、前記モリブデ
    ン(VI)化合物はスルホン酸モリブデン(VI)類と、モ
    リブデン(VI)ジアミン錯体類と、窒素、硫黄、燐を含
    有しないモリブデン(VI)化合物類とからなる群から選
    択され、前記ジアミン配位子は式R^4R^5N−(C
    R^4R^5)n−NR^4R^5(式中、nは1〜2
    0の整数であり、R4とR^5はそれぞれ水素と炭素数
    が1〜20のアルキル基とからなる群から独立的に選択
    される)で表わされることからなる、前記火花点火内燃
    機関での高定常状態オクタン要求値を低下させる方法。
JP4538887A 1980-09-25 1987-03-02 6価モリブデン含有ガソリン組成物およびそれを用いるオクタン要求値抑制方法 Pending JPS63227696A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US19059280A 1980-09-25 1980-09-25

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63227696A true JPS63227696A (ja) 1988-09-21

Family

ID=22701973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4538887A Pending JPS63227696A (ja) 1980-09-25 1987-03-02 6価モリブデン含有ガソリン組成物およびそれを用いるオクタン要求値抑制方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63227696A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA3013833C (en) Fuel compositions
EP0539576B1 (en) Organometallic complex-antioxidant combinations, and concentrates and diesel fuels containing same
SG190527A1 (en) Fuel additive for improved performance in direct fuel injected engines
AU2021232826A1 (en) Fuel additives
US5562742A (en) Copper-containing organometallic complexes and concentrates and diesel fuels containing same
CA2789907A1 (en) Fuel additive for improved performance of direct fuel injected engines
WO2005087901A2 (en) Fuel additive composition having antiknock properties
WO1992020765A1 (en) Diesel fuels containing organometallic complexes
JP2019509372A (ja) 燃料への添加剤の添加
EP3205702A1 (en) Fuel compositions with additives
EP3414308B1 (en) Use for reducing ferrous corrosion
US4647293A (en) Gasoline compositions containing hexavalent molybdenum
AU650996B2 (en) Diesel fuel
CN111133080B (zh) 控制沉积物的方法
US5348559A (en) Copper-containing aromatic mannich complexes and concentrates and diesel fuels containing same
JPS63227696A (ja) 6価モリブデン含有ガソリン組成物およびそれを用いるオクタン要求値抑制方法
EP0279090B1 (en) Gasoline compositions containing hexavalent molybdenum
CN111465676B (zh) 减少氧化的方法
GB2308849A (en) Anti-knock additive
US4416669A (en) Fuel and lubricant compositions for octane requirement reduction
CA1274390A (en) Gasoline compositions containing hexavalent molybdenum
US3190835A (en) Metal deactivators