JPS63209591A - チオバチルス属菌のための組換えプラスミド、水銀耐性ベクタ−プラスミドおよびそれらの作製法 - Google Patents

チオバチルス属菌のための組換えプラスミド、水銀耐性ベクタ−プラスミドおよびそれらの作製法

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JPS63209591A
JPS63209591A JP62044773A JP4477387A JPS63209591A JP S63209591 A JPS63209591 A JP S63209591A JP 62044773 A JP62044773 A JP 62044773A JP 4477387 A JP4477387 A JP 4477387A JP S63209591 A JPS63209591 A JP S63209591A
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plasmid
thiobacillus
mercury
vector
coli
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JP62044773A
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Yoshichika Kitagawa
良親 北川
Tomonobu Kusano
草野 友延
Juichi Shiratori
白鳥 寿一
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Dowa Mining Co Ltd
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/74Vectors or expression systems specially adapted for prokaryotic hosts other than E. coli, e.g. Lactobacillus, Micromonospora

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野] 本発明はチオバチルス属での遺伝子操作を行なう際に必
要な組換えプラスミド、該プラスミドに由来する断片と
水銀耐性遺伝子とを組込んだことを特徴とする水銀耐性
シャトル・ベクタープラスミド及びそれらの作製方法に
関するものである。
[従来技術] チオバチルス(Thiobaei l 1us)属菌は
、硫化鉱床付近に良く見出され、鉱石の生物的リーチン
グ(Bacteria leaehlng)などに利用
されている。我国での稼動例は少ないが、アメリカにお
いては全席銅量の10%以上がこのバクテリア・リーチ
ングによるものといわれる。
又、この細菌の特性であるFe2+からFe3+への酸
化能力を利用して鉱山廃水の処理、湿式製錬での中間工
程における脱鉄処理、H2Sガスなどの還元性ガスの処
理等の実稼動プラントが我国各地で運転されており、チ
オバチルス属菌は工業的には大変有用な菌であるといえ
る。
しかしながら本発明で用いるチオバチルス属菌は、チオ
バチルスやフェロオキシダンスであり、独立栄養細菌(
Autotrophie bacteria)という特
殊な分類に属し、その生育速度は、他の従属栄養細菌(
heterotrophie bacteria)の好
気性菌と比較して極めて遅く、そのため利用用途は制約
をうけることも多い。
又、他の微生物利用技術が行なってきたように、ランダ
ム・スクリーニングによって高い生育速度をもつ菌を検
索しようとする試みも、大きな成果を得たという報告は
少ない。
上記のようなチオバチルス・フェロオキシダンスを利用
する際の障害を打開する手段として遺伝子操作法の導入
が考えられるが、操作を行なうためのクローニング・ベ
クターについては特開昭60−91.988号「チオバ
チルスフェロオキシダンスのための選択的シャトルクロ
ーニングベクターの製造方法」および特開昭60−10
2189号「砒素耐性ベクターの作製法」に記載するロ
ウリンゲス(Rawlings)らによるベクターが公
知である。
チオバチルスフェロオキシダンスははp+i=2.0付
近という特殊な環境で生育する性質を有する為、一般に
大腸菌(E、 colt)等に用いられるセレクション
・マーカーとしての種々の抗生物質は安定性を欠く。か
(してチオバチルス・フェロオキシダンスのための6効
なセレクション争マーカーが望まれていた。
抗生物質の安定性等についてはPhyllis。
A、W、 Mart4n et at、 Eur、J、
 Appl、 M!crobiol。
Bioteehnof (1983) 18 : 39
2−395およびP、 Visca et al、  
”Fundamental and AppliedB
iohydro Metallugy”、 EISEV
IERp、429〜442等に記載されるように、通常
より安定を欠く事実が示されている。
ところで上記Raw l i ngsらの発明において
は、Asがセレクション・マーカーとして使用されうる
と思われるが、前出のp、 ViSCaらの研究によれ
ば、Asは、チオバチルス・フェロオキシダンス培地中
におイテ、As(m)およびAs  (V)(亜砒酸お
よび砒酸)の形で存在し、これらの生長阻害濃度は、A
s  (III)で16μM、 As  (V)で32
rn Mであると報告されている(Rawlingsら
の発明によれば20倍程度という)。
なおAs  (III)は、チオバチルス・フェロオキ
シダンス培地中でも徐々に酸化されてAs  (V)と
なり、菌体に対する阻害度がおちてゆき、またAs(N
7)を培地中に菌を阻害出来るほど添加すれば酸化によ
って生ずるFe””1反応し、FeAsO4(砒酸鉄)
として沈殿してしまうため、厳密にはセレクション・マ
ーカーとはなりにくい欠点を有していた。
[発明が解決しようとする問題点] (MI Cは、Hg CΩ2で0.1〜0.2 u g
/ml)をセレクション・マーカーとして利用すること
とし、 ■ チオバチルス・プラスミドを大腸菌中でも効率よく
クローンできる新しい組換えプラスミドの開発によって
、遺伝子操作を行なう際に、チオバチルス・フェロオキ
シダンスの増殖の遅さ、プラスミドの収量の悪さを改良
しようとするものである。
■ ■のプラスミドに対して水銀耐性を組換左により付
与したシャトル・クローニング・ベクターの開発を目的
とした。
[問題点を解決するための手段〕 即ち、本発明の目的は、 ■ チオバチルス属菌プラスミドの複製開始点と大腸菌
ベクタープラスミドの複製開始点を含むことを特徴とす
るチオバチルス属菌のための組換えプラスミド; ■ チオバチルス属菌より、チオバチルス属プラスミド
の複製開始点を含むプラスミドを取出した後精製する第
1工程、このプラスミドと大腸菌ベクタープラスミドを
同一の制限酵素で各々切断する第2工程、次いで前記大
腸菌ベクタープラスミド中にチオバチルス属菌プラスミ
ドを組み込む第3工程、次いで、得られた組換えプラス
ミドを大腸菌内でクローニングする第4工程からなるこ
とを特徴とするチオバチルス属菌のための組換えプラス
ミドの作製法; ■ 水銀耐性遺伝子を含むプラスミドから取り出した水
銀耐性遺伝子部位を含む領域を組み込まれたことを特徴
とする大腸菌プラスミド;■ チオバチルス(Th1o
baei l Ius)属菌プラスミドの複製開始点と
大腸菌(E、 eoli)ベクタープラスミドの複製開
始点とを含み、水銀耐性マーカー遺伝子が組み込まれて
いることを特徴とする水銀耐性シャトル−ベクタープラ
スミド;および (■ チオバチルス属菌より、チオバチルス属菌プラス
ミドの複製開始点を含むプラスミドを取り出した後精製
する第1工程、このプラスミドと大腸菌ベクタープラス
ミドを同一の制限酵素で、各々切断する第2工程、次い
で前記大腸菌ベクタープラスミド中にチオバチルス属菌
プラスミドを組み込む第3工程、得られた組換えプラス
ミドを大腸菌内でクローニングする第4王程、水銀耐性
遺伝子を含むプラスミドから水銀耐性遺伝子部位を含む
領域を取り出し、大腸菌ベクタープラスミドに組み込ん
で組換えベクタープラスミドを作製する第5王程、 第4工程で得られた組換えプラスミドと第5工程で得ら
れた組換えベクターノブラスミドとを同一の制限酵素を
用いて開裂し、前者のプラスミドからチオバチルス属菌
由来の断片を切り出し、該断片を後者のベクタープラス
ミドに組み込む第6工程、および ここで得られた組換えプラスミドを大腸菌内でクローニ
ングする第7玉程からなることを特徴とする水銀耐性ベ
クタープラスミドの作製法を提供することにある。
現在、チオバチルス・フェロオキシダンスの遺伝子工学
的研究は数少な(、その為、プラスミドの構造および機
能もはっきりとしたものはほとんどなく、且つ形質転換
に成功したという報告は本発明前らの知る限り[l′界
にない。
その為、本発明においては、チオバチルス・フェロオキ
シダンス・プラスミドの複製開始点を得る目的のみで、
土壌中の菌体より、プラスミド保Hの菌株を検索するこ
とから始め、同和鉱業小板鉱山(秋田県)および橿原鉱
山(岡山県)より、4種の保有菌株を検索できた。
そのうち2種の菌株を用いることとし、それらの名称を
Y5−9菌株(微工研菌寄第9157号)、B−12菌
株(微工研菌寄第9156号)とした。
Y5−9菌株は4.7kbのプラスミド(以下pTsY
91という(第2図))1本B−12菌株は、5、lk
bのプラスミド(以下p T S B 121という(
第3図))、8.9kbのプラスミド(以下pTSB1
22という(第4図))、13kbのプラスミド、他に
これらより大きい部位に4本のプラスミド計7本を何し
ていることを確認した。
次いでこれらのプラスミドより複製開始点を得ること、
また制限酵素切断地図の確認その他操作−1−チオバチ
ルス・フェロオキシダンスからプラスミドを得ていたの
では大量のサンプルを得られないことから、実施例1の
如く、大腸菌においてチオバチルスψフェロオキシダン
スのプラスミドをクローニングすることを試みた。
前述のようにチオバチルス・フェロオキシダンスの遺伝
子研究はまだわずかであり、機能はもとより複製開始点
の位置についてもほとんどわかっていないため、クロー
ニングはチオバチルスφフェロオキシダンス・プラスミ
ドの制限酵素切断部位がなるべく対称位置にある2種の
制限酵素によって行なった。
大腸菌にクローニングするベクターとしては、p B 
R322(第5図)を用い、第1図に示すようにpBR
322とpTsY91をpstXで切断して結合−pT
Y 101 pBR322とpTsY91をEcoRVで切断して結
合→pTY 102 pBR322とpTsB121をpst Iで切断して
結合−pTB211 pBR322とpTsB121を5alIで切断して結
合→pTB212 pBR322とpTsB122をSal Iで切断して
結合→pTB221 の5種の組換えプラスミドを得、チオバチルス・フェロ
オキシダンス・プラスミドを大腸菌内で生産させること
に成功したものである。この場合、実施例2の如く、大
腸菌宿主としてHB 101菌沫およびLE392菌株
を使用した。
次に水銀耐性遺伝r・であるが、これはHg2+−Hg
 O↑の反応にかかわる水銀還元酵素を発現せしめるT
n501由来のmerRであり、数々の研究者により詳
細な研究がなされている。
今回使用したmerRを含むプラスミドは、シュードモ
ナス(Pseudomonas) p A O25菌株
のp M E 285であり、その詳細はYoshif
uIIIi Ito。
et al、 G!ENE、 36. p27〜3B 
(1985)に明らかにされている。pME285の制
限酵素切断地図は第6図に示した。
」二足p M E 285のmerRを含む部分は、3
.5kb程度であるため、まずC1aI −Hind 
III部分を切除してme r”を含む領域をpBR3
22のCIaI −Hind m切断部位にクローニン
グすることを実施例3に示すように試みた。大腸菌菌株
HB 101の形質転換の後、発現したクローンは、途
中にp M E 285のClaI −Hlnd mの
m e r Rを含まないもう1つの小部位をかみこん
で水銀耐性が発現したためこれをpM607として使用
した。
この新しいプラスミドpM607を更に小さくする操作
のために、片方のHfindm部位をクレノーフラグメ
ント(Klenow fraga+ent)でつぶして
、pM608なるプラスミドを得た。更に、もう一方の
Hlnd m −AvaI間の除去を行ない、9M60
9(第7図))なるプラスミドを得、これを水銀耐性遺
伝子ベクターとして使用した。
次いで、実施例4に示す如く、前述のチオバチルスやフ
ェロオキシダンス・プラスミドの大腸菌クローンから制
限酵素によりチオバチルス・フェロオキシダンス由来断
片を切り出し、同一の制限酵素で9M609を切断し、
そこにチオバチルス・フェロオキシダンス由来断片を連
結(l igat 1on)し、目的とする新規組換え
プラスミドであるpMT’Y710  (第8図) 、
pMTY711  (第9図) 、pMTB820  
(第10図)を作製した。すなわち以下に列挙するとお
りである。
9M609とpTY 101をpst  Iで切断して
連結−pM’rY710 9M609とpTY102をEeol?Vで切断して連
結−pMTY711 9M609とpTB211をpst  Iで切断して連
結−9M1’B820 [作  用] 本発明の新し、い組換えプラスミドは、大腸菌とチオバ
チルス・フェロオキシダンスとの両投製開始点を含み、
チオバチルス・フェロオキシダンスでも大腸菌(E、 
colt)においても発現でき、」二足水銀耐性遺伝子
をも含む組換えプラスミドは、チオバチルス・フェロオ
キシダンスへの組換え時において水銀耐性をセレクショ
ン・マーカーとして使用できる全く新規なチオバチルス
属菌用のシャトル7クローニング/ベクター〆プラスミ
ドである。
[実 施 例] 以下、実施例をもとに詳細に説明する。
実施例 1 チオバチルス帝フェロオキシダンスをシルバーマン(S
i Iverman)らの9に培地((NH4) 25
043g、、に2HPO40,5g。
Mg50  ・7 H200,5g −K C10゜l
 g。
Ca  (No3) 20.01g、Fe So4’1
7H2044,22g、 pl!2.0  (H2SO
4で調節))9flに接種し、20間30℃で培養した
ものを遠心で集め、0.1 N  H2SO4で菌を洗
浄し、次いでTES溶液(pH7,8、Tris −H
C&! 20mM5Na C1100mM、EDTA5
rnM)で洗浄した後、菌に凍結融解を2度施こした。
該チオバチルス・フェロオキシダンス菌の中からプラス
ミドを回収するには、MOle(LJlarCloni
ng (T、 Maniatis、 E、 P、 Fr
1tsch。
J、 Sambrook Co1d Spring l
1arbor Laboratory。
1982)などに示されるアルカリ性(AIkalln
e)SDS法を改良した以下の手順により回収した。
まず湿量的1gの菌体ペレットに、10mg/m!リゾ
チームを含む溶液I (50rnMグルコース、25 
m Ml−リス(Tr4s)  −HC(!  (i)
lI= 8.0)lOm MEDTA)4mlを加え、
室温で5分処理し、次いで、溶液II(0,2N  N
a OH,196SDS)8mlを加え、4℃で5分処
理し、溶液m (5M酢酸カリウム60m1.氷酢酸1
1.5ml、 H2O28,5ml、pH=5.2)を
6ml加え、4℃で5分処理した後、15.00Or、
p、m 、4℃、10分の遠心分離を行ない」二清を取
出した。
−L清は、フェノール処理による脱タンパクを施こした
後、イソプロパツールで核酸部分を沈殿させ、遠心して
集め、凍結乾燥させた。
更に、これを塩化セシウムによる密度勾配遠心(208
C,55,00Or、p、m 、 16時間)をかけ、
プラスして前記Y5−9菌株からpTsY91プラスミ
ド、B−12菌株からpTsB121プラスミド、p 
T S B 122プラスミドを回収した。
実施例 2 実施例1で得られたp T S Y91 (4,7kb
)プラスミドの約1μgのDNAを制限酵素EeoRV
で切断した(37℃、1時間)。これによりp’rsy
91は1本の線状のDNAとなる。
次に、E、 coltのプラスミドpBR322(Su
te11ff’e、 J、 G、 Co1d 5pri
r+g IlarborSymposium、 Vol
 43.77〜90 (1979))を同様にEeoR
Vで切断した。pBR322のEeoRV部位は、pB
R322がもつ2種の耐性、アンピシリン及びテトラサ
イクリン耐性のうち、テトラサイクリン耐性遺伝子の途
中に位置するため、ここ性を消失させることができる。
pBR322をEeoRV部位で切断シタフラグメント
を緩衝液(50mM、Trls −HCl)(pH=9
.0)、imM  λ4g CI!  、 0.1 m
MZnCΩ 、1mMスペルミジン)のもとに、大腸+
’ff1C75由来のアルカリ性ホスファターゼによっ
て処理しく65℃、1時間)、切断末端のリン酸基を取
り除くことにより、後の操作で自己連結をしないように
した。
その後、p T S Y91とpBR322の両Eeo
R■切断フラグメントを混合し、緩衝液(50rnMT
 ris −HC1(pH= 7.6)、10mM  
Mg CI2.10mMジチオスレイトール)のもとに
T4−DNA−リガーゼを作用させ16℃、−昼夜のイ
ンキュベーションでpBR322にp T S Y91
をはさみ込んだ(ライゲーション)。
次いで得られたプラスミドは大腸m HB tot菌株
の能力細胞に導入し、アンピシリン50μg / rn
lを含む寒天平板培地に塗布し、37℃でインキュベー
ションして発現させた。
(この場合能力細胞の調製は以下のように行った。
大腸菌I(BLOI  (LE392の場合も含む)菌
株を、LB培地(トリプトン1%、イーストエキストラ
クト0,5%、Na CΩ1%、pH=7.5)に接種
、培養したカルチャー50μgを0,1%グルコースを
含むLB培地5mlに再接種し、37℃、2時間培養し
て、6 X 107eel I/ ml程度に増殖した
ところでとりだし、0℃に30分放置した。次いで、こ
れを2.70Or、p、mで4℃、5分遠心分離して集
菌し2.5mlの50mM  Ca CΩ2を加え、菌
体を懸濁させ、0℃にて1時間放置した。その後、1.
70Or、p、n+で4℃、5分遠心集菌12.500
μ、Qの50mMCaCΩ2・10%h/v)グリセリ
ンを加え、静かにM、 Qさせて能力細胞を得た。
これを100μN分注し100μiFの25rnMMg
 CN  、lOrnMCa CD 2液を加え、さら
に導入を希望するDNA溶液を加え0℃、20分放置、
室温で10分放置後、0.1%グルコースを含むLB培
地を1ml加え、37℃で1時間インキュベートする。
これをLB寒天平板培地に塗布してコロニーを発生させ
た。) このようにしてアンピシリンプレート上に現われたコロ
ニーをテトラサイクリン12.5μg / mlを含む
平板培地に移して、ネガティブセレクションを行ない、
pBR322の自己連結したものを除き、テトラサイク
リン耐性をもたないコロニーのみを解析し、大腸菌プラ
スミドpBR322のEcoR■部位に、チオバチルス
・フェロオキシダンス争プラスミドpTsY91を挿入
した新規なプラスミドpTY102を得た。
同様な方法によりp ’r y toiプラスミド、p
 T B 211プラスミド、p T B 212プラ
スミドを得た。
実施例 3 pME285のpBR322への連結とpM609の作
製 第1および6図に示されるp M E 285は、シュ
ードモナス(PseudoIIIonas) p A 
O25菌株を増殖させ、ハムフレイス(Ilamphr
eys)らの方法(Biochem、 Biophys
、 Aeta383.457−463. (1975)
)に従って、プラスミドであるpME285を分離・精
製した。
p M E 285は第6図に示されるような位置に、
水銀耐性を有するため、図の最り部に位置するCIaI
と左下のHlnd■間を切断し、pBR322のCIa
I −Hind m部位にこれを導入した。
pME285は、ClaI −Hind mでも切断す
ることが出来、0.7%アガロースゲル電気泳動におい
ても約6.6kb 、 3.6kb 、 0.4kbの
3つのフラグメントに分離したことを確認した。
pBR322は、ClaI −Hlnd mの2箇所の
切断で4.357kbと、 006kbの2つに分離さ
れることがわかっているが、小さい方のフラグメントは
電気泳動で確認できないため、そのままp M E 2
85と混合して実施例1と同様の方法で連結した。
連結したDNAは、大腸菌HB 101の能力細胞に導
入し、HgCg210μg / mlを含む寒天平板培
地に塗布し、水銀耐性遺伝子が導入されたコロニーのみ
を選択した。得られたコロニーを増殖させ、これからプ
ラスミドを分離し、電気泳動してみたところ予想された
ものより大きかった。更に、種々の制限酵素で切断して
電気泳動し、解析したが、pBR322の0.006k
bがうまく分離せず、両端がH1ndm部位となってい
る部位にp M E 285の3つのフラグメントのう
ちの6.6kbと0.4kbが互いにClal部位同志
で連結し、両端がHindm部位となったものが挿入さ
れ、結局11.4kbの新しいプラスミドができたこと
が分った。これをpM607(第1図に示す)とした。
このpM607ブラスミドは水銀耐性をクローンできる
ため、これを用いて操作を行った。
更に該pM607を小さくし、使い易いベクターとする
ために、2論所にあるHfndm部位のうちの1箇所を
失くすことを目的として、HindllIによる切断反
応を途中で止め、片方だけ切れているDNAアガロース
ゲル泳動によって分離回収し、緩衝液(30mM  T
ris −HCl2  (plt=7.5)、4mM 
MgcΩ 、1mMジチオスレイトール)のちとに0.
1 mMのdTAP、dTTP。
dGTP、dCTPを加え、更にクレノーフラグメンh
 (Klenow Fragment)により、Hin
dIIIの切断末端を平滑末端とし、その後、連結を行
ない、Hindm部位が片方なくなったDNAを得て、
これを9M608とした。
第1図に示される9M608のHindI[I切断部位
から水銀耐性の手前のAvalまでを除去する目的で、
AvaI部分切断とHindllTの切断を行ない、次
いでHindllI、Ava1両末端を先述のクレノー
フラグメントを使って埋めた後、連結を行なうことによ
り、8.8kbのpM609を得た。
実施例 4 チオバチルスプラスミドとpM609の結合実施例2で
得られたpTYlol  (8,9kb)の精製品を制
限酵素pSTIで切断する。該pTY101はpSTI
切断箇所を2箇所もっているため4.4kbと4.7k
bの2つのフラグメントとなる。この場合、4.4kb
は、大腸菌プラスミドpBR322のフラグメントであ
り、4.7kbはチオバチルス・フェロオキシダンスp
TsY91のフラグメントであり、これをアガロースゲ
ル電気泳動によって分離した。pTsY91由来のフラ
グメントはゲルから切り出し、透析膜の中に、泳動用緩
衝液と共に入れ、電流を流し、DNAをゲルからとり出
し、フェノール処理、エタノール沈殿を経て、再度精製
品とした。
ベクターとなるpM809はpsTIで切断後、実施例
2に示されるアルカリ性ホスファターゼ処理を施こし、
前述のpTsY91由来の精製品フラグメントを混合し
、連結を行なった。
得られたプラスミドは、大腸菌LE392の能力細胞に
導入し、HgCΩ210μg / mlを含む寒天平板
培地に塗布し、発現したものを選びとった。
これらの操作により第8図に示すpMTY710を得た
同様に他のプラスミドpMTY711.pMTB820
も制限酵素の切断部位が異なるのみで、同様の操作を経
て得た。pMTY711を第9図に、pMTB820を
第10図に示した。
「発明の効果」 本発明の組換えプラスミド又は水銀耐性シャトルベクタ
ー争プラスミドを用いることにより■ チオバチルス・
フェロオキシダンスのプラスミドの増殖を早め、プラス
ミドの収量をl−げることかできその解j11や利用が
し易くなる。;■ 宿主である大腸菌HB 101はそ
のままでは水銀に対する耐性は、MICで2〜5μg 
/ mlであるのに対し、pM607〜609で形質転
換した組換え菌体は、20μg/m!(水銀無負荷)5
0μg/ml(水銀負荷培養)より大きい耐性を白。
するという効果を得た。
■ 水銀体制シャトルベクターはチオバチルスφフェロ
オキシダンス及び大腸菌の複製開始点を含み、水銀耐性
というチオバチルス・フェロオキシダンスに有効な選択
マーカーを打しているので、チオバチルス・フェロオキ
シダンスに遺伝子操作で他の形質を導入する場合、fr
効なシャトルベクターとなりうる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明ベクタープラスミド作製のフローシー
ト図であり、第2図ないし第10図は各々下記のプラス
ミドの制限酵素切断地図である:第2図−チオバチルス
・フェロオキシダンスY5−9菌株プラスミドpTsY
91 第3図−チオバチルス・フェロオキシダンスB−12菌
株プラスミドp T S B 121第4図−同B−1
2菌株プラスミドpTsB122第5図−大腸菌のベク
タープラスミドpBR第6図−シュードモナスpAO2
5菌株pME第7図−水銀耐性プラスミドpM609第
8図−水銀耐性シャ1−ルベクタープラスミドであるp
MTY710 第9図−に記シャトルベクタープラスミドpMTY71
1 第10図−上記シャトルベクタープラスミドpMTB8
2、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)チオバチルス(Thiobacillus)属菌
    プラスミドの複製開始点と大腸菌(E.coli)ベク
    タープラスミドの複製開始点とを含むことを特徴とする
    チオバチルス属菌のための組換えプラスミド。
  2. (2)チオバチルス属菌より、チオバチルス属菌プラス
    ミドの複製開始点を含むプラスミドを取り出した後精製
    する第1工程、このプラスミドと大腸菌ベクタープラス
    ミドを同一の制限酵素で各々切断する第2工程、次いで
    前記大腸菌ベクタープラスミド中にチオバチルス属菌プ
    ラスミドを組み込む第3工程、次いで、得られた組換え
    プラスミドを大腸菌内でクローニングする第4工程から
    なることを特徴とするチオバチルス属菌のための組換え
    プラスミドの作製法。
  3. (3)水銀耐性遺伝子を含むプラスミドから取り出した
    水銀耐性遺伝子部位を含む領域を組み込まれたことを特
    徴とする大腸菌プラスミド。
  4. (4)水銀耐性遺伝子はTn501由来のmer^R遺
    伝子を含むプラスミドpME285から得られ、大腸菌
    プラスミドはpBR322(4.4kb)である特許請
    求の範囲第3項のプラスミド。
  5. (5)チオバチルス(Thiobacillus)属菌
    プラスミドの複製開始点と大腸菌(E.coli)ベク
    タープラスミドの複製開始点とを含み、水銀耐性マーカ
    ー遺伝子が組み込まれていることを特徴とする水銀耐性
    シャトルベクタープラスミド。
  6. (6)チオバチルス属菌より、チオバチルス属菌プラス
    ミドの複製開始点を含むプラスミドを取り出した後精製
    する第1工程、このプラスミドと大腸菌ベクタープラス
    ミドを同一の制限酵素で、各々切断する第2工程、次い
    で前記大腸菌ベクタープラスミド中にチオバチルス属菌
    プラスミドを組み込む第3工程、得られた組換えプラス
    ミドを大腸菌内でクローニングする第4工程、 水銀耐性遺伝子を含むプラスミドから水銀耐性遺伝子部
    位を含む領域を取り出し、大腸菌ベクタープラスミドに
    組み込んで組換えベクタープラスミドを作製する第5工
    程、 第4工程で得られた組換えプラスミドと第5工程で得ら
    れた組換えベクタープラスミドとを同一の制限酵素を用
    いて開裂し、前者のプラスミドからチオバチルス属菌由
    来の断片を切り出し、該断片を後者のベクタープラスミ
    ドに組み込む第6工程、および ここで得られた組換えプラスミドを大腸菌内でクローニ
    ングする第7工程からなることを特徴とする水銀耐性シ
    ャトルベクタープラスミドの作製法。
JP62044773A 1987-02-27 1987-02-27 チオバチルス属菌のための組換えプラスミド、水銀耐性ベクタ−プラスミドおよびそれらの作製法 Pending JPS63209591A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6091988A (ja) * 1983-08-29 1985-05-23 ゼネラル マイニング ユニオン コーポレーシヨン リミテツド チオバシルス フエロオキシダンスのための選択的シヤトル クローニングベクターの製造方法
JPS60102189A (ja) * 1983-09-09 1985-06-06 ゼネラル マイニング ユニオン コ−ポレ−シヨン リミテツド 砒素耐性ベクタ−の作製法

Patent Citations (2)

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