JPS63208677A - 地熱蒸気洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） この発明は地熱発電プラントに付設される地熱蒸気洗浄
装置に関する。

（従来の技術） 地熱発電プラントにおいては、井戸元やタービン前に遠
心式または水洗浄式のセパレータを設け、タービン効率
劣化の原因となる井戸からのシリカ成分や青粉等固形分
（以下、倉入成分という）を除去するようにしている。

第３図はこのような地熱蒸気洗浄装置の系統を示すもの
で、地熱井からの噴出物は導入管５を経て井戸元セパレ
ータ６に導かれ、この井戸元セパレータ６内で比較的粗
い含入成分７が分離して系外へ除去され１分離後の噴出
物は輸送蒸気管８を通してタービン前セパレータ１０に
導入される。このタービン萌セパレータ１０において噴
出物中のさらに細かい含入成分が分離・除去され１分離
後の噴出物（蒸気）がタービン１３に供給される。

（発明が解決しようとする問題点） 上記の構成において、地熱蒸気中の含入成分は微小径の
ものが多いため、遠心力を利用した遠心式セパレータで
は含入成分を完全に分離することができず、また、水洗
浄式のセパレータでも十分な洗浄を行うことができない
。このため、分離しきなかった含入成分は蒸気に随伴し
てタービン内部に流入することとなり、これら含入成分
はタービン内部での温度変化によって発生する湿分（ド
レン）の相乗作用により、羽根やノズル等の蒸気通路部
にスケールとなって堆積し、タービン効率を低下させる
原因となっている。

本発明は、上記倉入成分の除去をより効果的に行い、除
去性能の向上を図った地熱蒸気洗浄装置を得ることを目
的としている。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明は、地熱井からの噴出物中に混在する固形成分を
除去するセパレータを複数段備えた地熱蒸気洗浄装置に
おいて、後段のセパレータに前段のセパレータで分離さ
れた地熱井噴出物を導く輸送蒸気管に注入量調節手段を
備えた洗浄減温水噴霧注入装置を付設すると共に、前記
後段のセパレータを通過後の噴出物の湿り度を検出する
湿り度検出装置、およびこの湿り度検出装置からの信号
に基いて前記注入量調節手段を制御する制御装置を設け
たものである。

（作　用） 輸送蒸気管内に洗浄減温水を噴霧注入すると、注入され
た水滴は輸送蒸気管内の循環流により蒸気流と混合し、
このとき蒸気流中に混在する微細な含入成分が水滴表面
に吸着される。このようにして含入成分を吸着した水滴
および残余の洗浄水は、後段に設けられたセパレータに
おいて分離除去され、この結果タービンに十分清浄な蒸
気を供給することができることとなる。

なお、後段のセパレータに至るまでに輸送蒸気が減温さ
れると共に注入した水滴の一部が蒸発してしまうが、注
入量を適切に制御することにより効果的に吸着させるこ
とができる。

（実施例） 以下本発明の一実施例を第１図および第２図により説明
する。

第１図において、地熱井からの噴出物は導入管５を経て
前段の井戸元セパレータ６に導かれ、この井戸元セパレ
ータ６内で比較的粗い含入成分７が分離して系外へ除去
され、この分離後の噴出物は輸送蒸気管８を通して後段
のタービン前セパレータ１０に導入される。このタービ
ン前セパレータ１０において噴出物中のさらに細かい倉
入成分が分離・除去され、分離後の噴出物（蒸気）がタ
ービン１３に供給されるようになっている。

また、井戸元セパレータ６から噴出物をタービン前セパ
レータ１０に導く蒸気輸送管８には、さらに注入量調節
弁３を介して洗浄減温水噴霧注入装置１が接続されてお
り、上記注入量調節弁３の開度に応じた減温水が蒸気輸
送管８内に噴霧注入される。この注入量調節弁３は、タ
ービン前セパレータ１０からタービン１３に至る径路に
介挿されたスロットルカロリーメータ２で検出された蒸
気の湿り度を示す出力信号に基いて、制御装置４からの
制御信号により開閉制御される。

かかる構成において、洗浄減温水噴霧注入装置１から注
入調節弁３を介して輸送蒸気管８内に注入された水滴は
、第２図に示す輸送蒸気管８内に生じている循環流によ
って主流である蒸気流と混合される結果、高い確率で蒸
気中の倉入成分と接触してこれを吸着しつつ気液合流体
９となって輸送蒸気管８内をタービン前セパレータ１０
の側へ流れる。なお、第２図に示す輸送蒸気管８内にお
ける循環流は、通常の状態で管の曲がり部を誘起点とし
て発生し、管長のほぼ全域にわたって存在する。

上記のように、注入された水滴は蒸気と接触・混合を繰
返しながら搬送される過程で、蒸気１弓こ存在する含入
成分をほぼ完全に吸着する。しかして、水滴と蒸気の気
液混合流体はそのままタービン前セパレータ１０に導入
され、含有する水Ｎおよび残余洗浄水１１は分離して除
去され、清浄蒸気１２がタービン１３に導入されること
となる。なお、この清浄蒸気１２は湿り度が低い方が好
ましいため。

スロットルカロリーメータ２によって清浄蒸気１２の湿
り度を計測し、その値が適当なレベルとなるよう制御装
置Ｗ４により注入量調節弁３を開閉制御して輸送蒸気管
８に注入する洗浄減温水の欲を調節するようになってい
る。

〔発明の効果〕

以上述べたとおり、本発明は前段のセパレータを接続す
る管路内に流量制御された洗浄水を注入して含入成分を
水滴に吸着させるものであるから、本発明によれば、タ
ービンに送給される蒸気の清浄度を高めてタービンの効
率低下を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る地熱蒸気洗浄装置の系
統図、第２図は輸送蒸気管内における循環流の様子を示
す説明図、第３図は従来の地熱蒸気洗浄装置の系統図で
ある。 １・・・洗浄減温水噴霧注入装置 ２・・・スロットルカロリーメータ ３・・・注入最調節弁　　４・・・制御装置６・・・井
戸光セパレータ　８・・・輸送蒸気管１０・・タービン
前セパレータ　１３・・・タービン代理人　弁理士　則
　近　憲　佑 同　　三俣弘文 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 地熱井からの噴出物中に混在する固形成分を除去するセ
   パレータを複数段備えた地熱蒸気洗浄装置において、後
   段のセパレータに前段のセパレータで分離された地熱井
   噴出物を導く輸送蒸気管に注入量調節手段を備えた洗浄
   減温水噴霧注入装置を付設すると共に、前記後段のセパ
   レータを通過後の噴出物の湿り度を検出する湿り度検出
   装置、およびこの湿り度検出装置からの信号に基いて前
   記注入量調節手段を制御する制御装置を設けてなること
   を特徴とする地熱蒸気洗浄装置。