JPS6318778Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は船外機の始動時における振動を低減可
能な船外機の始動装置に関するものである。

船体に対してステアリング可能に取り付けられ
た従来の船外機においては、そのステアリング角
度に関係なく始動が可能であるが、一般に、始動
時に船外機が大きく振れるので非常に危険である
という問題がある。

そこで本考案は、前記従来の問題点を解消し、
船外機を船体に対して一定のステアリング角度に
した時にのみ始動装置に通電するようにすること
により、船外機の始動時における振動を低減する
と共に、始動時の安全をはかることを目的として
なされたものである。

即ち、本考案の船外機の始動装置は、船体に対
してステアリング可能に取付けられている船外機
において、その船外機の始動時に船外機自身が振
れる方向に設けられたストツパ部にリミツトスイ
ツチを設けると共に、そのリミツトスイツチがオ
ンの時にのみ始動可能な電気回路を設けることに
より構成される。

以下図面を参照して本考案の一実施例を説明す
るが、第１図は本考案の実施例における船外機の
要部側面図、第２図は第１図の平面図、第３図は
第１図の船外機の斜視図、第４図は第３図の船外
機の始動装置の電気回路図である。

まず、第１図に示すように、船外機１は船体２
に対しクランプブラケツト３を介して取付けら
れ、ステアリングブラケツト４に設けられたステ
アリングハンドル５を操作することにより、第２
図に示すごとく船体２に対してステアリング可能
になつている。

そこで、船外機１の始動時には、船外機１自身
が振れる方向は第２図の矢印Ｓで示すように常に
決つているので、その矢印Ｓで示す方向のステア
リングブラケツト４とクランプブラケツト３とが
当接するストツパ部に、第３図に示すようにリミ
ツトスイツチ６を設ける。

なお、上記リミツトスイツチ６の位置は、上記
の実施例の位置に拘束されるものではなく、船外
機１が始動時に振れる方向Ｓのストツパ部であれ
ば、どの位置、またはどのような部材に設けても
良い。

次に、この船外機１の始動装置の電気回路に、
第４図のごとくセルモータ７、バツテリ８及び船
外機１のキースイツチ９をそれぞれ配設し、この
回路内に上記リミツトスイツチ６を介設すること
により、このリミツトスイツチ６がオンの時にの
みセルモータ７からなるこの始動装置は始動可能
にする。

従つて、本考案の船外機の始動装置を適用すれ
ば、始動時に船外機自身が振れる方向のストツパ
部に船外機が当接した一定のステアリング角度の
状態でのみ始動装置が通電可能となり、船外機を
ストツパに当てた状態で始動させることになるの
で、船外機の始動時の振動は小さくなり、始動時
の安全をはかる上で極めて有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例における船外機の要部
側面図、第２図は第１図の平面図、第３図は第１
図の船外機の斜視図、第４図は第３図の船外機の
始動装置の電気回路図である。 １……船外機、２……船体、３……クランプブ
ラケツト、４……ステアリングブラケツト、６…
…リミツトスイツチ、７……セルモータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 船体に対してステアリング可能に取付けられて
   いる船外機において、その船外機の始動時に船外
   機自身が振れる方向に設けられたストツパ部にリ
   ミツトスイツチを設けると共に、そのリミツトス
   イツチがオンの時にのみ始動可能な電気回路を設
   けたことを特徴とする船外機の始動装置。