JPS63187091A

JPS63187091A - ロ−タリキルンの焚口構造

Info

Publication number: JPS63187091A
Application number: JP1773187A
Authority: JP
Inventors: 名方　厚一; 正康山崎
Original assignee: Mitsubishi Mining and Cement Co Ltd
Current assignee: Mitsubishi Mining and Cement Co Ltd
Priority date: 1987-01-28
Filing date: 1987-01-28
Publication date: 1988-08-02
Also published as: JPH0262797B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明はセメント原料の焼成等に用いるロータリキルン
の焚口の構造に関する。

［従来の技術］ −ｆｆにロータリキルンでは、円筒状のキルンシェルを
水平よりわずかに傾斜させた状態で回転させ、下部（焚
口）より火炎を吹き込み、上部より原料を送入してこの
原料を焼成する。このロータリキルンの焚口縁部には、
従来キャスタブル耐火物がライニングされ寿命を延ばす
ような構造となっている。

［発明が解決しようとする問題点］しかしながら、以上のようなロータリキルンの焚口構造
にあっては、アルカリアタックによるキャスタブル耐火
物のスポーリング脱落や、現場でのキャスタブル施工量
が多い等の問題があった。

［問題点を解決するための手段］本発明は、ロータリキルンの焚口縁部に焚口金物を固定
する。そして、この焚口金物の煉瓦保持部に突設された
突起と、煉瓦の側辺に形成された溝とを係合させて煉瓦
を該保持部に係着させ、これによってキルン焚口におけ
るシェル縁部の煉瓦被覆をなすようにしたものである。

［作　用コ本発明は、ロータリキルンの焚口に焚口金物を設けると
共に、この焚口金物に煉瓦を取り付けているため、クリ
ンカーが焚口から落下する際の衝！荷重等にも十分耐え
ることができ、スポーリング脱落の防止を図ることがで
きる。また、現場におけるキャスタブルの施工量も少な
くて足りる。

［実施例］以下、図面を参照して実施例について説明する。

第１図は実施例の全体を示す焚口の断面斜視図、第２図
は焚口断面の拡大図、第３図は焚口金物の正面図、第４
図は第３図のｒＶ−ｍＶ線断面図、第５図は煉瓦を装着
した状態を示す焚口金物の正面図、第６図は第５図のｖ
’ｒ−ｖｒ線断面図である。

本実施例において、ロータリキルンの本体部を成す円筒
状のキルンシェル１は水平よりわずかに傾斜させた状態
で回転させられるようになっており、この中を焼成され
たクリンカー（図示せず）が上方側から転勤してきて焚
口２から落下するようになっている。

前記焚口２には焚口金物３が固定されている。

この焚口金物３は、キルンシェル１の焚口２の内周面に
ボルト等の手段によって固定される固定部４と、この固
定部４の先端側に一体に形成されると共にキルンシェル
１の軸線に対して板面が略直交するごとく設けられた平
板状の煉瓦保持部５とから構成されている。この煉瓦保
持部５は、その途中からキルンシェル１側へ折れ曲がっ
た構造となっており、したがって、キルンシェル１の軸
線に対して略垂直方向に延びた垂直部５ａと、キルンシ
ェル１の軸線に対して傾斜した状態にある傾斜部５ｂと
から成る構成となっている。

この煉瓦保持部５の垂直部５ａと傾斜部５ｂの外側面５
ｃ、５ｄには、複数の係合突起６が設けられている。こ
の係合突起６は、煉瓦保持部５に溶接固定された支柱部
６ａと、この支柱部６ａの先端側に断面が丁字形又はＬ
字形となるように側方へ突設された突起６ｂとから構成
されている。

なお、本実施例にあって、前記係合突起６は、前記煉瓦
保持部５の垂直部５ａおよび傾斜部５ｂにそれぞれ５個
ずつ並設されている。また、これら係合突起６のうち、
垂直部５ａおよび傾斜部５ｂの両側に位置する係合突起
６　（６Ａ）は、突起６ｂが支柱部６ａの片側にのみ設
けられており、かつこれら両側の間に位置する残りの係
合突起６（６Ｂ）においては、突起６ｂが支柱部６ａの
両側に突出するように設けられた構造となっている。

さらに、前記垂直部５ａに設けられた係合突起６は、傾
斜部５ｂに設けられた保合突起６よりも長く形成されて
おり、前者の係合突起６には、２個の煉瓦７が係合保持
されかつ後者の係合突起６には、１個の煉瓦７が係合保
持されるようになっている。（ただし、本発明において
は突起の本数や１個の焚口金物３に係止されている煉瓦
７の個数は図示以外ともし得ることは明らかであり、例
えば１個の焚口金物に４個の煉瓦を取り付けるようにで
きる。）前記煉瓦７は、例えば耐侵食性、耐摩耗性に優れた電融
鋳造アルミナで作製されており、かつその両側部には、
第３図から明らかなように、前記係合突起６の突起６ｂ
に対応して溝７ａが設けられている。煉瓦７はその溝７
ａが突起６ｂに係合することによって、前記係合突起６
に保持されるようになっている。また、傾斜部５ｂの係
合突起６に保持された煉瓦７の下端側は、傾斜部５ｂに
溶接固定された受は金物８に当接し、４支持されている
。

一方、前記焚口金物３の内周側表面および垂直部５ａの
上側に位置する煉瓦７の内周側表面、さらにはキルンシ
ェル１の内周面は、キャスタブル耐火物９によってライ
ニングされた構造となっている。（ただし、焚口２より
も内部においては、シェル１の内周面は耐火煉瓦（図示
路）によって内張すされている。）また、傾斜部５ｂの
係合突起６に保持された煉瓦７の外周面側にもキャスタ
ブル耐火物１０がライニングされている。なお、焚口金
物３を焚口２の円周方向に沿って順次配置固定した場合
において、隣接する焚口金物３の間には若干の隙間が形
成されるが、この隙間もキャスタブル耐火物１１にて埋
められる。

かかる構成の焚口においては、煉瓦が、その側辺から突
起で挟持されて係着されるものであるから、取付強度が
極めて高く、かつ局部的な応力（とりわけ曲げ応力や引
張応力）が煉瓦に負荷されることもないので、耐久性の
高い取付構造となる。加えて、この煉瓦として耐侵食性
、耐摩耗性に優れた材質のものを採用で籾、焚口ライニ
ングの寿命を大幅に延長できる。

なお、上記実施例では焚口金物の煉瓦保持部を途中から
折曲させた形状としているが、該煉瓦保持部を全体とし
て平面形状としても良い。

［発明の効果］以上説明したように本発明に係るロータリキルンの焚口
構造によれば、焚口に煉瓦を長期間にわたって強固に係
着せしめることができる。また、この煉瓦として耐侵食
性、耐摩耗性の高い材質のものを採用することによりア
ルカリアタックによるスポーリングの防止を図れる。ま
た、以上のような構造により、現場におけるキャスタブ
ル施工も比較的容易となり、従来の現場キャスタブル施
工上の問題点も解決できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例の全体を示す焚口の断面斜視図、第２図
は焚口断面の拡大図、第３図は焚口金物の正面図、第４
図は第３図のＩＶ　−ＩＶ線断面図、第５図は煉瓦を装
着した状態を示す焚口金物の正面図、第６図は第５図の
Ｖｌ−Ｖｌ線断面図である。１・・・キルンシェル、　　　２・・・焚口３・・・焚
口金物、　　　　　４・・・固定部、５・・・煉瓦保持
部、　　　６・・・係合突起、７・・・煉瓦、　　　　
　　７ａ・・・溝、９．１０．１１・・・キャスタブル
耐火物。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）キルンシェルの縁部に煉瓦保持用の焚口金物を固
着し、該焚口金物に煉瓦を係着せしめてシェル縁部の煉
瓦被覆をなした構造であって、該焚口金物は、キルン軸線方向と略直交しかつシェル縁
部を被うように配置された板状の煉瓦保持部と、該煉瓦
保持部の背後側に突設されたキルンシェルへの固定部と
、該煉瓦保持部の前面側に突設されておりシェル放射方
向に延在する突起と、を備え、前記煉瓦はその側辺に該突起と係合する溝が形成され、
該溝と突起との係合により該煉瓦が焚口金物に係着され
ているロータリキルンの焚口構造。