JPS6318509Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両用スタンシヨンに関するものであ
る。

トレーラ、貨車等の運搬車両で長尺物のパイ
プ、棒鋼、型鋼等を搬送する場合は荷台の縁に積
荷の落下を防止するストツパ即ちスタンシヨンが
設けられる。

第１図に示す如く、従来使用されているスタン
シヨン１は荷台２の幅一杯に設けられているた
め、積荷の幅と合わない場合が多く荷くずれや偏
荷重を起こし易いので、それを防止するためワイ
ヤー等で緊締するなど人手を要し、又安全上も問
題があつた。

本考案は上記の点に鑑みなされたもので、積荷
の荷くずれや偏荷重を防止することを目的として
おり、その特徴とするところは、車両の進行方向
と直角に両端部をＵ字状断面にしたスタンシヨン
を支持する横梁を適数個荷台上に設けるとともに
該横梁Ｕ字状部内に荷台中央部側を低く傾斜させ
たガイドレールと横梁端部に鋸状ストツパと荷台
中央部寄りにストツパとを設け、底部にローラを
有するＬ字状のスタンシヨンを該スタンシヨンに
は手動により係脱できる上記鋸状ストツパと係合
する係止片と積荷の重量によつて上記荷台中央部
寄りのストツパから係脱するレバーを備えて、積
荷の自重によつてスタンシヨンを荷台幅方向に自
動的に移動可能としたことにある。

以下本考案の一実施例を第２図乃至第７図によ
り説明すると、第２図及び第３図はトレーラに本
考案のスタンシヨンを装着した状態を示す説明図
で、２は荷台、３は横梁、４は本考案のスタンシ
ヨン、５は固定スタンシヨンである。第４図及び
第５図は本考案のスタンシヨンの詳細を示す図
で、Ｌ字状のスタンシヨン４は水平基部４ａに複
数個のローラ６を設置し、垂直部４ｂとの結合底
部には係止片７がピン８により回動可能に取付け
られ、ばね９により下方へ引張られている。該係
止片７にはロツド１０、グリツプ１１が接続され
垂直部４ｂに取付けられている。そしてグリツプ
１１を上下に手動操作することにより、横梁３の
鋸状ストツパ１８から係脱することができる。

水平基部４ａの他端にはレバー１２がピン１３
により回動可能に取付けられ、ばね１４により下
方へ引張られ、レバー１２の上部アーム１２ａは
横梁３に装着した際に横梁３の上面より上方に突
出し、アーム１２ａに積荷Ｎの重量がかかると先
端部１２ｂが横梁３のストツパ１５からはずれる
よう構成されている。第６図及び第７図は本考案
のスタンシヨン４を横梁３に装着した状態を示す
図で、横梁３の荷台２の端部は溝１６が設けら
れ、溝１６の内方両側にガイドレール１７が端部
を高く荷台中央部を低く勾配をつけて固着してあ
る。さらにこの溝１６の荷台中央部寄りにはスト
ツパ１５が、荷台端部には鋸状ストツパ１８が固
着されている。１９，２０は積載物を保護するク
ツシヨン材である。

上記のように横梁３にスタンシヨン４を装着し
貨物を積荷してゆき、レバー１２の上部アーム１
２ａに積荷Ｎが乗ると積荷の自重によつてレバー
１２が回動し先端部１２ｂがストツパ１５からは
ずれ、スタンシヨン４はローラ６によつてガイド
レール１７に沿つて荷台中央部に向つて積荷Ｎに
当る迄移動して止る。スタンシヨン４に外向きの
力が働いても係止片７が鋸状ストツパ１８に噛合
しているのでスタンシヨン４が外側へ移動するの
を防止できる。

スタンシヨン４を外側に移動するには手動にて
グリツプ１１を引き上げるとロツド１０が作動し
て係止片７が鋸状ストツパ１８から外れ外側への
移動が可能となる。

空荷状態時等にスタンシヨン４を横梁３に固定
する場合は、スタンシヨン４を横梁３の一番外側
まで移動し係止片７を鋸状ストツパ１８に噛合さ
せ、一方のレバー１２をストツパ１５に噛合させ
て固定する。

本考案は上記のようにスタンシヨンを横梁上に
移動可能に設置したので、積荷を間隙なしに自動
的に固定できるので人手を要せず、また中央部の
固定スタンシヨンの両側に交互に積載することに
より荷くずれの危険や偏荷重もなくすることがで
き安全に運搬にできる等多大の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来使用されているスタンシヨンを用
いて大径パイプを運搬する場合の積荷状態を示す
概略図、第２図乃至第７図は本考案の一実施例を
示すもので、第２図は本考案に係るスタンシヨン
を付設したフルトレーラの一例を示す平面図、第
３図は正面図、第４図は本考案に係るスタンシヨ
ンの詳細を示す正面図、第５図は側面図、第６図
はスタンシヨンを横梁に装着した組立正面図、第
７図は側面図である。 １は従来のスタンシヨン、２は荷台、３は横
梁、４は本考案のスタンシヨン、４ａは水平基
部、４ｂは垂直部、５は固定スタンシヨン、６は
ローラ、７は係止片、８はピン、９はばね、１０
はロツド、１１はグリツプ、１２はレバー、１２
ａは上部アーム、１２ｂは先端部、１３はピン、
１４はばね、１５はストツパ、１６は溝、１７は
ガイドレール、１８は鋸状ストツパ、１９，２０
はクツシヨン材、である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車両の進行方向と直角に両端部をＵ字状断面に
   したスタンシヨンを支持する横梁を適数個荷台上
   に設けるとともに該横梁Ｕ字状部内に荷台中央部
   側を低く傾斜させたガイドレールと横梁端部に鋸
   状ストツパと荷台中央部寄りにストツパとを設
   け、底部にローラを有するＬ字状のスタンシヨン
   を該ガイドレールにローラを係合させて設け、該
   スタンシヨンには手動により係脱できる上記鋸状
   ストツパと係合する係止片と積荷の重量によつて
   上記荷台中央部寄りのストツパから係脱するレバ
   ーを備え、積荷の自重によつてスタンシヨンを荷
   台幅方向に自動的に移動可能としたことを特徴と
   する車両用スタンシヨン。