JPS6318394Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、キーの保管具に関するものである。

従来キーの保管具としては木または金属製の箱
の如きものが知られているが、これは大型大重量
になり取扱いに不便である。

本考案は従来のキー保管具の上記のような点に
着目してなされたもので、多くのキーを脱落させ
ることなく確実に保持しうる小型軽量で保管も容
易なキー保管具を提供することを目的としてい
る。

以下図について本考案の実施例を説明する。本
考案のキー保管具は、比較的厚い合成樹脂製の心
板１と、それの裏面に貼着された比較的薄い柔軟
な弾発性合成樹脂製の裏面シート２と、表面に貼
着された同じく柔軟な弾発性合成樹脂製の表面シ
ート３とから成る。

心板１には、複数のキー型のくり抜き４が形成
され、また一側縁にはフアイル保管用の綴孔５が
穿たれている。

裏面シート２には、心板の各キー型くり抜き４
の拡大部相当位置に上下に長いだ円形の指差し孔
６が形成されている。この実施例では、裏面シー
ト２は、心板の各キー型くり抜き４を囲むように
格子状に溶着されている。

表面シート３には、心板の各キー型くり抜き４
の拡大部相当位置にキー挿入孔７が形成されてい
る。キー挿入孔７は、キーＫを脱落しないように
確実に保持するために、キー型くり抜き４の拡大
部よりひと回り小さく形成されている。従つて、
キー挿入孔７の上辺および両側辺はキー型くり抜
き４の輪郭よりも内側に位置する。また、この挿
入孔７の下側には、キー型くり抜き４上にこれを
覆うように上向きに延出する押え舌片８が形成さ
れている。

９，１０は夫々裏面板２、表面板３に穿たれた
綴孔で、心板１の綴孔５と対応重合する。

しかして、この保管具にキーＫを保管する場合
には、第３図の如く、キーＫの先端を表面板３の
挿入孔７に差して、それの舌片８をめくるように
しながらさらに深く挿入して心板１のくり抜き４
内に納める。くり抜き４内に納まつたキーＫは、
表面シート３の挿入孔７が心板１のキー型くり抜
き４の拡大部よりひと回り小さく、また舌片８に
より前面が押えられるので、振動や転倒によつて
も容易に脱落することはない。この保管具は、綴
孔５，９，１０を利用してバインダ等に綴じ込む
ことができる。キーＫを取出す場合には、裏面シ
ート２の指差し孔６へ指先を押入れてキーＫの頭
部を表面シート３の挿入孔７から押出し、突出し
た頭部をつまんで引出せばよい。

なお、本考案は図示の実施例に限定されるもの
ではない。例えば保管するキーが大きな厚みを有
するものである場合には、表面板３、または裏面
板２にキーの形状にあわせた立体的な凹部を形成
する等種々の変形が可能である。また心板１は合
成樹脂製に限らない。表面板３、裏面板２は、内
部のキーの種類、番号等が外から目視できるよう
に透明シートが望ましいがこれに限らない。

以上説明してきたように、本考案は、キー型の
複数のくり抜き４を有する心板１と、心板１の裏
面に貼着され各キー型くり抜き４の拡大部相当位
置にキー押出し用の指差し孔６を有する柔軟な弾
発性合成樹脂製の裏面シート２と、心板１の表面
に貼着され各キー型くり抜き４の拡大部相当位置
にあつてこのくり抜き４の輪郭の内側に沿う上辺
および両側辺を有すると共にキー型くり抜き４の
前面の一部を覆うように上向きに延出した押え舌
片８を形成するキー挿入孔７を有する柔軟な弾発
性合成樹脂製の前面シート３とを具備する構成と
したため、キーの出し入れは容易であるが脱落し
にくく、また小型軽量で持運びが容易であるし、
保管にも便利である。また製造容易で安価に得ら
れる等の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は分解斜視図、第２図は正面図、第３図
は断面図である。 １……心板、２……裏面シート、３……表面シ
ート、４……キー型くり抜き、６……指差し孔、
７……キー挿入孔、８……押え舌片、Ｋ……キ
ー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キー型の複数のくり抜きを有する心板と、心板
   の裏面に貼着され各キー型くり抜きの拡大部相当
   位置にキー押出し用の指差し孔を有する柔軟な弾
   発性合成樹脂製の裏面シートと、心板の表面に貼
   着され各キー型くり抜きの拡大部相当位置にあつ
   てこのくり抜きの輪郭の内側に沿う上辺および両
   側辺を有すると共にキー型くり抜きの前面の一部
   を覆うように上向きに延出した押え舌片を有する
   キー挿入孔を備えた柔軟な弾発性合成樹脂製の前
   面シートとを具備したキー保管具。