JPS63176903A - ボイラ給水ポンプ負荷ランバツク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は火力発電所ボイラ制御装置の一部であるボイラ
給水ポンプ負荷ランバック′！装置に係り。

特に、ドラム形ボイラを使用している場合に関する。

〔従来の技術〕

従来、ボイラ制御装置としてタービン追従制御方式を採
用している場合には、給水ポンプ負荷ランバックが発生
した場合のランバック目標負荷への負荷降下は、ランバ
ック目標負荷設定信号により、まず、ボイラ燃料流量（
石炭・油・ガス等）および、ボイラへの空気流量の急速
絞り込みを行ない、その結果として現われるボイラ蒸気
圧力の設定値との偏差により、タービン調速装置を動作
させタービンへの蒸気流量をランバック目標負荷相当ま
で絞り込むことによって行っている。

なお、この種の装置として関連するものには。

特開昭５０−１４４８４５号「ロードランバックの制御
方弐ノ、特開昭５６−１８００４号公報「給水ポンプト
リップ時の負荷ランバック装置」が挙げられる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来技術は、タービンへの蒸気流量の絞り込みが十
分でなく、高負荷運転がらの負荷ランバック時には、ボ
イラドラム水位の低下が大きいため、ボイラがトリップ
してしまい、プラント停止となる問題があった６ 本発明の目的は、タービンへの蒸気流量、即ち、ボイラ
発生蒸気の流量の絞り込みを大きくし、ボイラドラム水
位の低下を小さくすることにより。

ボイラ給水ポンプ負荷ランバックを成功させることにあ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

給水ポンプ負荷ランバック時、ボイラドラム水位の低下
は、次に述べるように二つの要因の組み合わせにより生
じる。即ち。

（１）ボイラ給水ポンプ故障によりボイラへの給水流量
が瞬時に減少するのに対し、ボイラ発生蒸気流量の減少
が遅れ、ボイラ内の保有水量が減少する。

（２）ボイラ燃料流量が急激に絞り込まれるため、ボイ
ラドラムや水壁内の蒸気泡の容積が急減する。従って、
ボイラドラ１１水位低下を防止するには、ボイラ発生蒸
気流量を急速に、且つ、大幅に絞り込むことが効果的で
ある。

本発明の目的は、ボイラ蒸気圧力制御に前述のタービン
追従式を採用している場合に、従来のボイラ蒸気圧力制
御装置に対し、負荷ランバック運転発生直後の短時間、
ボイラ蒸気圧力制御＃設定値を上げるためのバイアス制
御回路を附加することにより達成される。

〔作用〕

圧力制御設定値を上げると、実際の圧力との偏差が大き
くなるため、ボイラ蒸気圧力コントローラは、タービン
加減弁を閉方向に急速動作させ、ボイラ圧力を設定値に
近づけようとする。即ち、従来の方法と比較し、ボイラ
蒸発量は、より急速に、且つ、より大幅に減少するから
ボイラドラム水位の低下は非常に小さくなり、ボイラ給
水ポンプ負荷ランバックを成功させることができる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図により説明する。

図は本発明による火力発電プラントの主要機器、水蒸気
サイクル、ボイラ燃料、同空気供給装置、およびボイラ
燃料、空気制御装置、ボイラ蒸気圧力制御装置の構成を
概念的に示す６ボイラ１０で発生した蒸気は過熱器１６
、配管２１、蒸気加減弁２２を通って蒸気タービン２３
に供給され、発ｆｆ１ｌａ２４で発電する。蒸気タービ
ン２３の排気は復水器２５で冷却凝縮され、水となり、
復水ポンプ２６により、配管３１．給水ヒータ２７を通
り脱気器２８へ汲み上げられる。脱気器２８の水は、さ
らに、ボイラ給水ポンプ３０ａ、３０ｂ、３０Ｃにより
、給水調節弁３３、配管３２．給水ヒータ２９１節炭器
１５を経て、再び、ボイラ１０へ供給され、水蒸気は閉
サイクルを形成している。

ボイラ１０には、燃料供給導管１１、燃料供給量調節装
置１３等から成る燃料供給装置、および空気導入ダクト
１２、空気ｆｆｉ調節装置１４等から成る空気供給装置
が接続されている。

ボイラ１０の発生蒸気圧力（または　５気加減弁２２の
入口圧力）は、発電プラントの通常運転中は、圧カドラ
ンスミッタ５１により検出される実際の蒸気圧力の信号
発生＠５２に与えられた設定圧力に対する偏差を加減器
５４により演算し、圧力コントローラ５５によって、蒸
気加減弁２２の開度を調節することによって制御されて
いる。

これらの蒸気圧力制御装置には、本発明により信号発生
器５６．５７．信号切替器５８．変化率設定器５９．加
算器５３等により構成されたボイラ給水ポンプ負荷ラン
バック時、ボイラ蒸気圧力制御設定値バイアス装置が附
属している。信号発生器５６には、プラントの通常運転
中用として値０の信号が設定されており、信号発生器Ｓ
７には、ボイラ給水ポンプ負荷ランバック時のためのバ
イアス値が設定されていて、切替（支）５８は、加算器
５３に対してプラントの通常運転中には信号発生器５６
の０４’ｉ号を与え、また、負荷ランバック時には信号
発生器５７の信号を予め設定された短時間与えるように
信号を切替え、信号発生器５２か。

らの通常運転中の蒸気圧力制御設定値にバイアスを与え
る。また、信号切替がスムーズに行なわれるように変化
率設定器５９が設けられている。

通常運転中のボイラ負荷（または出力）を設定するため
の設定器４１、負荷ランバック時の目標負荷を設定する
ための信号発生器４２、信号切替器４４、低値選択器４
３が設けられており、ボイラ燃料量および空気量を制御
するためのコントローラ４５．４６に対して運転条件に
対応した設定値を与えるよう構成される。

本実施例によれば、ボイラ給水ポンプ負荷ランバック運
転時、ボイラ蒸気圧力制御設定値を通常運転時より短時
間上げることにより、ボイラ発生蒸気量を急速に、且つ
、大幅に絞り込むことができ、ボイラドラム水位低下を
減少させ、プラントの運転継続を可能にする。

Ｃ発明の効果〕 本発明によれば、プラン−が高負荷で運転している状態
からボイラ給水ポンプ負荷ランバックを行なう場合でも
、ボイラドラム水位異常低下を防止することをでき、プ
ラントの安定運転を可能にする。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例の系統図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ドラム形ボイラ、蒸気タービン、発電機、ボイラ給
   水ポンプ、ボイラ制御装置、タービン調速装置等より構
   成される火力発電プラントにおいて、 前記ボイラ給水ポンプが複数台設置され、負荷運転中に
   その内の一台、または二台が故障した場合にプラント負
   荷を残りの正常な前記ボイラ給水ポンプの給水能力に応
   じ、予め定めたプラント目標負荷迄、自動的に急降下さ
   せる場合、前記ボイラ制御装置としてプラント出力指令
   信号等によりボイラ燃料流量、空気流量等を制御し、ボ
   イラ蒸気圧力を前記タービン調速装置等により制御する
   タービン追従制御方式をとり、負荷ランバツク運転が発
   生した時、前記ボイラ蒸気の圧力設定値に短時間、バイ
   アスを与え設定値を上げることを特徴とするボイラ給水
   ポンプ負荷ランバツク装置。