JPS6317387Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は化粧用コンパクトに係り、特に化粧品
としてボルト収納の液状化粧品を用いながら、従
来のコンパクトと同様小形に構成した化粧用コン
パクトを提供せんとするものである。

以下添付図面を参照して本考案実施例を説明す
るに、図で１はパフ等を収納する角皿状の化粧具
収納皿、２は裏面部に液状化粧品を収納したボト
ル３を格納し、ヒンジ４で前記収納皿１後端部に
枢着された蓋体、５は前記収納皿１下面に引出し
可能に装着された予備皿で、これら各部は合成樹
脂材で成形製作される。

化粧具収納皿１は周壁で化粧具室６を形成し、
前記周壁７の中央部前面に止め金の係合突起８を
突設し、また後部周壁９中央部に化粧具室６を内
外に貫通する貫通孔１０を明け、さらに両側部周
壁１１，１１下部外面に前後方向のレール１２，
１２を突設している。前記貫通孔１０の化粧具室
６側開口端筒は該室６内に突出し、かつ斜め上方
向の斜面にカツトしてある。

蓋体２はやや深目の形状のもので、周壁１３の
前部側から係合部材１４を垂設し、この係合部材
１４下部背面に前記係合突起８と係合する止め金
の他方の係合突起１５を突出し、また裏面のヒン
ジ４寄り半部を裏板１６で塞ぎ格納部を形成し、
この裏板１６の中央部下面を凹陥させて鏡１７を
取付け、さらに裏板１６のヒンジ側端部の前記貫
通孔１０に対応した部分に窓１８を明けている。

ボルト３は、弾性変形可能な胴部１９を有する
扁平な形状のスクイズ形のもので、口部を下側に
して前記蓋体２の裏面格納部に押込み格納されて
おり、その口頸部２０には係合突条２１，２２で
係合させて接続管２３が嵌着してあり、この接続
管２３と前記貫通孔１０間を折曲げ自在の弾性パ
イプ２４で接続してボルト３を化粧具室６に連通
させている。前記弾性パイプ２４の出口側には、
舌状の弁部を切設した弾性片からなる弁部材を挿
入するのがよいが、しかし必らずしも設けずとも
よい。また胴部１９の露呈している部分は、鏡１
７と面一となる程度に外方に突出させた形状でも
よい。

予備皿５は予備のパフ或いは他の収納用具を収
納するもので、左右両側壁内面に横方向の案内溝
２５，２５を凹設し、この案内溝２５，２５を前
記レール１２，１２に係合させて引出し可能に化
粧具収納皿１下面に装着されている。

上記にて、化粧液を取出す際は、開蓋し露呈し
ている胴部１９を指先で加圧すればよい。この加
圧によりボトル３内の化粧液は弁を開いて貫通孔
１０から化粧具室６内に注出されるので、パフで
これを受ければよい。

上記本考案によれば、液状化粧品を収納するボ
トル３を扁平な形状とし、これを蓋体２の裏面部
に格納できるようにしたので、全体形状は従来一
般のコンパクトと同様に小形、扁平に形成でき、
従つて携帯に便利である。またボトル３はスクイ
ズ形とし、しかもその口部をパフ等の化粧具室６
に連通させる構造としたので、化粧液の取出し
は、開蓋しボトル胴部１９を加圧すればよく、扱
いも極く簡便である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案化粧用コンパクトの一実施例の
開蓋状態の斜視図、第２図は同実施例の要部縦断
面図である。 １……化粧具収納皿、２……蓋体、３……ボト
ル、５……予備皿。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 後部壁９の中央部に内外を貫通する貫通孔１０
   を明けた化粧具収納皿１と、やや深目であつて、
   前記化粧具収納皿１の後端部に枢着され、裏面の
   枢着側半部を塞いで格納部とした蓋体２と、弾性
   変形可能な胴部１９を有するスクイズ形で、かつ
   扁平な形状であつて、胴部１９の一部を露呈させ
   て前記蓋体２裏面の格納部に格納され、口部を弾
   性パイプ２４で前記貫通孔１０に連通された液状
   化粧品収納のボトル３とからなる化粧用コンパク
   ト。