JPS6316921Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は駆動ロープ掛けプーリの改良に関す
る。

一般に、光学式ピツクアツプや機械式ピツクア
ツプの横行駆動装置は、第１図に示すように、ピ
ツクアツプ１を取付けた支持体２を平行に配置し
た２本のガイド棒３，４に摺動可能に装着し、第
１、第２のプーリ６，７に懸架した駆動ロープ５
の両端部を支持体２に適宜の構造により取付けた
構造を有する。

従来、このような装置における駆動ロープのテ
ンシヨン調節機構はプーリに設けられることが多
く、第２図に示すような構造を有していた。

外周に案内溝９を設けたプーリ８の外縁部に案
内溝９に連通する切欠部１０を設けるとともに、
側面に複数個のネジ孔１１を円周上に設け、所定
のネジ孔１１に螺着したネジ１２に駆動ロープ５
を引掛け、ネジ１２を締付けることにより駆動ロ
ープ５を固定し、そして駆動ロープ５の両端部を
案内溝９に反対方向にそれぞれ巻付けて、プーリ
８の両側から同方向に導出した構造を有する。

このような従来構造は、ネジ１２が必要であ
る、ネジ１２をネジ孔１１に螺着締付ける作業が
必要である、ネジ１２を繰返し締付けたり緩めた
りすることによりネジ孔１１がバカ孔になる欠点
があつた。

本考案はこのような従来欠点を改良したもの
で、以下図において説明する。図中、第２図の従
来例と同等部分については同一の符号を付し、そ
の説明は省略する。

第３図において説明すると、プーリ８の側面中
心に設けたボス部１３に１または複数の溝１４
ａ，１４ｂを設けて、ボス部１３を複数個に分割
した構造を有する。

複数の溝１４ａ，１４ｂは第３図に示すように
に平行に設けてもよく、また、交叉するように設
けてもよい。

以上の構造によれば、第３図に示すように駆動
ロープ５をボス部１３を全周面に引掛けることに
より、また、第４図に示すように溝１４ａを通し
てボス部１３の残りの外周面に引掛けることによ
り、さらに、第５図に示すように溝１４ａ，１４
ｂを通して引掛けることにより、駆動ロープ５の
引掛け部の長さが変化するので、そのテンシヨン
を広範囲に調節することができる。また、このよ
うなテンシヨン調節機構は、駆動ロープ５をボス
部１３の全周面または溝部１４ａ（および／また
は１４ｂ）を通して引掛けるだけであるから、ネ
ジ孔１１とネジ１２を利用する従来構造に比べ
て、作業性がよく、構造も単純であり、また、ネ
ジ孔１１がバカ孔になるなどの欠点もない。

以上のように、本考案はプーリのボス部に１ま
たは複数の溝を設けてボス部を複数個に分割し、
ボス部全体または分割したボス部に駆動ロープを
引掛けるようにしたので、駆動ロープのテンシヨ
ン調節が作業性よく、かつ、広範囲にできる優れ
た実用利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のピツクアツプの横行駆動装置の
構造を示す図、第２図は従来の駆動ロープ掛けプ
ーリの構造を示す図、第３図は本考案の駆動ロー
プ掛けプーリの構造を示す図、第４図および第５
図は同、駆動ロープを引掛けた状態を示す図であ
る。 ５は駆動ロープ、９は案内溝、１０は切欠部、
１３はボス部、１４ａ，１４ｂは溝である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周に案内溝９を設け、側面中心にボス部１３
   を設け、外縁部に上記案内溝９に連通する切欠部
   １０を設けた構造において、上設ボス部１３に１
   以上の溝１４ａ，１４ｂを設けて上記ボス部１３
   を複数個に分割し、駆動ロープ５を上記ボス部１
   ３または分割したボス部に引掛け、上記切欠部１
   ０を通して上記案内溝９に導出するようにした駆
   動ロープ掛けプーリ。