JPS63166020A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、オーディオテープ、ビデオテープ。

磁気カード、磁気ディスク等に用いることができる磁気
記録媒体に関するものである。

従来の技術 近年、特にビデオテープの分野においては高密度記録を
めざすために従来の酸化鉄系から金属・合金系へと磁性
体の研究開発が進んでいる。その中で、金属・合金系磁
性体については、均一な微粒子化を達成するために組成
・製造条件の改良が進められＢＥＴ比表面積が６０　ｍ
”７１以上のものが安定に製造できるようになった。一
方、酸化物に比べて金属・合金は軟質であり磁性塗膜と
した場合、磁気ヘッドの走行によシ傷が入りゃすく、塗
膜より粉落ちを起こしゃすい。その耐摩耗対策として、
たとえば特開昭５７−１７６５３３号公報に開示される
ように研磨材が添加するものなどが提案されている。

発明が解決しようとする問題点 しかし、従来のメタル粉による磁気記録媒体では、粉落
ちをさらに低下させ耐久性を向上させるためには、まだ
満足すべき状態にあるとはいえないという問題点があっ
た。

本発明は、塗料製造工程において分散機の媒体の摩耗粉
が塗料中に混入することを防ぐことにより、塗膜の耐摩
耗性を向上させた磁気記録媒体の製造方法を提供するこ
とを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 この問題点を解決するために、本発明の磁気記録媒体の
製造方法はｐＨ値が７．５以上の金属もしくは合金磁性
体を、合金を媒体とする分散機で塗料化することを特徴
とするものである。

作　　用 この構成により、塗膜への分散機の媒体の摩耗粉混入を
ふせぎ耐摩耗性を向上させることが可能となる。すなわ
ち、磁気記録媒体の耐久性向上のためには、磁性塗膜の
強度を高める必要があるが、磁性塗膜強度を向上させる
ために結合剤９分散剤。

潤滑剤、帯電防止剤、研磨材、硬化剤等の組成検討の他
に、使用する分散機の媒体の摩耗粉の混入を防ぐことが
重要となる。従来は分散時の塗料粘度を上げることに依
っていた。

本発明は摩耗粉の混入という問題に鋭意取り組み、分散
機の媒体として合金を用いることによ、す、生じた摩耗
粉が分散機の媒体に凝着して塗料中への混入を大幅に減
少させ、耐久性に優れた磁気記録媒体が得られることを
見い出し、本発明に至ったものである。

本発明に用いられる金属もしくは合金磁性体としてはＦ
ｅ、Ｆｅ−Ｃｏ、Ｆｅ−Ｎｉ、Ｃｏ−Ｎｉ、Ｆｅ−Ｃｏ
−Ｎｉなどがあげられる。

ｐＨ値が７．６以上のものは金属もしくは合金磁性体の
製造時に乾式酸化工程を経て、容易に得られる。これは
乾式酸化によってアルカリ根が磁性粉の表面に析出した
ためと考えられている。

結合剤としてはポリウレタン樹脂、親水基を導入したポ
リウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、
親水基を導入した塩化ビニル誘導体、ブチラール樹脂、
フェノキシ樹脂などか使用できる。分散剤としてはレシ
チン、オレイン酸などが用いられる。

潤滑剤としてはミリスチン酸、パルミチン酸。

ステアリン酸、ベヘン酸などの高級脂肪酸が使用できる
。

研磨材としてはアルミナ、ベンガラ、酸化クロム、酸化
チタンなどが用いられる。帯電防止剤としてはケッチン
ブラックＥ、Ｃ，のような導電性カーボンを添加するこ
ともできる。さらにグラファイト化カーボンブラックを
使用することもできる。

磁性塗料の混線分散にあたっては各種の分散機が使用さ
れる。

例えば、三本ロール、加圧ニーダ−、ダブルグラネタリ
ーミキサー、ボールミル、ヘンシェルミキサー、振動ミ
ル、ディスパーミル、ペブルミル。

アジテータミル、アトライタ、サンドグライダ−。

コボールミル、コンヒミックス１７（ンミル、ラインフ
ロー、ピンミルなどが単独もしくは組み合わせて用いら
れる。

実施例 以下さらに本発明を具体的に説明する。

実施例１ 強磁性金属鉄粉末（ｐＨ：８．５） 〕 レシチン　　　　　　　　　　　　　　１重量部スルホ
ン酸ナトリウム基を有するポリウレタン樹脂　　　　　
　　　　　　　　　　　１０重量部壌化ビニルー酢酸ビ
ニル−ビニルアルコール共重合体　　　　　　　　　　
　　　　　１０重量部α−アルミナ（平均粒径０．３μ
ｍ）　　５重量部ステアリン酸　　　　　　　　　　　
　２重量部ステアリン酸ｎ−ブチル　　　　　　１重量
部カーボンブラック　　　　　　　　　　１重量部ＭＥ
Ｋ−）ルエンーシクロヘキサン（２：２：１）２００重
量部 上記組成物をヘンシェルミキサーで一次分散した後、Ｍ
ＥＫ−）ルエンーシクロヘキサノン（２：２：１）を１
００重量部を加えスチールピーズ媒体とするサンドグラ
イダ−で二次分散して磁性塗料とした。

コロネー）Ｌ（日本ポリウレタン製ポリイソシアネート
）４重量部を加えディスパーで混合分散した後、平均孔
径１μｍのフィルターで濾過し、１０μｍ厚のポリエチ
レンテレフタレートフィルム上に塗布、配向、乾燥、鏡
面加工後硬化した。

さらに磁性層と反対側のポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上にカーボンブラックを主成分とするバックコー
ト層を設けて磁気テープを得に０サンドグライダ−のス
チールビーズを調べると表面に磁性粉の摩耗粉が薄く凝
着していた。これは溶剤で拭いてもとれなかった。

比較例１ 実施例１においてサンドグライダ−のスチールビーズを
ガラスピーズに変更する以外は同様にして磁気テープを
得た。

実施例２ 実施例１において強磁性金属鉄粉末をＦｅ−Ｃｏ−Ｎｉ
合金とし、スチールビーズをクロム鋼球に変更する以外
は同様にして磁気テープを得た。

サンドグライダ−のクロム鋼球を調べると摩耗粉が凝着
し、やはシ溶剤ではとれなかった。

比較例２ 実施例２においてクロム鋼球をガラスピーズに変更する
以外は同様にして磁気テープを得た。ガラスビ・−ズに
は異常は見られなかった。

得られた各磁気テープを％インチに裁断し、カセットハ
ーフに巻き込んで耐久試験を行った。環境は４０℃、ａ
Ｏ％ＲＨで、テープを１００パス走行させた後の状態を
観察した。使用したＶＴＲはＶＨＳビデオテープレコー
ダー（机下電器産業■製ＮＶ−８８００）で、記録再生
ヘッドはセンダスト合金に改めた。

以下に結果を示す。

実施例と対応する比較例から明らかなように、分散機の
媒体を従来のガラスピーズから合金の媒体に変更するこ
とにより　Ｄ、Ｏ，、粉落ち、目づまり等が少ない磁気
記録媒体を得ることができる。これはｐＨが７．５以上
であれば摩耗粉を生じやすく７．５未満であれば発生し
にくい現象をとらえて、摩耗粉を媒体に凝着させ磁性塗
膜中に混入するのを防ぎり、Ｏ，、粉落ち、目づまり等
が少ない磁気記録媒体を得ることに成功したものである
。

発明の効果 以上のように本発明によれば、摩耗粉の塗膜への混入が
なくなり、記録媒体の耐候性が改善されるという効果が
得られる。

なお、上記実施例では磁気テープについて説明したが、
本発明は磁気テープのみならず、磁気ディスク、磁気カ
ード等の磁気記録媒体にも応用可能であることはいうま
でもない。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ｐＨ値が７．５以上の金属もしくは合金磁性体を、合金
   を媒体とする分散機で塗料化することを特徴とする磁気
   記録媒体の製造方法。