JPS6315019Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はボルト頭或は六角ナツトを嵌合して締
付けたり、弛めたりするソケツトレンチの改良に
係るもので、更に詳しくは、ソケツト本体には先
端に中心からの半径で弧状の谷部と、谷部と谷部
間に隆出させた曲面の山部を成形し、ナツト或は
ボルト頭を嵌めてナツト或はボルト頭の直線平面
が前記山部の曲面に接触する状態の嵌合孔と、他
端に操作レバーを着脱できる挿入孔を穿ち、更に
前記嵌合孔の内縁には傾斜面を設けてナツトを締
付ける時又は弛める時に、山部の曲面からナツト
或はボルト頭の平面部に回転力を伝達して、締付
けたり弛めたりするよう改良し、レンチの耐久性
とナツト或はボルト頭の損傷を防止することを目
的とし、更に他の目的は、ナツト、ボルト頭の挿
脱の安易及び狭い場所での作業性を目的に提供す
るものである。

以下本考案に係るソケツトレンチの一実施例を
添付図面に基いて具体的に説明する。

１はソケツト本体で、一端にはナツト或はボル
ト頭２が嵌まる嵌合孔３と、他端には操作レバを
嵌める角状挿入孔４を穿つてある。

嵌合孔３は中心からの半径で弧状の谷部５と、
この谷部５と谷部５間に対向させて隆出させた曲
面の山部６を六角型状に成形する。

嵌合孔３の端部内縁には前記山部６に向けた傾
斜面７を設けてナツト、ボルト頭の挿脱を容易と
なるようにしてある。

本考案は前記の構成で明らかなように、ソケツ
ト本体１の嵌合孔３内にナツト或はボルト頭２を
第２図に示すように内縁部の傾斜面７に沿わせて
嵌合し、ナツト或はボルト頭２の直線平面図ａが
山部６の曲面に接触するようにして、ソケツト本
体１を回転すると、この回転力はナツト、ボルト
頭２の直線平面部ａに夫々接触した山部６に分散
されてナツト、ボルト頭２の平面に伝えられてナ
ツト、ボルト頭２を全面で平均な力で締められた
り弛められる。

また回転力は前記した平面部で伝えられてナツ
トの角部には作用しないので従来のレンチのよう
にナツト或はボルト頭の角部とレンチの隅部であ
る谷部で回転力を伝える時のようなレンチのひび
割れやナツト或はボルト頭角部の損傷がなくな
る。そのためレンチの耐久性が得られる。更にレ
ンチは隆出させた山部６の曲面でナツト、ボルト
頭に回転力が伝えられ、谷部５はナツト或はボル
ト頭の角部と接しないため谷部における壁面は薄
くできるので、この谷部の壁面に従つて全体的に
薄くすることができる。またナツト、ボルト頭の
挿脱は嵌合孔の内縁に傾斜面を設けてあるため傾
斜面に沿わせて嵌めると安易であり、更に操作レ
バーは交換或は位置を変えることができるので狭
い場所の作業が容易である等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るソケツトレンチの一実施例
を示すもので、第１図は一部を縦断面した正面
図、第２図は第１図を下面から見た拡大図であ
る。 １……ソケツト本体、２……ナツト或はボルト
頭、３……嵌合孔、４……挿入孔、５……弧状の
谷部、６……曲面の山部、７……傾斜面、ａ……
ナツト直線平面部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中心からの半径で弧状の谷部と、谷部と谷部間
   に隆出させた曲面からなる山部を成形し、ナツト
   或はボルト頭の直線平面部が前記山部の夫々の曲
   面に接触する状態の嵌合孔をソケツト本体の先端
   に設け、他端には操作レバーを着脱可能にして嵌
   める角状挿入孔を設け、更に前記嵌合孔の内縁に
   は山部に向けて傾斜面を設けたソケツトレンチ。