JPS63146220A - 磁気記録媒体表面塗膜粉採取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁気記録用媒体を製造する過程において、製
造された記録媒体の表面塗膜粉を採取して組成の分析を
行ない、製造品質の管理に用いられる装置に関するもの
で、特に表面層の構成材料を忠実に？ンプル抽出するこ
とのできる磁気記録媒体表面塗膜粉採取装置に関するも
のである。

従来の技術 今日、磁気テープなどの、磁性粉を各種バインダー、研
磨材、潤滑剤と混合してｐｘ’ｒ　（ポリエチレンテレ
フタレート）などのプラスチックフィルム上に塗布し、
乾燥、硬化させた磁気記録媒体が大量に生産されている
。

これらの記録媒体は、磁気ヘッドと摺動させ、その間に
磁気的に信号の記録、再生を行なう形の情報の記録媒体
となっている。

記録媒体の技術上の主な問題点は、磁気ヘッドと摺動す
る際に生ずる問題であり、具体的には、磁気ヘッドが磨
耗すること、逆に記録媒体が磁気ヘッドにより削られて
破損することなどがあげられる。これらの問題は、潤滑
性に起因する問題であり、媒体表面の物性と磁気ヘッド
表面の物性により決定されるものである。

記録媒体の製造法は、例えば家庭用ビデオテープを例に
取ると、ベースフィルムとして、厚さ１５μｍのＰＩＴ
を用い、その上に、酸化鉄磁性粉、研磨剤、カーボン粉
をポリウレタンや塩化ビニルのバインダーなどで混合し
、更に潤滑特性を向上させるため、高級脂肪酸を添加し
た磁性塗料を、厚さ約６μｍに塗布し、７０℃で乾燥、
硬化させて製造する。

磁気ヘッドの記録、再生過程より検討すると、テープ表
面の１００人〜５００人程が最も記録。

再生感度に影響し、かつ潤滑特性に影響していると考え
られている。雪のため塗布媒体の表面構成が、その媒体
の性能を決定することになる。

今日では、この極く表面層のみの成分を分析する手段と
して、ＡＩＥＳ、ＥＳＣＡ、１ＣＤＡＩ等の各種の分析
装置が用いられている。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、これら従来の分析装置では、いずれも１
μｍ程度の深さの情報であったり、元素の定性分析であ
ったシし、しかも、最も重要視される潤滑層の分析は、
その厚さが推定６０人程度で分析できず、ましてその潤
滑剤の変質、及び水分の吸着などは分析できない。

表面層を溶剤で溶かし、それを分析する手法も検討され
るが、それとても、溶かす量の制御、及び抽出サンプル
の量が微量のため分析には不適である。

このように、記録波長が１μｍ以下の高密度記録用磁気
記録媒体の、表面（磁気ヘッドと接触、摺動する面）の
極く表面層（表面よりＳＯＯ人の深さ）の構成材料を検
定する時、従来その表面層の構成材料を忠実にサンプル
抽出を行ない、定性定量分析を可能にする手段が無いた
め、製造した磁気媒体の表面構成がバラつ゛く問題が発
生した時に、品質の管理ができないという問題点があっ
た。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明の磁気記録媒体表
面塗膜粉採取装置は、試験テープを走行させるテープ走
行手段、試験テープと逆方向に研磨テープを走行させる
研磨テープ走行手段、および前記試験テープの磁性層表
面を研磨テープに押しつける加圧ローラーから成ること
を特長としだものである。

作用 本発明は上記の構成において、試験前に十分清浄な研磨
テープをセットし、テープ走行時に研磨テープをテープ
面に対向して走行させると、テープ表面はこの研磨テー
プで研磨される。研磨テープの粗さをかえることにより
、研磨深さが制御され、研磨された塗腹粉は研磨テープ
の粒界に埋め込まれ、テープ表面の潤滑剤は研磨テープ
の表面に転写される。一定長さを研磨後、研磨テープを
溶剤中に浸し、塗膜成分、潤滑剤を抽出する。

これらの抽出されたサンプルは通常の分析装置で分析さ
れ、定性、定量が行なわれる。

実施例 以下、本発明の実施例について、ｈインチ家庭用ＶＴＲ
テープを例にとり、図面を参照して説明する。

％インチ幅のテープで表面層５０ｏ入の分析を行なう時
、必要サンプル量を約５ミリグラムとして、必要なテー
プ長さは、４ｍ程度である。また表面の潤滑層のみを考
えれば、厚さ６０人程度と見られるため、テープ長さは
４０ｍ〜ａｏｍ必要である。そのため、テープ１巻、は
ぼ１００ｍ全域にわたってサンプル採取する必要がある
。

まず、図に示すように、比較的低速度のテープ速度４０
ｍ／分で走行する試験テープ走行系を作り、その走行系
の途中に、加圧ローラー３とシリンダ４からなる、研磨
テープ２を試験テープ１の進行方向とは逆に２０ｍ１分
で走行する研磨テープ走行系を取りつけ、研磨テープ２
をセットした。

加圧ローラー３は荷重３０グラムで試験テープ１のベー
ス面６に押し当たり、試験テープ１の走行により、滑べ
ることなく回転するっ一方、研磨テープ２には日本ミク
ロコーティング株式会社製Ｗム４０００（３／４　イン
チ　Ｂａ５ｅ２ｓμ）を使用した。これは、テープ走行
方向とは逆に、非常に遅い速度で走行し、試験テープ１
の表面（塗布面６）を研磨する。研磨後の塗膜粉は、研
磨テープ２の砥粒のスキ間に埋め込まれ、研磨テープに
付着した。

以上の装置で％インチテープを１００ｍ走行させた後、
研磨済研磨テープを切断し、アセトン溶液に浸し、超音
波洗浄器により１ｏ分加振し、抽出すると、４．６ミリ
グラムのサンプルが抽出できた。

以上のサンプルを通常の分析器にかけ、定性。

定量分析を行なって、より正確なテープ表面組成の分析
ができた。

研磨テープの粗さをかえることで、採取された塗膜粉量
に変化があり、研磨する深さを制御することが可能であ
る。

以上の様に、磁性塗膜の塗布面を、研磨テープで削るこ
とで、磁気記録媒体の表面塗膜を均一にサンプリングす
ることができた。そのため塗膜表面組成の把握が容易に
なり、より安定した品質の磁気テープの製造ができた。

発明の効果 本発明によシ、磁気記録媒体、特に磁気テープ表面の極
浅い層のサンプルの抽出及び塗膜表面組成の把握が安定
に、かつ容易に可能となり、磁気テープの製造品質の管
理が容易になった。

【図面の簡単な説明】

図は、本発明の構成を示す概略図である。 １・・・・・・試験テープ、２・・・・・・研磨テープ
、３・・・・・・加圧ローラー、４・・・・・・シリン
ダ、５・・・・・・ペース面、６・・・・・・塗布面。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 試験テープを走行させるテープ走行手段、前記試験テー
   プと逆方向に研磨テープを走行させる研磨テープ走行手
   段、および前記試験テープの磁性層表面を前記研磨テー
   プに押しつける加圧ローラーから成ることを特長とする
   磁気記録媒体表面塗膜粉採取装置。