JPS6314298B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は穀粒水分測定装置の改良に関する。

従来は、一対の金属ローラーの各円周を互いに
逆回転して両ローラー間の噛込部に試料穀粒を連
続的に流下供給し、複数個を同時に圧迫または圧
砕してその穀質の電気抵抗値を計測する構造であ
るため、圧迫粒数が変化し不定化するので、確実
性ある高精度の水分値の計測は期待できない欠陥
があつた。

本発明は上記の諸欠点に解決するためのもの
で、対向回転する一対の金属ローラー計測端子部
を制御回路に連結し、前記両金属ローラー間に試
料穀粒を一粒ごと間歇的に規正して供給する流穀
装置を前記両金属ローラーの上方に配設すると共
に、平均水分回路を設けた前記制御回路の出力側
を表示器に連結した構成により、流穀装置によつ
て試料穀粒を一粒ごとに規正して両金属ローラー
間に供給し、両金属ローラー間で圧迫または圧砕
した一粒ごとの穀質の電気抵抗値を制御回路に連
絡し、間歇的に連絡された複数粒の穀粒水分値を
平均水分値に演算し、その演算値を表示器に自動
的に表示して正確な水分計測のできる装置を提供
することを目的とする。

本発明を実施例図について以下に説明する。

第１図及び第２図において、機枠１内部に対向
回転して主軸９に対し平行に副軸１０を遠近移動
調節自在に形成し、主軸９および副軸１０のそれ
ぞれに山形脈条６，６′を周面形成した金属ロー
ラー７，８を軸挿し、両金属ローラー７，８の噛
込面１１に一粒ごと間歇的に規正されて流下する
穀粒を計測する金属ローラー７，８の計測端子部
１２を制御回路１３に連結し、制御回路１３の出
力側は表示器に連結してある。乾燥機３１などの
槽壁に機枠１と流下路３３を設けた試料穀粒流出
口３２を装着し、両金属ローラー７，８間に試料
穀粒を一粒ごと間歇的に規正して供給する流穀装
置５を設け、流穀装置５は、振動装置４からなる
先端部を狭幅とした送穀樋３により形成し、両金
属ローラー７，８の上方に配設した流穀装置５に
流下路３３の供給口部２を連通してある。

次に、第５図によつて制御回路１３について説
明する。両金属ローラー７，８の計測端子部１２
を連絡したＲ−Ｖ変換器１５の出力側を二方に分
岐し、その一側をシユミツト回路２６、カウンタ
ー２７を介してゲート回路２４に連絡してある。
またクロツク発生装置２２を分周器２３をゲート
回路２４に連絡してある。Ｒ−Ｖ変換器１５の出
力側を分岐した他方側をアナログスイツチ１６を
介して抵抗器１８を設けた積分器１７の入力側一
方端子に連絡し、ゲート回路２４の出力側の一側
端子をアナログスイツチ１６と、またその出力側
の他側端子をアナログスイツチ２５に連絡してあ
る。積分器１７の出力側にアナログスイツチ２５
とサンプルホールド１９を連絡し、サンプルホー
ルド１９の出力側をバツハアー２０に連絡したそ
の出力側を表示器２１に連絡してある。

以下に、上記構成における作用につき説明す
る。試料穀粒流出口３２から穀粒を流穀装置５の
送穀樋３に供給し、振動装置４の送穀樋３面上の
穀粒に振動作用を付与し、試料穀粒を送穀樋３の
先端を狭幅に制御し、一粒ごと間歇的に規正して
流穀装置５から両金属ローラー７，８間に供給
し、対向回転する両金属ローラー７，８の噛込面
１１で穀粒を圧迫または圧砕すると共に、その穀
質の電気抵抗値を計測端子部１２に入力し、計測
端子部１２から出力信号はシユミツト回路２６に
おいて必要範囲外の信号が除去され、シユミツト
回路２６の出力信号はカウンター２７によつて計
測されてゲート回路２４に連絡される。またクロ
ツク発生装置２２に設定した任意の所定時間を分
周器２３を介してゲート回路２４入力される。ゲ
ート２４からアナログスイツチ１６を閉成して積
分器１７に入力された穀質の電圧抵抗値が積分さ
れ、ゲート２４に入力されるクロツク発生装置２
２の出力信号が所定時間値になると、ゲート２４
からの出力信号によりアナログスイツチ１６を開
成すると共にアナログスイツチ２５を閉成し、ゲ
ート２４から出力する所定値間値と、積分器１７
から出力した電圧抵抗積分値とをサンプルホール
ド１９に入力し、サンプルホールド１９からの出
力信号に入力したバツハア２０において平均水分
値に演算し、その出力値を表示器２１によつて穀
粒の水分表示が行われる。

第３図、第４図に示すものは、流穀装置５の別
実施例図を示すものである。両金属ローラー７，
８の上方に、筒周面に複数個の粒子穴２８を設け
た回転円筒２９に対設して規正板３０を設けて流
穀装置５を形成してある。

この実施例においては、供給口部２から回転円
筒２９と規正板３０との間に穀粒を供給し、回転
円筒２９を回転させて粒子穴２８に試料穀粒を一
粒ずつ嵌入させ、間歇的に規正した穀粒を両金属
ローラー７，８間に流下させるので、試料穀粒を
両金属ローラー７，８間に一粒ずつ規正して流下
される作用がより正確となる。なお、その他の作
用については前記実施例で述べた作用と同様であ
るのでその詳細は省略する。

上記に説明したように本発明によれば、流穀装
置によつて試料穀粒を一粒ごと間歇的に規正して
両金属ローラー間に供給し、両金属ローラー間に
おいて圧迫または圧砕し、制御回路においては試
料穀粒の水分測定値を演算して平均水分値を表示
器に表示するようにしたので、誤差のない正確な
穀粒水分の測定を行うことができる効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例図である。第１図は本装
置の側断面図、第２図は送穀樋の拡大斜視図、第
３図は別実施例の側断面図、第４図はその回転円
筒の斜視図、第５図はその制御回路図である。 １……機枠、２……供給口部、３……送穀樋、
４……振動装置、５……流穀装置、６，６′……
山形脈条、７，８……金属ローラー、９……主
軸、１０……副軸、１１……噛込面、１２……計
測端子部、１３……制御回路、１４……表示器、
１５……Ｒ−Ｖ変換器、１６……アナログスイツ
チ、１７……積分器、１８……抵抗器、１９……
サンプルホールド、２０……バツフアー、２１…
…表示器、２２……クロツク発生装置、２３……
分周器、２４……ゲート回路、２５……アナログ
スイツチ、２６……シユミツト回路、２７……カ
ウンター、２８……粒子穴、２９……回転円筒、
３０……規正板、３１……槽壁、３２……試料穀
粒流出口、３３……流穀路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 対向回転して主軸に対し平行に副軸を遠近移
   動調節自在に形成し、前記主軸と副軸のそれぞれ
   に軸装した一対の金属ローラーの計測端子部を制
   御回路に連結し、前記両金属ローラー間を通過す
   る穀質の電気抵抗値により穀粒水分を測定する水
   分測定装置において、前記両金属ローラー間に試
   料穀粒を一粒ごとに間歇的に規正して供給する流
   穀装置を前記両金属ローラーの上方に配設すると
   共に、平均水分回路を設けた前記制御回路の出力
   側を表示器に連結したことを特徴とする穀粒水分
   測定装置。 ２ 前記流穀装置を振動装置からなる先端部を狭
   幅とした送穀樋により形成した特許請求の範囲第
   １項記載の穀粒水分測定装置。 ３ 前記流穀装置を筒周面に複数個の粒子穴を設
   けた回転円筒と規正板とに形成した特許請求の範
   囲第１項記載の穀粒水分測定装置。