JPS63132946A - 防錆用セロフアンとその製造方法 - Google Patents

防錆用セロフアンとその製造方法

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JPS63132946A
JPS63132946A JP27942986A JP27942986A JPS63132946A JP S63132946 A JPS63132946 A JP S63132946A JP 27942986 A JP27942986 A JP 27942986A JP 27942986 A JP27942986 A JP 27942986A JP S63132946 A JPS63132946 A JP S63132946A
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JP
Japan
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cellophane
rust preventive
rust
gel
aqueous solution
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Pending
Application number
JP27942986A
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English (en)
Inventor
Keizo Nishida
西田 恵三
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HORITOMI SHOKO KK
Original Assignee
HORITOMI SHOKO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、防錆用セロファンとその製造方法、さらに詳
しくは、防錆機能を有するセロファンとそのセロファン
の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 一般に包装材料に防錆処理を行うことは近年重要な課題
となっており、この点に鑑み、最近では合成樹脂製のフ
ィルムに防錆処理を施した防錆用フィルムが開発されて
いる。
すなわち、この防錆用フィルムは、合成樹脂の原料に防
錆剤を混練して製造されるものである。
(考案が解決しようとする問題点) (イ)しかじから、上記のような防錆用フィルムは、そ
もそも防錆剤と合成樹脂との親和性が必ずしも良好では
なく、且つ防錆剤が混練されると、防錆剤の混線量を多
くするに従って透明性が落ち、又フィルム強度の低下を
招く等の支障が生じ、それ放湿線量を多くすることがで
きない。従ってフィルムに対する防錆剤の含有量が少な
くなるために、その防錆効果が不十分なものとなってい
た。ちなみに、従来の防錆用フィルムでは2〜3g/r
rlと防錆剤の含有量が非常に少なく、よってその防錆
力は弱いものであった。
(ロ)しかも、元来防錆剤と合成樹脂製フィルムとの親
和性が悪いために、このような防錆用フィルムにおいて
、防錆効果は長期間保持されるには到底至らなかった。
(ハ)さらに、合成樹脂に防錆剤が混練されてフィルム
に防錆剤が含有されるため、フィルムの透明度が著しく
低下することとなっていた。
従って、このような防錆用フィルムを包装材として使用
した場合、外部からの被包装物の確認に支障を生じさせ
ることとなっていたのである。
本発明は、このような問題点をすべて解決するためにな
されたもので、包装材料に対する防錆剤の含有量を増大
させるとともに、その防錆剤を包装材料に長期間保持さ
せることによって防錆効果を長期間保持することがてき
、しかも透明度を著しく良好にすることを目的とするも
のである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、このような目的を達成するために、上記防錆
用フィルムに代わる包装材料たる防錆用セロファンとそ
の製造方法としてなされたもので、防錆用セロファンと
しての特徴は、セロファンの原料を凝固、再生して得ら
れたゲルセロファンに防錆剤を含浸して成形してなるこ
とにあり、又、製造方法としての特徴は、セロファンの
原料を凝固、再生し、次にその凝固、再生されたゲルセ
ロファンを脱硫、水洗し、その後、防錆剤を含む水溶液
中に前記ゲルセロファンを浸漬することにより該ゲルセ
ロファンに防錆剤を含浸させた後、乾燥して製造するこ
とにある。
(作用) すなわち、防錆剤を含む水溶液中にゲルセロファンを浸
漬する際に、その水溶液の濃度、温度。
浸漬時間等を変えることによってセロファンに対する防
錆剤の含浸量を任意に調整することができ、よって防錆
剤の高い含浸量を具備した防錆用セロファンを得ること
ができるのである。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。
先ず、溶解バルブを苛性ソーダと二硫化炭素で処理して
生成されたビスコースを、スリットノズルを通過させて
硫酸及び硫酸ナトリウムで凝固した後、硫酸で処理して
再生することにより、再生セルローズとしてのゲルセロ
ファンを生成する。
次に、このようにして得られたゲルセロファン1を脱硫
し、水洗を繰り返し、その後に、水洗されたゲルセロフ
ァンを抜液処理した後、第1図のように弱アルカリ性の
防錆剤の含まれた水溶液2中に浸漬させる。これによっ
て、ゲルセロファンに防錆剤が含浸されることとなるの
である。尚、第1図において、3は上記水溶液2を貯留
してなる水溶液貯留槽、4は水5を貯留してなる水貯留
槽をそれぞれ示す。
この場合において、水溶液の濃度、温度、及びゲルセロ
ファンの水溶液に対する浸漬時間、並びに抜液度(ゲル
セロファンに対する水溶液の付着液量)を任意に調整す
ることにより、防錆剤のセロファンに対する含浸量も自
在に調整することができるのである。
すなわち、次のグラフから明らかなように、防錆剤含有
水溶液の濃度を高くする程防錆剤の含浸量が増大し、又
、その水溶液の温度を上昇する程防錆剤の含浸量が増大
する。さらに含浸時間を長くする程、或いはゲルセロフ
ァンに対する表面付着液量を多くする程防錆剤の含浸量
が増大するのである。
グラフ1       グラフ2 濃度         温度 (wt%)         (℃) グラフ3       グラフ4 (秒)         (cc / g )上記分析
データの条件 ■ 再生ゲルセロファン使用 (絶乾セルローズ分24g/rrr) ■ 防錆剤処理条件 その後、防錆処理されたゲルセロファンは、乾燥され、
巻き取られて完成品としての第2図に示すような防錆用
セロファン6が得られることとなるのである。
このようにして製造された防錆用セロファン6は、セロ
ファンの原料たるビスコースを凝固、再生して得られた
ゲルセロファンに防錆剤を含浸させて成形した構成から
なるものである。
そしてこのような構成からなる防錆用セロファンは、上
記防錆剤を含む水溶液のゲルセロファンに対する親和性
が極めて優れているために、防錆剤のセロファンに対す
る含浸量が著しく向上することとなったのである。
尚、本発明者は、防錆剤含浸量の異なる4種類の防錆用
セロファンについて、セロファン製造後の防錆剤のpH
を測定したところ、次の結果を得た。
ちなみに、従来たとえばポリエチレンからなる防錆用フ
ィルムでは、防錆剤の含有量が約2〜3g/rrrであ
ったのに対し、上記実施例では上記表から明らかなよう
に、約8〜12g/n?とその含浸量を大幅に増大する
に至った。
よってこのような防錆用セロファンは、従来の防錆用フ
ィルムに比べて防錆効果が著しく向上するに至ったので
ある。
さらに、防錆剤を含んだ水溶液中にゲルセロファンを含
浸させることにより防錆剤をセロファンに含浸させるた
め、セロファンの透明性が損なわれることもなく、従来
の防錆用フィルムに比べてその透明度は非常に優れたも
のとなるのである。
そして、このような防錆用セロファンは、上記のように
防錆剤の含浸量や透明度が優れたものである他、非帯電
性、耐熱性等も従来の防錆用フィルムに比べると良好で
ある。従ってこの防錆用セロファンをたとえば包装材1
袋等として使用した場合、特に電子部品2等の包装用と
して使用する場合に、被包装物の錆の発生の防止、外部
からの被包装物の確認、帯電防止等、種々の利点が得ら
れるのである。
尚、上記のような防錆用セロファンは、それ単独で使用
する他、たとえば第3図に示すように防錆用セロファン
6の表面側にガスバリヤ−性(防錆剤の気化ガス遮断性
)を具備した樹脂7をコーティングし或いはガスバリヤ
−性のあるフィルムをラミネートし、且つ防錆用セロフ
ァン6の内側には熱シール可能なポリエチレン等のフィ
ルム8をラミネートして3層に形成することも可能であ
り、この場合には、防錆剤の発散が表面側のガスバリヤ
−性樹脂(又はガスバリヤ−性フィルム)によって防止
されるのである。
又、上記実施例では弱アルカリ性の防錆剤が使用されて
なるが、防錆剤は必ずしも弱アルカリ性である必要はな
く、中性であってもよい。
さらに、柔軟剤を必要に応じて添加し、或いは必要に応
じて漂白処理することも可能である。
さらに、上記防錆剤とともに、たとえば安息香酸やサリ
チル酸等の防腐剤をセロファンに含浸させることも可能
であり、この場合には防錆効果とともに防腐効果も良好
となる利点がある。又、このような防腐剤に替えて、た
とえばリナロール。
ゲラニオール等の芳香剤、活性アルミナ等の吸着剤、銅
等の導電性金属をそれぞれ個別的に上記防錆剤とともに
含浸、蒸着することも可能であり、この場合には、それ
ぞれ芳香性、臭気吸着作用。
導電性を防錆効果と俳優したセロファンが得られること
となる。
尚、上記防腐剤、芳香剤、吸着剤、導電性金属等は、防
錆剤とは別にそれぞれ単独でセロファンに含浸等により
含有させるこ止も可能である。
(発明の効果) 本発明は、以上のような特徴を有するものなるため、次
のような顕著な効果を有するに至った。
(イ)セロファン原料の凝固、再生によって得られたゲ
ルセロファンを、防錆剤を含む水溶液中に浸漬させてセ
ロファンに防錆剤を含浸させるため、上記水溶液の濃度
、温度等の諸条件を適宜変えることによって防錆剤の含
浸量を任意に調整することができ、しかも防錆剤がセロ
ファンに対して親和性に優れたものであり、よってセロ
ファンに対する防錆剤の含浸量を従来の防錆用フィルム
に比べて大幅に増大させることができ、その結果、該防
錆用フィルムに比べて防錆効果が著しく向上することと
なる。
(ロ)しかも、セロファンに対する防錆剤の含浸量が優
れており且つセロファン自体がガスバリヤ−性を有する
ため、含浸された防錆剤はセロファンに対して長期間保
持させることができ、その保持期間も従来の防錆用フィ
ルムに比べて長くなるという利点がある。
(ハ)さらに、従来の防錆用フィルムのように、防錆剤
を混入するのではなく、防錆剤を含んだ水溶液中にゲル
セロファンを浸漬することによって防錆剤を含浸するた
め、従来の防錆用フィルムに比べると、その透明度も著
しく向上することとなるのである。
(ニ)以上のように、本発明によれば、防錆剤の含浸量
が高く、優れた透明性を具備するという主特性の他、ガ
スバリヤ−性、非帯電性、耐熱性等の種々の特性に優れ
た画期的な防錆用セロファンが得られるに至ったのであ
る。
この結果、たとえば電子部品や鉄板等、錆の影響を受け
やすい製品に適した包装材料が得られることとなり、し
かも透明度が優れているために、包装材料を開閉せずに
外部からでも被包装物を確認できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は防錆工程を示す概略断面図。 第2図は一実施例としての防錆用セロファンの一部断面
図。 第3図は他実施例としての防錆用セロファンを含む包装
材の一部断面図。 1・・・ゲルセロファン  2・・・水溶液6・・・防
錆用セロファン

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、セロファンの原料を凝固、再生して得られたゲルセ
    ロファンに、防錆剤を含浸した構成にしてなることを特
    徴とする防錆用セロファン。 2、セロファンの原料を凝固、再生し、次にその凝固、
    再生されたゲルセロファンを脱硫、水洗し、その後、防
    錆剤を含む水溶液中に前記ゲルセロファンを浸漬するこ
    とにより該ゲルセロファンに防錆剤を含浸させた後、乾
    燥して製造することを特徴とする防錆用セロファンの製
    造方法。
JP27942986A 1986-11-21 1986-11-21 防錆用セロフアンとその製造方法 Pending JPS63132946A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6719924B2 (en) * 2000-10-31 2004-04-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Superconducting device and method of manufacturing the same

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5458758A (en) * 1977-10-19 1979-05-11 Nangoku Pulp Kogyo Method of making cellophane for casing

Patent Citations (1)

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