JPS63129324A - 強誘電性液晶素子の駆動方法 - Google Patents
強誘電性液晶素子の駆動方法Info
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- JPS63129324A JPS63129324A JP27543086A JP27543086A JPS63129324A JP S63129324 A JPS63129324 A JP S63129324A JP 27543086 A JP27543086 A JP 27543086A JP 27543086 A JP27543086 A JP 27543086A JP S63129324 A JPS63129324 A JP S63129324A
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Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は液晶−光シャッタ等に応用される強誘電性液晶
素子の駆動方法に関し、更に詳しくは、駆動および表示
特性等が改善された強誘電性液晶素子の駆動方法に関す
る。
素子の駆動方法に関し、更に詳しくは、駆動および表示
特性等が改善された強誘電性液晶素子の駆動方法に関す
る。
(従来の技vR)
従来、液晶を一対の対向電極間に挟持させてなる種々の
液晶素子が提案されているが、DSM(Dynaa+i
c ScaLLering Mode)型の液晶素子以
外については、液晶層中のナトリウムイオン等のプラス
イオンや塩素イオン等のマイナスイオン等の荷電体をコ
ントロールする必要はあまり認められていない。
液晶素子が提案されているが、DSM(Dynaa+i
c ScaLLering Mode)型の液晶素子以
外については、液晶層中のナトリウムイオン等のプラス
イオンや塩素イオン等のマイナスイオン等の荷電体をコ
ントロールする必要はあまり認められていない。
その理由は、現在普及しているTN (Twisted
NemaLic)型液晶素子(例えば、M、5chad
tとW、1Ielf−rich 著、 ′へppl
ied Physics LeLters ″
、Vol。
NemaLic)型液晶素子(例えば、M、5chad
tとW、1Ielf−rich 著、 ′へppl
ied Physics LeLters ″
、Vol。
+8. No、4 (1971,2,15) 、 P、
127〜128のVolt−age Deperld
enL 0ptical Activit、y
of a TwistedNematic Liq
uid Crystal″参照)においては、(1)過
度のイオン流が液晶分子の配列を乱す。
127〜128のVolt−age Deperld
enL 0ptical Activit、y
of a TwistedNematic Liq
uid Crystal″参照)においては、(1)過
度のイオン流が液晶分子の配列を乱す。
(2)液晶材料の耐久性を低下させる。
(3)液晶層にかかる電圧の時定数が短くなる。
等の影響がイオン等の導電性物質によって引き起される
ことが考えられたが、実際には液晶を適当に精製するこ
とによって液晶の体積抵抗を109ΩCIl以トに上げ
たり、素子の構成過程で液晶の汚染防止を効果的にする
等の手段により酵述の(1)および(2)の問題は十分
対応可能であり、一方駆動方式においては、交流駆動体
、リフレッシュ、蓄積型が基本となるため、前記(3)
の点も深刻な問題とはならなかったことによる。
ことが考えられたが、実際には液晶を適当に精製するこ
とによって液晶の体積抵抗を109ΩCIl以トに上げ
たり、素子の構成過程で液晶の汚染防止を効果的にする
等の手段により酵述の(1)および(2)の問題は十分
対応可能であり、一方駆動方式においては、交流駆動体
、リフレッシュ、蓄積型が基本となるため、前記(3)
の点も深刻な問題とはならなかったことによる。
これに対して、近年上界的に開発が進んでいる強誘電性
液晶層子の場合には、液晶層中のイオン等の荷電粒子の
挙動が、強誘電性液晶素子の特性に重大な、BI Mを
与えることが明らかにされている。
液晶層子の場合には、液晶層中のイオン等の荷電粒子の
挙動が、強誘電性液晶素子の特性に重大な、BI Mを
与えることが明らかにされている。
例えば、クラークとラガヴアル等の提案した強誘電性液
晶素子の構成においては、第1図に示されるように液晶
層内で各液晶分子の双極子の方向が揃い、液晶の自発分
極が生じている。
晶素子の構成においては、第1図に示されるように液晶
層内で各液晶分子の双極子の方向が揃い、液晶の自発分
極が生じている。
この自発分極の存在は、強誘電性液晶素子のスイッチン
グ特性の条件であるため、この自発分極による電荷の片
寄りは、5SFL(1:D(Surface 5tab
i−fized Ferroelectric Liq
uid Crystal Display)においては
不可避なものである。
グ特性の条件であるため、この自発分極による電荷の片
寄りは、5SFL(1:D(Surface 5tab
i−fized Ferroelectric Liq
uid Crystal Display)においては
不可避なものである。
(発明が解決使用としている問題)
以北の如き強誘電性液晶素子における液晶分子の自発分
極は必然的なものであるが、この分極電荷の影響によっ
て、素fの非駆動時(すなわち、メモリー状態)におい
て液晶層の双安定性を損なうような変化が生じるという
問題があることが判明した。
極は必然的なものであるが、この分極電荷の影響によっ
て、素fの非駆動時(すなわち、メモリー状態)におい
て液晶層の双安定性を損なうような変化が生じるという
問題があることが判明した。
すなわち、素子内にはITO電極等の透明電極が存在し
、その上に誘電体および配向膜を介して液晶層に接する
構成が一般的であるが、その場合にメモリー状態(印加
電圧二〇)でも、液晶層内には液晶層Y−の分極電荷に
よって生じる電界が存在して、この電界によって液晶層
内に存在しているイオン性不純物が泳動して、イオンの
不均一な偏在が生じる。このイオンの偏在によって、逆
に液晶分子が拘束を受けるため、液晶分子のスイッチン
グ状態での双安躬洗乱され、更には素子のメモリー性自
体の消滅をも誘引するという重大な問題が生じ、現在の
強誘電性液晶素子を光シャッタやディスプレイとして考
えた場合大きな障害となっている。
、その上に誘電体および配向膜を介して液晶層に接する
構成が一般的であるが、その場合にメモリー状態(印加
電圧二〇)でも、液晶層内には液晶層Y−の分極電荷に
よって生じる電界が存在して、この電界によって液晶層
内に存在しているイオン性不純物が泳動して、イオンの
不均一な偏在が生じる。このイオンの偏在によって、逆
に液晶分子が拘束を受けるため、液晶分子のスイッチン
グ状態での双安躬洗乱され、更には素子のメモリー性自
体の消滅をも誘引するという重大な問題が生じ、現在の
強誘電性液晶素子を光シャッタやディスプレイとして考
えた場合大きな障害となっている。
従って、強誘電性液晶層fにおいては液晶層内に存在す
るイオンによる間■を解決することが要望されている。
るイオンによる間■を解決することが要望されている。
(問題点を解決するための手段)
本発明者は上記の如き従来技術の問題点を解決すべく鋭
意研究の結果、本発明を完成した。
意研究の結果、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、透明電極を有す、る2枚の対向し
た基板間に配置したプラスおよびマイナスのイオン性物
質が基板方向に偏在している強誘電性液晶層に、上記イ
オン物質の偏在によって生じている内部電界を相殺する
方向の直流電圧下に、スイッチングパルス信号を印加す
ることを特徴とする強誘電性液晶素子の駆動方法である
。
た基板間に配置したプラスおよびマイナスのイオン性物
質が基板方向に偏在している強誘電性液晶層に、上記イ
オン物質の偏在によって生じている内部電界を相殺する
方向の直流電圧下に、スイッチングパルス信号を印加す
ることを特徴とする強誘電性液晶素子の駆動方法である
。
次に本発明を更に詳しく説明する。
本発明で使用する強誘電性液晶素子は、従来公知のいず
れの強誘電性液晶素子でもよく、いずれの素子にも本発
明を適用できるものである。
れの強誘電性液晶素子でもよく、いずれの素子にも本発
明を適用できるものである。
すなわち、本発明で使用される強誘電性液晶は、加えら
れる電界に応じて第一の光学的安定状態と第二の光学的
安定状態とのいずれかを採るもの、すなわち、電界に対
して双安定性を有する液晶物質である。
れる電界に応じて第一の光学的安定状態と第二の光学的
安定状態とのいずれかを採るもの、すなわち、電界に対
して双安定性を有する液晶物質である。
以上の如き双安定性を有する強誘電性液晶としては、強
誘電性を有するカイラルスメクティック液晶が好ましく
、そのうちでは特にカイラルスメクティックC相(Sm
C”)またはH相(Smll’)の液晶が通している。
誘電性を有するカイラルスメクティック液晶が好ましく
、そのうちでは特にカイラルスメクティックC相(Sm
C”)またはH相(Smll’)の液晶が通している。
これらの強誘電性液晶は、“LEJO1lRN八L
DE pHYS[OUE LETTEIIS″ 1
旦(L−69)+975、’Ferroelectri
c Liquid CrysLals」; Appli
ed Ph−ysics Letters″36 (I
1) +980、’Submicro 5econd
Bistable EIectroopLic S
witching in LiquidCrySL
alsに ″固体物理” 1B(141)1981
r液晶」等に記載されており、より具体的には、例えば
、デシロキシベンジリデン−P′−アミノ−2−メチル
ブチルシンナメート(DO[lAMBG)、ヘキシルオ
キシベンジリデン−P′−アミノ−2−クロロプロビル
シンナメート (IIOBACPC)および4−o−(
2−メチル)−ブチルレゾルシリデン=4′−オクチル
アニリン(MBRA8)等か挙げられる。
DE pHYS[OUE LETTEIIS″ 1
旦(L−69)+975、’Ferroelectri
c Liquid CrysLals」; Appli
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1) +980、’Submicro 5econd
Bistable EIectroopLic S
witching in LiquidCrySL
alsに ″固体物理” 1B(141)1981
r液晶」等に記載されており、より具体的には、例えば
、デシロキシベンジリデン−P′−アミノ−2−メチル
ブチルシンナメート(DO[lAMBG)、ヘキシルオ
キシベンジリデン−P′−アミノ−2−クロロプロビル
シンナメート (IIOBACPC)および4−o−(
2−メチル)−ブチルレゾルシリデン=4′−オクチル
アニリン(MBRA8)等か挙げられる。
第2図示の例は強誘電性液晶J fの1例を摸式的に示
すものであり、図中の1と1′はIn、03.5n02
あるいは[TO(Indium−Tin−Oxide)
等の透明電極かコートされた基板(例えばガラス板)で
あり、これらの一対の基板の少なくとも一方には配向膜
(図示なし)か設けられ、これらの配向膜の間にnM記
の如き液晶からなる液晶層2が、基板面に市直になるよ
うに配向したSec″相の液晶として封入されている。
すものであり、図中の1と1′はIn、03.5n02
あるいは[TO(Indium−Tin−Oxide)
等の透明電極かコートされた基板(例えばガラス板)で
あり、これらの一対の基板の少なくとも一方には配向膜
(図示なし)か設けられ、これらの配向膜の間にnM記
の如き液晶からなる液晶層2が、基板面に市直になるよ
うに配向したSec″相の液晶として封入されている。
太線で示した線3か液晶分子を表わしており、この液晶
分子3はその分子に直交した方向に双極j′−モーメン
ト(P±)4を有している。
分子3はその分子に直交した方向に双極j′−モーメン
ト(P±)4を有している。
このような強誘電性液晶素子の基板1と1′上の電極間
に一定の閾値以上の電圧を印加すると、液晶分子3のら
せん構造かほどけ、双極子モーメント(P±)4がすべ
て電界方向に向くように液晶分子3の配向方向を変える
ことができる。
に一定の閾値以上の電圧を印加すると、液晶分子3のら
せん構造かほどけ、双極子モーメント(P±)4がすべ
て電界方向に向くように液晶分子3の配向方向を変える
ことができる。
液晶分子3は細長い形状をイfしており、その長袖方向
と短軸方向で屈折率の異方性を示し、従って、例えば、
基板面の上下に互いにクロスニフルの位置関係に配置し
た偏光子を置けば、電圧印加極性によって光学特性が変
化する液晶光学変調素Y−となることは容易に理解され
る。
と短軸方向で屈折率の異方性を示し、従って、例えば、
基板面の上下に互いにクロスニフルの位置関係に配置し
た偏光子を置けば、電圧印加極性によって光学特性が変
化する液晶光学変調素Y−となることは容易に理解され
る。
更に液晶層r−の厚さを充分に薄くした場合(例えば1
μm)には、第3図に示すように電界を印加していない
状態でも液晶分子のらせん構造はほどけ(非らせん構造
)、その双J4J−モーメントPまたはP′は」−向き
(4a)または上向き(4b)のいずれかの状態をとる
。このような素子に第3図に示す如く一定の閾値以上の
極性の兄なる電界EまたはE′を所定時間付与すると、
双極子モーメントは7「界EまたはE′の電界ベクトル
に対応して上向き1aまたは下向き4bと向きを変え、
それに応じて液晶分子は第1の配向状態5かあるいは第
2の配向状態5′の何れか一方に配向する。このような
強誘電性液晶層fを光学変調素子として用いることの利
点は2つある。
μm)には、第3図に示すように電界を印加していない
状態でも液晶分子のらせん構造はほどけ(非らせん構造
)、その双J4J−モーメントPまたはP′は」−向き
(4a)または上向き(4b)のいずれかの状態をとる
。このような素子に第3図に示す如く一定の閾値以上の
極性の兄なる電界EまたはE′を所定時間付与すると、
双極子モーメントは7「界EまたはE′の電界ベクトル
に対応して上向き1aまたは下向き4bと向きを変え、
それに応じて液晶分子は第1の配向状態5かあるいは第
2の配向状態5′の何れか一方に配向する。このような
強誘電性液晶層fを光学変調素子として用いることの利
点は2つある。
第1には、応答速度か極めて速いこと、第2に液晶分子
の配向が双安定性状態をイfすることである。第2の点
を例えば第3図によって説明すると、電界Eを印加する
と液晶分子は第1の配向状態5に配向するが、この状態
では電界を切っても安定である。また、逆向きの電界E
′を印加すると、液晶分子は第2の配向状態5′に配向
してその分子の向きを変えるが、やはり電界を切っても
この状態に留まっている。また、与える電界Eが一定の
閾値を越えない限り、それぞれの配向状態にやはり維持
されている。このような応答速度の速さと、双安定性が
有効に実現されるには、素r−としてできるだけ薄い方
か好ましく、一般的には0.5〜20μm、特に1〜5
μmが適している。この種の強誘電性液晶を用いるマト
リックス電極構造を有する強誘電性液晶素子は、例えシ
、クラークとラガバルにより、米国特許第436792
4号明細占に提案されている。
の配向が双安定性状態をイfすることである。第2の点
を例えば第3図によって説明すると、電界Eを印加する
と液晶分子は第1の配向状態5に配向するが、この状態
では電界を切っても安定である。また、逆向きの電界E
′を印加すると、液晶分子は第2の配向状態5′に配向
してその分子の向きを変えるが、やはり電界を切っても
この状態に留まっている。また、与える電界Eが一定の
閾値を越えない限り、それぞれの配向状態にやはり維持
されている。このような応答速度の速さと、双安定性が
有効に実現されるには、素r−としてできるだけ薄い方
か好ましく、一般的には0.5〜20μm、特に1〜5
μmが適している。この種の強誘電性液晶を用いるマト
リックス電極構造を有する強誘電性液晶素子は、例えシ
、クラークとラガバルにより、米国特許第436792
4号明細占に提案されている。
以上は強誘電性液晶素子の構成の1例であるが、これら
の強誘電性液晶素子は時運の如く、液晶層内に存在する
イオンによって種々の問題を生しるものであった。
の強誘電性液晶素子は時運の如く、液晶層内に存在する
イオンによって種々の問題を生しるものであった。
すなわち、強誘電液晶は第1図に示したように分子双極
Y−に由来する自発分極を持ち、強誘電性液晶が双安定
性を有する液晶素子では、その分極によって誘起される
内部電界が発生している。この内部電界は強誘電性液晶
層に電圧が印加・無印加にかかわらず常に存在している
。
Y−に由来する自発分極を持ち、強誘電性液晶が双安定
性を有する液晶素子では、その分極によって誘起される
内部電界が発生している。この内部電界は強誘電性液晶
層に電圧が印加・無印加にかかわらず常に存在している
。
一方、強誘電性液晶(あるいは一般の液晶)は有限の抵
抗値を持ち、一般に実用レベルでは抵抗値か1010〜
10口Ωcm程度であり、これは液晶中のイオン性不純
物に由来するものである。
抗値を持ち、一般に実用レベルでは抵抗値か1010〜
10口Ωcm程度であり、これは液晶中のイオン性不純
物に由来するものである。
尚、抵抗値(Ωca+)は八S’rM(八MERICA
N NATIONAI、5TANDARD) D−25
7によって測定した値である時運した自発分極によって
誘起された内部電界により、強誘電性液晶内のイオン種
が泳動し、これらのイオン種は各電極方向に偏在せしめ
られる。そしてこれらイオンの偏在はかなりの時間安定
に存在する。
N NATIONAI、5TANDARD) D−25
7によって測定した値である時運した自発分極によって
誘起された内部電界により、強誘電性液晶内のイオン種
が泳動し、これらのイオン種は各電極方向に偏在せしめ
られる。そしてこれらイオンの偏在はかなりの時間安定
に存在する。
以上の現象は以下の実験によって確かめられる。例えば
、第4図示のように透明電極6Fに配向膜等の絶縁11
Q7を設けた素子に強誘電性液晶を封入し、強誘電性液
晶素子を作る。その分子3の向きを一方の方向に向けて
(自発分極の向き、jニ→下)且つ電極6を同電位にし
て放置すると、その分極方向のみが安定になり、もう−
・方の状態が実現できなくなり、液晶分子3の双安定性
が消失する(第4図a)。次にこの素Y−に上基板から
下基板の方向に数ボルトの外部電圧Eを印加して数分間
放置しく第4図b)、再び上下電極を同電位にする(第
4図C)と今度はもう一方の状態が安定になり、駆動パ
ルスを印加しても液晶分子3を逆の状態に転移させるこ
とができない。
、第4図示のように透明電極6Fに配向膜等の絶縁11
Q7を設けた素子に強誘電性液晶を封入し、強誘電性液
晶素子を作る。その分子3の向きを一方の方向に向けて
(自発分極の向き、jニ→下)且つ電極6を同電位にし
て放置すると、その分極方向のみが安定になり、もう−
・方の状態が実現できなくなり、液晶分子3の双安定性
が消失する(第4図a)。次にこの素Y−に上基板から
下基板の方向に数ボルトの外部電圧Eを印加して数分間
放置しく第4図b)、再び上下電極を同電位にする(第
4図C)と今度はもう一方の状態が安定になり、駆動パ
ルスを印加しても液晶分子3を逆の状態に転移させるこ
とができない。
こわらの現象は第4図中のプラスおよびマイナスで表し
たイオンの偏在によりわかりやすく説明できる。
たイオンの偏在によりわかりやすく説明できる。
第4図aの場合は液晶分子3の分極による内部電界、第
4図すの場合は外部電界によってイオン泳動が起こり、
それぞれのイオンの偏在により液晶分子3の分極方向が
安定化され、液晶分子の双安定性が低下し、液晶分子の
単安定化現象が起こることがわかる。
4図すの場合は外部電界によってイオン泳動が起こり、
それぞれのイオンの偏在により液晶分子3の分極方向が
安定化され、液晶分子の双安定性が低下し、液晶分子の
単安定化現象が起こることがわかる。
本発明は、これらの液晶分子の単安定性化を解決するた
めに素子の駆動時に10mVからIOVの電圧を、駆動
パルスに重畳して印加することによりイオンの偏在を防
ぎ、且つイオンの偏在による内部電界を相殺するもので
ある。
めに素子の駆動時に10mVからIOVの電圧を、駆動
パルスに重畳して印加することによりイオンの偏在を防
ぎ、且つイオンの偏在による内部電界を相殺するもので
ある。
(実施例)
以F実施例により本発明を更に具体的に説明する。
まず初めに本実施例に使用する駆動方法について説明す
る。
る。
第5図は、中間に強誘電性液晶(図示せず)が挟まれた
マトリクス電極構造を有する素子10の模式図である。
マトリクス電極構造を有する素子10の模式図である。
8は、走査電極群であり、9は信号電極群である。最初
に走査電極S1が選択された場合について述べる。第6
図aと第6図すは走査信号であって、それぞれ選択され
た走査電極31に印加される電気信号とそれ以外の走査
電極(選択されない走査電極)S2.Sol、S<−に
印加される電気信号を示している。第6図Cと第6図d
はJ情報信号であってそれぞれ選択されたイエ号電極1
..I3、■、と選択されない(λ号電極I2,1.に
与えられる電気信号を示している。
に走査電極S1が選択された場合について述べる。第6
図aと第6図すは走査信号であって、それぞれ選択され
た走査電極31に印加される電気信号とそれ以外の走査
電極(選択されない走査電極)S2.Sol、S<−に
印加される電気信号を示している。第6図Cと第6図d
はJ情報信号であってそれぞれ選択されたイエ号電極1
..I3、■、と選択されない(λ号電極I2,1.に
与えられる電気信号を示している。
第6図および第7図においては、それぞれ横軸が時間を
、縦軸が電圧を表す。例えば表示するような場合には、
走査電極群8は逐次1周期的に選択される。今、所定の
電圧印加時間T、またはI2に対して双安定性を有する
液晶素fの第1の安定状態を与えるための閾値電圧を−
vth、とし、第2の安定状態を与えるための閾値電圧
を+v th2とすると、選択された走査電極8の(S
l)に与えられる電極信号は、第6図aに示される如く
位相(時間)TIでは2vを、位相(時間)I2では一
2vとなるような交番する電圧である。このように選択
された走査電極に互いに電圧の異なる複数の位相間隔を
有する電気信号を印加すると、光学的「11h」あるい
は「明」状態に相当する液晶の第1あるいは第2の安定
状態間での状態変化を、速やかに起こさせることができ
るという重要な効果が得られる。
、縦軸が電圧を表す。例えば表示するような場合には、
走査電極群8は逐次1周期的に選択される。今、所定の
電圧印加時間T、またはI2に対して双安定性を有する
液晶素fの第1の安定状態を与えるための閾値電圧を−
vth、とし、第2の安定状態を与えるための閾値電圧
を+v th2とすると、選択された走査電極8の(S
l)に与えられる電極信号は、第6図aに示される如く
位相(時間)TIでは2vを、位相(時間)I2では一
2vとなるような交番する電圧である。このように選択
された走査電極に互いに電圧の異なる複数の位相間隔を
有する電気信号を印加すると、光学的「11h」あるい
は「明」状態に相当する液晶の第1あるいは第2の安定
状態間での状態変化を、速やかに起こさせることができ
るという重要な効果が得られる。
一方、それ以外の走査電極82〜S5−は、第6図すに
示す如くアース状態となっており、電気信号0である。
示す如くアース状態となっており、電気信号0である。
また、選択された信号電極11、I3、Isに学えられ
る電気信号は、第6図Cに示される如くvであり、また
選択されない信号電極■2、I4に与えられる電気信号
は、第6図dに示される如<−Vである。以上において
各々の電圧値は、以下の関係を満足する所望の値に設定
される。
る電気信号は、第6図Cに示される如くvであり、また
選択されない信号電極■2、I4に与えられる電気信号
は、第6図dに示される如<−Vである。以上において
各々の電圧値は、以下の関係を満足する所望の値に設定
される。
V<Vth2<3V
−3V<−VtFl+ <−V
このような電気信号が与えられたときの各画素のうち1
例えば第5図中の画素AとBにそれぞれ印加される電圧
波形を第7図aとbに示す。すなわち、第7図aとbよ
り明らかな如く、選択された走査線上にある画素Aでは
、位相T2において、閾値V Lh2を越える電圧3v
が印加される。また、同一走査線上に存在する画素Bで
は位相T、において閾値−vth、を越える電圧−3v
が印加される。従って、選択された走査電極線上におい
て、信号電極が選択されたか否かに応じて、選択された
場合には液晶分子は第1の安定状態に配向を揃え、選択
されない場合には第2の安定状態に配向を揃える。
例えば第5図中の画素AとBにそれぞれ印加される電圧
波形を第7図aとbに示す。すなわち、第7図aとbよ
り明らかな如く、選択された走査線上にある画素Aでは
、位相T2において、閾値V Lh2を越える電圧3v
が印加される。また、同一走査線上に存在する画素Bで
は位相T、において閾値−vth、を越える電圧−3v
が印加される。従って、選択された走査電極線上におい
て、信号電極が選択されたか否かに応じて、選択された
場合には液晶分子は第1の安定状態に配向を揃え、選択
されない場合には第2の安定状態に配向を揃える。
一方、第7図Cとdに示される如く、選択されない走査
線上では、すべての画素に印加される電圧はVまたは−
Vてあって、いずれも閾値電圧を越えない。従って、選
択された走査線上以外の谷画素における液晶分子は、配
向状態を変えることなく1)「回走前されたときの15
号状態に対応した配向を、そのまま保持している。すな
わち、走査電極が選択されたときにその1ライン分の信
号の占き込みが行われ、1フレームが終了して次回選択
されるまでの間は、その信号状態を保持しj1?るわけ
である。
線上では、すべての画素に印加される電圧はVまたは−
Vてあって、いずれも閾値電圧を越えない。従って、選
択された走査線上以外の谷画素における液晶分子は、配
向状態を変えることなく1)「回走前されたときの15
号状態に対応した配向を、そのまま保持している。すな
わち、走査電極が選択されたときにその1ライン分の信
号の占き込みが行われ、1フレームが終了して次回選択
されるまでの間は、その信号状態を保持しj1?るわけ
である。
上記実施例に使用した強請1゛「液晶材料は、以丁の液
晶組成物である。
晶組成物である。
チッソ■社製、C3lOII
相転移
(CrystalからSmC’の相転移温度不明)液晶
層Y−は第5図に示したようなマトリクス状電極を有し
、その液晶層の厚みは1.8μmであり、両側の基板に
はラビング処理したポリイミド製配向11Q (IIQ
J’J+ooo人)が設けられている。この素子中にc
stoitを等吉相温度まで昇温して注入し、注入後、
0.5°/lhr、の割合で降温した。その結果欠陥の
少ないモノドメイン性の良好な液晶分子の配向が得られ
た。
層Y−は第5図に示したようなマトリクス状電極を有し
、その液晶層の厚みは1.8μmであり、両側の基板に
はラビング処理したポリイミド製配向11Q (IIQ
J’J+ooo人)が設けられている。この素子中にc
stoitを等吉相温度まで昇温して注入し、注入後、
0.5°/lhr、の割合で降温した。その結果欠陥の
少ないモノドメイン性の良好な液晶分子の配向が得られ
た。
この液晶層fの仝而を一方の安定状f!!、(暗状態)
にする方向のDC電圧5Vを1時間印加した後、DC電
圧をオフにして先の駆動パルスを印加すると、もう一方
の安定状態(明状態)が安定になっており、イオンの偏
在による単安定化現象が確認された。
にする方向のDC電圧5Vを1時間印加した後、DC電
圧をオフにして先の駆動パルスを印加すると、もう一方
の安定状態(明状態)が安定になっており、イオンの偏
在による単安定化現象が確認された。
次に−)き込み信号のバイアス値、つまり第6図、第7
図に示されている点線の電位を正負に変化させることに
よって所望の画像が液晶、AY−に描かれるかどうかの
実験を試みた。結果として先のイオンが偏在している場
合に用いた直流′f′「圧と同じ方向にバイアス電圧を
1.8部重畳し、駆動パルスを印加することにより所望
の画像を形成することができた。
図に示されている点線の電位を正負に変化させることに
よって所望の画像が液晶、AY−に描かれるかどうかの
実験を試みた。結果として先のイオンが偏在している場
合に用いた直流′f′「圧と同じ方向にバイアス電圧を
1.8部重畳し、駆動パルスを印加することにより所望
の画像を形成することができた。
以上は素子の駆動時に直流電界を印加したが、実際には
、イオンの偏在を無くしてイオンの存在を均一にするた
めに素子を使わない間にも、直流電界を印加しておくの
が好ましい。このために乾電池を内蔵させておき、パワ
ーオフ時にはこの乾電池により直流バイアスを印加する
ことができるようにするのが好ましい。
、イオンの偏在を無くしてイオンの存在を均一にするた
めに素子を使わない間にも、直流電界を印加しておくの
が好ましい。このために乾電池を内蔵させておき、パワ
ーオフ時にはこの乾電池により直流バイアスを印加する
ことができるようにするのが好ましい。
(作用・効果)
以上の如き本発明によれば、従来の強誘電性液晶層fに
おいて、その液晶層中にイオン性物質が存在し、それら
のイオンが偏在していても、それらの偏在によって生じ
る内部電界を相殺する方向に直流電圧を印加しつつパル
ス信号によって駆動することによって、素fを長時間放
置しても、閾値の差や双安定性の低丁がなく、素子−を
有効に駆動することができる。
おいて、その液晶層中にイオン性物質が存在し、それら
のイオンが偏在していても、それらの偏在によって生じ
る内部電界を相殺する方向に直流電圧を印加しつつパル
ス信号によって駆動することによって、素fを長時間放
置しても、閾値の差や双安定性の低丁がなく、素子−を
有効に駆動することができる。
第1図〜第4図は強誘電性液晶素子の断面の1部を図解
的に示し、且つ液晶分子の分極の二つの状態を図解的に
示す図であり、第5図〜第7図は、強誘電性液晶層T−
の駆動方法を図解的に示1−図である。 1.1′・一基板 2・・・液晶層 3・・・液晶分子 4・・・双極子モーメント 5.5′・−配向状態 6・・・電極 7・・・配向膜 8・・・走査電極群 9・−信号電極群 10・・・素子 第1図 第2図
的に示し、且つ液晶分子の分極の二つの状態を図解的に
示す図であり、第5図〜第7図は、強誘電性液晶層T−
の駆動方法を図解的に示1−図である。 1.1′・一基板 2・・・液晶層 3・・・液晶分子 4・・・双極子モーメント 5.5′・−配向状態 6・・・電極 7・・・配向膜 8・・・走査電極群 9・−信号電極群 10・・・素子 第1図 第2図
Claims (1)
- 透明電極を有する2枚の対向した基板間に配置したプラ
スおよびマイナスのイオン性物質が基板方向に偏在して
いる強誘電性液晶層に、上記イオン物質の偏在によって
生じている内部電界を相殺する方向の直流電圧下に、パ
ルス信号を印加することを特徴とする強誘電性液晶素子
の駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27543086A JPS63129324A (ja) | 1986-11-20 | 1986-11-20 | 強誘電性液晶素子の駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27543086A JPS63129324A (ja) | 1986-11-20 | 1986-11-20 | 強誘電性液晶素子の駆動方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63129324A true JPS63129324A (ja) | 1988-06-01 |
Family
ID=17555407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27543086A Pending JPS63129324A (ja) | 1986-11-20 | 1986-11-20 | 強誘電性液晶素子の駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63129324A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58179890A (ja) * | 1982-04-16 | 1983-10-21 | 株式会社日立製作所 | 液晶素子の駆動方法 |
JPS60235121A (ja) * | 1984-05-09 | 1985-11-21 | Seiko Epson Corp | 液晶素子の駆動方法 |
-
1986
- 1986-11-20 JP JP27543086A patent/JPS63129324A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58179890A (ja) * | 1982-04-16 | 1983-10-21 | 株式会社日立製作所 | 液晶素子の駆動方法 |
JPS60235121A (ja) * | 1984-05-09 | 1985-11-21 | Seiko Epson Corp | 液晶素子の駆動方法 |
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