JPS6312793Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 今日の一般家庭においては殆んど常備されてい
るテイツシユペーパーボツクスで従来から使われ
ているものの大部分は、紙製で机の上とか、テレ
ビの上とか水平又はほぼ水平面上に単に載置し、
上面の口から必要枚数のテイツシユペーパーを取
出す形態のものであつたが、このものは多くの水
平スペースを要するばかりでなく、テイツシユペ
ーパーを取出す際、片手でボツクス本体を動かな
いように押えておく必要があつて、片手使用に不
便があり、その上、上向き開口の取出口から内部
に塵埃等が入り込み易いとともに、ペーパーの一
部が丸見えで美感の面でも好ましいものではなか
つた。

本考案は、かかる実情に鑑み、スペース的にま
た、片手取出しに際して有利に設置でき、しか
も、衛生面、美観の面でも勝れた効果を有するテ
イツシユペーパーボツクスを提供せんとする点に
目的を有するものであつて、上面にテイツシユペ
ーパー補給口を、かつ前面に収容テイツシユペー
パーの取出口を有するボツクス本体に、前記各口
に対する開閉蓋を取付けるとともに、前記取出口
の下縁を前記ボツクス本体の底面よりも上方に位
置させ、前記ボツクス本体の背面側に鉛直又はほ
ぼ鉛直な固定面への取付部を付設してあることを
要旨とする。

即ち、一般住宅を考えてみると、その居室、洗
面所等には柱や壁、或いは、タイル面といつた鉛
直又はほぼ鉛直な固定面が多く存在する点に着目
して、本考案は、そのような固定面にボツクスを
縦姿勢に保持させるように構成したのであり、こ
れによつて机面などの有効水平スペースをとらず
にボツクスを設置することができる。しかも、取
付け状態ではボツクス本体が位置固定されるので
片手にてもテイツシユペーパーを楽に取出し使用
できる便利さがあり、その上、補給口及び取出口
ともに不使用時には蓋をもつて閉鎖しておくこと
により、テイツシユペーパー自体の衛生管理が行
なえるとともに、美観の面でも好ましい実用効果
がある。

そして、ボツクス本体の前面に設ける取出口
を、その下縁がボツクス本体の底面と同一位置に
位置する状態で設けると、ボツクス全体が変形し
易くなる問題があるが、本考案のように、取出口
の下縁をボツクス本体の底面よりも上方に位置さ
せてあると、ボツクス本体の前面側における底面
からの立ち上がり部分が補強材として有効に作用
し、ボツクス全体が変形損傷しにくい効果があ
る。

以下本考案の好適実施例を図面に基づいて詳述
すると、第１図で示すように、上面にテイツシユ
ペーパー補給口１を、かつ、前面の上下中央部分
に収容テイツシユペーパー取出口２を有するほぼ
直方体のボツクス本体３を木材から組立構成し、
この木製ボツクス本体３の前記上面補給口１の前
側対向縁相当部にレール溝４ａ，４ａを切込み形
成し、第２図で明示の如く、この対向レール溝４
ａ，４ａにその両側辺部を嵌合させた状態での前
後スライドによつて前記補給口１を開閉する木製
蓋４を設けるとともに、前記前面取出口２には、
第１図で明示の如く、それの一側縦辺側の支点５
ａ周りでの揺動によつて前記取出口２を開閉する
木製蓋５を枢着する。そして、前記ボツクス本体
３の背面で上下方向に適当間隔を隔てた複数箇所
（図面上では三箇所で示すが、二箇所であつても、
四箇所以上、更には背面全域であつても良い。）
に、柱や壁、或いは、タイル面など鉛直又はほぼ
鉛直な固定面BLへの固定取付部６として、帯状
の両面粘着テープを貼着させたものである。尚、
前記ボツクス本体３の前面で前記取出口２よりも
上部の前面部分に、例えば、カレンダーや電車ダ
イヤ、テレホンメモ等を差入れ可能なポケツトや
溝レール７を付け、かつ、取出口２よりも下部の
前面部分にメモ用紙入れ８を、また、側面部分に
筆記具差込部９を付設しておくことによつて一層
実用効果大であり、また、ボツクス本体３の前面
や側面に木目模様やカラー模様等を印すことによ
り、装飾性を高めることができるものであり、か
つ、前記開閉蓋５の内面に鏡を取付けても良い。

更に、前記ボツクス本体３の取付部６として第
３図で示すように固定面BLから突出させた釘等
の掛止具に対して係脱自在な掛け金具を用いるも
良く、また、図面は省略するが、磁石、或いはは
り合せフアスナー（商品名マジツクテープ）を利
用するものであつても良い。

更にまた、ボツクス本体３及び開閉蓋４，５を
全てプラスチツク製として全体を軽量かつ安価に
構成するも良きこと勿論である。

尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対
照を便利にする為に符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構造に限定されるものではな
い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るテイツシユペーパーボツク
スの実施例を示し、第１図は斜視図、第２図は要
部の拡大縦断面図、第３図は別の実施例を示す要
部の拡大横断面図である。 １……補給口、２……取出口、３……ボツクス
本体、４，５……開閉蓋、６……取付部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 上面にテイツシユペーパー補給口１を、かつ
   前面に収容テイツシユペーパーの取出口２を有
   するボツクス本体３に、前記各口１，２に対す
   る開閉蓋４，５を取付けるとともに、前記取出
   口２の下縁を前記ボツクス本体３の底面よりも
   上方に位置させ、前記ボツクス本体３の背面側
   に鉛直又はほぼ鉛直な固定面への取付部６を付
   設してあるテイツシユペーパーボツクス。 ２ 前記ボツクス本体３及び前記両開閉蓋４，５
   が全てプラスチツク製である実用新案登録請求
   の範囲第１項に記載のテイツシユペーパーボツ
   クス。 ３ 前記ボツクス本体３及び前記両開閉蓋４，５
   が全て木製である実用新案登録請求の範囲第１
   項に記載のテイツシユペーパーボツツクス。 ４ 前記開閉蓋４，５がスライド開閉式である実
   用新案登録請求の範囲第１項に記載のテイツシ
   ユペーパーボツクス。 ５ 前記開閉蓋４，５が揺動開閉式である実用新
   案登録請求の範囲第１項に記載のテイツシユペ
   ーパーボツクス。 ６ 前記取付部６が粘着テープから構成されたも
   のである実用新案登録請求の範囲第１項乃至第
   ５項の何れかに記載のテイツシユペーパーボツ
   クス。 ７ 前記取付部６が掛け金具から構成されたもの
   である実用新案登録請求の範囲第１項乃至第５
   項の何れかに記載のテイツシユペーパーボツク
   ス。