JPS63123998A - 熱交換器の防食装置 - Google Patents

熱交換器の防食装置

Info

Publication number
JPS63123998A
JPS63123998A JP61268701A JP26870186A JPS63123998A JP S63123998 A JPS63123998 A JP S63123998A JP 61268701 A JP61268701 A JP 61268701A JP 26870186 A JP26870186 A JP 26870186A JP S63123998 A JPS63123998 A JP S63123998A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
titanium
iron
anode
heat exchanger
seawater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP61268701A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Inagaki
修一 稲垣
Hide Amamiya
雨宮 秀
Masayuki Hashimoto
橋元 昌幸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP61268701A priority Critical patent/JPS63123998A/ja
Publication of JPS63123998A publication Critical patent/JPS63123998A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Prevention Of Electric Corrosion (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、海水を使用するチタン製熱交換器の水素脆化
を防止する熱交換器の防食装置に関する。
(従来の技術) 発電プラントの熱交換器には冷却水として多量の海水が
使用されており、プラント全体の信°頼性向上の面から
熱交換器材質として耐海水性に優れたチタンが使用され
はじめた。熱交換器の冷却管および管板材質がチタン製
で水室壁がゴムライニングの場合、チタンはもとより、
ゴムライニングの耐久性が高いので熱交換器は非常に耐
食性が優れたものとなり電気防食の必要はない、しかし
、これに接続されている導水管内面の塗膜に欠陥が存在
すると、導水管材質である鉄が露出し、熱交換器チタン
との間で電位差を生じその部分に腐食が集中することに
なる。
以下にこの現象を詳細に説明する。海水は電導性が良く
、海水中で異種金属が電気的に接続された場合、自然電
位の低い金属が陽極となって腐食を受ける。鉄の自然電
位は−0,64〜−〇、72V (飽和甘こう電極基準
、以下同様)、チタンは−0,15〜o、osvであり
、鉄とチタンが海水中で接続されると、電位の低い鉄が
陽極、電位の高いチタンが陰極となり、両者の電位差が
反応駆動力として働き、鉄の腐食が進行する。
その反応式は。
陽極反応:  Fe−4Fe” +2e       
 ・・・■陰極反応: ’O,+ H,O+ 2a−+
 20H−−■と表わせる。
腐食する鉄の量はファラデーの法則から得られる。
鉄の腐食量(重量pg) = KX電流(A)X時間(
see)  −■に:電気化学当量(鉄: 0.289
 X 10−” )この式より、鉄の腐食量は電流に比
例し、この電流はに)式で表わすことができ、腐食系の
抵抗値Rが一定であれば、異種金属間の電位差ΔEが大
きい程、一般に腐食量が増える。
ΔE 工=−・・・(イ) 工 :電流(A) ΔE:異種金属間の電位差(V) R:腐食系の抵抗(Ω) また、異種金属の接触において陽極となる金属の腐食速
度(電流密度)は、両極金属の相互の面積比によって異
る。すなわち、陽極となる方の金属の単位面積当りの腐
食量は、その電流密度に比例するから、流れる電流が陰
極の面積により支配される場合には、陽極の面積が陰極
に比べて太きいときには、腐食は比較的少なくてすみ、
逆に陽極となる方の金属の面積が小さいと腐食はきわめ
て激しくなる。熱交換器のチタンと導水管の鉄との組合
せは、チタンの面積が数百−1鉄が数10a(で、まさ
しく後者の例である。
これまでこのような腐食を防止するため、導水管にアル
ミニウム犠牲陽極を設置していた。この犠牲陽極は自然
電位が−1,05〜−1,10Vと鉄よりも低く、陽極
となって腐食し、一方、陰極となった鉄は防食される。
このときの反応は 陽極反応: AQ−4AI2″++30   ・・・■
2H” + 2e −+ H,−−−■と表わせる。陽
極ではアルミニウムが溶出し、陰極となるチタンおよび
鉄表面では■式に従がって海水中に含有されている酸素
の還元反応で0I(−イオンが生成する。さらに、電位
が約−0,75V以下まで低下すると0式に従がいH+
イオンの還元により水素が発生、鉄は溶出せず防食され
ることになる。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、上記陰極表面での水素発生はチタンの水素脆化
を引き起こすので、絶対に避けなければならない。チタ
ンは水素を吸収しやすく、水素と反応して水素化チタン
(T i Ht )を生成し、非常に脆くなる性質を有
しているからである6ところが、アルミニウム犠牲陽極
を設置した場合、この問題を完全に防止することは難か
しい、というのは、アルミニウム犠牲陽極の自然電位は
−1,05〜−1,10Vと低く、かつ、犠牲対象とな
る鉄の部分は塗膜剥離で露出した極くわずかな面積なた
め、大きな面積を有するチタンとアルミニウム犠牲陽極
との反応が支配的となり、チタンの電位がアルミニウム
犠牲陽極側へ引きつけられ、−0,75V以下となるか
らである。
また、従来、この犠牲陽極の消耗度は発電プラントを停
止させ、導水管の海水を排除し、目視で点検、確認しな
ければならず、その費用は真人なものであった、さらに
、発電プラントの定期点検から次の定期点検まで最低1
年間はアルミニウム犠牲陽極が残存するよう2〜3倍の
裕度を持つよう多量のアルミニウム犠牲陽極を取付けて
いた。
これも、チタンの電位がさらにアルミニウム犠牲陽極の
電位へ引きつけられ、チタンの水素脆化の一因となって
いた。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、アルミニ−ラ
ム犠牲陽極設置時に、簡単な構成でチタン製熱交換器の
水素脆化を完全に防止するとともに、アルミニウム犠牲
陽極の消耗度を自動的に得て。
発電プラントを停止することなく、順次新しい犠牲陽極
を供給可能な防食装置を提供することを目的としている
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本発明は、チタンで構成された浸漬部位を有する熱交換
器に海水を導く導水管の内部に、鉄で構成された電極お
よびアルミニウムで構成された電極をそれぞれ配設する
と共に、これらの電極を電流計およびスイッチを介して
接続したことを特徴とてしている。
(作用) 熱交換器を構成するチタンとアルミニウム犠牲陽極との
間に鉄で構成された電極を介在させることにより、鉄の
浸漬面積を増加してアルミニウム犠牲陽極の電位がチタ
ンに影響を及ぼさないようにし、水素発生によるチタン
の水素脆化を防止すると共に、鉄電極とアルミニウム犠
牲陽極間に電流計およびスイッチを設けることにより、
アルミニウム犠牲陽極の消耗度を観察しつつ、消耗が進
行した場合には順次新しい犠牲陽極を供給できる。
(実施例) 以下、本発明を添付図に基いて説明する。
図面は本発明の一実施例を示すものであって。
チタン製熱交換器1は一胴2の内部に多数配設されたチ
タン製冷却管3とこれらのチタン製冷却管3を支持する
チタン製管板4.さらにこの管板4で区画された水室5
と水室5へ冷却水である海水を導入する導水管6とから
構成されている。上記氷室はゴムライニング7で被覆さ
れている6また。
導水管6の内面は塗膜8で被覆され、この導水管6内に
は複数のアルミニウム犠牲陽極9と鉄電極10が設置さ
れ、アルミニウム犠牲陽極9および鉄電極10は結線1
1によって導水管6の外部で電流計12およびスイッチ
13を介して電気的に接続されている。また鉄電極10
は結線14によって導水管6と電気的に接続されている
上記構成において、導水管6および水室5へ海水が導入
されてアルミニウム犠牲陽極9および鉄電極10が海水
に浸漬されると、アルミニウム犠牲陽極9は−1,05
〜−1,10V 、鉄itt極10は−0,46〜−0
,72Vの電位を示し、両者の電位差は0.33〜0.
64Vとなって、両者を結線11およびスイッチ13を
介して電気的に接続することにより、電位の低いアルミ
ニウム犠牲陽極9となり0式に従がってAfl’+イオ
ンが溶出し、鉄電極lOは陰極となって防食される。こ
の時、結線14を介して鉄電極10゜アルミニウム犠牲
陽極9と電気的に接続されている導水管6の内面の塗膜
剥離で露出した微小鉄部15も防食される。一方、チタ
ン製管板4およびチタン製冷却管3も結線14を介して
両電極と電気的に接続されているが、この場合は鉄の面
積が大きいため、鉄電極10とアルミニウム犠牲陽極9
間の反応が主となり、チタンの電位がアルミニウム犠牲
陽極9へ引きつけられ、−0,75V以下となることは
なくチタンの水素脆化を完全に防止できる。
また、鉄電極10とアルミニウム犠牲陽極9は結線11
によって導水管6の外部で電流計12およびスイッチ1
3を介して電気的に接続しているので、電流計12の電
流値によりアルミニウム犠牲陽極の消耗度がチェックで
きる。アルミニウム犠牲陽極9が消耗されたときはスイ
ッチ13Aの操作により次の新しいアルミニウム犠牲陽
@9 Aを鉄電極10と電気的に接続すればよい。
なお、上記実施例では鉄電極を1個、アルミニウム犠牲
陽極を2個とした場合について説明したが、これら電極
の個数は復水器の大きさ、使用する期間により適宜増減
される。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明はチタン製熱交換器に接続さ
れた導水管の熱交換器接続部内面に鉄を構成要素とする
電極と、該電極と複数のアルミニウム犠牲陽極間に電流
計とスイッチを設けて電気的に接続するようにしたもの
であるから、本発明によればチタンの水素脆化を完全に
防止するとともに、アルミニウム犠牲陽極の消耗度を自
動的に得て、発電プラントを停止することなく、順次新
しい犠牲陽極を供給することができ、安全で確実に長期
間にわたり防食効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示す概略図である。 1・・・熱交換器    2・・・胴 3・・・チタン製冷却管 4・・・チタン製管板5・・
・水室      6・・・導水管7・・・ゴムライニ
ング 8・・・塗膜9・・・アルミニウム犠牲陽極 1
0・・・鉄電極11・・・結線      12・・・
電流計13・・・スイッチ    14・・・結線15
・・・微小鉄部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. チタンで構成された浸漬部位を有する熱交換器に海水を
    導く導水管の内部に鉄で構成された電極およびアルミニ
    ウムで構成された電極をそれぞれ配設すると共に、これ
    らの電極を電流計およびスイッチを介して接続したこと
    を特徴とする熱交換器の防食装置。
JP61268701A 1986-11-13 1986-11-13 熱交換器の防食装置 Pending JPS63123998A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61268701A JPS63123998A (ja) 1986-11-13 1986-11-13 熱交換器の防食装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61268701A JPS63123998A (ja) 1986-11-13 1986-11-13 熱交換器の防食装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63123998A true JPS63123998A (ja) 1988-05-27

Family

ID=17462174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61268701A Pending JPS63123998A (ja) 1986-11-13 1986-11-13 熱交換器の防食装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63123998A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021178279A1 (en) * 2020-03-02 2021-09-10 Rheem Manufacturing Company Systems and methods for monitoring cathodic protection degradation
EP4042075A4 (en) * 2019-10-11 2023-11-01 Rheem Manufacturing Company INTEGRATED ANODE FOR HEAT EXCHANGER

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4042075A4 (en) * 2019-10-11 2023-11-01 Rheem Manufacturing Company INTEGRATED ANODE FOR HEAT EXCHANGER
WO2021178279A1 (en) * 2020-03-02 2021-09-10 Rheem Manufacturing Company Systems and methods for monitoring cathodic protection degradation
US11359293B2 (en) 2020-03-02 2022-06-14 Rheem Manufacturing Company Systems and methods for monitoring cathodic protection degradation

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2459123A (en) Water heating device with corrosion protective anode
US20150198518A1 (en) Cathodic protection reference cell article and method
Bushman et al. Corrosion and cathodic protection theory
JPS63123998A (ja) 熱交換器の防食装置
Jones Polarization studies of brass-steel galvanic couples
JPH06201636A (ja) 冷却水系における局所腐食速度を測定する方法と装置
US20190032226A1 (en) Cathodic protection of copper plumbing system for prevention of corrosion
Gatos Inhibition of Metallic Corrosion in Aqueous Media—A Review
JPH04363595A (ja) 熱交換器の防食装置
US4116782A (en) Corrosion prevention system
JP3386898B2 (ja) 被防食材の防食構造
JPS63156999A (ja) 熱交換器の水素脆化防止装置
JPH059738B2 (ja)
SU943324A1 (ru) Способ электрохимической защиты металлических трубопроводов и других конструкций от коррозии в электролите под действием токов утечки
Eliassen et al. Mechanism of the internal corrosion of water pipe
EP0324440B1 (en) Cathodic protection apparatus in systems for the circulation of corrosive liquids
CN215328372U (zh) 一种电厂进水间防腐蚀控制系统
JP2006029065A (ja) 海洋鋼構造物
JPH02156095A (ja) 防食方法及び防食用装置
JPH1136088A (ja) 海水電解防汚と鉄イオン発生による酸化鉄皮膜形成を行うことのできる電気防食方法およびその装置
KR102652545B1 (ko) 전류인가형 음극방식을 이용한 배관의 부식방지시스템
US3496079A (en) Corrosion prevention
JPS6456888A (en) Corrosion preventing method for steel casing pipe and buried pipe using the same
WO1992016673A1 (en) Method and arrangement to hinder local corrosion and galvanic corrosion in connection with stainless steels and other passive materials
El Din et al. Carbon-induced corrosion of MSF condenser tubes in Arabian Gulf water