JPS6311134Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は学校水泳あるいはスイミングスクー
ル等の使用に適した標識付水泳帽に関する。

従来上記のような用途の水泳帽で、プールサイ
ド等から氏名やクラスの判別を容易にするための
標識付水泳帽として、例えば実公昭56−25698号
公報に記載の如く、メツシユ地よりなる帽体の正
面に、名前記入面を有する合成樹脂基布とその下
方に着色テープ貼着面を有する合成樹脂基布を設
け、各基布の裏側からはメツシユ地を挾んで合成
樹脂裏布を当て、上記裏布と基布の周縁を融着し
た構造のものがあり、名前記入面に名前を記入
し、またテープ貼着面には識別テープを着脱自在
に貼着していた。

しかし上記構造のものでは名前記入面に名前を
記入するので記入された名前の人の専用品として
しか使用できず、また記入面の色分けを行うとし
てもその基布は固着されるので一度基布の色が決
まるとその水泳帽の基布の色分けは変更できない
という欠点がある。

この考案はこれらの問題を改善する新たな識別
標識付の水泳帽に関し、特にメツシユ地よりなる
帽体の周面に透明樹脂よりなる標識カバーを当
て、その裏面からメツシユ地を挾んで同じく樹脂
材よりなる裏布を当てて標識カバーの周縁と裏布
を融着せしめるとともに、標識カバーの融着周縁
の内側には一定長さの標識板差込み孔を形成し、
上記標識板差込み孔に挿脱交換自在に差込む多種
類のデザイン毎に別途製造された樹脂製の標識板
を設けたことを特徴としている。

以下図示する実施態様につき詳述すると、耐水
性のメツシユ地１よりなる帽体２の正面には透明
樹脂フイルムよりなる長方形又は正方形等の標識
カバー３が当てられ、該標識カバー３のメツシユ
地を挾んだ裏側には同じく樹脂フイルムよりなる
裏布４が当てられ、上記標識カバー３と裏布４の
周縁部５はウエルダーを施して互に融着せしめら
れ、標識カバー３とメツシユ地１との間は袋状部
７に形成されている。

そして標識カバー３の上部融着周縁部５の内側
（下側）には該周縁部に沿つた一定長さの標識板
差込み孔６が形成され、該差込み孔６には多種類
の色又は形状、図案、記号あるいはこれらを結合
したデザイン毎に区別された耐水性の樹脂フイル
ム又は樹脂板よりなる標識板８が差込まれ、前記
袋状部７内一杯に収容される。そして上記周縁部
５の融着は袋状部７内に浸入した水を外部に排出
できるように全周又は第１図に図示するように下
部のみをスポツト溶着するか、あるいは袋状部７
の下部に排水孔９を穿設している。

この考案は上記のように構成される結果、標識
板を多数のデザインに分けてその各デザイン毎に
水泳の上達段階に応じた区別、グループ分け、学
年、クラス等に応じた区別を行なうように使用で
き、しかも標識板は自由に差替え可能なので帽体
は誰にでも使用でき、標識板も名前を印刷した場
合等のほかは不特定の人に使用できるので、いず
れも汎用性を有する利点がある。さらに例えば夜
間のプール等では螢光性の強い標識にしあるいは
太陽光線下の日中では反射性の弱い表面仕上げの
標識板にする等の使い分けが可能であるほか、幼
児や小学性等は動植物のシンボルにしてそれぞれ
の年代的な好みに応じて使い分けをすることがで
きる等多くの利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案水泳帽の全体斜視図、第２図は
その一部拡大断面図である。 １：メツシユ地、２：帽体、３：標識カバー、
４：裏布、５：周縁部、６：標識板差込み孔、
７：袋状部、８：標識板、９：排水孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ メツシユ地よりなる帽体の周面に透明樹脂よ
   りなる標識カバーを当て、その裏面からメツシ
   ユ地を挾んで同じく樹脂材よりなる裏布を当て
   て標識カバーの周縁と裏布を融着せしめるとと
   もに、標識カバーの融着周縁の内側には一定長
   さの標識板差込み孔を形成し、上記標識板差込
   み孔に挿脱交換自在に差込む多種類のデザイン
   毎に別途製造された樹脂製の標識板を設けてな
   る標識付水泳帽。 ２ 融着周縁をスポツト溶着してなる実用新案登
   録請求の範囲第１項に記載の標識付水泳帽。 ３ 標識カバーが、下端正面に水抜き孔を穿設し
   た構造の実用新案登録請求の範囲第１項に記載
   の標識付水泳帽。