JPS63106474A - 逃し弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、流通路内の圧力の変化によって弁の開閉動作
を行う逃し弁に関する。

〔従来技術〕

この種の逃し弁は、例えば、乾燥空気又は窒素ガス等の
流体が供給側（上流側）から受給側（下流側）へ流通す
るケーブル等の途中に配設され、受給側のガス圧力が所
定値以下に低下したとき開弁じてガスを受給側に供給し
、その圧力が所定値に上昇したとき閉弁してガスの供給
を停止するようにして、常に受給側のガス圧力が所定値
の範囲内に保持されるようにするものである。

第４図は従来の逃し弁１を示す図で、２は供給側、３は
受給側である。４は逃し弁１の本体で、供給側２から受
給側３へかけて軸芯を縦貫する導通孔５が形成されてい
る。該導通孔５の途中（中央）には、弁座６と該導通孔
５の内径を膨大してなる弁室７とが形成され、該弁室７
内においてはコイルばね８により上記弁座６に受給側３
から気密に押圧される弁体９が往復動可能に収納されて
いる。

この逃し弁１では、受給側３の圧力が所定値以下に降下
し、供給側２と受給側３との圧力差による供給側２から
弁体９への押力が受給側３からのコイルばね８の押力よ
り大になれば、弁体９が開き、ガスが供給側２から受給
側３へ流通する。これにより受給側３の圧力が上昇に転
じ、圧力差が所定値以内に達したとき、弁体９が閉じて
、ガスの流通が停止する。

ところが、上記の構造では、弁座６が単一であるために
弁体９の開閉する圧力がほぼ同じであり、また、弁体９
が弁座６を開くときは、その開き方が小さくガス流量も
極めて少ないため、弁体９が全開するまでに受給側３の
圧力が更に降下してしまう虞れがあった。また、弁体９
が閉じるときは、受給側３の圧力が所定値に近ずくに従
い徐々に弁体９の開度が少なくなる動作となるので、所
定圧力に復帰するまでにかなりの時間を要していた。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、弁の開時と閉時の圧力を異ならせるよ
うにし、弁体の開閉動作（全開、全閉）が瞬時に行われ
るようにして上述の如き問題を解消した逃し弁を提供す
るもことである。

〔発明の構成〕

このために、本発明の逃し弁は、流体が流通する導通孔
の途中に弁室と該弁室の供給側に設けられる第１の弁座
とを形成し、該弁室内には第１のばねによって上記第１
の弁座方向に押圧される弁体を装填して、上記導通孔の
供給側と受給側の流体の圧力の差によって、上記弁体が
上記第１の弁座を開閉するように構成した逃し弁におい
て、上記第１の弁座側の導通孔の外側を囲み且つ上記弁
室と連通ずる流通路を形成すると共に該流通路に堰を設
け、且つ、該流通路に上記第１の弁座より大口径で筒状
の第２の弁座を摺動可能に装填させ、該第２の弁座に第
２のばねにより上記類と気密に接する鍔を設けて構成し
た。

〔実施例〕

以下、本発明の逃し弁の実施例について説明する。本実
施例では弁座部分に小口径と大口径の２つの弁座を設け
、大口径の弁座にかかる圧力が供給側と受給側の圧力を
互いに交換させるようにして、弁の開閉圧力差を大きく
とることを可能にし、瞬時に弁が弁座を全開、全閉でき
るようにしている。

第１図乃至第３図において、１０は本実施例の逃し弁を
示し、供給側２と受給側３との間に配設される。１１は
逃し弁１０の本体で、縦貫する導通孔１２が形成されて
いる。該導通孔１２の一端が上記供給側２に接続され、
他端が導管（図示せず）を経て受給側３としてのケーブ
ルに接続される。

上記導通孔１２の途中には、第１の弁座１３と、該導通
孔１２の内径を膨大してなる弁室１４とが形成され、上
記第１の弁座１３の供給側２の導通孔１２を外側から囲
むように円筒状の流通路１５が形成されている。該流通
路１５はその解放側が上記第１の弁座１３と連通し、該
解放側の外周に環状の堰１６が形成され、内部には摺動
可能な第２の弁座１７が装填されている。該第２の弁座
１７は、円筒状に形成され、その外周面の一端に上記類
１６に接離する鍔１８が形成されている。

１９は流通路１２に装着したコイルばね（第２のコイル
ばね）で、その一端を上記鍔１８に止着して、上記鍔１
８を上記類１６の方向に常時押圧している。

一方、上記弁室１４内にぼコイルばね（第１のコイルば
ね）２０により上記第１の弁座１３及び第２の弁座１７
の方向に押圧される弁体２１が往復動可能に装填されて
いる。以上により本実施例の逃し弁が構成される。　次
に、その作用について説明する。まず、導通孔１２の供
給側２の端部に流量計を備えたガス等の供給源を接続し
、受給側３の端部を導管を経てケーブルに接続する。ガ
ス等の供給は上記流量計により確認できる。

第１図は、受給側３のケーブルにガスが充分に供給され
、ケーブル内のガス圧力が供給側２のガス圧力とほぼ等
しくなっている状態を示し、弁体２１はコイルばね２０
により上記第１の弁座１３及び第２の弁座１７を押圧し
て導通孔１２を遮断し、供給側２から受給側３へのガス
供給は停止されている。このときは、鍔１８と堰１６と
の間に間隙があり、流通路１２は受給側３と導通し、そ
こは受給側３の圧力になっている。

次に、受給側３の圧力が所定値に降下すると、まず、弁
体２１を所定の荷重で供給側２方向に押圧しているコイ
ルばね２０の力が第１の弁座１３の開口面積にかかる供
給側２の圧力と平衡し、更に、受給側３の圧力が降下す
ると、弁体２１が受給側３に移動して第１の弁座１３か
ら離れ、これに伴って第２の弁座１７が受給側３に移動
し、鍔１８が堰１６に密着すると、流通路１５は、受給
側３との導通が遮断され、代って、圧力の高い供給側２
と導通する。これによって、弁体２１にかかる供給側２
のガス圧力が、その作用面が第１の弁座１３の開口面か
ら第２の弁座１７の開口面に拡大されるため瞬時に増大
し、よって、弁体２１は瞬時に第２の弁座１７から離れ
て全開し、大量のガスが受給側３に供給される（第２図
）。

上記のようして受給側３にガスが供給されると、受給側
３のガス圧力が徐々に上昇し、まず、弁体２１にかかる
供給側２のガス圧力と上記コイルばね２０の押力とが平
衡し、受給側３の圧ツノが所定の圧力に達した時弁体２
１が第２の弁座１７を閉じる（第３図）。更に圧力が上
昇して弁体２１が第２の弁座１７を押圧すると、第２の
弁座１７も移動し、鍔１８が堰１６から離れ、流通路１
５及び第２の弁座１７が受給側３と導通し、弁体２１が
該第１の弁座１３を瞬時に閉じる（第１図）。

なお、弁体２１を開閉させる作動圧力の設定は、弁体２
１を押圧するコイルばね２ｏの弾力と、第１の弁座１３
及び第２の弁座１７の各々の断面積（開口面積）の比に
よって行われる。

〔発明の効果〕

以上から本発明の逃し弁によれば、受給側において、開
弁時の圧力と閉弁時の圧力に差を設定することが可能で
あり、弁の開閉動作（全開、全開）が瞬時にできる。よ
って、受給側に接続されたケーブルの圧力が、設定圧力
まで降下した場合迅速にガス等の供給を行い、設定圧力
まで上昇した場合その供給を瞬時に止め、受給側のガス
等圧力の異常低下によるケーブルへの影響（たとえば浸
水）を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本発明の実施例の逃し弁の断面図で
、第１図はその全閉状態を、第２図はその全開状態を、
第３図は弁体が第２の弁座のみを閉じている状態をそれ
ぞれ示し、第４図は従来の逃し弁の断面図である。 ２・・・供給側、３・・・受給側、１０・・・逃し弁、
１１・・・本体、１２・・・導通孔、１３・・・第１の
弁座、１４・・・弁室、１５・・・流通路、１６・・・
堰、１７・・・第２の弁座、１８・・・鍔、１９・・・
第２のコイルばね、２０・・・第１のコイルばね、２１
・・・弁体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）、流体が流通する導通孔の途中に弁室と該弁室の
   供給側に設けられる第１の弁座とを形成し、該弁室内に
   は第１のばねによって上記第１の弁座方向に押圧される
   弁体を装填して、上記導通孔の供給側と受給側の流体の
   圧力の差によって、上記弁体が上記第１の弁座を開閉す
   るように構成した逃し弁において、 上記第１の弁座側の導通孔の外側を囲み且つ上記弁室と
   連通する流通路を形成すると共に該流通路に堰を設け、
   且つ、該流通路に上記第１の弁座より大口径で筒状の第
   ２の弁座を摺動可能に装填させ、該第２の弁座に第２の
   ばねにより上記堰と気密に接する鍔を設けたことを特徴
   とする逃し弁。