JPS629794B2 - - Google Patents

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JPS629794B2
JPS629794B2 JP54114975A JP11497579A JPS629794B2 JP S629794 B2 JPS629794 B2 JP S629794B2 JP 54114975 A JP54114975 A JP 54114975A JP 11497579 A JP11497579 A JP 11497579A JP S629794 B2 JPS629794 B2 JP S629794B2
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JP
Japan
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pipe
temperature
piping
cooling
flow
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JP54114975A
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JPS5639398A (en
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Tatsuaki Takeuchi
Takashi Nakajima
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JFE Engineering Corp
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Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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  • Pipeline Systems (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は低温液化ガス流送配管のクールダウ
ン方法に関するものである。
〔従来の技術〕
低温液化ガス(LN2、LNG、LO2、LAr等)の
流送配管は、液化ガスの流送を開始した時におけ
る配管の急激な冷却収縮を防ぐために、液化ガス
の流送に先立つて液化ガスを安全に流送し得る液
化ガス流送可能温度まで冷却される。これは配管
のクールダウンと呼ばれているもので、このクー
ルダウンは配管内に低温流体を流すことによつて
行なわれる。
この配管のクールダウンを行なう場合、一般に
はまずクールダウン用の低温液(通常は流送しよ
うとする低温液化ガスが利用される)をガス化し
て配管内に流すことによりガス冷却によるプレク
ールを行ない、次いで低温液を配管内に流すこと
により液冷却による本格的なクールダウンを行な
う方法が採用されている。
ところで、このようにして配管のクールダウン
を行なう場合、ガス冷却時においては、ガス中に
完全にガス化し切れなかつた液分が霧状になつて
多量に含まれていることから、この霧状の液分が
管内で滴下し液流となつて管底部を流れることに
なり、また液冷却時においても液は管内いつぱい
には流されないから、いずれの場合にも配管は底
部側がまず最初に冷却されることになる。このた
め、配管のクールダウンにおいては、配管の上部
と下部との温度差により配管が弓状に変形する
(上向きに反る)現象を発生することがある。こ
の現象はボーイング現象といわれるもので、配管
が拘束されていなければボーイングが生じても何
ら問題はないが、実際は配管はサポート等によつ
て適当間隔ごとに拘束されているから、ボーイン
グが生じると配管に応力が発生し、この発生応力
が配管の許容応力を越えると配管が損傷を受ける
ことになる。
このため、従来は、クールダウン時に継続して
配管のボーイングを監視し、ボーイングが生じた
時に、低温液体の管内流送を一時的に止めるか、
あるいは流送量を減少させて配管の冷却速度を制
御している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来の方法はボーイングの
原因(配管上下部の温度差)を考慮したものでは
なく、実際にボーイングが生じてから冷却速度を
制御するものであるために、当然のことからが冷
却速度の制御が後手となり、そのために配管にそ
の許容応力を越える応力が発生して配管が損傷す
るおそれがあつた。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、低温液化ガス流送配管内に低温流
体を流して該配管を液化ガス流送可能温度まで冷
却するに当り、前記配管の上下部の外面に設けた
温度センサにより配管の上部と下部の温度を検出
し、この配管上下部の温度差ΔTが ΔT≦5σa/3KαE σa:配管の許容応力 K:配管断面の温度分布により定まる定数 αT:配管の線膨張係数 E:配管のヤング率 の範囲を越えたときに配管内への低温流体の流送
を一時的に停止するかあるいは流送量を減少させ
る配管冷却速度の制御を行なつて、上記温度差Δ
Tを上記式の範囲内に保つことにより、配管にそ
の許容応力を越える応力が発生するのを防ぐよう
にしたものである。
〔作 用〕
すなわち、この発明は、従来のように実際に配
管にボーイングが生じてから配管の冷却速度を制
御するのではなく、ボーイングにより配管に生じ
る応力とボーイングを生じさせる原因である配管
上下部の温度差との関係を解明して、この関係か
ら配管に生ずる応力が配管の許容応力を越えない
ようにするための条件つまり許容される配管上下
部の温度差ΔT≦5σa/3KαEを求めておき、配
管の クールダウンに当つて配管の上部と下部の温度を
検出して、配管の上下部の温度差が上記式の範囲
を越えないように配管の冷却速度を制御すること
により、クールダウン時に配管に発生する上記温
度差による応力を許容応力内におさえるようにし
たものであり、この発明によれば、配管にその許
容応力を越える応力を発生させないようにして安
全性の高い配管のクールダウンを行なうことがで
きる。
〔実施例〕
以下、この発明のクールダウン方法について説
明する。
まず上記式ΔT≦5σa/3KαEについて説明す
る と、この式は次のようにして求められる。
第1図は一般的な低温液化ガス流送配管の配管
方式を示したもので、図中1は配管、2,2は前
記配管1を適当間隔ごとに支持固定する固定装置
であり、前記配管1は固定装置2,2によつてず
れ動かないように拘束されている。また、3,3
は前記各固定装置2,2間の中間に設けられて固
定装置2,2間の配管中央部を支持固定する中間
固定装置、4,4は前記各固定装置2,3間に配
設されて配管1を下側からのみ支持する支持部材
であり、前記配管1はその軸方向の伸縮を吸収す
る伸縮継手5,5を介して前記固定装置2,2に
固定されているから、配管1は固定装置2,2間
の部分を1つのブロツクとしてみることができ
る。
第2図は上記配管方式における1つのブロツク
をモデル化して示したもので、このモデル図にお
いてA,Aは配管1の両端を支持する枢支点、B
は前記配管1の中央部を固定する中央固定点、
C,Cは配管1の重量を受ける支持点を示し、ま
たPはボーイングにより配管中央部が浮き上がろ
うとした時に発生する反力を示している。
ところで、今、前記配管1のクールダウン時に
おいて配管1にボーイングが発生したとすると、
ボーイングにより配管1に生じる仮想の曲げモー
メントの大きさMTは次の一般式で表わすことが
できる。
T=KαΔT/D・EI ……(1) K:配管断面の温度分布によつて決まる定数(配
管断面の温度勾配はほぼ直線となるからK=1
とみてよい) αT:配管の線膨張係数 (ステンレス鋼管の場合1.5×10-5/℃) E:ヤング率 (ステンレス鋼管の場合2.0×106Kg/cm2) ΔT:配管断面の上下部の温度差(℃) D:管径(cm) I:配管断面の2次モーメント(cm) また、前記第2図のモデルをもとに、配管の両
端のみを支持したスパン全長が2 lの配管モデ
ルを想定し、このモデルにおいて配管1に第3図
aに示すようなボーイングが発生した場合の配管
1の変形を考えると、管軸方向には温度差がない
とすれば配管中央0(xy座標の原点とする)か
らxだけ離れた位置におけるボーイングによる配
管1の変形の大きさyM(x)は次式で示すこと
ができる。
M(x)=M/2EI(l2−x2)……(2) (−l≦x≦l) 一方、前記配管モデルにおいて自重w(Kg/
cm)により配管1が第3図bに示すようにわんだ
場合について考えると、配管中央からxだけ離れ
た位置における配管1の自重によるたわみ量yW
(x)は次式で示すことができる。
W(x)=W/24EI(l2−x2)(x2−5 l2)…
…(3) (−l≦x≦l) そして、配管1はボーイングによる変形と自重
による下向きのたわみとを加えた量だけたわむこ
とになるから、配管中央からxだけ離れた位置に
おける配管1のたわみ量y(x)は、 y(x)=yM(x)+yW(x) となる。なお、実際の配管1は第1図に示すよう
に支持部材4,4によつて支持されているから、
配管1のたわみは上向きのみに発生することにな
る。
ここで、以下の計算に便利なように前記仮想の
曲げモーメントの大きさMTを次式のように表わ
すことにする。
T=5/12wl2・α ……(4) なお、上記(4)式においてαは無次元の係数であ
り、α=0のときはボーイングが全く生じていな
いことを示す。
(2)式に(4)式を代入して配管1のたわみ量y
(x)=yM(x)+yW(x)を計算すると、 y(x)=W/24EI(l2−x2)(x2+5 l2α−5
l2) (−l≦x≦l) となり、α=1であればy(0)=0となる。
次に、両端が枢支点A,Aで支持され、中央部
が中央固定点Bで支持固定されている配管につい
て考えてみると、このような3点支持の場合は、
中央部において配管1のたわみ方向に対し逆向き
の反力が作用することになる。
そこで、配管1の両端のみを支持した場合につ
いて、ボーイング及び自重によるたわみがないと
し、この配管の中央部に上下方向の押力Pが作用
した場合を考えると、この押力Pによつて生じる
配管中央部のたわみ量yPは次式によつて表わす
ことができる。
P=Pl/4EI(l−x){1−(x−l)
3 l}……(5) (尚、上式は0≦x≦lの範囲で成立する) 前記押力Pは配管1の中央部を拘束している場
合において、配管1がボーイング及び自重によつ
てたわもうとした時にその反力として作用するも
のであり、配管1の中央部が拘束されていれば配
管中央部のたわみ量は0(yM+yW+yP=0)
となるから、中央固定点Bにおいてたわもうとす
る配管1に作用する反力Pは、 P=5/4(1−α)wl ……(6) となる。
従つて配管1が3点支持されている場合の配管
中央からxだけ離れた位置における配管1のたわ
み量y(x)は次式で表わすことができる。
y(x)=yM(x)+yW(x)+yP(x)=w(l−x)/24EIx2{x−3−5α/2l} ……(7) (尚、上式は0≦x≦lの範囲で成立する) そして、配管1が3点支持されている場合にお
ける配管1のたわみ形状は、前記(7)式から想定す
ることができる。
すなわち、(7)式において1/5>α>0であれば、 配管1のたわみ量(上向きのたわみ量)yはスパ
ン全長2 lにわたつてy≦0となり、これは第
4図aに示すように配管1にボーイングが全く生
じていない状態を示している。なお第4図aはy
<0の場合つまり配管1が自重によつて下向きに
たわんでいる状態を示している。
また(7)式において3/5>α>1/5であれば、配
管1の たわみ量yは中央固定点Bからある距離だけ離れ
た点においてy=0となり、この点より中央側で
はy≦0、端部側ではy≧0となる。これは第4
図bに示すように配管1にボーイングが生じる状
態を示しているが、このボーイングは中央固定点
B付近には生じない比較的軽度なものである。
ここで、3/5>α>1/5である場合における中央
固定 点Bからy=0となる点までの距離l1とすると、 l1=3−5α/2l ……(8) である。
さらに、(7)式において1≧α>3/5であれば、配 管1のたわみ量yはスパン全長2 lにわたつて
y≧0となり、これは第4図cに示すように配管
1に過大なボーイングが生じている状態を示して
いる。
次に、3点支持されている配管1に生じている
曲げモーメントについて考えると、配管1に生じ
ている曲げモーメントMは配管1の自重wを中央
固定点Bにおける上向きの反力Pによつて決まる
(ボーイングそのものは曲げモーメントとしては
働かない)から、前記曲げモーメントMは次式で
示すことができる。
M=W/2(l2−x2)−5/8(1−α)wl(l−x)
…… (9) (0≦x≦l) また、曲げモーメントMはx=5/8(1−α)l で最大となり、この最大の曲げモーメントM
(max)は、 M(max)=wl/2・(5α+3)/64……(
10) となる。
ところで、1/5<α<1の場合は、 (5α+3)/64≒α ……(11) であるから、上記(10)式は次のように表わせる。
M(max)=wl/2・α ……(12) 従つて配管1に最大の曲げモーメントM
(max)が生じているときの配管1に生じる応力
σは、 σ=wl/2・D/2Iα=wl/4ID・α…
…(13) となる。
そして、前記(1)式と(4)式を(13)式に代入する
と次式のようになる。
すなわち、配管1に曲げモーメントが生じたと
きに配管1に生じる応力σは、上記(14)式にお
ける変数つまり配管上下部の温度差ΔTによつて
決まることになる。従つて配管1に生じる応力σ
が配管1の許容応力σaを越えないようにするに
は、 となるようにすればよく、そのためにはクールダ
ウン時に継続して配管上下部温度差ΔTを監視
し、ΔTが常に(15)式の範囲内にあるように配
管冷却速度を制御すればよい。
第5図は前記配管上下部の温度差ΔTを監視す
る方法を示したもので、図中1aは配管(例えば
ステンレス鋼管)1を被覆している保冷材であ
り、配管1の上下部の外面には配管外面の温度を
検出する温度センサS1,S2が設置され、この温度
センサS1,S2は温度指示計10に接続されてい
る。この温度指示計10は、一方の温度センサS1
によつて検出された配管上部の温度と、他方の温
度センサS2によつて検出された配管下部の温度と
をそれぞれ指示するものである。
しかして、クールダウン時における冷却速度の
制御は、前記温度指示計10に指示される配管上
部温度と下部温度を読取つてその温度差ΔTを計
算し、前記(14)式を基にあらかじめ計算してお
いた値を前記温度差ΔTが越えた時に配管1内へ
の低温流体の流送を一時的に停止するか、あるい
は流送量を減少させればよい。
なお、この冷却速度の制御はプレクールのため
のガス冷却時においても、また、プレクール後の
液冷却時においても全く同様にして行なえばよ
く、また前記配管上下部の温度検出位置は配管拘
束位置の中間(第1図に示す配管方式においては
固定装置2と中間固定装置3との中間)に定めれ
ばよい。
ここでこの発明のクールダウン方法についてそ
の一実施例を具体的に説明する。
第1図に示した配管方式において、 K=1.0 αT=1.5×10-5 E=2.0×106Kg/cm2 D=76.2cm I=210000cm l=3000cm w=2.56Kg/cm とし、また配管1の許容応力σaを σa=1330Kg/cm2(発電用火力設備に関する技
術基準の細目を定める告示による)とする。
(14)式に上記数値を代入すると、配管上下部
の温度差ΔTと配管1に生じる応力σの関係はσ
=3/5KαTEΔT=18・ΔTとなる。
そして発生応力σが配管の許容応力σaを越え
ないようにするためには(15)式を満足すればよ
いのであるから、σa=1330Kg/cm2の配管のクー
ルダウンにおいて許容される配管上下部の温度差
ΔTは、 ΔT≦5σa/3KαE=1330/18=74 となる。
従つて許容応力が1330Kg/cm2の配管のクールダ
ウンにおいては、配管上下部の温度差が74℃を越
えないようにすれば配管に過大な応力を発生させ
ることなく安全なクールダウンを行なうことがで
きる。
なお、上記(15)式は配管の物性(線膨張係数
αTとヤング率E)のみに関係し、配管の管径
D、断面二次モーメントI、長さl、単位長さ当
りの重量wには関係なく成立するから、このクー
ルダウン方法は様々な低温液化ガス流送配管のク
ールダウンに広く適用することができる。
ところで、実際のクールダウンにおいては、ガ
ス冷却は冷却効率が悪く時間を要することからで
きるだけ早く液冷却に切換えた方がクールダウン
に要する時間及び費用(主に人件費)を削減する
ことができるが、あまり早く液冷却を開始する
と、ボーイングによつて配管を損傷するおそれが
ある。
すなわち、第6図はクールダウン時における配
管上下部の温度変化を示したもので、実線で示す
曲線は配管上部の温度変化を示し、破線で示す曲
線は配管下部の温度変化を示している。この図か
らも分かるように、クールダウンにおいて配管上
下部の温度差が最も大きくなるのはガス冷却を終
了して液冷却を開始した時であり、液冷却を開始
すると配管下部の温度が急激に液温TLまで降下
するのに対して配管上部の温度降下が遅れるか
ら、前記(15)式の範囲を越える温度差が発生す
ることがある。
そこで、液冷却を開始しても前記(15)式を満
足できるようにするために液冷却の開始時期につ
いて考えてみると、配管下部の温度がTPとなつ
た時に液冷却を開始したとすれば、液冷却を開始
した時に生じる配管上下部の温度差ΔTPCLは、
流の流入による配管下部の温度低下量(TP−T
L)と、ガス冷却終了時点ですでに生じていた配
管上下部の温度差TCとの和で表わせる。
ΔTPCL=TP−TL+TC ……(16) ここで前記(15)式のΔTをΔTPCLに置きか
えると、 ΔTPCL=TP−TL+TC≦5σa/3KαE ∴TP≦TL−TC+5σa/3KαE ……(17) となる。
従つて、液冷却開始時に配管上下部の温度差Δ
Tが(15)式の範囲を越えないようにするには、
配管下部の温度が上記(17)式を満足する温度に
なつた時に液冷却を開始すればよい。
この液冷却の開始時期について一実施例をあげ
ると、例えばLNG流送配管においては、LNGの
液温(沸点)がTL=−162℃であるから、液冷却
を開始できる状態となつた時の配管下部温度TP
は、その時(液冷却開始直前)の配管上下部の温
度差TCが0℃(TL−TC=−162℃)の場合は TP=−162+5σa/3KαE 3/5KαTEΔT=18・ΔTであれば(配管の線膨 張係数αT及びヤング率Eが前述の例の場合) TP=−162+σa/18 であり、またTC=30℃(TL−TC=−192℃)の
場合は TP=−192+5σa/3KαE 3/5KαTEΔT=18・ΔTであれば TP=−192+σa/18 である。
第7図はこの関係を示したもので、この図か
ら、例えば配管の許容応力σaが1330Kg/cm2であ
る場合は、TC=0℃であつたら配管下部温度TP
が−88℃以下になつた時に冷却を開始し、TC
30℃である場合には配管下部温度TPが−117℃以
下になつてから液冷却を開始すればよいことが分
かる。
従つて実際のクールダウンに当つては、ガス冷
却時から液冷却時にかけて継続して配管上下部の
温度を監視し、その温度差ΔTが(15)式の範囲
を越えないように配管の冷却速度を制御すると共
に、配管下部の温度TPが(17)式を満足する温
度となつた時にガス冷却から液冷却に切換えれば
よい。
なお、前記配管上下部の温度の監視は、ガス冷
却時には配管下部の温度差ΔTが上記(15)式の
範囲を越えるおそれが全くない場合は液冷却の開
始が可能となつたことを知るためにだけ行なえば
よく、その場合はガス冷却を開始した後適当な時
間を見計らつて温度開始を開始すればよいし、ま
た液冷却を開始した後も、配管上部の温度と液温
との差が(15)式の範囲内になればそれ以後の温
度監視はクールダウンの完了を知るためだけ行な
えばよい。また、上記実施例ではガス冷却による
プレクールを行なつた後に液冷却を行なうクール
ダウンを例にとつて説明したが、前記(15)式は
ガス冷却のみによつてクールダウンを行なう場合
にも、最初から液冷却によつてクールダウンを行
なう場合にもそのまま適用することができる。
〔発明の効果〕
この発明の低温液化ガス流送配管のクールダウ
ン方法は、低温液化ガス流送配管内に低温流体を
流して該配管を液化ガス流送可能温度まで冷却す
るに当り、前記配管の上下部の温度差ΔTを前述
の(15)式すなわち ΔT≦5σa/3KαE σa:配管の許容応力 K:配管断面の温度分布により定まる定数 αT:配管の線膨張係数 E:配管のヤング率 の範囲内に保つように配管の冷却速度を制御しな
がら冷却を行なうことを特徴とするものであり、
この発明によれば、ボーイングの原因である配管
上下部の温度差の監視により発生応力が配管の許
容応力を越えないようにして安全性の高いクール
ダウンを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は一般的な低温液化ガス流送
配管の配管方式を示す原理図及びそのモデル図、
第3図a,bは配管の両端のみを支持した場合の
モデル図、第4図a,b,cは配管が3点支持さ
れている場合のモデル図、第5図は配管上下部の
温度差を監視する方法の一例を示す断面図、第6
図及び第7図はガス冷却によるプレクール後に液
冷却を開始するクールダウンを行なう場合におけ
る配管上下部の温度変化図及び配管の許容応力と
液冷却開始可能温度との関係図である。 1……配管、S1,S2……温度センサ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 低温液化ガス流送配管内に低温流体を流して
    該配管を液化ガス流送可能温度まで冷却するに当
    り、前記配管の上下部の外面に設けた温度センサ
    により配管の上部と下部の温度を検出し、この配
    管上下部の温度差ΔTが次式の範囲を越えたとき
    に配管内への低温流体の流送を一時的に停止する
    かあるいは流送量を減少させる配管冷却速度の制
    御を行なつて、上記温度差ΔTを次式の範囲内に
    保つことを特徴とする低温液化ガス流送配管のク
    ールダウン方法。 ΔT≦5σa/3KαE σa:配管の許容応力 K:配管断面の温度分布により定まる定数 αT:配管の線膨張係数 E:配管のヤング率
JP11497579A 1979-09-07 1979-09-07 Cool down of low temperature liquefied gas delivery piping Granted JPS5639398A (en)

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JPS6088298A (ja) * 1983-10-21 1985-05-18 Niigata Eng Co Ltd 液体荷役方法
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TRANSACTIONS OF THE ASME SERIES E=1961 *
TRANSACTIONS OF THE ASME SERIES E=1975 *

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