JPS629250Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、帯状シート、たとえば、和紙、洋
紙、不織布、プラスチツクフイルム等、の幅の両
端内側に線状金属、たとえば、鉄、ステンレス、
アルミ等、を内蔵し、両末端幅方向に切り込みを
入れた形状を有することを特徴とする野菜用結束
材に関するものである。

従来、アスパラガス、東京ねぎ、人参、大根等
の細長い野菜の結束材として、わら、ゴムバン
ド、テープ商品名ビニタイが単独で、あるいは、
併用で使用されている。これらの欠点は野菜の結
束作業に手間がかかつている。また、野菜の一部
分を結束するため、野菜を保護しえない欠点があ
つた。また、白菜のような大型野菜は、わら等の
ひもで結束され、時には、裸のままで、あるとき
は、ナイロン、ポリエチレン等の袋に入れられ
て、産地より出荷されているのが実情である。わ
ら、ひもで結束されているとき、また、裸のまま
のとき等は、野菜の表面を損傷することがあつ
た。ナイロン、ポリエチレン等の袋に入れられて
いるときは、蒸れにより、野菜の表面が腐ること
があつた。これらの欠点を除くために、一部の野
菜産地では、紙で野菜を包帯状に巻き付け、上か
らひもでくくつているところがある。しかし、こ
の結束方法は作業に手間がかかる欠点があつた。

本考案は、これらの欠点を除くために、考案さ
れたもので、これを図面について説明すれば、帯
状シート１の幅の両端内側全長に亘り、線状金属
２を帯状シート１で貼り合わせることで内蔵し、
両末端幅方向に切り込み３を入れたものである。
尚、第３図で示す如く、第１図の切り込み部内側
をとり除き幅方向両末端が凹状の形状でもよい。
尚、線状金属を帯状シートに内蔵するためされる
貼り合わせは、接着組成物が用いられてもよい
し、帯状シート自体が熱接着性を有しているとき
は、熱圧着によりされてもよい。

いま、本考案の野菜用結束材を使用して、産地
で白菜を２個をひと束にするとき、この野菜用結
束材を下に広げ、その上に白菜をのせ野菜用結束
材の線状金属が内蔵している末端ともう一方の末
端を合わせ、ひねることで結束ができる。

本考案の野菜用結束材の効果について以下、箇
条書で記述する。

(イ) 細長い野菜の結束には野菜の長さに応じて、
帯状シートの幅を変えることで、短いアスパラ
ガスのようなものから、東京ねぎのような長い
ものまで使用できる。

(ロ) 細長い軟弱野菜を産地から出荷するとき、大
束が要求されるとき、従来と同量の野菜を結束
すると、従来のものより嵩ばらず、保管場所は
少なくてすみ、輸送経費も安くなる。また、結
束材を構成しているシートの幅を野菜の長さに
適したものにすることにより野菜を保護するこ
とができる。

(ハ) 大型野菜、たとえば、白菜を束にするときに
も適しており、白菜の表面を損傷しない。

(ニ) 本考案の結束材は一枚のシートの両端内側に
線状金属が内蔵されているので、結束力を同一
にすることが容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の平面図。第２図は本考案の断
面図。第３図は本考案の平面図。 図中の番号１は帯状シート、２は線状金属、３
は切り込み。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 帯状シートの幅の両端内側に線状金属を内蔵
   し、両末端幅方向に切り込みを入れた形状を有す
   ることを特徴とする野菜用結束材。