JPS6285846A - 蒸着膜の光学定数計算器 - Google Patents

蒸着膜の光学定数計算器

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JPS6285846A
JPS6285846A JP60226089A JP22608985A JPS6285846A JP S6285846 A JPS6285846 A JP S6285846A JP 60226089 A JP60226089 A JP 60226089A JP 22608985 A JP22608985 A JP 22608985A JP S6285846 A JPS6285846 A JP S6285846A
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surface reflectance
calculator
transmittance
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JP60226089A
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Shunsui Kawasaki
川崎 春水
Shiro Sasaki
佐々木 志郎
Hideo Fujii
秀雄 藤井
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、蒸着膜の透過率および反射率の実測値を用い
て蒸着膜の屈折率、吸収係数および膜厚を計算する光学
定数計算器に関する。
[従来技術およびその問題点] 従来、蒸着膜の光学定数を計算し、または測定する方法
としては、偏光解析法や透過率(以下、Tにて表わす)
1反射率(以下、Rにて表わす)および膜厚(以下、D
にて表わす)の測定値を用いて計算する、いわゆるT−
R法、T−R−R’法がある(ここでRは膜表面からの
裏面反射率、またR′は基板に接する膜裏面からの裏面
反射率をそれぞれ示す)。
このうち、偏光解析法は装置が高価であり、また測定が
煩雑で熟練を要するうえ、光学定数チャートを用いる解
析であるため、測定精度が低く計算誤差も大きいという
欠点がある。一方、 T−R法やT−R−R’法では膜
厚りの実測値が必要となるが、膜厚りを正確に測定する
には基板および蒸着膜双方が平坦かつ均質でなくてはな
らないと共に、その測定装置も高精度かつ高価なものが
要求されため、膜厚りの正確な測定は一般に相当固壁で
あった。更に、T、R,Dを用いて光学定数を求めるに
は極めて複雑なチャートによる図式解法に依らなくては
ならなかった。
このように従来にあっては、測定や計算が煩雑なうえ、
諸種の測定誤差や計算上の誤差を生じ易く、測定に要す
る労力も多大であって正確な光学定数を得ることは極め
て困難であった。加えて、蒸着膜のこの種の光学定数は
膜厚や蒸着条件によって相違しバルク材料のそれとも異
なるため、蒸着条件に整合した光学定数を随時計算する
ことば上述の従来方法では決して容易ではなかった。
[発明の目的コ 本発明は上記の点に鑑み提案されたもので、その目的と
するところは、コンピュータによる高速計算技術を採用
することにより、前記T、R,R’の実測値を用いて蒸
着膜の複素屈折率(屈折率nと吸収係数k)および膜厚
りを自動的かつ精密、迅速に計算するようにした光学定
数計算器を提供することにある。
[発明の構成] 上記目的を達成するため、本発明は、 掃引パラメータn、kに対して、膜厚りの値を変えなが
ら透過率Tを計算し、これと実測値T。
どの差dtが所定の微小値となるような膜厚りの値を求
め、これらのn、に、Dを掃引パラメータとして裏面反
射率の実測値と計算値との誤差drおよび裏面反射率の
実測値と計算値との誤差drbを計算する誤差計算器と
、 この誤差計算器にて与えら九たn、に、Dの各位からT
、R,Rbを計算する透過率・反射率計算器と、前記誤
差計算器の出力に基づいて誤差距離Sdを計算し、この
値が最小になるようなnおよびkの初期値n。lkGを
求める掃引初期値回路と、これらの初期値n、、 k、
の近傍においてn、kを増減させなから掃引動作を繰り
返し、dt、 dr。
drbが所定の微小値よりも小さくなるようなn。
k、Dを計算する定数計算器 とを備えたものである。
[発明の実施例] 以下、図に沿って本発明の一実施例を説明する。
まず、第1図は本発明の全体的な構成を示すブロック図
であり1本発明は初期値メモリ500に順次接続された
掃引初期値回路100および定数計算器300と、掃引
初期値回路100に順次接続された誤差計算器200お
よび透過率・反射率計算器400とをその構成要素とし
ており、掃引初期値回路100.誤差計算器200およ
び透過率・反射率計算器400の相互間、定数計算器3
00.誤差計算器200および透過率・反射率計算器4
00の相互間、ならびに掃引初期値回路100から定数
計算器300に向けて図示する各位が授受されるように
なっている。
このうち、まず掃引初期値回路100の構成を第2図に
基ずいて説明する。第2図において、メモリ1にはに加
算器2およびn加算器3が接続され。
これらのに加算器2およびn加算器3はに判定器4およ
びn判定器5にそれぞれ接続されていると共に、初期値
メモリ6にも接続されている。k判定器4およびn判定
器5の各出力はアンド回路7に加えられ、このアンド回
路7の出力端子は後述する誤差計算器200に接続され
る。ここで、誤差計算器200の出力端子には誤差距離
を計算する距離計算器8.前記誤差距離の最小値を判定
する距離判定器9および初期値メモリ6が順次接続され
ている。なお、10は距離計算器8および距離判定器9
の出力が加えられる最小値メモリ、11はn判定器5か
らに加算器2に至る結線、12は距離計算器8からn加
算器3に至る結線を示す。また、初期値メモリ6の出力
は定数計算器300に加えられるものである。
次に、誤差計算器200の構成を第3図を参照しながら
説明すると、この誤差計算器200はD初期値回路〔第
3図(イ)〕と誤差計算部〔同(ロ)〕とに大別される
。まず第3図(イ)のD初期値回路において、メモリ1
3にはNn計算器14.Jカウンタ15.D演算回路1
6が順次接続され、このD演算回路16には透過率・反
射率計算器400が接続されている。この透過率・反射
率計算器400の出力端子は5判定器17に接続され、
5判定器17の一出力はJカウンタ15に、他の出力は
1判別器18.19にそれぞれ加えられる。そして、1
判別器18.19の出力とZメモリ20の出力とはそれ
ぞれアンド回路21.22に加えられ、更にオア回路2
3を経て一方はDvメモリ24に、また他方はインバー
タ25を介して5判定器26に加わるように構成されて
いる。この5判定器26の出力端子は結線55を介して
Jカウンタ15に接続され、また、D演算回路1GはD
vメモリ24にそれぞれ接続されている。なお、Dvメ
モリ24の出力は次に述べる誤差計算部に加えられる。
すなわち、第3図(ロ)に示される誤差計算部において
、Dvメモリ24の出力が加わるメモリ27には透過率
・反射率計算器400が接続され、その出力端子には差
判定器としてのΔT回路28.T判別器29が順次接続
されていると共に、ΔT回路28の他の出力端子は誤差
メモリ30.31に接続されている。
1判別器29の2出力はZメモリ32の出力と共にアン
ド回路33,34,35.36に加えられ、これらのア
ンド回路33,34,35,36の出力はオア回路3′
7.38に加えられる。オア回路37.38の出力端子
は膜厚増分器および膜厚加減算器としてのD加減算器3
9の入力端子にそれぞれ接続され、その出力端子はmカ
ウンタ40を介して透過率・反射率計算器400に接続
されている。
次いで、定数計算器300について第4図に基づき説明
すると、掃引初期値回路100の初期値メモリ6の出力
はにメモリ41およびnメモリ42に加えられる。これ
らのメモリ41.42には誤差計算器200が接続され
、その出力端子はdrb判定器43および表示器52に
接続される。drb判定器43の一方の出力端子はdr
n判定器4およびアンド回路45に接続され、他方の出
力端子は結線46を介してn増分器47に接続されてい
る。また、 clr判定器44の一方の出力端子はアン
ド回路45に接続され、他方の出力端子はに増分器48
および結線49を介してnメモリ42に接続されている
。このnメモリ42にはdr符号判別器50.に加減算
器51が順次接続され、に加減算器51には誤差計算器
200および表示器52が接続されている。そして、n
増分器47にはdrb符号判別器53.n加減算器54
および誤差計算器200が順次接続され、n加減算器5
4はまた表示器52にも接続されている。なお、アンド
回路45の出力端子は表示器52に接続されている。
次に、透過率・反射率計算器400は、ある与えられた
屈折率n、吸収係数に、膜厚りの値から透過率T4裏面
反射率R9裏面反射率Rbを計算する率計算器を備えた
ものであるが、関数”r=fi(n+ktD、L、Ns
、N、)、R:f2(n、に、DILINStNfl)
tRb=f、(n、に、DSL、Ns、ItJ、)(こ
こで、L;波長、Ns;基板の屈折率、NO:空気等の
媒質の屈折率)は何れも既に理論的に公知であり、現在
のコンピュータ技術を用いて容易に計算できるため、透
過率・反射率計算器400の具体的な構成はその詳述を
省略する。なお、二の逆計算すなわちT、R,Rbの実
alll値To+Ro、Rboを与えてn、に、Dを求
める計算公式はないため、n、、に、I)を掃引パラメ
ータにして誤差d t−T  Ta、dr=RRo、 
drb=Rb−Rb、の三者が最小になるようなn、に
、[)を求める必要がある。
また、初期値メモリ500に予め入力するべき諸値とし
ては次のようなものがある。すなわち。
(1)波長り、基板の屈折率Ns、媒質の屈折率N。
(2)波長りに対するT、R,Rbの実測値T。l R
fl lRb。
(3)掃引パラメータ;屈折率n、吸収係数に、膜厚り
はそれぞれ未知数のため、仮りに与えてこれらn、に、
I)に対する計算値T、R,Rbを求める必要がある。
(3)−の 屈折率nの下限n1.ow、上限nup、増分dn(3
)−■ 吸収係数にの下限klow、上限kuρ、増分dk(3
)−■ 膜厚りの下限D low、上限Dup、増分dD次に、
本発明にかかる光学定数計算器による計算手順を概説す
ると以下のとおりである。
1ン誤差計算器200を用いて、掃引パラメータn、k
に対しDを変えながら透過率Tを計算し、これが実測値
T0と比較してdt= I T−T、 l <ε(微小
値)となるようなりを求める。
2)これらn、に、Dについて誤差計算器200により
d r = R−Ro、 d rb” Rb  Rb、
を計算する。
3)!引初期値回路100において、距離5d=(dr
”+drb”)”を計算し5これが与えられた増分dn
dkについて最小になるようなn、にの値nQlkoを
求める。
4)これらの初期値n、、に、の近傍において増分dn
dkを漸近的に減少させてn、にの値を増減しながら上
記の1)、2)の過程を繰り返し、d t、 d r。
drbが共に微小値ε(例えば1=10−’)より小さ
くなるようなn、に、Dの値を定数計算器300によっ
て求める。
なお、このような漸近解法の原理は、ニュートンの近似
解法として既に知られているものである。
次に、誤差計算器200の作用の理解を助けるために、
第5図に示されるD−T曲線について説明する。この第
5図において、横軸は膜厚り、縦軸は透過率Tを示し、
この例ではn=3の場合についてkをパラメータとして
描いである。いま、に工0゜■の曲線において透過率T
の実測値T。の直線T=T、と交わる点はTi、T2.
T、の3つがあり、これらの3点に対応する膜厚りのう
ちどれが真の膜厚に近いかを予め予測しておかなくては
ならない。このためには、波長に対する透過率曲線が干
渉性のうねりを示すことを利用して、蒸着条件がら膜厚
の上下限の範囲Dloす、Dupを決めることができる
。いま、このようにして決めた膜厚りの範囲がT工を挟
むように存在すると仮定する。
誤差計算器200を構成するD初期値回路〔第3図(イ
)参照〕において、メモリ13にはDの下限Dlow。
上限Dup、増分dD、透過率Tの実測値T。1冊引パ
ラメータn、kが記憶されている。Nn計算器14では
Dの掃引区間の数Nn= ((Dup −Dlow)/
 d Dの整数部〕+1を計算する。一方、5判定器2
6においてj<Nnの場合には結線55を介してJカウ
ンタ15のカウント数を逐次増加させる。従って1次段
のD演算回路16にて計算するDmdD(j−1)+D
lowも一区間ずつ増加することとなる。このようにし
て与えられたn、に、Dを用い、透過率・反射率計算器
400において第5図に示す如くDの各位に対応するT
、、T、、・・・・・・+Tj−+tTj+・・・・・
・を計算する。
なお、第3図(イ)において、Zメモリ20の内容であ
るZの値は、第5図におけるT工、T、のようにD−T
曲線の傾きが負のときにZ=2.T、のように正のとき
にZ=1.である。Z=2の場合。
1判別器18.19についてTj−+>To−Tj<T
oのときにアンド回路22の出力が1となる。また、Z
=1の場合にはこれらの不等号が逆になることを条件と
して他方のアンド回路21の出力が1となる。
従ってオア回路23を介し、このTjに対応するDの値
がD演算回路16からDvメモリ24に記憶され、D初
期値回路の動作が終了する。仮りに、オア回路23の出
力がOlすなわち、D−T曲線が直線T=T、にクロス
しなければインバータ25の出力は1であり、この場合
には5判定器26および結線55を経て掃引動作が引続
き継続される。
次に、誤差計算部〔第3図(ロ)参照〕の動作を第6図
に基づいて説明する。ここで、第6図はT=T0に対応
するDを求めるに至る過程を示したものである。まず、
誤差計算部のメモリ27には透過率T。2反射率RO*
Rb0p npkp増分dDおよび先に求めたDの初期
値Dvが記憶されている。誤差計算部においては、n、
に、Dvを用いて透過率・反射率計算器400によりT
、R,Rbを計算する。この計算結果に基づいてΔT回
路28においてTとToとが比較され、もしIT−To
l<tであれば誤差メモリ30.31にこの時点での反
射率の誤差dr=R−Ro、 d r b= Rb −
Rb、が記憶されて動作が終了する。また、もしIT−
T、l≧εであれば次段の1判別器29においてTとT
oとの大小関係が比較されることとなる。この場合、第
6図に示す如<D−T曲線の傾きが負で2メモリ32に
はZ=2が記憶されているものとすると、DmDvの時
点では第6図に示すようにT<T。であるからアンド回
路34の出力は1.オア回路37の出力も1となり、D
加減算器39の減算ルートを介してDの値はり、=Dv
−dD/2Jm=1)となる(第6図の点り、)。この
時点でmカウンタ40のカウント数は2となり、透過率
・反射率計算器400. AT回路28゜1判別器29
の動作が繰り返される。この時点ではZ ” 2 、 
T > Toであるから、アンド回路36.オア回路3
8を介してD加減算器39の加算ルートが動作し、D、
=D、+dD/2”(m=2)となる(第6図の点り、
)。これらの一連の動作はIT−T、l<Eになるまで
繰り返されるが、膜厚りの増分dDmは逐次減少してい
き、Dmの値はT=T0に対応するD4点に収斂する。
このようにしてlT ’rol〈さなる膜厚Dmに対応
する反射率の誤差dr=R−R,、d r b= Rb
 −Rb、が誤差メモリ30.31に記憶されることと
なる。なお、アンド回路33.35はz=1(第5図の
点T、)の場合に動作するものである。
第7図は波長り、基板の屈折率Ns、透過率の実測値T
、ll2反射率の実測値R8,Rb0を与えた場合、k
をパラメータにして描いたd r = RRo (横軸
)に対するd rb = Rb −Rba (縦軸)の
曲線群を示す。ここで、吸収係数にはに□< k、< 
k、< k4の順に大きくなっており(k1=0.1.
1ik=0.1゜k4=0.4)、一番上部の曲線(k
=に□)上の点P□ではn=Q、点P2ではn −3(
dn=0.1)であり、nの増加に伴ってCCwの向き
に放物線状の曲線を描いている。これらの曲線群の振舞
はいがなる実測値T。、R,、Rb、やn、kについて
もほぼ同じであることはdr−drb曲線の図式的解析
によって既に確認されている。
第7図においてT=T、、R=R,、Rb=Rb。
が同時に充たされるようなkとnの値に対応する曲線上
の点はdr=drb=o、すなわち原点である。同図に
おいて曲線に2とに、とかdr軸と交わる点をそれぞれ
A、Bとし、このときの屈折率をnA、nBとすれば、
求めるべきn、にの真値はnがnAまたはnBの近傍、
kについてはに、<k<k3の範囲となる。従って、n
とkとが原点Oを挟むような値n o * k aを初
期値として増分dn、dkを逐次縮小しながらn、kを
掃引して原点0を中心とする一辺εの正方形内に収斂す
るn、にの値を探し出せば、これが求める真値となる。
第2図に示した掃引初期値回路100はこのような掃引
初期値を決めるためのもので、そのメモリ1には膜厚の
下限DLov、上限Dup、増分dD、n1ov(=O
) p n up(=5 L d n(”0−2) p
 k low(=O) e kup(= 5 )、 d
 k(=0.2)がそれぞれ記憶されている。
1判定器4.n判定器5によりそれぞれk<kup。
n(nupならばアンド回路7の出力は1であり、誤差
計算器200によって誤差d r、 d rbが計算さ
れる。n判定器5においてn)nupならばに加算器2
におけるに値がdkだけ増加し、また、1判定器4にお
いてk)kupならば動作は終了する。距離計算器8で
は距離Sd; 5d=(dr”+drb”)’が計算さ
れる。この距離Sdを図示したのが第8図であり、に加
算器2とn加算器3とによって決まるn、にの値は図の
黒点にて示すように離散的ではあるが、ここにおいて距
離Sdは線分OA、OBの長さで表わされ、図において
は線分OAの長さが最小である。なお、最小値メモリ1
0の初期値S dminは例えば10となっている。
距離判定器9においては、計算された前記SdとS d
minとが比較され、もしS d< S dminなら
ば最小値メモリ10の値SdminをこのSdと置換す
る。
同時に、初期値メモリ6にはこの時点でのn、にの値n
、、に、がn加算器3.に加算器2から取り込まれて記
憶される。このようにしてSdの最小値に対応する掃引
初期値n。、に0が求められる。
次いで、第4図を参照しつつ定数計算器300の動作に
ついて説明する。まず、kメモリ41.nメモリ42に
は掃引初期値k a p n a e d k 、 d
 nがそれぞれ記憶されている。これらの値は誤差計算
器200に入力され、誤差d r、 d rbが計算さ
れる。そして、drb判定器43において1drblと
εとが比較され、仮りにIdrbl>gならばn増分器
47の増分を半分のdn/2とし、drb符号判別器5
3においてその正負が判定される0例えば、drb<O
ならばn加減算器54においてnの値に増分dnを加算
してn+dnとし、またdrb>Oならば増分dnを減
算してn−dnとする。その後、誤差計算器200 、
 d rb判定器43.結線46を経てこの計算および
判定のループを繰り返し、このループ動作はIdrbl
<εが達成されるまで続けられるものである。
第9図は、この定数計算器300の動作をdr−drb
曲線に沿って示したものである。図において。
初期値n、、に、に対応する点P1を出発して1,2゜
3.4.e、の経路を辿り、点e1では1drbl<ε
となる。この過程中、増分dnは毎回減少し、drbの
正負に応じて点e工の近傍を曲線に沿って往復しながら
点eiに収斂する。もし、l cl rbl <εであ
ればdr判定m44を介しに増分器48において増分d
kは半分のdk/2となり、結線49を経てnメモリ4
2に至り、nの値は再びnoとなる。モしてdr符号判
別器50においてdrの正負が判別され、k加減算器5
1においてdrの正負に応じてに値かに−dk、に+d
kとそれぞれ置換される。
その後は再び結線46を経由して前述のnに関するルー
プ動作を繰り返す。第9図についてこの動作を見ると点
e□から点P2に移るが、この点P2ではn=n、、に
1=に+dkである。その後、nに関するループ動作に
入り、点e2に至る。こうして以後順次e z y P
 3 v e s t P 4 t e 4の経路を辿
り、原点を中心とした一辺εの正方形内に収斂する。
この時点ではdrb判定器43. dr判定器44にお
いて1drbl<εかつ1drl<εが確定するから、
アンド回路45の出力は1となり1表示器52ではこの
時点におけるn、に、Dの値が表示されることとなる。
なお、1dtl=lT−”rlll<εの判定は、前記
したように誤差計算器200においてなされている。
このようにして、定数計算器300によって真の複素屈
折率(屈折率nと吸収係数k)と[J$Dとが求められ
る。なお、動作順序としては、第1図においてまず掃引
初期値回路100が始動し1次いで誤差計算器200お
よび透過率・反射率計算器400が連動して所定の数値
T、R,Rb、dr、drb等を授受する。そして、掃
引初期値n。、koが決まると定数計算器300が作動
し始め、前記同様に誤差計算器200および透過率・反
射率計算器400が連動して最終的に各位n、に、Dが
計算されて表示されるものである。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、コンピュータによる高速
かつ高精度の計算技術を用いて蒸着膜の透過率2裏面反
射率および裏面反射率の実測データから屈折率、吸収係
数のみならず膜厚をも求めることができるため、従来の
偏光解析法において必要とされた煩雑で測定精度が低い
膜厚の実測作業を不要にすることができ、またT−R法
等と比較しても光学定数および膜厚の計算精度を著しく
高めることができる。従って、種々の蒸着条件の下で作
成された蒸着膜の光学定数や膜厚を随時かつ迅速に求め
ることが可能である。
また、このような計算技術は単層膜に適用されるばかり
でなく、多層膜内における特定の未知の層の光学定数お
よび膜厚の決定にも適用できることは言うまでもない。
更に、従来その光学定数が判明していなかった多数の蒸
着材料について本発明を適用すれば、各種の蒸着膜設計
の資料として貢献するところも極めて大きいものである
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例を示すもので、第1図は全体の相
互接続を示す図、第2図は掃引初期値回路を示す図、第
3図(イL(1:I)は誤差計算器を示す図、第4図は
定数計算器を示す図、第5図はkをパラメータとした膜
厚に対する透過率曲線、第6図は透過率の計算値が実測
値と一致するような膜厚を求める過程を示す図、第7図
はkをパラメータとして裏面反射率誤差に対する裏面反
射率誤差を描いた図、第8図は誤差曲線上の距離を示す
図、第9図は定数計算器の動作をdr−drb曲線に沿
って示した図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 所定の光波長における蒸着膜の透過率、表面反射率およ
    び裏面反射率の各実測値を用いて前記蒸着膜の屈折率、
    吸収係数および膜厚を計算する手段において、 (イ)透過率の実測値と計算値との大小関係を比較する
    透過率判別器と、前記実測値と計算値との差を求める差
    判定器と、この差判定器が出力する透過率差が所定の微
    小値に収斂するように前記透過率判別器の出力に応じて
    膜厚の値を加減算する膜厚増分器および膜厚加減算器と
    、前記透過率判別器、差判定器、膜厚増分器および膜厚
    加減算器を連結して制御する制御ループと、前記差判定
    器の出力が所定の微小値に到達した時点において表面反
    射率の実測値と計算値との誤差および裏面反射率の実測
    値と計算値との誤差をそれぞれ記憶する誤差メモリーと
    からなる誤差計算器 (ロ)前記誤差計算器が指定する屈折率、吸収係数およ
    び膜厚における透過率、表面反射率および裏面反射率を
    計算する率計算器と、この率計算器の計算結果を前記誤
    差計算器に入力する制御器とからなる透過率・反射率計
    算器 (ハ)屈折率および吸収係数の値を一定の増分でかつ所
    定の範囲内で順次増加させる制御ループと、前記屈折率
    および吸収係数の値に対応する表面反射率と裏面反射率
    との各実測値に対するそれぞれの計算値の誤差を前記誤
    差計算器および透過率・反射率計算器に連動して計算可
    能な制御ループと、前記2つの誤差のそれぞれの平方の
    和の平方根にて与えられる誤差距離を計算する距離計算
    器と、前記誤差距離の最小値の判定器と、前記誤差距離
    の最小値のメモリと、前記誤差距離が最小の時点におけ
    る屈折率および吸収係数を初期値として記憶する初期値
    メモリとからなる掃引初期値回路(ニ)前記掃引初期値
    回路が指定する屈折率と吸収係数との値を入力し、裏面
    反射率の実測値と計算値との誤差と所定の微小値とを比
    較する裏面反射率誤差判定器と、裏面反射率の実測値と
    計算値との誤差の正負を判別する裏面反射率の符号判別
    器と、この符号判別器にて判別された符号に応じて前記
    裏面反射率誤差判定器の出力が所定の微小値に収斂する
    ように屈折率の値を増減させる屈折率増分器および屈折
    率加減算器と、前記裏面反射率誤差判定器、裏面反射率
    の符号判別器、屈折率増分器および屈折率加減算器を連
    結して制御する制御ループと、表面反射率の実測値と計
    算値との誤差と所定の微小値とを比較する表面反射率誤
    差判定器と、表面反射率の実測値と計算値との誤差の正
    負を判別する表面反射率の符号判別器と、この符号判別
    器にて判別された符号に応じて前記表面反射率誤差判定
    器の出力が所定の微小値に収斂するように吸収係数の値
    を増減させる吸収係数増分器および吸収係数加減算器と
    、前記表面反射率誤差判定器、表面反射率の符号判別器
    、吸収係数増分器および吸収係数加減算器を連結して制
    御する制御ループと、計算の各時点において前記誤差計
    算器および透過率・反射率計算器に連動して透過率、表
    面反射率および裏面反射率とこれらの誤差の計算を制御
    する制御器と、裏面反射率誤差および裏面反射率誤差が
    共に所定の微小値となる時点の屈折率、吸収係数および
    膜厚の値を表示する表示器とからなる定数計算器 以上の各構成要素(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)を備
    えたことを特徴とする蒸着膜の光学定数計算器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62204104A (ja) * 1986-03-04 1987-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 薄膜の膜厚及び光学定数測定装置
JPS6412208A (en) * 1987-07-04 1989-01-17 Toyo Boseki Measurement of film thickness and/or refractive index
JPH04109147A (ja) * 1990-08-29 1992-04-10 Hitachi Ltd 複素屈折率の測定方法及びその測定装置
JPH05209823A (ja) * 1991-12-02 1993-08-20 Kanzaki Paper Mfg Co Ltd 複屈折測定装置

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