JPS6274224A - 土壌水分制御槽 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の＋ＩＩ用分野） 本発明は、生物環境制御技術に係る土１Ｒ水分制御楕に
関するものである。

Ｍ物は、土１１中の水分及び養分を根から吸収しながら
生長しており、土壌中の水分が少いと、生長が阻害され
たり、甚しく少い場合には枯死し、また多過ぎると根腐
れを生ずる。このように土壌中の水分量は、植物の生育
に係る重要な因子であることが認識されており、本発明
装置は、農学分野において土壌中の水分を人為的に制御
し、土壌中の水分に対する物理的な性質や、植物の生育
と土壌水分の関係を解明するための土壌水分制御装置に
使用する土壌水分制御槽である。

（従来の技術） この種の土壌水分制御装置として、従来より第４図に示
すように、有底の土壌槽５０の底部近傍に素焼板５１を
設置し、該素焼板５１の下層に良空ポンプ５２によって
負圧出水圧を印加可能にした給排水タンク５３を連通ず
ると共に、−ヒ屓に土１黛５４を収容した構造のものが
知られており、給排水タンク５３から素焼板５１の下層
に侵入した水が該素焼板５１を介して土壌５４に滲透し
、真空ポンプ５２により該水圧を制御して所望土壌水分
量を得るようになっている。

（発明が解決しようとする問題点） しかし、上記従来の構成によれば、土壌槽５０上部の土
壌５４の荷重を素焼板ＪＩＱこよって支承しており、素
焼板５１の強度が問題るこなると共に、ｌＱｃｍ平方以
上の大形で陸つ均質な素焼板５１を得ることが困難であ
り、大形の土壌槽１を製作する場合には素焼板５１を複
数枚並設しなければならず、間隙部分ｇを確実に埋める
構造が得られず、水洩れを生じて実用にならない等の問
題を有していた。

本発明は、上記問題に鑑みて創案されたもので、大形の
土壌槽を構成することができる新規な土壌水分制御槽を
提供することを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 即ち、本発明に係る土壌水分制御槽は、土壌槽の底部近
傍に複数の素焼性透水管を並列架設し、各透水管に出水
圧を制御可能にした給排水タンクを連通した構造に成る
もので、収容した土壌が透水管の下側にも位置し、土壌
中に透水管を挿入した構造に成るものである。

（作用） 通水管は、長さ５０ｃｍ以上で材質が均質のものを製造
することができるため、これを平面方向に離間並架設す
ることにより、土壌槽を所望の太きさ迄大型化すること
ができると共に、該透水管の下面例にも土壌が収容され
上層部土壌の荷重が素焼管に掛らない構造に成るため、
通水管の耐荷重問題を解決することができ、より大型の
土壌槽を構成することができる。

また、透水管を使用することにより管の周部と土壌間の
接触面積が大きくなり、給排水制御に対する応答性能が
向上するものである。

（実施例） 以下、本発明に係る土壌水分制御槽の一実施例を第１図
乃至第３図に従って説明する。

図面において、１は透明アクリル樹脂等の無底土壌収容
ケース２の底面に透水管取付ベース３を気密的に固着し
た土壌槽であり、上記土壌収容ケース２の周壁には、そ
れぞれシリコンゴム等の栓部材５を着膜自在に嵌合した
適宜大きさの測定及び試料採取孔４を穿設して成る。上
記透水管取付ベース３の対向した側壁６，６には、所定
間隔離間して複数対の透水管取付孔７，７が穿設される
と共に、外径が例えば２１ｍｍ、長さ５００　ｍｍ程度
の素焼管９の両端に透明アクリル樹脂製等のアダプタ１
０を接着した透水管８を相対向する透水管取付孔７．７
間に架設する。上記透水管８は、両端のアダプタ１０に
形成した周孔１１に環着したＯリング　１２を介して透
水管取付孔７に対して気密的に内挿担持すると共に、透
水管取付ベース３に固設した押え金具１３に蝮合した押
え調整ネジ１４を該アダプタ１０の端面に当接して担持
する。また　１５は、各アダプタＩＯの端部に開設した
給排水ボートであり、該各給排水ボート１５は、連通チ
ューブ１６を介して土壌槽１の近傍に設置した給排水タ
ンク１７と並列に連通ずると共に、該給排水タンク１７
の空気室Ｇと連通ずる真空ポンプ　１８を設ける。

上記構成の土壌水分制御装置は、土壌槽１には適当な土
壌Ａ、給排水タンク１７には適量の水Ｗを収容し、真空
ポンプ１８を駆動して空気室Ｇに負圧を発生しながら透
水管８の素焼管９を介して土壌Ａに水分を供給又は排水
するものであり、真空ポンプ１８を駆動して負圧をかけ
ることにより、給排水タンク１７の位置に関係なく土壌
ｌ〜の水分布環境を土壌槽１の実寸法より深くする効果
を奏するものである。

また、上記構成では、収容した土壌Ａは、透水管８を包
み込むように透水管取付ベース３に支承されるため、該
透水管８の素焼管９に土壌Ａの支承荷重が加わることが
無いばかりでなく、土壌Ａと素焼管９の接触面積が広く
、給排水に対する素早い応答速度が得られるものである
。

また、上記透水管８は、透水管取付孔７に対して０リン
グ１２を介して架設担持されているため、使用時におけ
る土壌Ａの移動等による通水管８の周りの応力歪を吸収
することができ、素焼管９が折れるような事故を発生す
ることがない。

（発明の効果） 本発明は、上記のように土壌槽内の土壌に水分を制御供
給するための透水管を土壌中に埋設する構造にしたこと
により、素焼製の通水管が破損することがなく、且つ土
壌との接触面積を拡大することができると共に、該透水
管の使用により土壌槽を大型化することを可能としたも
のであり、本発明の実施後における効果は極めて大きい
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す土壌水分制御槽の正断
面図と制御給排水系を示す配管図、第２図は同要部乎断
面図、第３図は第２図に於ける■−ｍ線拡線断大断面図
４図は従来装置の正断面図である。 ■・・・土壌槽　　　　　７・・・透水管取付孔８・・
・通水管　　　　　９・・・素焼管１０・・・アダプタ
　　　１２・・・０リング１７・・・給排水タンク　１
８・・・真空ポンプ特　許　出　願　人　　小糸工業株
式会社代理人　弁理士　　　　前　１）和　実弟ｊ図 今 ソ 第２図 ８３　　　ソ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 土壌に所定量の水分を給排水制御する土壌水分制御装置
   用土壌槽において、有底の土壌槽底部近傍に複数の素焼
   製透水パイプを敷設し、該各透水パイプと連通した給排
   水タンクに真空ポンプを連通し、上記透水パイプの内圧
   を調整することを特徴とする土壌水分制御槽。