JPS6272913A - タツピングねじ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、石膏ボードの如き建材にねじ込み、壁面や
天井等に各種品物を吊下げ状に取付けるためのタッピン
グねじに関するものである。

〔従来の技術と問題点〕

石膏ボードの如き復元性のない建材に内装材等を固定す
るには、下孔を穿設しながらねじ込む自己穿孔式のタッ
ピングねじが使用されている。

上記のようなタッピングねじの基本構造は、ドリル部と
タッピングねじ部と頭部の組合せによって構成されてお
り、例えば実開昭５８−３８０２３号等によって提案さ
れている。

ところで、石膏ボードにタッピングねじを用いて部材を
固定する場合に必要なことは、下孔を円滑に穿設し、こ
の下孔に対してねじ込んだタッピングねじ部が石膏ボー
ドを破壊せず、しかも耐引抜強度と緩み止効果が得られ
るようにしなければならない。

しかし、従来のタッピングねじは、ドリル部の穿孔効率
が悪いだけでなく、タッピングねじ部によって石膏ボー
ドの下孔の周壁を破壊し、且つねじ部と石膏ボードの接
触面積が少な（、このため耐引抜強度が弱（、緩み止効
果も期待できないという問題がある。

また、石膏ボードで構成された壁面や天井等に各種品物
を吊下げたいような場合、特に耐引抜強度の優れたタッ
ピングねじが必要になる。

この発明は、上記のような点にかんがみてなされたもの
であり、耐引抜強度と緩み止効果が優れ、石膏ボードを
用いた壁面や天井に対して各種品物を吊下げることがで
きるタッピングねじを提供するのが目的である。

〔問題点を解決するための手段〕

上記のような問題点を解決するため、この発明は、ドリ
ル部とタッピングねじ部を同軸心に達成し、タッピング
ねじ部を、円軸の外周にこの円軸の直径よりも大きなピ
ッチで円軸の直径の２倍以上の直径を有するねじ山を設
けて形成し、前記タッピングねじ部の頭部に掛吊部を設
けたものである。

〔作用〕

石膏ボードにドＩＪ　）し２部の先端を押当て、頭部に
設けた掛吊具を介して全体を回転させると、ドリル部が
その刃先で石膏ボードを切削しながら進入し、円軸に等
しい径の下孔を穿設する。

続いて、ドリル部で穿設された下孔に対してタッピング
ねじ部が進入し、そのねじ山が石膏ボードに喰込んで行
く。タッピングねじ部のねじ山は大きなピッチと高さを
有するため、石膏ボードを破壊させることなくねじ込み
が行なえ、優れた耐引抜強度と緩み止効果により掛吊部
での各種品物の吊下げが可能になる。

〔実施例〕

以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

図示のように、タッピングねじ１は、ドリル部２と、こ
のドリル部２に同軸心状となるよう達成したタッピング
ねじ部３と、タッピングねじ部３の端部に設けた頭部４
と、この頭部４に設けた掛吊部５とで構成され、ドリル
部２の円軸６とタッピングねじ部３の円軸７は、同径も
しくは略等しい直径になっている。

前記ドリル部２は、図示の場合、円軸６の先端が円錐形
の先鋭部８となり、軸方向に沿って設けた弧状の凹部９
により横断面が略Ｕ字状になっている。

この凹部９は、先鋭部８において、浅く狭くなって内壁
が鋭端に達していると共に、タッピングねじ部３との境
界側端部は直角の端面１０になり、この端面１０の外端
はアール面を介して円軸７の外面に連なっている。

このドリル部２は、凹部９の軸方向に沿う開口縁が刃先
１１になり、押込みと回転により刃先１１で石膏ボード
Ａを切削して下孔Ｂを穿設すると共に、凹部９内が切削
屑の収納スペースとなる。

前記タッピングねじ部３は、円軸７の外周面全長にねじ
山１２を設けて形成され、このねじ山１２のピッチＰは
円軸７の直径ｄよりも大きく、また、ねじ山１２の直径
りは円軸７の直径ｄの２倍以上と高くなっている。

ちなみに、円軸７の直径ｄが３ｍｍφの場合、Ｐ＝４ｍ
ｍ　、Ｄ−＝５．５ｍｍφに形成されている。

前記頭部４は、ねじ山１２の直径よりも平面的に大きい
円板状に形成され、その外周部で軸心を挾む相反する位
置にタッピングねじ部３の突出方向に延びる突片１３，
１３が設けられ、ねじ山１２を外嵌又は螺合通過する内
径のゴム等の弾性リング１４を頭部４と内装材Ｃ間に保
持するようになっている。

上記弾性リング１４は、弾力的な締付により緩み止効果
を発揮させると共に、内装材Ｃとのすれ合いによるブレ
ーキング効果によって過大な回転を防止し、ねじ山によ
る石膏ボードＡの破壊を防止する役目を果すことになる
。

前記頭部４に設けた掛吊部５は、第１図乃至第３図に示
す第１の例の場合、頭部４の中央からタッピングねじ部
３の軸方向に突出した後、略半円形に屈曲させたフック
に形成し、第６図と第７図に示す第２の例は、Ｌ字形の
フックに形成したものである。

この発明のタッピングねじは上記のような構成であり、
石膏ボードＡに張設した内装材Ｃの下孔Ｃ１にドリル部
２の先端を挿入し、この先端を石膏ボードＡに押当てた
状態で掛止具５の部分から回転を与える。

なお、タッピングねじ１には頭部４の部分に予め弾性リ
ング１４を嵌挿しておく。

押込みと回転によりドリル部２は石膏ボードＡ内に進入
し、その刃先１１がドリル部進入部分の石膏ボードを削
り取り、従って円軸６と等しい直径の下孔Ｂが石膏ボー
ドＡに穿設される。

次に、タッピングねじ部３が下孔Ｂに沿って進入し、そ
のねじ山１２が下孔Ｂの周囲に喰込み、ねじ山１２の螺
旋形状に誘導されながら、タッピングねじ部　Ｊ　が石
膏ボードＡにねじ込まれる。

タッピングねじ部３の完全なねじ込みで、第２図や第７
図の如く、頭部４が弾性リング１４を圧縮した固定状態
になり、壁面や天井面に掛付部５を取付けた状態となる
。

タッピングねじ１は、石膏ボードＡに対して高いねじ山
１２が喰込み、かつ弾性リング１４が圧縮による反発弾
性によりタッピングねじ１に頭部４側への力を付勢する
ので、耐引抜強度と緩み止効果の優れた取付けが行なえ
、掛吊部５に重量物を吊下げることができる。

〔効果〕

以上のように、この発明によると、上記のような構成で
あるので、以下に示す効果がある。

（Ａ）先鋭部４’ｌＢ　ｉこ軸方向の凹部を設け、この
凹部の開口縁に刃先を設けてドリル部を形成したので、
刃先による切削と凹部による切削屑の収納とにより、石
膏ボード等に対して下孔を円滑に穿設することができる
。

（Ｂ）タッピングねじ部のねじ山を、直径が円軸の２倍
以上でピッチを円軸の直径より大きくしたので、ねじ山
を石膏ボード等に対して破壊を生じさせることなくねじ
込むことができ、石膏ボードに対する接触面積も大きく
なり、耐引抜強度及び緩み止効果が向上する。

（Ｃ）頭部側に掛吊部を設けたので、壁面や天井に各種
品物の吊下げが行なえ、耐引抜強度と緩み止効果が優れ
ているので、重量物の吊下げが可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係るタッピングねじの第１の例を示
す斜視図、第２図は同上の使用状態を示す縦断正面図、
第３図は第２図の矢印ｌｌｌ−１［［に沿う横断面図、
第４図はタッピングねじの第２図における矢印所−■に
沿う断面図、第５図は同じく矢印Ｙ−ｖに沿う断面図、
第６図は同第２の例を示す斜視図、第７図は同上の使用
状態を示す縦断正面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ドリル部とタッピングねじ部を同軸心に連成し、タッピ
   ングねじ部を、円軸の外周にこの円軸の直径よりも大き
   なピッチで円軸の直径の２倍以上の直径を有するねじ山
   を設けて形成し、前記タッピングねじ部の頭部に掛吊部
   を設けたタッピングねじ。