JPS6272580A

JPS6272580A - 軽量構造体

Info

Publication number: JPS6272580A
Application number: JP21164885A
Authority: JP
Inventors: 千田　良雄; 嵯峨井　繁夫; 孝明江口
Original assignee: JSP Corp
Current assignee: JSP Corp
Priority date: 1985-09-25
Filing date: 1985-09-25
Publication date: 1987-04-03

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は軽量構造体に関し、更に詳しくは主として断熱
、遮音、吸音等の目的で建造物の床、壁等の板状横築材
面に施工される軽量構造体に関する。

〔従来の技術〕

従来、アパート、マンション等のコンクリート建造物に
おいては、上下、左右の各室間を分離する床、壁は単に
コンクリートスラブ等の板状構築材表面にカーペット、
床板、壁紙等の内装材を施工しただけのものが多い。ま
た近年、板状構築材表面に更に発泡コンクリート層を設
けて床、壁等を構成した建造物も知られている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

コンクリート建造物は木造建造物に比して断熱性、遮音
性に優れるものの、吸音性には乏しく、しかも板状構築
材表面に内装材を施工しただけの床、壁では遮音性も必
ずしも充分とはいえず、室内で発生した音が板状構築材
を透過して上下、左右の各室まで達し、特に直上階、直
下階への形容は大なるものであり、生活環境に障害を与
えるという問題を有していた。

一方、板状構築材表面に更に発泡コンクリート層を設け
ると、上記板状構築材表面に内装材を設けただけのもの
に比べて吸音性、遮音性が改善され、゛断熱性も更に優
れたものとなるが、発泡コンクリートは一般のコンクリ
ート（比重約２．４）に比べ軽量であるとはいえ、約１
．６の比重を有し、パネル状の構造体とした場合には重
く、運搬や板状構築材表面への施工作業に困難が伴うと
ともに、発泡コンクリートは圧縮強度が必ずしも充分と
は言い難いという問題も有していた。

本発明は上記の点に鑑みなされたもので、軽量で吸音性
、遮音性等の防音性及び断熱性に優れ、しかも大きな圧
縮強度を有する軽量構造体を安価に提供することを目的
とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者らは上記課題を解決するため鋭意研究した結果
、合成樹脂発泡体粒子と火山礫を結合材で結合すること
によって優れた軽量構造体が得られることを見出し本発
明を完成するに至った。

本発明の軽量構造体は合成樹脂発泡体粒子と火山礫を含
有し、合成樹脂発泡体粒子と火山礫が水硬性無機結合材
によって結合された構成を有するものである。

以下、本発明を図面に基き説明する。

第１図において１は、床等の板状構築材２表面に設けら
れた本発明の軽量構造体を示し、該構造体１は合成樹脂
発泡体粒子３．３・・・と火山礫４．４・・・を含有し
、発泡体粒子３．３・・・と火山礫４．４・・・は水硬
性無機結合材５によって結合されている。

上記合成樹脂発泡体粒子３．３・・・とじてはポリスチ
レン発泡体、ポリエチレン発泡体及びポリプロピレン発
泡体等の１０〜１００倍程度の発泡倍率のものが用いら
れる。また発泡体粒子３．３・・・は型内発泡成形用に
用いられる予備発泡粒子を用いることも、発泡体を粉砕
して粒状としたものを用いることもできるが、粒径０．
１〜１．０Ｉ１１程度のものが好ましい。

本発明において火山礫４．４・・・とじては連続気泡構
造のものが用いられ、火山礫４．４・・・が連続気泡を
有することによって軽量構造体１が吸音性に優れたもの
となるが、特に火山礫４．４・・・の一部が軽量構造体
１の表面に表出せしめられていることが吸音性の向上の
上で好ましい。

また火山６４．４・・・は粒径ｌ〜３０ｍ−のものが好
ましい。

軽量で圧縮強度に優れ、吸音性、遮音性等の防音性及び
断熱性等に優れた軽量構造体を提供する本発明の所期の
目的を充分達成するために上記発泡体粒子３．３・・・
および火山礫４．４・・・の軽量構造体１中における割
合は、各々５〜５０容景％、１０〜７０容量％が好まし
い。

発泡体粒子３．３・・・と火山礫４．４・・・を結合す
る水硬性無機結合材５はセメント、セラコラプラスター
等の水硬性無機質に水を加えて硬化せしめることによっ
て形成されるが、セメントに砂、砂利等を加えてセメン
トモルタル、コンクリートとして用いることもできる。

本発明の軽量構造体１を板状構築材２面に設ける方法と
しては、上記水硬性無機？ｆｌ容■部当たり発泡体粒子
１〜ｌＯ容量部、火山礫１〜１０容量部、水０．５〜ｌ
容量部を加えて混練した混練物を型内に流し込んだ後、
硬化せしめてパネル状に形成し、壁、床等の板状構築材
２表面に貼着する等の方法が挙げられるが、板状構築材
２が床の場合、床面上に上記混線物を直接塗工して硬化
せしめる方法を採用することもできる。また混練物にポ
リビニルアルコール等の結合剤の水溶液を添加しておく
とセメント等と発泡体粒子３．３・・・との結合性が向
上し、また水ガラスを添加しておくと軽量構造体ｌの強
度がより向上される。更に本発明軽量構造体１には必要
に応じて鉄筋等の補強材を内蔵せしめることもできる。

本発明の軽量構造体１は通常、比重０．５〜１．０を有
し、また厚さは５０〜１５０Ｂのものが好ましい。

本発明の軽量構造体はコンクリート建造物における板状
構築材表面に設けられる場合に限らず、木造建造物にお
ける板状構築材表面に設けることもできる。

〔実施例〕

以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。

実施例１ポリスチレン予備発泡粒子（発泡倍率３０倍、粒径ｌ〜
３龍）２．５１、火山礫（比重０．８、粒径ｌＯ＾２０
ｎ）３．５１１セメント１１に水０．７１を加えて混練
した後、縦１５０ｗＸ横２００１■×厚さ６０鰭の型内
に流し込んで硬化させパネルを得た。このパネルの４週
間後の比重、圧縮強度を第１表に示す。

実施例２ポリスチレン発泡体を粉砕して得た発泡体粒子（発泡倍
率５０倍、粒径０．１　＝　ｌ　＊■）２．５／、実施
例１と同様の火山礫３．５１、セメントｌｌ、水ガラス
２０ｃｃに水ｌｌを加えて混練した後、実施例１同様の
型に流し込んで硬化させパネルを得た。

このパネルの４週間後の比重、圧縮強度を第１表に示す
。

比較例１実施例１と同様のポリスチレン予備発泡粒子２゜５１、
セメントＩＩ！に水１１を加えて混練した後実施例１と
同様の型に流し込んで硬化させパネルを得た。このパネ
ルの４週間後の比重、圧縮強度を第１表に示す。

比較例２実施例１と同様の火山礫３，５Ｎ、セメントｉｆに水１
１を加えて混練した後、実施例１と同様の型に流し込ん
で硬化させパネルを得た。このパネルの４週間後の比重
、圧縮強度を第１表にあわせて示す。

上記実施例、比較例で得たパネルを用いてＪＩＳ　　Ａ
−１４１６に準拠して音響透過損失の測定を行った。周
波数１０００Ｈｚにおける透過損失（ｄ　Ｂ）を第１表
にあわせて示す。

第１表 ※Ｉ　　ＪＩＳ　　Ａ−１１０８に準拠して淘淀した。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明の軽量構造体は、合成樹脂発
泡体粒子と火山礫とを水硬性無機結合材によって結合せ
しめた構成を有するため、軽量で圧縮強度、遮音性に優
れるとともに、火山礫が連続気泡構造を有することによ
って吸音性にも優れたものである。しかも火山礫は安価
に提供されるため、優れた物性を有する軽量構造体を低
コストで提供することができる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は本発明の軽量
構造体を板状構築材表面に設けた状態を示す要部縦断面
図である。１・・・軽量構造体　３・・・合成樹脂発泡体粒子　４
・・・火山礫　５・・・水硬性無機結合材

Claims

【特許請求の範囲】

合成樹脂発泡体粒子と火山礫を含有してなり、上記合成
樹脂発泡体粒子と火山礫が水硬性無機結合材によって結
合されていることを特徴とする軽量構造体。