JPS62713Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、眼鏡型ポケツト付縫いぐるみに関
するものである。

生活様式の洋風化の進む室内生活で、若い女性
から幼児を主体に、幅広く人気の高い商品に、縫
いぐるみがある。

然しこの縫いぐるみ、愛玩用以外に、インテリ
アとして愛用されているが、胴体部をクツシヨ
ン、枕、又は袋として利用しているのみで、前述
以外これと言つた使用方法は見出せない。

しかるに殆んどの愛用者が、就寝時も身辺に置
いておく縫いぐるみに、その身辺装細雑貨品、例
えば、時計、指輪、ネツクレス、ブローチや、最
近小中学生より使用増加の著しい眼鏡等を収納す
る機能を縫いぐるみの顔面に付設して、愛玩用、
兼インテリア用品としてのセンスアツプを計りな
がら、従来の縫いぐるみの単一機能の欠点を除く
ために本案は考案されたものである。

以下図面について本案を詳述する。

本考案の第１実施例は、第１，２，３図に示す
如く、縫維製の布地を立体縫製した縫いぐるみ動
物で、胴体６が袋体部１３となり、パジヤマ、ネ
グリジエ、ブラジヤー等の下着や、肌着を収納
し、顔面８を袋体部１３の蓋部７としてなる公知
のハンガー型の縫いぐるみ動物Ａに於て、第４，
５，６図に示す如く、透明プラスチツク製で、適
宜厚さの軟質フイルムを、眼鏡の収納に適応する
サイズで、且つ該眼鏡フレームの左、右のレンズ
部をそれぞれ収納するアウトポケツト構造で、周
縁に鍔部３，３′を設けたそれぞれのポケツト部
２，２′を横連接して、連接部５が眼鏡の鼻掛に
あたる眼鏡型ポケツト体１を立体成形して、該縫
いぐるみ動物Ａの顔面の一部で眼部に、眼鏡を装
着した如く、眼鏡型ポケツト体１の鍔部３，３′
を、アウトポケツトを縫付ける要領で縫着して成
る、眼鏡型ポケツト付縫いぐるみ。

本案は以上のような構造であるから、これを使
用する時は、縫いぐるみ動物の蓋部７と袋体部１
３の境部１５の左、右それぞれの端部１６，１
６′に固着されてる吊紐１７を利用し、愛玩、室
内装飾品として自室や、寝室の適所に吊下げて置
く。一例として寝室に垂設の場合は、就寝時、脱
いだ肌着等を、該縫いぐるみ動物の袋体部１３に
収納し、眼鏡や、ネツクレス、ペンダント、腕時
計等の装身具を、縫いぐるみの、眼鏡型ポケツト
体１に収納する。

起床時、透明なフイルムで成形された眼鏡型ポ
ケツト体に収納されている物品は、外部よりよく
見えるので、就寝時の置場所探しで苦労する事も
なく、すみやかに身に付けられる。

本考案より次の様な実施例が考えられる。

第２実施例は、第７，８，９図に示す如く、本
案第１実施例で使用の眼鏡型ポケツト体１の連接
部５が不要の構造で、眼鏡の左、右のレンズ部に
相当するポケツト部２，２′を一体として立体成
形して成る眼鏡型ポケツト体１であり、外見デザ
インが異る以外は本案と同じであり、従つてその
使用効果も同じである。使用の一例として風防、
眩防、サングラス等のデザインに多い両眼レンズ
部を、１枚レンズで構成する眼鏡にも適応する点
が特色である。

第３実施例は、第１０，１１図に示す如く、本
案眼鏡型ポケツト体１のポケツト部２，２′のそ
れぞれ開口部上縁２１，２１′に、内蓋に適応す
るサイズ、素材で、舌片部２２を、該ポケツト部
２，２′のそれぞれ内側に下に向けて、内蓋的構
造にそれぞれ設けて成る眼鏡型ポケツト体１であ
り、眼鏡型ポケツト体１の開口部上縁２１，２
１′に舌片部２２が設けられた以外は本案と同じ
であり、従つてその使用効果も同じである。

使用の一例として、指輪、イヤリング、バツ
ヂ、硬貨、ネクタイピン等を収納した該縫いぐる
みが、移動、転倒、落下等した場合に収納物が、
舌片部２２が内蓋となるので、飛び出さず、又通
常使用の時は、ほこり防止になる等の特色があ
る。

前述の、第１，２，３実施例で示した眼鏡型ポ
ケツト体１に使用の素材は、プラスチツク製の軟
質フイルムとしたが、あらかじめ本案の眼鏡型ポ
ケツト体を立体成形する型を使用して、一体成形
すれば軟質フイルムに限定する事なく、あらゆる
種類の素材、硬質プラスチツクであるなら一例と
して、ポリエチレンテレフタレート等、又布地で
あるならば、ゴース、オーガンジー、芯地、メツ
シユ等、その他不織布、合成紙、セルロイド等の
素材の使用が可能であり、その取付方法も、縫着
以外に、粘着、貼着、溶着、融着、鋲着等も差支
えない。

次に、本案眼鏡型ポケツト付縫いぐるみに使用
の公知の縫いぐるみであるが、第１実施例では、
ハンガー型縫いぐるみ動物を使用したが、これに
こだわる事なく、他の縫いぐるみに使用したいく
つかの実施例を図示する。

第１２図に示すのは、縫いぐるみ人形Ｂに本案
第１実施例の眼鏡型ポケツト体１を装着した実施
例であり、 第１３図に示すのは、縫いぐるみ動物Ｃに本案
第１実施例の眼鏡型ポケツト体１を装着した実施
例であり、 第１４，１５図に示すのは、胴部６が袋体部１
３で、胴体６の背面に、物品出し入れに適応する
開口部１８を設けたハンガー型縫いぐるみ人形Ｄ
に、本案第２実施例の眼鏡型ポケツト体１を装着
した実施例であり、前述の如く本考案にある眼鏡
型ポケツト体を装着するに適応する頭部顔面を有
する縫いぐるみであるなら、どの様なデザインの
縫いぐるみ、例えば枕型、クツシヨン型、吊下げ
型、卓上型、ロボツト型、木登り型、抱つこ型
等、あらゆるタイプの縫いぐるみが対象として使
用でき、眼鏡型ポケツト体の構成も、その装着方
法も、前記それぞれの実施例と同じであり、従つ
てその使用効果も本案と全く同じである。

本案は以上の構造使い方によつて、次の効果が
ある。

(イ) 本考案は、愛玩、インテリア用縫いぐるみ
に、眼鏡を装着した構造で、インテリア風デザ
インが付加され、又眼鏡や、指輪、時計等の装
身具類を収納する機能を併設した事に依り、愛
玩、インテリア用に、便利性を加えた、複合機
能をもつた縫いぐるみである。

(ロ) 本考案の眼鏡型ポケツト体のサイズは、第１
実施例に於て、眼鏡の収納に適応するサイズと
したが、幼児用から大人用までは勿論、ミニチ
ユア眼鏡、デスプレイ眼鏡等その大きさは自由
であり、又素材に使用したプラスチツクのフイ
ルムは第１実施例で透明としたが、縫いぐるみ
のデザイン、種類に応じて着色も自由であり、
着色度も、濃、淡差し支えなく、又、眼鏡型ポ
ケツトを装着した縫いぐるみの顔面に、デザイ
ンとして眼鏡の左、右のつる部を設ける事は重
要であり、素材、デザインに応じて、つる部を
画設したり、適宜素材のつる部を縫着、粘着、
貼着等充分考慮して設ける事は当然である。

(ハ) 本考案に使用の縫いぐるみを、キヤラクター
動物や、キヤラクター人形とすれば、そのキヤ
ラクター価値、宣伝効果等は計り知れない程増
大する。

(ニ) 本考案の眼鏡型ポケツト体に収納する物品
は、眼鏡、装身具類にこだわる事なく、消ゴ
ム、ミニ鉛筆等の小物文房具類、フアンシー商
品、香水、口紅等の小物装粧品類、チヨコレー
ト、キヤンデー等の菓子類の収納使用も差支え
なく、上述の物品を収納した縫いぐるみは、ギ
フト商品にも好適である。

(ホ) 本考案の眼鏡型ポケツト付縫いぐるみは、構
造な簡単なので、低コストで生産でき、破損の
心配もなく、取り扱いも従来の縫いぐるみと変
る事なく幼児より大人まで広く愛用される縫い
ぐるみである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本案第１実施例の斜視図、第２図
は、第１図のＥ−E′線端面図、第３図は、第１
図の組立説明斜視図、第４図は、第１図の眼鏡型
ポケツト体の拡大斜視図、第５図は、第４図のＦ
−F′線端面図、第６図は、第４図のＧ−G′線断
面図、第７図は、本案第２実施例の眼鏡型ポケツ
ト体の斜視図、第８図は、第７図のＨ−H′線端
面図、第９図は、第７図のＪ−J′線断面図、第１
０図は、本案第３実施例の眼鏡型ポケツト体の背
面斜視図、第１１図は、第１０図のＫ−K′線端
面図、第１２図は、本案他の一実施例斜視図、第
１３図は、本案他の一実施例斜視図、第１４図
は、本案他の一実施例斜視図、第１５図は、第１
４図の裏面斜視図。 １：眼鏡型ポケツト体、２：２′：ポケツト
部、３：３′：鍔部、４：４′：ポケツト底部、
５：連接部、６：胴部、７：蓋部、８：顔面、
９：眼、１０：鼻、１１：耳、１２：足、１３：
袋体部、１４：腹ポケツト、１５：境部、１６：
１６′：端部、１７：吊紐、１８：物品出し入れ
口、１９：頭部、２０：眼鏡のつる部、２１：２
１′：開口部上縁、２２：舌片部、Ａ：縫いぐる
み動物、Ｂ：縫いぐるみ人形、Ｃ：縫いぐるみ動
物、Ｄ：縫いぐるみ人形。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 公知の愛玩、室内装飾用のアウトポケツトを設
   けた縫いぐるみにおいて、縫いぐるみの眼部に、
   透明な薄板をもつて上部を開口した任意形状の眼
   鏡型ポケツト体に立体成形して設けた眼鏡型ポケ
   ツト付縫いぐるみ。