JPS626812B2 - - Google Patents
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- JPS626812B2 JPS626812B2 JP5552579A JP5552579A JPS626812B2 JP S626812 B2 JPS626812 B2 JP S626812B2 JP 5552579 A JP5552579 A JP 5552579A JP 5552579 A JP5552579 A JP 5552579A JP S626812 B2 JPS626812 B2 JP S626812B2
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Landscapes
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、超音波を例えば生体のような被測定
媒体に投射し、その媒体内の状況を調査する超音
波診断装置に関する。更に詳しくは、本発明は被
測定媒体の断面像を超音波信号の伝播速度に影響
されないで短時間で得ることのできる超音波診断
装置に関する。
媒体に投射し、その媒体内の状況を調査する超音
波診断装置に関する。更に詳しくは、本発明は被
測定媒体の断面像を超音波信号の伝播速度に影響
されないで短時間で得ることのできる超音波診断
装置に関する。
第1図は従来公知のこの種の装置の一例を示す
原理図である。この装置は、被測定媒体1に接触
した振動子アレイ2からパルス状の細い超音波ビ
ームを一本づつ順次、被測定媒体内部に投射し、
その反射波を同じ振動子アレイ2で受信し、この
反射波の強弱をブラウン管3の輝度変化とするも
のであつて、少なくとも数十本の超音波ビームに
よつて一枚の断面像が得られるようになつてい
る。
原理図である。この装置は、被測定媒体1に接触
した振動子アレイ2からパルス状の細い超音波ビ
ームを一本づつ順次、被測定媒体内部に投射し、
その反射波を同じ振動子アレイ2で受信し、この
反射波の強弱をブラウン管3の輝度変化とするも
のであつて、少なくとも数十本の超音波ビームに
よつて一枚の断面像が得られるようになつてい
る。
このような従来装置においては、一枚の断面像
が得られる時間は、超音波ビームの総数と超音波
信号の被測定媒体中における音速とによつて支配
される。超音波ビームの総数は得られる断面像の
分解能と密接な関係があつて、これを余り少なく
することはできない。それ故に、一枚の断面像が
得られる時間は、最終的に超音波信号の被測定媒
体中における音速に支配されることとなつて、短
時間ではないという欠点がある。
が得られる時間は、超音波ビームの総数と超音波
信号の被測定媒体中における音速とによつて支配
される。超音波ビームの総数は得られる断面像の
分解能と密接な関係があつて、これを余り少なく
することはできない。それ故に、一枚の断面像が
得られる時間は、最終的に超音波信号の被測定媒
体中における音速に支配されることとなつて、短
時間ではないという欠点がある。
このような欠点をなくすることを目的とし第2
図に示すような装置も提案されている。この装置
は、1977年Ultrasonic Symposum Proceedings
IEEE、Cat.#77CH−1264−1SU、P1002〜1005
に発表されているものであつて、被測定媒体1に
対応してこれより大きな水槽4を設け、第1の振
動子アレイ2からの信号をそれぞれ増幅器51,
52,……を介して第2の振動子アレイ6に加え
るようにしている。水槽4内には、振動子アレイ
6の中心からR(被測定媒体1側において振動子
アレイ2からの超音波信号の伝播深さをR/2とす
れば、丁度2倍)の位置に円筒状の反射鏡7が配
置されており、振動子アレイ2から出射した超音
波信号は、この反射体7で反射し、振動子アレイ
2の中心に再び戻るようになつている。
図に示すような装置も提案されている。この装置
は、1977年Ultrasonic Symposum Proceedings
IEEE、Cat.#77CH−1264−1SU、P1002〜1005
に発表されているものであつて、被測定媒体1に
対応してこれより大きな水槽4を設け、第1の振
動子アレイ2からの信号をそれぞれ増幅器51,
52,……を介して第2の振動子アレイ6に加え
るようにしている。水槽4内には、振動子アレイ
6の中心からR(被測定媒体1側において振動子
アレイ2からの超音波信号の伝播深さをR/2とす
れば、丁度2倍)の位置に円筒状の反射鏡7が配
置されており、振動子アレイ2から出射した超音
波信号は、この反射体7で反射し、振動子アレイ
2の中心に再び戻るようになつている。
いま、被測定媒体1において、8と9の位置に
反射物体が存在するものとし、また、振動子アレ
イ2の中央位置から無指向性にパルスを送波する
ものとすれば、反射物体8と9の位置で反射波が
生じ、これらが振動子アレイ2によつて再び受信
される。これらの受信信号は各増幅器51,5
2,……を介して第2の振動子アレイから水槽4
内の媒体10に向けて、再放出される。ここで再
放出される信号の順序は、反射物体9からの反射
波91がはじめに放出され、続いて反射物体8か
らの反射波81が放出される。これらの媒体10
に再放出された信号は、やがて反射鏡7で反射
し、これが再び振動子アレイ6の中心に向けて戻
つてくる。そして、これらの信号が振動子アレイ
6に向けて戻る途中のある時刻において、振動子
アレイ6から見た位置関係において、反射物体
8,9の存在位置とこれらの反射物体からの反射
波81,91の存在位置とが一致する瞬間が存在
する。このような瞬間を例えば光学的手法によつ
てとらえ、媒体10中であつて、被測定媒体1内
の反射物体8,9に対応する位置に結像する音響
的像を観察するものである。
反射物体が存在するものとし、また、振動子アレ
イ2の中央位置から無指向性にパルスを送波する
ものとすれば、反射物体8と9の位置で反射波が
生じ、これらが振動子アレイ2によつて再び受信
される。これらの受信信号は各増幅器51,5
2,……を介して第2の振動子アレイから水槽4
内の媒体10に向けて、再放出される。ここで再
放出される信号の順序は、反射物体9からの反射
波91がはじめに放出され、続いて反射物体8か
らの反射波81が放出される。これらの媒体10
に再放出された信号は、やがて反射鏡7で反射
し、これが再び振動子アレイ6の中心に向けて戻
つてくる。そして、これらの信号が振動子アレイ
6に向けて戻る途中のある時刻において、振動子
アレイ6から見た位置関係において、反射物体
8,9の存在位置とこれらの反射物体からの反射
波81,91の存在位置とが一致する瞬間が存在
する。このような瞬間を例えば光学的手法によつ
てとらえ、媒体10中であつて、被測定媒体1内
の反射物体8,9に対応する位置に結像する音響
的像を観察するものである。
この装置は、振動子2から被測定媒体1に向け
て全面一様に送波パルスを出射すれば、極めて短
かい時間に、媒体10内に音響的断層像を結像す
ることができ、これを今度は光学的手法等を用い
て直ちに可視化できるという点で画期的といえ
る。しかしながら、この装置においては、媒体1
0において反射鏡7からの反射信号によつて結像
を得るものであるために、被測定媒体1の2倍の
長さをもつ水槽4が必要であること、反射鏡7か
ら見て振動子アレイ6は点状であることが原理的
に必要であるが、実際には振動子アレイ6を点状
に構成することはできず、このため得られる像が
鮮明でないことなどの欠点がある。
て全面一様に送波パルスを出射すれば、極めて短
かい時間に、媒体10内に音響的断層像を結像す
ることができ、これを今度は光学的手法等を用い
て直ちに可視化できるという点で画期的といえ
る。しかしながら、この装置においては、媒体1
0において反射鏡7からの反射信号によつて結像
を得るものであるために、被測定媒体1の2倍の
長さをもつ水槽4が必要であること、反射鏡7か
ら見て振動子アレイ6は点状であることが原理的
に必要であるが、実際には振動子アレイ6を点状
に構成することはできず、このため得られる像が
鮮明でないことなどの欠点がある。
ここにおいて、本発明はこのような欠点のない
超音波診断装置を実現しようとするものである。
超音波診断装置を実現しようとするものである。
第3図は本発明の一実施例を示す構成ブロツク
図である。図において、1は例えば生体のような
被測定媒体、2はこの被測定媒体に接触する第1
の振動子アレイ、12は振動子アレイ2のほぼ中
央にあるエレメントに周波数f0の連続励振信号
(CW)を印加する信号源、51,52,……は
振動子アレイ2で受信した受信信号を増幅する増
幅器である。これらの各増幅器は、振動子アレイ
2から遠方にある物体の反射信号はゲインを大き
くし、逆に近くにある物体からの反射信号はゲイ
ン低くするようなゲインコントロール(TGC)
がなされている。20は各増幅器51,52,…
…からの信号を入力とし、これら入力信号の位相
推移に関してその同相成分(実数成分i)と直交
成分(虚数成分q)のいずれかを反転し、同相成
分と直交成分との成すベクトルの回転方向を逆転
する反転手段である。すなわち、この反転手段2
0は、入力信号を複素数表現してi+jqの如く表
わすものとすれば、i−jqないしは−i+iqで表
わされる信号を導出するためのものである。この
反転手段20の具体的手法及び手段、構成は後述
するように、公知技術の組合せを含め、種々のも
のがある。61,62,……は反転手段20から
の出力信号群を増幅する増幅器、6は第1の振動
子アレイ2とほぼ同一構成又は相似の構成の第2
の振動子アレイで、再結像媒体10に接触してお
り、各増幅器61,62,……からの信号が印加
される。再結像媒体10は、超音波信号が伝播可
能な材料で構成され、また、ここでは光が透過す
る例えばシリコンゴム、アクリル、ガラス等の透
明材料が用いられている。
図である。図において、1は例えば生体のような
被測定媒体、2はこの被測定媒体に接触する第1
の振動子アレイ、12は振動子アレイ2のほぼ中
央にあるエレメントに周波数f0の連続励振信号
(CW)を印加する信号源、51,52,……は
振動子アレイ2で受信した受信信号を増幅する増
幅器である。これらの各増幅器は、振動子アレイ
2から遠方にある物体の反射信号はゲインを大き
くし、逆に近くにある物体からの反射信号はゲイ
ン低くするようなゲインコントロール(TGC)
がなされている。20は各増幅器51,52,…
…からの信号を入力とし、これら入力信号の位相
推移に関してその同相成分(実数成分i)と直交
成分(虚数成分q)のいずれかを反転し、同相成
分と直交成分との成すベクトルの回転方向を逆転
する反転手段である。すなわち、この反転手段2
0は、入力信号を複素数表現してi+jqの如く表
わすものとすれば、i−jqないしは−i+iqで表
わされる信号を導出するためのものである。この
反転手段20の具体的手法及び手段、構成は後述
するように、公知技術の組合せを含め、種々のも
のがある。61,62,……は反転手段20から
の出力信号群を増幅する増幅器、6は第1の振動
子アレイ2とほぼ同一構成又は相似の構成の第2
の振動子アレイで、再結像媒体10に接触してお
り、各増幅器61,62,……からの信号が印加
される。再結像媒体10は、超音波信号が伝播可
能な材料で構成され、また、ここでは光が透過す
る例えばシリコンゴム、アクリル、ガラス等の透
明材料が用いられている。
第4図は反転手段20の一例を示す構成ブロツ
ク図である。この反転手段は、無反射終端32を
もち、増幅器51からの信号が印加され、この信
号が走行するデレイライン21、スイツチとコン
デンサとで構成されたサンプルホルド回路22,
23,24,25、各サンプルホールド回路の出
力を入力とするフイルタ回路26,27,28,
29およびフイルタ回路26〜29の出力信号を
順次取り出すロータリスイツチ30で構成されて
いる。デレイライン21は、ここに印加される振
動子アレイ2からの信号の周波数がf0(信号源1
2のCWの周波数に対応)とすれば、その3/4λ
の波形が走行するようになつており、各サンプル
ホールド回路22〜25はデレイライン21内を
走行している信号波形から、その0゜、270゜、
180゜、90゜に相当する成分をサンプルホールド
する。サンプリング周期Tsは、1/fo又はN/fo(
Nは 自然数)とし、各サンプルホールド回路22,2
3,24,25は、この周期でもつて一斉にサン
プリング動作を行なう。その結果は、第5図Aに
示す如くなり、時間軸tが各ホールド値の空間分
布として固定されたことになる。各サンプルホー
ルド回路22〜25の出力は、それぞれフイルタ
回路26〜29によつてノイズが除去され、ロー
タリースイツチ30によつて、第5図Bに示すよ
うに位相ないし局所の時間軸が反転するように順
次取り出される。ここで、ロータリースイツチ3
0が一回転する周期は、ここから出力される信号
波形の周期に対応する。
ク図である。この反転手段は、無反射終端32を
もち、増幅器51からの信号が印加され、この信
号が走行するデレイライン21、スイツチとコン
デンサとで構成されたサンプルホルド回路22,
23,24,25、各サンプルホールド回路の出
力を入力とするフイルタ回路26,27,28,
29およびフイルタ回路26〜29の出力信号を
順次取り出すロータリスイツチ30で構成されて
いる。デレイライン21は、ここに印加される振
動子アレイ2からの信号の周波数がf0(信号源1
2のCWの周波数に対応)とすれば、その3/4λ
の波形が走行するようになつており、各サンプル
ホールド回路22〜25はデレイライン21内を
走行している信号波形から、その0゜、270゜、
180゜、90゜に相当する成分をサンプルホールド
する。サンプリング周期Tsは、1/fo又はN/fo(
Nは 自然数)とし、各サンプルホールド回路22,2
3,24,25は、この周期でもつて一斉にサン
プリング動作を行なう。その結果は、第5図Aに
示す如くなり、時間軸tが各ホールド値の空間分
布として固定されたことになる。各サンプルホー
ルド回路22〜25の出力は、それぞれフイルタ
回路26〜29によつてノイズが除去され、ロー
タリースイツチ30によつて、第5図Bに示すよ
うに位相ないし局所の時間軸が反転するように順
次取り出される。ここで、ロータリースイツチ3
0が一回転する周期は、ここから出力される信号
波形の周期に対応する。
このようにして、1サイクル内で時間順に逆読
みされた信号は、360゜の位相推移はもとと同じ
ものを意味する点と、90゜と270゜の点のサンプ
ル値は、お互いに等大逆極性である点を考える
と、同相(0゜、180゜)成分はもとのままで、
直交成分(90゜、270゜)は逆極性となつてい
る。すなわち、反転手段20からの出力信号は、
入力信号(i+jq)に対して、(i−jq)で表わ
される信号となつている。
みされた信号は、360゜の位相推移はもとと同じ
ものを意味する点と、90゜と270゜の点のサンプ
ル値は、お互いに等大逆極性である点を考える
と、同相(0゜、180゜)成分はもとのままで、
直交成分(90゜、270゜)は逆極性となつてい
る。すなわち、反転手段20からの出力信号は、
入力信号(i+jq)に対して、(i−jq)で表わ
される信号となつている。
第6図は反転手段20の他の例を示す構成ブロ
ツク図で、第4図のものを改良したものである。
第4図のものにおいて、0゜と180゜、270゜と90
゜の点の信号は極性が異なるだけで絶対値が等し
いことから、第6図のものでは、1/4λの波形が
走行するデイレイライン21を設け、このデイレ
イライン21の両端信号をサンプルホールド回路
22,23、フイルタ回路26,27を介して両
極性信号を出力する増幅器33,34に印加し、
ここからの出力信号をロータリスイツチ30を介
して出力するようにしている。動作は第4図のも
のと全く同様である。
ツク図で、第4図のものを改良したものである。
第4図のものにおいて、0゜と180゜、270゜と90
゜の点の信号は極性が異なるだけで絶対値が等し
いことから、第6図のものでは、1/4λの波形が
走行するデイレイライン21を設け、このデイレ
イライン21の両端信号をサンプルホールド回路
22,23、フイルタ回路26,27を介して両
極性信号を出力する増幅器33,34に印加し、
ここからの出力信号をロータリスイツチ30を介
して出力するようにしている。動作は第4図のも
のと全く同様である。
反転手段20は、第4図あるいは第6図に示す
ような回路が、各増幅器51,52,……に対応
して複数個設けてあり、反転手段20から出力さ
れる実数成分又は虚数成分のいずれかが反転した
信号が、各増幅器61,62,……を介して第2
の振動子6に印加される。
ような回路が、各増幅器51,52,……に対応
して複数個設けてあり、反転手段20から出力さ
れる実数成分又は虚数成分のいずれかが反転した
信号が、各増幅器61,62,……を介して第2
の振動子6に印加される。
このように構成した装置の動作を次に第7図を
参照しながら説明する。まず、第7図左側被測定
媒体1の反射物Pにおいて反射したCW波は、P
点から球面波(又は円筒面波)が出発したと考え
ることができ、この球面波は図示するような波面
で第1振動子アレイ2に到達する。いま、仮に振
動子アレイ2で受信している信号群をそのまま第
2の振動子アレイ6のそれぞれ対応する部分に印
加し、再結像媒体10に再放出するものとすれ
ば、第1振動子アレイ2を通過していくはずであ
つた波面が、破線に示すように再結像媒体10内
に発生する。この波面は、第2の振動子アレイ6
に対して再結像媒体10の外側P1に球面波の出発
点があるのと等価である。本発明装置において
は、第1の振動子アレイ2で受信している信号群
の各信号について、その実数成分又は虚数成分の
いずれかを反転し、この反転信号の連続波を第2
の振動子アレイ6のそれぞれ対応する部分に印加
するようにしているので、破線に示すように発散
すべき波面は、反対に実線で示すように収束する
波面に変る。そして、その収束する点P0は、第2
の振動子アレイ6に対して、点P1と対称位置(点
P1と点P0とは共役性の関係)となる。この説明で
は、被測定媒体1内の一点Pからの反射波面につ
いて説明したが、反射する点が複数個存在して
も、各点について上記の説明はあてはまり、再結
像媒体10内に被測定媒体1内の内部組織と同一
又は相似な音響的像が連続的に出現する。
参照しながら説明する。まず、第7図左側被測定
媒体1の反射物Pにおいて反射したCW波は、P
点から球面波(又は円筒面波)が出発したと考え
ることができ、この球面波は図示するような波面
で第1振動子アレイ2に到達する。いま、仮に振
動子アレイ2で受信している信号群をそのまま第
2の振動子アレイ6のそれぞれ対応する部分に印
加し、再結像媒体10に再放出するものとすれ
ば、第1振動子アレイ2を通過していくはずであ
つた波面が、破線に示すように再結像媒体10内
に発生する。この波面は、第2の振動子アレイ6
に対して再結像媒体10の外側P1に球面波の出発
点があるのと等価である。本発明装置において
は、第1の振動子アレイ2で受信している信号群
の各信号について、その実数成分又は虚数成分の
いずれかを反転し、この反転信号の連続波を第2
の振動子アレイ6のそれぞれ対応する部分に印加
するようにしているので、破線に示すように発散
すべき波面は、反対に実線で示すように収束する
波面に変る。そして、その収束する点P0は、第2
の振動子アレイ6に対して、点P1と対称位置(点
P1と点P0とは共役性の関係)となる。この説明で
は、被測定媒体1内の一点Pからの反射波面につ
いて説明したが、反射する点が複数個存在して
も、各点について上記の説明はあてはまり、再結
像媒体10内に被測定媒体1内の内部組織と同一
又は相似な音響的像が連続的に出現する。
このようにして、再結像媒体10に出現する音
響的像は例えば光学的手法によつて可視化され
る。
響的像は例えば光学的手法によつて可視化され
る。
第8図は再結像媒体10内に出現した音響的像
を光学的手法によつて可視化する手段を含めた本
発明装置の構成例の斜視図、第9図は第8図にお
ける可視化手段の断面図である。例えばレーザ管
のような光源71から出た光はレンズ系72,1
01を介して再結像媒体10に垂直光として一様
に照射される。再結像媒体は、第9図に示すよう
に、ここでは四角柱状であつて透明のシリコンゴ
ム材料100で構成されており、その側面周囲に
は超音波を吸収するための吸音材103が取付け
られている。そして、この側面のひとつに、第2
の振動子アレイ6が接触している。再結像媒体材
料100は、コリメーターレンズ101,102
によつてはさまれており、これらは再結像媒体材
料100に垂直光線を入射し、また、ここから出
る光がアパツチヤ73に焦点を結ぶような役目を
している。再結像媒体材料100に入射した光
は、その途中に音響的像が存在する場合、そこで
像の強度に対応した光の回折が生ずる。再結像媒
体10から出射した回折光は、アパツチヤ73を
通過し、レンズ74を介してイメージセンサ管7
5に入射する。イメージセンサ管75は、アパツ
チヤ73を通過して来た回折光を入力光とし、再
結像媒体材料100中に連続して出現する超音波
像の強さに対応した電気信号(ビデオ信号)を得
る。この電気信号は、テレビジヨン等に印加さ
れ、再結像媒体10内の音響的像を観察すること
ができる。この場合、レンズ74を利用して像の
一部拡大、縮少を行なうようにしてもよい。
を光学的手法によつて可視化する手段を含めた本
発明装置の構成例の斜視図、第9図は第8図にお
ける可視化手段の断面図である。例えばレーザ管
のような光源71から出た光はレンズ系72,1
01を介して再結像媒体10に垂直光として一様
に照射される。再結像媒体は、第9図に示すよう
に、ここでは四角柱状であつて透明のシリコンゴ
ム材料100で構成されており、その側面周囲に
は超音波を吸収するための吸音材103が取付け
られている。そして、この側面のひとつに、第2
の振動子アレイ6が接触している。再結像媒体材
料100は、コリメーターレンズ101,102
によつてはさまれており、これらは再結像媒体材
料100に垂直光線を入射し、また、ここから出
る光がアパツチヤ73に焦点を結ぶような役目を
している。再結像媒体材料100に入射した光
は、その途中に音響的像が存在する場合、そこで
像の強度に対応した光の回折が生ずる。再結像媒
体10から出射した回折光は、アパツチヤ73を
通過し、レンズ74を介してイメージセンサ管7
5に入射する。イメージセンサ管75は、アパツ
チヤ73を通過して来た回折光を入力光とし、再
結像媒体材料100中に連続して出現する超音波
像の強さに対応した電気信号(ビデオ信号)を得
る。この電気信号は、テレビジヨン等に印加さ
れ、再結像媒体10内の音響的像を観察すること
ができる。この場合、レンズ74を利用して像の
一部拡大、縮少を行なうようにしてもよい。
なお、ここではアパツチヤ73を通過した回折
光を直視するようにしてもよい。
光を直視するようにしてもよい。
第8図の例では、再結像媒体10内の音響像を
可視化する手段として光学的手法を用いたもので
あるが、表面弾性波を利用したソコロフ管を用い
れば、電子的手法によつてビデオ信号を得ること
ができ、テレビジヨンを介して可視化することも
でき、本発明装置はこのような手法をも採用する
こともできる。
可視化する手段として光学的手法を用いたもので
あるが、表面弾性波を利用したソコロフ管を用い
れば、電子的手法によつてビデオ信号を得ること
ができ、テレビジヨンを介して可視化することも
でき、本発明装置はこのような手法をも採用する
こともできる。
第10図〜第13図は本発明装置に用いられる
反転手段20の他の例を示す構成ブロツク図であ
る。
反転手段20の他の例を示す構成ブロツク図であ
る。
第10図の実施例は、ヘテロダイン変換を行う
方式であつて、第1の振動子アレイから入力端子
INに印加される入力信号を、混合器Mxにおいて
励振信号の2倍の周波数信号2f0と混合し、出力
端OUTから入力信号のサイドバンドの上下を逆
転した周波数f0の逆転信号を得るようにしたもの
である。出力端子OUTからの出力信号は、f0近
傍のバンドパス増幅器(図示せず)を介して第2
の振動子アレイ6に印加される。
方式であつて、第1の振動子アレイから入力端子
INに印加される入力信号を、混合器Mxにおいて
励振信号の2倍の周波数信号2f0と混合し、出力
端OUTから入力信号のサイドバンドの上下を逆
転した周波数f0の逆転信号を得るようにしたもの
である。出力端子OUTからの出力信号は、f0近
傍のバンドパス増幅器(図示せず)を介して第2
の振動子アレイ6に印加される。
ここで、信号のサイドバンドの構造の周波数軸
上での上下逆転と、信号の同相成分又は直交成分
のどちらか一方のみの極性反転とが全く同じこと
を意味することは、そのベクトルの回転方向とい
う点に注目すれば自明である。
上での上下逆転と、信号の同相成分又は直交成分
のどちらか一方のみの極性反転とが全く同じこと
を意味することは、そのベクトルの回転方向とい
う点に注目すれば自明である。
第11図の実施例は、入力端子INに印加され
るi+jqで表わされる入力信号を、復調器DM1で
周波数f0の0゜成分で復調して同相成分iを得、
また、復調器DM2で周波数f0の90゜成分で復調し
て直交成分qを得、これらの信号をそれぞれバン
ドパスフイルタBPF1,BPF2を介して、同相成分
信号iは周波数f2の0゜で変調し、また、直交成
分qはf2の−90゜(=270゜)で変調し、これら
の変調信号を混合器CBで混合して、出力端子
OUTからi−jqで表わされる逆転信号を得るよ
うにしている。この実施例では、f0とf2とは必ず
しも1:2の関係にある必要はない。
るi+jqで表わされる入力信号を、復調器DM1で
周波数f0の0゜成分で復調して同相成分iを得、
また、復調器DM2で周波数f0の90゜成分で復調し
て直交成分qを得、これらの信号をそれぞれバン
ドパスフイルタBPF1,BPF2を介して、同相成分
信号iは周波数f2の0゜で変調し、また、直交成
分qはf2の−90゜(=270゜)で変調し、これら
の変調信号を混合器CBで混合して、出力端子
OUTからi−jqで表わされる逆転信号を得るよ
うにしている。この実施例では、f0とf2とは必ず
しも1:2の関係にある必要はない。
第12図の実施例は、入力端子INに印加され
る周波数f0の入力信号を、1/2λのデイレイライ
ン21に印加し、このデレイライン21の入口と
出口の信号を1/4T(T=1/f0)の周期で切換え
られ るスイツチ30を介して出力端子OUTから取り
出すようにしたものである。出力端子OUTから
の出力信号は、f0近傍のバンドパス増幅器(図示
せず)を介して第2の振動子アレイ6に印加され
る。
る周波数f0の入力信号を、1/2λのデイレイライ
ン21に印加し、このデレイライン21の入口と
出口の信号を1/4T(T=1/f0)の周期で切換え
られ るスイツチ30を介して出力端子OUTから取り
出すようにしたものである。出力端子OUTから
の出力信号は、f0近傍のバンドパス増幅器(図示
せず)を介して第2の振動子アレイ6に印加され
る。
第13図の実施例は、入力端子INと出力端子
OUTの間に増幅器A1と、1/4λのデレイライン2
11、増幅器A2,1/4λのデレイライン212の
直列回路とを並列接続して構成したもので、各増
幅器A1,A2は1/2f0の周期のストローブ信号で制御 される。
OUTの間に増幅器A1と、1/4λのデレイライン2
11、増幅器A2,1/4λのデレイライン212の
直列回路とを並列接続して構成したもので、各増
幅器A1,A2は1/2f0の周期のストローブ信号で制御 される。
第12図および第13図の実施例では、いずれ
も出力端子から1/2λデレイした逆転信号が得ら
れる。
も出力端子から1/2λデレイした逆転信号が得ら
れる。
なお、上記に説明した各逆転手段は、いずれも
出力端子OUTからの信号を第2の振動子6に印
加すると、再結像媒体中に収束波面だけが生じ、
収束する点で像が出現するようにしたものである
が、出現する像に多少のカブリが生じても問題な
いような場合には、例えば第11図実施例におい
てDM1,BPF1,RM1の系統を省略してもよい。
この場合、再結像媒体には収束波面の他に拡散波
面が生ずることとなる。
出力端子OUTからの信号を第2の振動子6に印
加すると、再結像媒体中に収束波面だけが生じ、
収束する点で像が出現するようにしたものである
が、出現する像に多少のカブリが生じても問題な
いような場合には、例えば第11図実施例におい
てDM1,BPF1,RM1の系統を省略してもよい。
この場合、再結像媒体には収束波面の他に拡散波
面が生ずることとなる。
なお、上記の説明では第1の振動子アレイ2の
ほぼ中央にあるエレメントから励振超音波を照射
するようにしたが、励振超音波はどこから照射す
るようにしてもよい。また、この励振超音波は、
CW波の他、FM波、あるいは異なる周波数のCW
波を併用するようにしてもよい。また、第9図の
実施例においては、再結像媒体10に一様な強さ
の光を照射するようにしたものであるが、第2の
振動子アレイ6から遠方ほど強い光を照射するよ
うにすることによつて、出現する像の明るさを補
正するようにしてもよい。
ほぼ中央にあるエレメントから励振超音波を照射
するようにしたが、励振超音波はどこから照射す
るようにしてもよい。また、この励振超音波は、
CW波の他、FM波、あるいは異なる周波数のCW
波を併用するようにしてもよい。また、第9図の
実施例においては、再結像媒体10に一様な強さ
の光を照射するようにしたものであるが、第2の
振動子アレイ6から遠方ほど強い光を照射するよ
うにすることによつて、出現する像の明るさを補
正するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明装置は被測定媒体
内に連続的に超音波励振波を照射し、反射物体か
らの反射波を第1の振動子アレイで受信し、これ
らの受信波の実数成分又は虚数成分のいずれかを
反転し、この反転信号を再結像媒体中に第2の振
動子アレイによつて再放出するもので、鮮明な断
層像を簡単な構成で短時間で得ることができる。
内に連続的に超音波励振波を照射し、反射物体か
らの反射波を第1の振動子アレイで受信し、これ
らの受信波の実数成分又は虚数成分のいずれかを
反転し、この反転信号を再結像媒体中に第2の振
動子アレイによつて再放出するもので、鮮明な断
層像を簡単な構成で短時間で得ることができる。
第1図および第2図は従来公知の超音波診断装
置の原理図、第3図は本発明の一実施例を示す構
成ブロツク図、第4図は本発明に用いられる反転
手段の一例を示す構成ブロツク図、第5図は第4
図の動作説明図、第6図は反転手段の他の例を示
す構成ブロツク図、第7図は本発明装置の動作を
説明する動作説明図、第8図は本発明装置の一構
成例の斜視図、第9図は第8図装置における可視
化手段の断面図、第10図〜第13図は本発明に
用いられる反転手段の一例を示す構成ブロツク図
である。 1……被測定媒体、2……第1の振動子アレ
イ、12……CW信号源、20……実数成分又は
虚数成分反転手段、6……第2の振動子アレイ、
10……再結像媒体。
置の原理図、第3図は本発明の一実施例を示す構
成ブロツク図、第4図は本発明に用いられる反転
手段の一例を示す構成ブロツク図、第5図は第4
図の動作説明図、第6図は反転手段の他の例を示
す構成ブロツク図、第7図は本発明装置の動作を
説明する動作説明図、第8図は本発明装置の一構
成例の斜視図、第9図は第8図装置における可視
化手段の断面図、第10図〜第13図は本発明に
用いられる反転手段の一例を示す構成ブロツク図
である。 1……被測定媒体、2……第1の振動子アレ
イ、12……CW信号源、20……実数成分又は
虚数成分反転手段、6……第2の振動子アレイ、
10……再結像媒体。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 被測定媒体に結合しこの被測定媒体内に連続
的に照射された励振超音波の内部組織からの反射
波を受信する第1の振動子アレイ、この第1の振
動子アレイから得られた反射信号の実数成分又は
虚数成分のいずれかを反転する反転手段、超音波
信号が伝播可能な材料で構成された再結像媒体、
この再結像媒体に結合し前記反転手段からの信号
が印加される第2の振動子アレイ、前記再結像媒
体に得られる音響的像を可視化する手段を具備し
た超音波診断装置。 2 再結像媒体に得られる音響的像に光を照射し
そこからの回折光を検出して前記音響的像を可視
化する手段を用いるとともに、第2の振動子から
遠方にある音響的像に強い光を照射するようにし
た特許請求の範囲第1項記載の超音波診断装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5552579A JPS55148544A (en) | 1979-05-07 | 1979-05-07 | Ultrasonic diagnosis device |
US06/145,852 US4463608A (en) | 1979-05-07 | 1980-05-01 | Ultrasound imaging system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5552579A JPS55148544A (en) | 1979-05-07 | 1979-05-07 | Ultrasonic diagnosis device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55148544A JPS55148544A (en) | 1980-11-19 |
JPS626812B2 true JPS626812B2 (ja) | 1987-02-13 |
Family
ID=13001124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5552579A Granted JPS55148544A (en) | 1979-05-07 | 1979-05-07 | Ultrasonic diagnosis device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS55148544A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005095576A (ja) * | 2003-09-01 | 2005-04-14 | Aloka Co Ltd | 超音波診断装置 |
-
1979
- 1979-05-07 JP JP5552579A patent/JPS55148544A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005095576A (ja) * | 2003-09-01 | 2005-04-14 | Aloka Co Ltd | 超音波診断装置 |
JP4510527B2 (ja) * | 2003-09-01 | 2010-07-28 | アロカ株式会社 | 超音波診断装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55148544A (en) | 1980-11-19 |
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