JPS626456Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、冷水機における通風構造の改良に関
するものである。

従来、この種の冷水機における通風構造は第１
図に示す如く構成されていた。

すなわち、同図において、１は台枠、２は台枠
１にネジ止めされかつ吸気および排気用スリツト
２ａ・２ｂを背面に設けた側板、３は凝縮器、４
はフアンモータ５に取付けられたプロペラフア
ン、６は前板、７は電動圧縮機、８はペダルであ
る。

かかる従来の構造によれば、フアンモータ５お
よびプロペラフアン４の作動により側板２の背面
下部吸気用スリツト５ａより、風が本体内に吸入
され、吸入された風は電動圧縮機７とフアンモー
タ５および凝縮器３内の冷媒を冷却して、側板２
の背面上部排気用スリツト２ｂを通つて外部に排
気される。しかし、この構造では本体背面と壁と
の間に隙間ｘが必要となり、冷水機の背面を壁面
ｙへ密着あるいは埋込みができず、設置スペース
が広くなる欠点を有していた。

本考案は、上記従来の欠点を除去するものであ
る。

以下、本考案をその一実施例を示す添付図面の
第２図〜第６図を参考に説明する。

同図において、Ａは冷水機本体、９はプロペラ
フアン、１０は前記プロペラフアン９を取付けた
フアンモータ、１１は前記フアンモータ１０をネ
ジで固定したフアンモータ取付け板、１２はエア
ガイダー、１３は前記エアガイダー１２にネジに
より固定された仕切板、１４・１５・１６・２３
は前記仕切板１３の４辺に貼付けられた弾性材か
らなる遮閉材、１７・２４は前記エアガイダー１
２の両側に貼付けられた弾性材からなる遮閉材、
１８は本体Ａを囲んで前面の両側に吸気用スリツ
ト１８ａ，１８ｃおよび排気用スリツト１８ｂを
設けた側板、１９は本体Ａを構成するベース、２
０は電動圧縮機、２１はペダル、２２は凝縮器、
２５は前板である。ここで、圧縮機２０の上部は
前記エアガイダー１２へ連通している。

かかる構造において、フアンモータ１０を駆動
すると、プロペラフアン９により側板１８の前面
に設けた左側吸気用スリツト１８ａおよび仕切板
１３下部の吸気用スリツト１８ｃよりそれぞれ吸
気し、電動圧縮機２０を冷却して凝縮器２２を通
過し、仕切板１３上部の排気用スリツト１８ｂよ
り風を排気する。

ここで、前記仕切板１３がなければ第６図に示
すように側板１８の前面に設けられた吸気用スリ
ツト１８ａより吸気された風は凝縮器２２を通過
して一部は排気用スリツト１８ｂより排気される
が残りは本体Ａ内で乱れるため、電動圧縮機２０
の冷却が充分行えず、また送風効率も悪くなり、
騒音が発生する。

上記実施例より明らかなように本考案における
冷水機の通風構造は、本体内の風を仕切板によつ
て吸気側および排気側に区別して送風性能および
冷却性能を維持することができ、また前面吸排気
であるため、壁面への背面密着あるいは埋込みが
可能となり、設置スペースの削減化がはかれるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の冷水機の通風構造を示す断面側
面図、第２図は本考案の一実施例における通風構
造を具備した冷水機の斜視図、第３図は同冷水機
の通風構造を示す側面図、第４図は第３図の−
線による横断面図、第５図は同冷水機の壁への
埋込み状態を示す平面図、第６図は同冷水機の通
風構造における仕切板を取除いたときの側面図で
ある。 Ａ……冷水機本体、９……プロペラフアン、１
０……フアンモータ、１２……エアガイダー、１
３……仕切板、１８……側板、１８ａ・１８ｃ…
…吸気用スリツト、１８ｂ……排気用スリツト、
２０……電動圧縮機。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷水機本体を構成する側板前面の両側に吸気用
   スリツトおよび排気用スリツトを設け、さらに前
   記冷水機本体の内部に、前記吸気用スリツトから
   排気用スリツトへ通風を行う送風機およびこの送
   風機の下部に位置する圧縮機をそれぞれ配設し、
   さらに前記送風機と圧縮機の間に仕切板を介在し
   た冷水機の通風構造。