JPS6262029B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気接触部において面接触部と線接触
部を備えている汎用型の電気接続子に関するもの
である。

従来において、バネ性を有する雌型の接続子
は、大別して通常の雄タブ型の電気接続子Ｂを受
け入れる型の点、線又は面接触する電気接続子
A′と（第１図イ）、ブレード型ヒユーズＣを受け
入れる面接触タイプの電気接続子A″に分けられ
ている（第１図ロ）。

しかし、このような従来技術にあつては、使用
目的に応じた個々の雌型電気接続子が必要であ
り、特にブレード型ヒユーズ用の接続子にあつて
はヒユーズ自体が亜鉛合金であるため接触部分に
傷が付きにくい様に面接触の専用接続子が必要と
され、この場合には接触圧を保持するためのばね
部分の湾曲形状が大きいので外力により変形しや
すい等の欠点があつた。

本発明は上記した点に着目して為されたもので
あり、１個の電気接続子に対して面接触部と線接
触部と共存させることにより汎用性をもたせ、通
常の雄タブ型の電気接続子とブレード型ヒユーズ
に対して選択的に使用し得るようにしたものであ
る。

以下本発明の一実施例について図面と共に説明
する。

本発明にかかる電気接続子は一枚の金属板材よ
り形成され、電気接触部A₁と電線接続部A₂とよ
り成る。

電気接触部A₁において、底板部１の両側に側
壁板部２，２が起立されると共に該側壁板部２，
２の頂部から内方中心部に向つて下降するばね板
部３，３が設けられ、該ばね板部３，３の内端に
垂下板部４，４を介して相対向して近接する接触
板部５，５が設けられ、該接触板部５，５の前端
に拡散した案内板部６，６が設けられている。

接触板部５，５の下端には前後方向に延長する
二条の線接触部７，７が形成され、端子（図示せ
ず）の挿入間隔Ｇを介して底板部１と対向してい
る。

上記構成において、使用時には第４図に示され
る如くブレード型ヒユーズ端子ＣのタブC₁を案
内板部６，６を介して接触板部５，５間に挿入す
ることにより面接触による電気的接続が得られ、
また第５図に示される如くに雄タブ状の電気接続
子Ｂの電気接触部B₁を間隔Ｇ内に挿入すること
により線接触部７，７と電気的接続を得ることが
できるもので、ばね板部３，３は上記面接触の場
合の左右方向と、線接触の場合の上下方向に対し
て共に効果的に作用する。

上記実施例においてはばね板部３，３は内方中
心部に向つて下降しているが、これに限るもので
はなく、例えば上方に対する湾曲形状であつても
よい。

本発明は上記した如くに成るものであるから、
１個の電気接続子において面接触部と線接触部を
共に設けることができて、通常の雄タブ型電気接
続子又はブレード型ヒユーズの接続用として共用
でき、これを収容するハウジングの収容室の設計
においても共用でき、またコンパクトに形成しつ
つ面接触部に充分な弾性を付与することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図イ，ロは従来例を示す斜視図、第２図は
本発明の実施例についての斜視図、第３図は同上
の正面図、第４図と第５図は使用状態を示す斜視
図である。 A₁……電気接触部、１……底板部、２……側
壁板部、３……ばね板部、５……接触板部、７…
…線接触部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電気接触部の底板部の両側に側壁板部を起立
   すると共に該側壁板部から内方へ向つたばね板部
   を設け、該バネ板部の内端を上方へ折曲して相対
   向する接触板部を設け、該接触板部の下端におい
   て前後方向に延長する線接触部を設けて該底板部
   に対して間隔を存して対向させて成ることを特徴
   とする汎用型電気接続子。