JPS6261653A - 湿式粉砕機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、染料、コーテイング材のような粉末原料を更
に微粉砕してたとえば数μｍ以下の粒度にするときに使
用する湿式粉砕機に関する。

〔従来の技術〕

従来かかる目的で使用する粉砕機としては、たとえば第
５図に示すような構造をもつものがある。

すなわち、垂直或いは水平の粉砕室ａにディスク又はピ
ン状の撹拌１ｂを配置し、また粉砕室ａ内にはガラス、
セラミックス１鉄片等の粉砕メディアを充填している。

このような粉砕機にあっては、原料である固体粒子を含
むサスペンシヨンが粉砕メディア間をポンプによって軸
方向に送液され、固体粒子は粉砕メディア間の速度差に
より生じる剪断力によって粉砕される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このような粉砕機により原料を湿式粉砕するとき、まず
原料が液中に均一に拡散されていることが必要である。

また、原料が装置内を容易に循環し、狭い隙間を粉砕メ
ディアと共に浅凹となく通過することが、粉砕を能率よ
く行う上で、必要とされる。

ところが、第５図に示されるような構造をもつ粉砕機に
あっては、原料である固体粒子に対して剪断力が強く働
（領域は攪拌翼のごく近傍に限られており、攪拌翼から
少しでも離れるとその剪断力は非常に弱くなる。その結
果、粉砕機内の剪断力分布が橿めて不均一となり、粉砕
に要する時間が非常に長いものとなっていた。また、そ
の剪断力の不均一な分布は粉砕粒度の不均一性をもたら
し、製品の粒度分布が広（なるという欠点をうむ原因と
もなっていた。

本発明の目的は、かかる従来の粉砕機における欠点を解
消すべく案出されたものであり、粉砕機内における原料
含有流体の流れを円滑に行うことにより、原料を均一な
粒度に能率的に粉砕することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の粉砕機は、その目的を達成すべく、槽本体の内
壁とロータの外周との間に広い隙間と狭い隙間の部分を
作り、狭い隙間の部分より原料がロータ内に流入し、ロ
ータ内に流入した原料メディアは各アジテータ板間の隙
間及びロータ底面翼間の隙間よりロータ外に放出される
ような作用をうけて、原料及びメディアをロータの回転
によりロータ内外を共に循環運動せしめ、メディアによ
る原料の粉砕作用を繰返し行なわしめる構造としたもの
である。

〔実施例〕

次いで、図面に示した実施例により、本発明の特徴を具
体的に説明する。

第１図は、本実施例の粉砕機の縦断面図を示すものであ
り、第２図はその主要部を原料の流れに関連付けて説明
するものである。

円筒形に本体槽ｌ内に、ロータ２を配置する。

このロータ２は、その回転中心が槽本体１の中心からず
れた偏心状態で、槽本体１内に取り付けられている。こ
の偏心状態の配置によって、槽本体１の内壁とロータ２
の外周との間には、第３図に示すように狭い間隙ｄ１及
び広い間隙ｄ！が形成される。

該ロータ２は、最上部アジテータ板３．複数の中間部ア
ジテータ板４．最下部のロータ底面翼５及びこれらを連
結する連結板６から構成されている。ここで、アジテー
タ板３．４は、相互の間に間１１　ｄ３をもって平行に
配列されている。このように構成されたロータ２は、ロ
ータ底面翼５に連結されているロータシャフト７によっ
て、一体的に回転駆動される。

前記最上部アジテータ板３の平面図を、第４図Ａに示す
、この最上部アジテータ板３は、ロータ２の上部から流
入する原料がロータ２内を円滑に流れるように、成る角
度θ（第２図）をもち、その断面は内側が円形の空間を
もつ円板である。さらに、原料のロータ２内への流入を
促進するため最上部アジテータ板３の傾斜面に沿ってバ
ッフルプレート１１を槽本体１内壁に取付けている。他
方、中間部アジテータ板４の平面図を、第４図Ｂに示す
、この中間部アジテータ板４は、一定の厚みをもち且つ
中央部に円形の空間を有する円板であり１、最上部アジ
テータ板３とロータ底面翼５との間及び中間部アジテー
タ板４自体の相互間に一定の間隙ｄ、が形成されるよう
に、数段にわたってとりつけられている。

ロータ２の最下部にあるロータ底面翼５は、その平面が
第４図Ｃに示すような形状となっている。

この図では、ロータ底面翼５の翼数は４個とされている
が、この翼数は状況に応して適当に変更することができ
る。このロータ底面翼５は、中央部でロータシャフト７
と連結され、また連結板６を介して最上部アジテータ板
３及び中間部アジテータ板４と一体的につながっている
。また、このロータ底面翼５は、槽本体１の底壁と間Ｆ
！Ａｄ４をもって配置されるように、ロータ２に組み込
まれている。

以上に掲げた間隙ｄ、ｄｓ、ｄａは使用するメディアの
寸法を考慮して定めるものであり、他方間隙ｄ２は槽お
よびロータ間の原料、メディアの運動等を考慮して定め
るものである。

〔作用〕

原料およびメディアを槽１内に投入して、ロータ２を第
３図に示す矢印方向に回転させると、槽ｌ内の原料はそ
のロータ２の回転にともなって槽１内を回転することと
なる。槽１内壁とロータ２外周との間の間隙が大きい部
分（ｄＸ側）では、原料はｆｌとして示す流れに沿って
運動する。

この投入された原料には、大きな粒度のものや小さな粒
度のものが混在している。したがって、その原料のうち
、狭い間隙ｄ１を通過するものもあるが、粒度が大きく
て間隙ｄ１から溢れロータ２内に流入するものもある。

この流れを、第２図及び第３図では、ｆ２として表して
いる。ロータ２内に流入した原料は、ロータ２の回転に
よって、ロータ２の側面にある狭い間隙ｄ、及びロータ
底面翼５と槽１底壁との間隙ｄ４を遣って再びロータ２
の外に流出する。この流れを、第２図及び第３図では、
ｆ、として表している。

このような運動によって、槽１内に投入された原料は、
粉砕メディアと共に狭い間隙ｄ、、ｄ１．ｄ、を通りな
がら、ロータ２内外を循環流動する。このとき、原料は
メディアにより粉砕作用をうける。

原料は、原料投入管８から次々に投入されているので、
粉砕されてスクリーン９を通過しうるちのが流れｆ＃と
じて、製品取出し管１０を介して槽ｌ外に排出される。

　ｔｔｔ＋方、メディアは槽１内に残り繰り返し粉砕作
用を呈する。

〔発明の効果〕

以上に述べたように、本発明湿式粉砕機においては、槽
本体内にロータを偏心配！している。これにより、槽内
壁とロータ外周との間に狭い隙間をもつ部分と広い隙間
をもつ部分とが形成される。

これによって、メディアの剪断力を利用して原料を湿式
粉砕する際、できるだけ多くの狭い隙間を作り、そこに
メディアと原料を通過せしめ、且つこれを循環繰返すよ
うにせしめることによって、原料全体が均一な粉砕作用
をうける。その結果、原料は均一な粒度をもつ製品に粉
砕処理される。

更に、所定粒度に粉砕されたものをスクリーンを介して
除外しながら、残る粒度の大きな原料を繰り返し粉砕作
用に付すものであるから、粉砕に要する時間を短縮する
こともできる。このように、本発明の湿式粉砕機は、従
来の粉砕機に比較して格段に優れた粉砕効果を奏するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例における湿式粉砕機の縦断面図で
あり、第２図はその要部を原料の流れと共に説明するも
のであり、第３図は第２図の状態を上からみたものであ
り、第４図Ａ、Ｂ、Ｃはそれぞれ最上部アジテータ板、
中間アジテータ板及びロータ底面翼の平面図であり、第
５図は従来の粉砕機の断面図である。 １：槽本体　　　　　　　２：ロータ ３：最上部アジテータ板　４：中間部アジテータ板５：
ロータ底面翼　　　　６：連結板 ７：ロータシャフト　　　８：原料投入管９ニスクリー
ン　　　　　１０：製品取出し管１１：バフフルプレー
ト 第１図 ＋Ａ）　　　　　　（Ｂ） 第３図 第２図 第４図 （Ｃ） 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、円筒形の本体槽の内部に偏心状態で中空状のロータ
   を配置し、そのロータ内には中央に円形の孔を有する複
   数個の円板を互いに平行且つ適宜の間隔をもたせて取付
   け、それらの円板相互間及びロータの底部翼と槽本体の
   底壁との間に被粉砕原料を含む流体が通過することがで
   きる間隙を形成してなることを特徴とする湿式粉砕機。 ２、円筒形の本体槽の内部に偏心状態で中空状のロータ
   を配置し、そのロータ内には中央に円形の孔を有する複
   数個の円板を互いに平行且つ適宜の間隔をもたせて取付
   け、それらの円板相互間及びロータの底部翼と槽本体の
   底壁との間に被粉砕原料を含む流体が通過することがで
   きる間隙を形成し、原料およびメディアのロータ内への
   流入を促進するバッフルプレートを槽内壁とロータ最上
   部との間に配置し、且つ前記ロータの設置位置の上方に
   製品取出用のスクリーンを設けたことを特徴とする湿式
   粉砕機。