JPS626108Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、壁紙や壁クロス等のシートを貼着
する際に用いる押えローラに関する。

壁面や天井等に貼着したシートの継ぎ目上を走
行させて当該個所の整形を行う押えローラは、古
くから使用されている。しかしながら、従来のこ
の種ローラは、押圧面全体を平担に形成してお
り、このため、例えば壁面が互いに交差するエツ
ジ部やコーナ部でのシート押えには不向きであつ
た。

即ち、二面が直接的に交差するエツジやコーナ
部では２つの面を別々にローラ掛けしなければな
らず、また、二面のうち少なくとも一方が曲面で
あつたり、或いは天井と壁面とのコーナに特殊形
状の棧を取付けてあつたりすると、エツジやコー
ナを全体にまんべんなく押圧することが不可能で
あつた。

この考案は上記に鑑みて成されたものであつ
て、エツジ部やコーナ部でのシート押えに適した
押えローラを提供するものである。

以下、添付図に示す実施例に基いて、この考案
を詳しく説明する。

第１図乃至第３図に示すように、この考案の押
えローラ１は、金属や硬質プラスチツク等、機械
的強度のある材料を用いたグリツプ２と、その先
端に固定した軸３を中心に挿通して横向きに、か
つ回転自在に支持されるローラ４から成り、この
ローラに工夫が凝らされている。

即ち、ローラ４は、金属、プラスチツク、もし
くは比較的硬質のゴム等によつて形成すると共
に、その押圧面４ａの中心部にシート貼着面のエ
ツジ又はコーナ形状にほヾ相似した形の環状溝４
ｂを設け、第４図に示すように、壁面等Ａに貼ら
れたシートＢの折曲した二面をこの溝４ｂの面で
同時に押圧するようにしてある。

なお、ローラ４の溝形状は、第１図の場合、２
直線をローラのほヾ中央で交差させた形とした
が、第５図に示すように２直線をローラの偏つた
位置で交差させた形状や第６図のように、２曲線
をローラの中央で交差させた形、或いは第７図の
ように２曲線を偏つた位置で交差させた形、さら
には、直線と曲線を交差させた形状（図示せず）
等、任意の形を採り得る。

また、ローラ４は、コーナ押えに支障のないよ
う、図の如く片支持とするのがよく、さらに、ロ
ーラに充分な押圧荷重をかけるため、グリツプ２
の先端部は軸心から一方向に片寄らせ、グリツプ
の軸心とローラの中心をほヾ一致させるのが望ま
しい。

以上説明したように、この考案の押えローラ
は、グリツプ先端に横向きに支持されるローラの
押圧面に、シート貼着面のエツジ又はコーナ形状
とほヾ相似した環状溝を設けたので、貼着された
シートのエツジ部やコーナ部を一回の走行でまん
べなく押圧整形することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の押えローラの一実施例を
示す正面図、第２図は同上の右側面図、第３図は
一部を省略した左側面図、第４図は使用状態を示
す正面図、第５図乃至第７図はローラの変形を示
す正面図である。 １……押えローラ、２……グリツプ、３……
軸、４……ローラ、４ａ……押圧面、４ｂ……環
状溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. グリツプとその先端に横向きにかつ回転自在に
   支持されるローラから成り、このローラの押圧面
   に、シート貼着面のエツジ又はコーナ形状とほヾ
   相似形の環状溝を設けたことを特徴とするシート
   押えローラ。