JPS625986A - 新規なテトラピロ−ル化合物 - Google Patents

新規なテトラピロ−ル化合物

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JPS625986A
JPS625986A JP61100304A JP10030486A JPS625986A JP S625986 A JPS625986 A JP S625986A JP 61100304 A JP61100304 A JP 61100304A JP 10030486 A JP10030486 A JP 10030486A JP S625986 A JPS625986 A JP S625986A
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JP
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mono
tetrapyrrole
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amide
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JP61100304A
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Chiyaarusu Bomaa Jierii
ジェリー チャールス ボマー
Furankurin Baanamu Buruusu
ブルース フランクリン バーナム
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/22Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains four or more hetero rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/795Porphyrin- or corrin-ring-containing peptides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

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  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、光線診断および光線治療、特に人間または動
物の腫瘍および癌組織の検出および治療に有用な新規な
化合物に関するものである。
[従来の技術] ヘマトポルフィリン誘導体を投与した後に、波長範囲6
28〜8゛3θナノメートルの強い光線を人間体内の腫
瘍および癌組織に照射して癌細胞を減少、時には破壊さ
せることは公知である(PCT発行明細書第W0831
00811号を参照)。また公知のように、ポルフィリ
ン、特にプロトポルフィリンのナトリウム塩は細胞の正
常機能を維持または増進させ、悪性腫瘍の発生、成長、
転移および再発を防止するのに有用である。特開昭51
−125757号には、腫瘍抑制剤としてポルフィリン
を使用することが述べられており、例として、エチオポ
ルフィリン、メンポルフィリン、プロトポルフィリン、
ジューテロポルフィリン、ヘマトポルフィリン、コブロ
ポルフィリンおよびウロポルフィリンが挙げられている
テトラヘドロンレターズ(Tetrahedron L
etters)23号、1878年、2017〜202
0頁においては、主にマリン・エフロイド・バチルス・
ビリディス(marineechuroid B、 v
土■戯jの体壁を抽出することにより得られた顔料ポネ
リン(bone I l in)のアミノモノカルボン
酸アダクツのことが述べられている。これらのアダクツ
の構造は、ボネリンの遊離カルボキシル基の一方とアミ
ノモノカルボン酸とから生成したアミドであると推測さ
れる。このアダクツを加水分解すると、バリン、インロ
イシン、ロイシンおよびアロイソロイシンの混合物を生
じる。
この文献においては、これらアミノ酸アダクツの用途に
ついては何も述べていない。
メソポルフィリンおよびメンヘミンのビスアミノ酸エス
テル並びにこれらに対応する酸については、ケミッシェ
・ベリヒテGhemische Berichte)、
90巻、 4号、1875年、 470〜481頁に述
べられている。特定のビスアミノ酸化合物としては、メ
ソポルフィリンおよびメンヘミンの、OL−バリン、O
L−ロイシン、 DL−フェニルアラニン、 DL−イ
ソロイシンおよびL−グルタミン酸エステル(およびこ
れらに対応する遊離酸のビスアダクツがある。
しかしながら、これらの化合物の治療用途については何
も開示していない。
pcT特許出願第W084101382号は、腫瘍の部
位決定および治療に有用なヘマトポルフィリンの新規な
誘導体の用途について述べている。
テトラピロールが動物体内において強い光感受性を誘発
させることは周知であり、このことは文献、例えば、J
、 Intr、 Sci、 Vitaminol 、 
27号、1981年、521〜527頁;アグリカルチ
ュラル・アンド・バイオロジカル・ケミストリー(Ag
ric。
Biol、 Chem、)、48 (9)号、1982
年、2183〜2193頁;ケミカル・アブストラクツ
(Chew 、Abst、)、88巻、1983年、2
76頁および88巻、1828年、89784m頁にお
ける多数の論文に述べられている。
[問題点を解決するための手段] 本発明が意図する新規な生成物は少なくとも3つのカル
ボン酸基を含む、テトラピロールのアミノジカルボン酸
アダクツである。この新規な化合物は、次の構造式を有
し、かつ少なくとも3つのカルボキシル基を含む、アミ
ノジカルボン酸とテトラピロールとの千ノー、ジ−また
はポリアミドである: 上記式においてZはアミン基を除外したアミノジカルボ
ン酸残基、Xはカルボキシル基を除外したテトラピロー
ル残基、およびnは1〜4までの整数である。
環状テトラピロールはそれらの共通の母体テトラピロー
ルとしてウロポルフィリノーゲンヲ有し、かつ次の環状
構造を有する。
上記式において分子の各位置には1〜20の番号が付さ
れており、各項はA、B、C1およびDによって示され
ており、これら環には、上記環構造のベルヒドロ−1例
えばジヒドロ−およびテトラヒドロ誘導体、例えば二重
結合が1つ以上欠けている化合物も含まれる。この環構
造には4つのピロール環が存在し、このピロール環はこ
の環のアルファ位置でメチン基、即ち一〇H=によって
結合されている。本発明の化合物は、この明細書におい
て便宜的にテトラピロールの誘導体として表されている
が、理解されるように「テトラピロール」という用語は
上記の特徴的な環状構造を有する化合物並びにそれに対
応するペルヒドロ誘導体を意味する。
本発明において用いられるテトラピロールはすべて公知
であり、種々の手段および種々の方法により天然のテト
ラピロールから誘導される。天然のテトラピロールは共
通の原種としてウロポルフィリノーゲン■、即ち架橋結
合位置で還元したヘキサヒドロポルフィリンを含んでい
る。好ましいテトラピロールカルボン酸は、少なくとも
3つのカルボン酸基がポルフィリン環に非対称に結合し
ているもの、例えばカルボン酸基が分子の環AおよびB
側に存在しているか、または分子の環りおよびC側に存
在しているものである。
本発明の特に好ましいテトラピロール化合物は次の式に
よって表される化合物およびその薬学的に容認可能な塩
である: YE 上式においてXは水素、ビニル基、エチル基、アセチル
基、またはホルミル基;Yはメチル基またはホルミル基
;Mはメチル基;およびEはエチル基である)。
本発明の新規な化合物の他の特徴は、環状構造の番号を
付した任意の位置における置換基内に、少なくとも1つ
のアミド結合が存在することである。本発明の新規な化
合物において、上記のアミド結合は下記において述べる
他の置換基と共に存在する。
したがって、本発明は一定のクロリンおよびバクテリオ
クロリンの発色団を含む化合物のアミノ酸またはペプチ
ド誘導体、並びにこれらに関連するポルフィリン化合物
を意図するものである。
ペプチド結合は発色団を有する化合物のカルボキシル基
および特定のアミノ酸のアミン基を伴っている。本発明
の新規な化合物は3つのカルボキシル基を有するテトラ
ピロールの誘導体を包含している。これらの誘導体とし
ては、主な種類のテトラピロールのポルフィリン即ち当
業者にとって周知のクロリンおよびバクテリオクロリン
がある。
上記ペプチド結合を形成するために本発明で用いられる
アミノ酸はアミノジカルボン酸であり、この酸における
アミノ基は当然ジカルボン酸の炭素原子上に位置してい
る。炭素原子鎖中におけるアミノ基の特定位置は限定的
ではないが、唯一の要件は、所定のポルフィリンのカル
ボキシル基と共に必須のペプチド結合を効果的に形成す
ることである。したがって本発明においては種々のアミ
ノジカルボン酸が有用であり、それらの例としては、α
−アミノコハク酸(アスパラギン酸)、α一アミノグル
タル酸(グルタミン酸)、β−アミノグルタル酸、β−
アミノセバシン酸、2,6−ピペリジンジカルボン酸、
2,5−ピロールジカルボン酸、2−カルボキシピロー
ル−5−酢酸、2−力5ルボキシピペリジンー6−プロ
ピオン酸、α−アミノアジピン酸、α−アミノアゼライ
ン酸等がある。これらのアミノ酸はメチル基およびエチ
ル基のような有角アルキル基並びにペプチド結合を形成
するアミノ基の性能に悪影響を及ぼすことのない他の基
、例えばアルコキシ基またはアシルオキシ基で置換され
ていてもよく、さらにまた他のアミン基を含んでいても
よい。好ましいアミノ酸は天然のα−アミノ酸、グルタ
ミン酸およびアスパラギン酸であり、これらは容易に入
手することができ、かつ現時点では最良の結果を付与す
るものである。
テトラピロール類の化合物は第1表に例示されており、
この表においてはテトラピロール環構造の各位置の番号
が用いられ、記載されている各置換基の位置を明示して
いる。環内における二重結合の不在に関しては、表題「
ジヒドロ」の下に二重結合の不在箇所を示す各組の数字
(環の位置)で示されている。
本発明の特に好ましい化合物は次の通りである:ム三仄
l訝J遵 モノ−、ジ−およびトリアスパルチルクロリンe6、モ
ノ−、ジ−およびトリアスパルチルメソクロリンe6、 千ノー、ジ−およびトリグルタミルクロリンe6、モノ
−、ジ−およびトリグルタミルメソクロリンe6、 モノ−、ジ−およびトリアスパルチルアセチルクロリン
e6、 モノ−、ジ−およびトリアスパルチルロブインg7、モ
ノ−、ジ−およびトリアスパルチルホルミルクロリンe
6、 千ノー、ジ−およびトリグルタミルロブインg7、モノ
−、ジ−およびトリグルタミルアセチルクロリンe6、 モノ−、ジ−およびトリグルタミルホルミルクロリンe
6、 モノ−、ジ−およびトリアスパルチルジューテロクロリ
ンe6、 モノ−、ジ−およびトリグルタミルジューテロクロリン
e6、 バタテリオクロリン銹゛体 モノ−、ジ−およびトリアスパルチルバクテリオクロリ
ンe6、 七ノー、ジ−およびトリグルタミルバクテリオクロリン
e6゜ 本発明の新規な化合物は酸または塩基と塩を生成する。
酸性塩は、塩基との塩である最終アミド生成物の精製お
よび/または分離に特に有用なものである。さらに塩基
性塩もここで述べる診断および治療用に特に好ましいも
のである。
酸性塩は、種々の酸例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸およ
び硫酸のような鉱酸、並びにトルエンスルホン8および
ベンゼンスルホン酸のような有機酸によって生成する。
塩基性塩としては、例えばナトリウム、カリウム、カル
シウム、マグネシウム、アンモニウム、トリエチルアン
モニウム、トリメチルアンモニウム、モルホリンおよび
ピペリジンの塩等がある。
酸性塩および塩基性塩は、酸または塩基の水溶液中に選
ばれたアミノ酸テトラピロールアミドを溶解し、この溶
液を蒸発乾固する簡単な方法によって生成する。アミド
に対して水混和性溶媒を使用すると、アミドを容易に溶
解することができる。
最終アミド生成物は、例えば金属塩との反応により金属
錯体に転化することもできる。マグネシウム錯体はアダ
クツ生成物と同じ目的のために有用なものである。マグ
ネシウム錯体並びに例えば鉄および亜鉛を含む他の金属
錯体は、アダクツ生成物の処理中に除去困難なニッケル
、コバルトおよび銅のような金属による汚染を防止する
のに有用である。亜鉛およびマグネシウムは、製造後最
終アダクツ生成物から容易に除去することができる。
多くのアミノジカルボン酸はD−型およびL−型両方の
状態で存在する。また、o、 L7はもちろん、これら
の型を混合して用いてもよい。出発アミノ酸を選ぶこと
により、当然のこととして各異性体または異性体の混合
物が存在する生成物を製造することになる。本発明はそ
のようなすべての異性体の使用を意図するものであるが
、L−型のものは特に好ましい。
本発明の、新規な化合物は、選ばれたアミノ酸と特定の
テトラピロールとのアミド生成反応を通常含む一般的な
ペプチド合成方法により製造する。
したがって、テトラピロールカルボン酸のどのようなア
ミド生成誘導体も、上記の新規なペプチドを生成する場
合に使用することができ、そのような誘導体の例として
は低級アルキルエステル、無水物および混合無水物があ
る。
好ましい生成方法においては、カルボン酸の混合無水物
またはカルボジイミドが使用される。各反応体は適切な
溶媒中において単に接触させることにより反応する。こ
の場合、還流温度までの温度が用いられ、高い温度は単
に反応時間を短縮するにすぎない。しかしながら極度に
高い温度は、望ましくない副反応を引き起こす恐れがあ
るので好ましくない。
上記ペプチドを生成する方法は、この技術分野において
周知であり、後述の実施例において詳細に説明する。
選ばれたテトラピロールが少なくとも3つのカルボキシ
ル基を含む場合には、カルボキシル基の数および選定し
た反応物の量によっても異なるが、異性モノペプチド生
成物並びにジ−およびトリーまたはそれ以上のペプチド
生成物さえも含む混合生成物が生成する。したがって、
アミノ酸とテトラピロールとの等モル混合物を反応させ
ると、モノペプチドのみならずジペプチドも得られる。
ただしこの場合、モノペプチドの方が多量に生成する。
モル比が高い場合、生成物の性質はそれに応じて変化す
る。一般に公知のクロマトグラフィー技術を用いてモノ
ペプチドをそれよりも高位のペプチドから分離すること
は可能である。しかしながらそのような分離は不必要で
ある。なぜならば最終用途において混合ペプチドは通常
分離生成物と同等であるからである。したがって、同じ
テトラピロールの七ノー、ジ−およびトリーペプチドの
混合物を使用することは可能である。
通常未反応のテトラピロールは、精製中に、例えばクロ
マトグラフィー技術によって本発明のペプチド生成物か
ら分離する。
診 ゛よび  ゛ 本発明の化合物は腫瘍、癌および悪性組織(以下「腫瘍
」と称する)の光線診断および光線療法に有用である。
腫瘍のある人間または動物に本発明の化合物を投与して
、適切な光線または電磁波を照射すると、この化合物は
光、即ち蛍光を発生する。これにより腫瘍の存在、位置
および大きさを測定できる。
即ちこれが光線診断である。
適切な波長および強度を有する光を腫瘍に照射すると、
上記化合物は活性化され、腫瘍に対して細胞死減作用を
及ぼす。これを「光線治療」という。
光線診断および光線治療を意図する化合物は、理想的に
は次の性質を有していなければならない=(a)光線に
よって活性化されない場合、および光線によって活性化
されるまでの間、正規の治療投与量において無毒である
こと: (b)選択的に光線活性であること; (C)光線または電磁波を当てたとき、特異的な、かつ
測定可能な蛍光を発生すること; (d)光線または電磁波を当てたとき、腫瘍に対して細
胞死減作用を及ぼす程度まで活性化すること:および (e)治療後、容易に代謝または排出されること。
これまでの試験によると、本発明の新規な化合物は上記
特性を有すると共に、更に生理的pHで生理食塩水中に
おいて適度な溶解性を特徴的に保有している。
本発明の新規な化合物は、アミノモノカルボン酸、例え
ばアラニンおよびイプシロンアミノカプロン酸によって
生成されたペプチドでさえ、対応する塩基性テトラピロ
ールよりも腫瘍に対して大きな蛍光を発する。どれらの
化合物を使用すると、腫瘍の周りの正常組織と比較して
腫瘍部分は最も対照的な差異を示す。本発明の化合物は
600〜800ナノメートルの好適な範囲内における光
線治療用活性エネルギーを吸収し、また好ましい化合物
は820〜760ナノメートルの範囲内における光線、
即ち光線治療目的のために腫瘍にエネルギーをより容易
に浸透させる長い波長の光線を吸収す・る。
この実験において、本発明の化合物は、塩基性テトラピ
ロールよりも腫瘍全体にわたって均一に分布し、このた
め投与量をかなり少なくすることができる(塩基性テト
ラピロールの必要な正規投与量の約1/10まで)、投
与量を少なくできることは、もし上記化合物が排出され
なくても、宿主(host)の光線感作を低下すること
になるので、意義のあることである。またこれら化合物
はより安定した蛍光を有するが、対応するテトラピロー
ルのいくつかは、ばらつきのある蛍光特性を示し、また
は蛍光が宿主内において日によって変化する。
本発明の化合物の特に有利な特性は、それらが宿主から
容易に排泄することができるという点である。一般的に
、静脈内投与または腹膜組織内投与から24〜72時間
後には、正常な筋肉組織内にはとんと存在せず、または
検出できないほどの量で存在するに過ぎない。本発明の
化合物の約50%までは、注射投与後24〜72時間以
内に宿主の便から回収されるが、同じような状況のもと
において対応するテトラピロールおよびアミノモノカル
ボン酸によって生成されたペプチドはほとんどの量が残
存する。このような性質は宿主の光線感作を減少させる
ことができるので非常に重要である。
本発明の化合物は広範囲にわたる腫瘍の診断および治療
に使用することができる。腫瘍の例としては、胃癌、腸
瘍、肺癌、乳癌、子宮癌、食道癌、卵巣癌、膵蔵癌、咽
頭癌、肉腫、肝臓癌、膀胱癌、上顎癌、胆管癌、苦痛、
大脳腫瘍、皮膚癌、悪性甲状腺腫、前立腺癌、耳下腺の
癌、ホジキン病、多発性骨髄腫、腎蔵癌、白血病および
悪性リンパ細胞腫がある。診断に対して唯一の要件は腫
瘍が適切な光線にさらされた時、選択的に蛍光を発する
ことができることである。治療のためには、活性エネル
ギーが腫瘍に浸透しなければならない。
診断の場合、短い波長の光線が用いられるが、治魚目的
の場合、腫瘍組織への浸透を容易にするために長い波長
の光線が使用される。従って、テトラピロールの各特性
によるけれども、診断のためには360〜780ナノメ
ートルの光線が使用され、治療のためには620〜76
0ナノメートルの光線が用いられる。本発明の新規な化
合物の吸収特性は原料たるテトラピロールと木質的に同
じである。
光線は化合物が診断用蛍光を発生し、かつ治療用の細胞
死減作用を及ぼすほど強いことが必要である。
光線診断用および光線治療用の照射源については限定し
ないが、レーザービームが好ましい。なぜならば、所望
の波長範囲内において強い光線を選択的に当てることが
できるからである。例えば光線診断の場合、本発明の化
合物は人間または動物の体内に投与され、一定の時間後
に検査すべき部位に光線を当てる。肺、咽頭食道、胃、
子宮、膀胱または直腸のような照射部位に内視鏡が用い
られると、その内視鏡を用いて照射が行われ、腫瘍部分
は選択的に蛍光を発生する。この部分は視覚によって観
察され、あるいはファイバースコープを通して目によっ
て観察され、もしくはCRTスクリーン上に映し出され
る。
光線治療の場合、化合物の投与後、レーザービームを石
英繊維の先端から照射する。腫瘍の表面を照射すると共
に、石英繊維の先端を腫瘍内に挿入して腫瘍の内部にも
照射することができる。照射状態は視覚により観察され
、またはCRTスクリーン上に映し出される。
光線診断のためには、360から78Or+m間の波長
の光線が本発明のテトラピロール化合物を活性化するの
に望ましい。当然のことながら、各化合物には特定の最
適活性化波長がある。光線診断のためには長い波長の光
線を放出する紫外線ランプが特に望ましい。処置を施し
た腫瘍は、光線治療のところですでに述べた方法と同様
にして観察することができる。
本発明の新規な化合物の投与量は、所望の効果、即ち診
断のためか、または治療のためかによって異る。診断の
ためにはl mg/kgのわずかな量で効果的であり、
約7.5 mg/kgまでの投与量が用いられる。治療
のための投与量は通常的0.5 mg/kgである。当
然のことながら、診断または治療に対する投与量は、本
発明化合物の上記の有利な特性、例えばその1つとして
宿主から化合物を容易に排出することからみても広い範
囲にわたっている。
本発明の化合物は診断または治療に用いられる投与量に
おいては明らかに無毒である。20 mg/kgまでの
投与量を用いた実験において、実験動物は本発明の化合
物によって死亡するようなことはなかった。
診断および治療の両方に対して、本発明の化合物は経口
的に、あるいは静脈内または筋肉内を経て投与すること
ができる。これらは好ましくは塩基性塩、例えばナトリ
ウム塩の形で凍結乾燥した無菌の、発熱物質を含まない
化合物として製剤することができる。好ましい製剤形態
は注射可能な(等張性のある)溶液である。
本発明の化合物を含む腫瘍の治療に用いられる照射源と
しては、フィルターを通した強力な連続光源、励起した
色素または他のレーザーおよび送光システムがある。上
記照射源は次の制限内において実施することができる: ポルフィリンおよびクロリンに対して820〜B80n
mの波長において、バクテリオクロリンに対して700
〜780nmの波長において、照射強度が20〜500
 mW/cm2であり、かつ全出力が少なくとも500
1以上であること。現在市販のいくつかのレーザーはこ
れらの基準を満足するもので′ある。
テトラピロールは文献にみられる種々の合成方法により
製造することができる。例えば、クロリンe6 ウィルスタッタ−、アール、 (Willstatte
r、 R,)およびストール、ニー、 (Stoll、
 A、)共著;インベスティゲイションズ・オン・クロ
ロフィル(Investigations on Ch
lorophyll :クロロフィルの研究)、(訳者
:シェルツ、エフ、エム。
(Schertz、 F、 M、)およびメルツ、ニー
、アール。
(Merz、 A、 R,) ) 、サイエンス・プリ
ンティング・プレス(Science Pr1ntir
+g Press)、ペンシルバニア州ランカスター、
1928年、176頁。
ウィルスタッタ−、アール、 (WillStatte
r、 R,)およびアイスラー、エム、 (Isler
、 M、)共著;アナリン・デル・ヘミ−(Ann、 
Chem、)、390号、1912年、268頁。
フィッシャー、エッチ、 (Fisher、 H,)お
よびバウムラー、アール、 (Baumler、 R,
)共著;アナリン・デル・ヘミ−(Ann、 Chem
、)、474号、1928年、85頁。
7 イー/シャー、エッチ、(Fisher、 H,)
およびシーベル、エッチ、 (Siebel、 H,)
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コナント、ジェー、ビー、 (C:onant、 J、
 B、)およびメイヤー、ダブリュ、ダブリ、 、 (
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メリカン・ケミカル・ソサエティー(J、 Amer、
 Chem、 Sac、) 、 52号、1830年、
3013頁。
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rth)共著、「デス・ヘミ−・デス・ピロールJ (
Des Chemiedes Pyrrole : ピ
ロールの化学)、アカデミッシェ・フェルラツゲゼルシ
ャフト(AkademischeVerlazsges
ellschaft)、ライプチヒ(Leipzig)
、II巻、2部、1840゜ ボルフ リンについての− ・な余 文「ポルフィリン
ズ・アンド・メタロポルフィリンズJ (Porphy
rins and Metalloporphyrin
s:ポルフィリンとメタロポルフィリン)、ケビン・エ
ム。
スミス(Kevin M、 Sm1th)著、エルザビ
ア(Elsevier)1975、ニューヨーク。
本発明の化合物は選ばれた投与経路、即ち経口、静脈、
筋肉または皮下の経路から、種々の形で宿主に投与する
ことができる。
活性化合物は例えば不活性な希釈剤と共に、または同化
性可食、キャリアーと共に経口投与してもよく、または
硬質もしくは軟質外被のゼラチンカプセルに封入しても
よく、または錠剤状に圧縮してもよく、または食品に直
接混入してもよい。経口治療投与の場合、活性化合物は
賦形剤に混入することができ、かつ消化吸収可能な錠剤
、口腔錠、トローチ剤、カプセル剤、甘味チンキ剤、懸
濁剤、シロップ、ウェファ−等の形で使用することもで
きる。そのような組成物および製剤は少なくとも0、1
%の活性化合物を含んでいなければならない。
組成物および製剤の含有割合は当然変化し、好都合な割
合は単位重量の約2〜約80%の範囲内にある。そのよ
うな治療学的に有用な組成物中における活性化合物の量
は、所望の投与量を服用させるような量である。本発明
の好ましい組成物または製剤は、経口投与型単位製剤が
約50〜300mgの活性化合物を含むように調製する
錠剤、トローチ剤、丸薬、カプセル剤等はさらに次のも
のを含むことができる。トラガカントゴム、アラビアゴ
ム、トウモロコシデンプンまたはゼラチンのような結合
剤;リン酸二カルシウムのような賦形剤;トウモロコシ
デンプン、ジャガイモデンプン、アルギン酸等のような
崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤:お
よび蔗糖、ラクトースまたはサッカリンのような甘味料
を加えることができ、またはペパーミント、冬緑油また
はサクランボ香料のような香料も加えることができる。
投与製剤の単位形態がカプセルである時、それは上記原
料の外に液体キャリアーを含むことができる。剤皮物質
(コーティング剤)として、または投与製剤の物理的な
単位形態を変更するために、種々の他の原料を用いるこ
とができる。例えば、錠剤、丸薬またはカプセルはシェ
ラツク、糖またはこれらの両方で被覆することができる
。シロップまたは甘味チンキ剤は活性化合物、甘味料と
して蔗糖、防腐剤としてメチルおよびプロピルパラベン
、染料およびサクランボまたはオレンジ香料のような香
料を含むことができる。当然のことながら、投与単位製
剤を製造する際に用いられる原料はいずれも薬学的に純
粋であり、使用量において実質的に無毒でなければなら
ない。
さらに活性化合物は特効性製剤および配合物に混入する
こともできる。
また、活性化合物は非経口的にまたは腹腔内に投与する
こともできる。遊離の塩基または薬学的に容認可能な塩
としての活性化合物の溶液は、水中においてヒドロキシ
プロピルセルロースのような界面活性剤と混合すること
により調製することができる。分散剤もまたグリセロー
ル、液体ボリエ′チリングリコールおよびこれらの混合
物並びにオイル中において調製することができる。貯蔵
および使用の際の一般的な条件の下にあっては、これら
製剤は微生物の成長を防止するために防腐剤を含んでい
る。
注射用の望ましい薬学的形態としては、無菌の水溶液ま
たは分散剤および無菌の注射可能溶液または分散剤の即
席用無菌散剤がある。あらゆる場合、製剤は無菌状態で
なければならず、また注射器に容易に適用できる程度ま
で流動性がなければならない。製剤は製造および貯蔵の
条件の下で安定でなければならず、かつ細菌およびカビ
のような微生物の務染から保護しなければならない。キ
ャリヤーは、例えば水、エタノール、ポリオール(例え
ばグリセロール、プロピレングリコールおよび液体ポリ
エチレングリコール等)、それらの望ましい混合物およ
び植物油を含む溶媒または分散媒である。適切な流動性
は、例えばレシチンのような剤皮物質を使用することに
よって、分散剤の場合には所望の粒度を保持することに
よって、および界面活性剤を使用することによって維持
することができる。微生物の作用は種々の抗菌剤および
防カビ剤、例えばパラベンス、クロロブタノール、フェ
ノール、ソルビン酸、チメロサール等によって防止する
ことができる。多くの場合、等張剤、例えば糖または塩
化ナトリウムを含むことが好ましい。注射可能組成物の
吸収は組成物中において吸収を遅らせる薬剤、例えばモ
ノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンを使用する
ことにより長引かせることができる。
無菌の注射可能溶液は適当な溶媒中に上記のような種々
の他の成分と共に所定量の活性成分を混入し、さらに必
要があればか過殺菌を行うことにより調製する。一般的
に、分散剤は塩基性分散媒および上記成分のうちの必要
なものを含む無菌ビヒクルに種々の殺菌した活性成分を
混入することにより調製する。無菌の注射可能溶液を調
製するために用いる無菌散剤の好ましい調製方法は、あ
らかじめ無菌濾過した溶液から活性成分およびその他の
望ましい成分の粉末を生成する減圧乾燥および゛凍結乾
燥技術である。
本発明の新規な化合物は、宿主の腫瘍に対して、それが
内部に生じたものあるいは外部に生じたもののいずれで
も、局所性組成物として直接適用することができる。例
示的な組成物としては、溶媒、特に水性溶媒、さらに好
ましくは水を用いた新規化合物の溶液がある。別な態様
として、局所性組成物を特に皮膚の腫瘍に用いる場合、
本発明の新規な化合物は、この、目的のために一般的に
使用される通常のクリームまたは軟膏の形態に分散し、
またはエアロゾルの製造において一般的に使用される噴
射剤を含むスプレー溶液または懸濁液の形で使用できる
本発明において用いられている「薬学的に容認可能なギ
ヤリヤー」としては、すべての溶媒、分散媒、剤皮物質
、抗菌剤、防カビ剤、等張剤、吸収遅延剤等がある。薬
学的活性物質用のそのような媒質および薬剤の使用は、
この技術分野において周知である。従来のどんな媒質ま
たは薬剤でも、活性成分と配合禁忌である場合を除けば
、上記治療組成物中において使用することが可能である
補助活性成分もまた組成物に混入することができる。
容易にかつ均一に投与することができる形に非経口組成
物を調剤することは特に有益である。ここに用いられて
いる投与単位形態という用語は、治療すべき哺乳動物に
対する単位投与量としてふされしい物理的に別々の単位
製剤を指称する。各単位製剤は所望の治療効果をもたら
すように計算された所定量の活性成分を必要な薬学的キ
ャリヤーと共に含んでいるものである。本発明の新規な
化合物の投与単位製剤の形態は、 (a)活性成分の独特な特徴および達成すべき特別な治
療効果、および (b)生物体の腫瘍を治療するための活性成分を配合す
る技術に固有の限定要件などによって定まり、かつそれ
らにより直接左右されるものである。
実施例1 .150mgのクロリンe6および250mgのLアス
パラギン酸ジ−tert−ブチルエステルハイドロクロ
ライドを20m1のジメチルホルムアミドに溶解した。
1時間毎に合計3〜100mgのN、N’−ジシクロへ
キシルカルポジ・イミドを加えた。4時間後、反応混合
物を3QOmlのエーテルで希釈し、200m1の水で
2回洗浄し、40m1のIM KOHで抽出した。この
KOH溶液を一晩加水分解し、700Cで10分間加熱
した。
溶液のpHを7に調節し、フラッシュ蒸発により残留エ
ーテルを除去した。次に溶液を逆相(Cニー18シリカ
)カラム(1,5cmX 30cm)に導入した。生成
物をメタノールおよびpH8,85の0.OIM KP
O4の緩衝液で段階的に溶離生成した。望ましくない極
性色素を除去するまで、5%メタノールで溶離を行ない
、次にモノアスパルチルクロリンe6を8〜8zメタノ
ールで溶離し、未反応のクロリンe6を25駕メタノー
ルで溶離した。
簡単にフラッシュ蒸発を行なってメタノールを除去した
後、pH3で生成物を沈澱させ、その後遠心機において
希酢酸で3回洗浄した。
減圧下で生成物を乾燥した。モノ(L)〜アスパルチル
クロリンe6の収量は50mgであった。
実施例2 モノ(L−グルタミルクロリンe (カルボジイミド法
y 130mgのクロリンe6および260mgのLグルタ
ミン酸ジメチルエステルハイドロクロライドを18m1
のジメチルホルムアミドに溶解した。IQOIllgの
N、N’−ジシクロへキシルカルボジイミドを加え、反
応混合物を 1時間撹拌した。次に、さらに50mgの
カルボジイミドを加えた。1時間後、逆相TLC(70
%のMeO)Iおよび:10% ノ0.0IM KPO
,、pHI(,85を含むC−18プレート)により、
反応混合物は75〜80%のモノ置換生成物を含んでい
ることが解った。
200m1のジエチルエーテルを加え、100m1の水
で2回洗浄し、その後30m1のIM KO)Iで抽出
した。
生成物を暗所においてKOH溶液中で12時間加水分解
し、その後70°Cで10分間加熱してエステル基の加
水分解を完結させた。次に生成物を逆相カラムクロマト
グラフィー(C−18逆相シリカ、1.5cmX ?l
Ocm)により、段階的勾配溶離法を用いてpH8,8
5の0.0IM KPO,緩衝液中のメタノールで分離
した。さらに5%メタノールで極性不純物を除去した。
その後6〜8zのメタノールでモノグルタミルクロリン
e6を溶離した。25%メタノールでクロリンe6をカ
ラムから溶離した。フラッシュ蒸発によりメタノールを
除去し、PH3でモノ(L)−グルタミルクロリンe6
を沈澱させ、収集し、さらに遠心分離機において希酢酸
で3回洗浄し、その後減圧の下で乾燥した。収量は40
mgであった。
実施例3 400mgのクロリンe6および1gのし一アスパラギ
ン酸ベンジルエステルp−トシレートを75mgのジメ
チルホルムアミドに溶解した。溶液の温度は撹拌しなが
ら65〜700Cに保持し、toomgのN、N’−ジ
シクロへキシルカルボジイミドを加えた(2時間おきに
全部で3回添加した)。溶液をこの温度で合計20時間
撹拌し、その後70%のメタノールおよび30%の0.
01M KPO4を含むpH6,85の緩衝液を含有す
るTLC(逆相)の(C−18シリカ)プレートにより
検査した。 TLCにより、50%を越える一置換化合
物および少量の二置換化合物が存在することが解った。
次に150111gのエーテルを加え、さらに100m
1の水および数滴の氷酢酸を添加し撹拌した。その後エ
ーテル相を分離し、水相を100m1のエーテルで数回
抽出した。各エーテル抽出物を混合し、水(100ml
)で4回洗浄しジメチルホルムアミドを除去した。
次にアスパルチルクロリンe6エステルを100m1の
LM KOH中に抽出した(25mlずつ4回抽出)。
さらにKO)!溶液を室温で24時間放置し加水分解し
た。溶液をpH7に中和し、次に逆相(C−18シリカ
)カラム(1,5cm X 30cm)に導入して、各
成分を分離した。メタノールを 30%〜8ozの勾配
で含むpH11i、85のO,OOIM KPO4緩衝
液1文を用いて溶離を行った。各留分を収集し、TLC
により特性を調べた。溶離順序はジ(L)アスパルチル
クロリンe6、モノ (L)アスパルチルクロリンe6
およびクロリンe6であ゛った。メタノールをフラッシ
ュ蒸発で除去し、HCIを用いてpH3で各成分を沈澱
させた。
生成物を遠心分離により収集し、次に非常に希薄な酢酸
で数回洗浄し、さらに減圧の下で乾燥した。収量は二置
換生成物が23.8mg、−置換クロリンe6が112
mgであった。
実施例4 t4omgのロブインg7および200mgの(IIL
)アスパラギン酸ジメチルエステルハイドロクロライド
を30 m’ lのジメチルホルムアミドに溶解した。
さらに300mgのN、N’−ジシクロへキシル−カル
ボジイミドを加えた。1時間反応させ、その後さらに3
00ff1gのカルボジイミドを加えた。この操作を2
回繰返し、次に反応混合物を一晩放置した。ベンゼン=
メタノール二88zギ酸の容量比が8.5:1.5:0
.13の溶媒を用いて、シリカの薄層クロマトグラフィ
ーにより反応を監視した。
二置換ロブインg7は最も高いRf値を有しており、未
置換ロブインg7は最も低いRf値を有し、ざらに−置
換異性体はこれらの中間の値を有し、分離しなかった。
一晩放置した後、反応混合物は少なくとも50%の二置
換ロブインg7を含んでいることが解った。
減圧下で溶媒を除去し、さらに残りの固体を50m1の
3N )lC1中に溶解した。
溶液を室温で48時間放置してエステル基を加水分解し
、次にクロリン混合物をpH2,5〜3で沈澱させ、そ
れを収集し、その後遠心分離機において水で洗浄した。
ロディンg7混合物を0.05 M NH4OH中に溶
解し、次に逆相(C−18シリカ)カラム2.5cmX
 30cmに導入した。溶離は40から70%のメタノ
ールを含む0.01 M KPO4のpH8,85緩衝
液(全量1文)を用いて直線勾配法により行なった。
主なロディンg7バンドを収集し、さらにフラッシュ蒸
発してメチルアルコールを除去した。次にpH2,5〜
3で溶液を沈澱させ、収集し、その後遠心分離機によっ
て希酢酸で3回洗浄した。次に生成物を減圧下で乾燥し
た。
実施例5 50mg (0,000087モル)のロブインg7を
1001 のテトラヒドロフラン(THF)中に溶解し
た。さらに0.210m1 (0,002モル)のトリ
エチルアミンを撹拌しながら加えた。さらに10分後1
95ルl (0,00178モル)のクロロギ酸エチル
を加えた。10分間撹拌後、250mg (0,001
89モル)の(L)グルタミン酸を含む50m1 (0
,01モル)の0.2 M KOHを撹拌しながらTH
F溶液に滴下した。次にこの混合物を室温で80分間撹
拌した。
有機溶媒をフラッシュ蒸発させ、次に反応混合物をシリ
カTLGに掛は生成物を調べた。ベンゼン、j)))−
)Iyおよび88%ギ酸(8,5:1.5:0.13)
(7)混合溶媒を用いてクロマトグラムを展開させた。
生成物を分析した後、溶液のpHを7.5〜8.0に調
節し、逆相(C−18シリカ)カラム2.5X 30c
mにかけた。p)18.85の0.01 M KPO4
緩衝液中における40〜8ozメタノールの直線勾配を
用いて(全容量 1文)反応混合物を分離した。
カラム流出液をフラクションコレクターによって収集し
、管内官物を各成分ごとに貯蔵した。溶離順序はジ(L
)グルタミルロブインg7、モノ(L)グルタミルロブ
インg7および未置換ロブインg7であった。
メタノールをフラッシュ蒸発して除去し、pH2,5〜
3.0で生成物を沈澱させた。沈澱物を希酢酸水溶液で
3回洗浄し、減圧下で生成物を乾燥した。
上記実施例の方法を用いて、次のアミドを生成した: 千ノーおよびジ−し一アスパルチルー2−アセチルクロ
リンe6、 千ノーおよびジ−し一アスパルチルー2−フォルミルク
ロリンe6、 モノ−およびジ−し一アスパルチルメソクロリンe6、
モノ−およびジ−L−アスパルチルー2−ジューテロク
ロリンe6、 千ソーおよびジ−し一グルタミルメソクロリンe6、モ
ノ−およびジ−L−グルタミルー2−ジューテロクロリ
ンe6、 千ノーおよびジ−し一グルタミルバクテリオクロリンe
6、 モノ−およびジ−し一アスパルチルバクテリオクロリン
e6゜ 各化合物の物理的特性(相対極性)は標準クロマトグラ
フシステムによって測定した。
TLCプレート:ベーカ−3i−018粒度20pmコ
ーティングの厚さ200舊m 溶媒システムニア5zノメタノール、25%ノo、OI
 MKPO4緩衝液、pH8,85 すべてのアミノジカルボン酸誘導体に対するピリジン中
の可視吸収スペクトルは、母体のポルフィリン、クロリ
ンまたはバクテリオクロリンと一致した。
の  データ すべての場合溶媒はp−ジオキサン 活性成分、すなわち上記実施例1〜5において生成した
アミノ酸ポルフィリンアダクツを投与するための医薬製
剤は次の通り調製した:実施例6 次の成分を下記の重量割合で配合し、錠剤を製造した。
ダラム 蔗糖、USP(米国薬局法)     80.3タピオ
カデンプン      13.2ステアリン酸マグネシ
ウム   4.4この基剤に、充分なアミノ酸ポルフィ
リンアダクツを配合し、それぞれ100mgの活性成分
を含む錠剤を製造した。
実施例7 次の成分を配合した: ダラム リン酸カルシウム        17.8リン酸二カ
ルシウム       18.8三ケイ酸マグネシウム
、USP    5.2ラクトース、USP     
     5 、2ジヤガイモデンプン       
5.2ステアリン酸マグネシウムA0.8 ステアリン酸マグネシウムB    OJ2ポルフィリ
ンアミノ酸アダクツ  20この配合物を分割し、カプ
セル状に成形した。
各カプセルは25mgの活性成分を含んでいた。
実施例8 市販のキイチゴの香料を添加した糖シロップに1ml 
当りアミノ酸ポルフィリンアダクツ40mg相当量を加
え、得られた混合物をホモジナイザーにより均質化した
。この混合物は200ff1gの活性成分を含んでおり
、特に経口投与に適したものであった。
実施例9 次の組成物の無菌溶液を調製した。200mgのアミノ
酸ポルフィリンアダクツのナトリウム塩を、最終濃度が
20 mg/m+になるように0.9’l、 Na1l
中に溶解した。
この溶液は静脈内投与および筋肉内投与に望ましいもの
であった。
実施例10 アミノ酸ポルフィリンアダクツのナトリウム塩を、最終
濃度が5mg/mlとなるように0.9%のNaC1溶
液中に溶解した。炭化水素噴霧剤を入れたエアロゾルデ
ィスペンサーに上記溶液を入れた。この生成物は局所性
用途にふされしいものである。
実施例11 1監査二週1 等モルの水酸化ナトリウムを含有する水にポルフィリン
のアミノ酸アダクツを添加し、得られた混合物を凍結乾
燥することにより上記アダクツのナトリウム塩を調製し
た。
このようにして、カリウム塩、カルシウム塩、およびリ
チウム塩などの他の金属塩も調製した。
11塩ffl 上記実施例において述べたアミノ酸ポルフィリンアダク
ツを、同当量の酸、例えば塩酸を含む水溶液中に溶解す
ることにより酸性塩たとえば塩酸塩に転化し、この溶液
を蒸発乾固して固体の塩を得た。別な態様において、酸
性水溶液の代りに、エタノール中に溶解した塩化水素ガ
ス、すなわちアルコール溶液を使用することができ、溶
媒を蒸発するか、あるいは例えば非溶媒の添加によりア
ルコールから結晶化することによって酸性塩を得る。
次に、ラットの腫瘍を治療する場合における本発明のこ
れら新規の化合物の利用方法について述べる。
実施例12 モノ−(L)−アスパルチルクロリンe6を用いて、光
線力学的治療実験を行なった。バッファロー(Buff
alo)ラットにおける2種の移植可能な腫瘍ライン、
モリスΦへパトーマ(Morris Hepatoma
)7777およびモリス・ヘパトーマ5123tcを用
いた。
腫瘍を大腿の外側皮下に移植した。治療中、腫瘍の大き
さは直径1〜2.5cmの範囲であった。
一般的な治療方法は次の通りである。次のように生成し
たクロリンの溶液をラットに注射する=20mg(7)
クロリンノナトリウム塩を1 ml(7)0.9X N
aC1中に溶解した。次にラットをエーテル麻酔してい
る間に、外側頚部を通してクロリン溶液を静脈注射した
。注射した溶液の容量はラットの体重に基づいて計算し
、投与量はこの特別の実験の場合、重量対重量に基づい
て算出した。所定時間の経過後、光線治療を行なった。
ラットの光線治療は麻酔せずに行なった。ラットを押え
つけて治療部位の毛を除去し、クーパー曝オーロラ(C
ooper Aurora)アルゴン励起波長可変色素
レーザーからのレーザー光線により治療した。
上記レーザーには、カリフォルニア州すンタ・バーバラ
(Santa Barbara) 、 D、 R,D、
コンサルティング(Consulting)のダニエル
トイロン博士(Dr。
Daniel Doiron)によって開発されたマイ
クロレンズに連結した光学繊維光線電送システムが備え
られていた。
上記レンズは、レーザービームを分散させ、入射光束領
域全体にわたって光度の均一な光線を環状に分布させる
。光線の波長はハートリッジ(Hartridge)反
転分光器を用いて調節した。光度はイエロー・スプリン
グス・インストルメント(Yellow Spring
s Instrument)のモデル85A (7)線
量計を用いて測定した。
上記マイクロレンズは照射直径が1.5cmになるよう
にラットの皮膚から離して配置し、光束はレーザーの出
力を制御することにより変化させた。
照射後ラットを檻にもどし24時間後に250 g l
の0.9% Mailに溶解した14mgのエバンス・
ブルー(Evans Blue)色素を外側頚静脈内に
投与した。注射して2時間後に、ラットを殺し、腫瘍を
横断切開した。腫瘍壊死の範囲は色素の取り込み[M、
C。
Berenbaum 、ブリティッシュ・ジャーナル・
オン・キャンサー(Br、 J、 Gancer) 、
 45巻、1882年、571頁]がないことにより決
定し、腫瘍の壊死横断面の深さはミリメートルの単位で
記録した。
第1I表は腫瘍に対するこれら薬剤の効果が要約されて
おり、かつ波長の範囲、投与量、光度および治療時間が
記載されている。この治療時間は上記新規な薬剤を用い
て光線活魚を行なう最適条件を確定するために必要なも
のであった。第H表に記載されている条件の下で、腫瘍
に対して、測定可能なかなりの抑制効果が得られた。
注釈された事例を除く全ての場合、エバンス・ブルー法
の効力検定によれば、組織の損傷は腫瘍組織に対して選
択的に起り、正常な皮膚が腫瘍の上にかぶさっている場
合、および治療領域が正常な筋肉組織のかなりの領域ま
で広がっている場合な゛ど、はとんど全ての場合におい
て、組織の損傷が選択的に行なわれた。
第1I表には光線力学的治療のデータが示されている。
第2欄には、1cIr12当りのジュールに換算した光
線全投与量が示されている。第3欄には、ラットの体重
1kg当りのミリグラムに換算したモノ(L)アスパル
チルクロリンe6の投与量が示されている。第4欄には
薬剤投与とレーザー光線による治療との間の経過時間が
示されている。第5欄には治療光線の波長がナノメート
ルの単位で示されている。第6欄には治療光線の光度が
10rr12当りのミリワットの単位で示されている。
第7欄には、腫瘍組織の壊死の平均的深さ又、即ち皮膚
に隣接している腫瘍の壊死先端部より皮膚から最も離れ
た腫瘍の壊死端縁部までの距離がミリメートルの単位で
示されている。
s、d、は又の標準偏差である。
(n)はこの実験に関与した腫瘍すなわち脚部の数であ
る。
第8欄には各群ごとの壊死の深さの範囲がミリメートル
の単位で示されている。
第1I表注 注1:24時間後の評価において、5匹は処置箇所の皮
膚に色素の取込みの多少の増加を示した。
注2=24時間後の評価において、6匹は処置箇所の皮
膚に色素の取込みの多少の増加を示した。
注3:14日後の評価において、いずれも皮膚または腫
瘍の壊死の徴候を示さず、毛は正常に再度生育した。
注4:14日後の評価において、1匹のラットのl木の
脚が筋肉の壊死の徴候を示した。
すべてのラットの皮膚は正常であり、また毛は正常に再
度生育した。
実施例13 モノーL−アスパルチルクロリンe6四ナトリウム塩に
よる光線力学治療(PDT)を他の動物および腫瘍の関
連において評価した。
DBA/2 Ha RO5D+Ha ?ウスの肩および
肋骨部分(片側のみ)に腫瘍SMT−Fを皮下に移植し
た。腫瘍が長さ約1.5〜2cm 、幅1cmおよび深
さ0.7〜1cIllの大きさに達した時(移植してか
ら約7〜8日後)治療を開始した。薬剤を4mg/ml
の濃度で腹膜組織内に注射し投与した。特定のパラメー
タおよび結果は次の表に示されている。評価は、光線治
療の後24時時間区生体染料エバンス・ブルー(Eva
nsBlue)を用いて行ない、この評価方法はマウス
 1匹当り51111gの投与量で染料を腹膜組織内に
注入したことのみを除いて、上記バッファローラットの
腫瘍壊死の評価と同様の手順で進めた。各欄の表題は上
記ラットの場合と同様である。
ジュール/Cr11240 薬剤投与量    mg/kg    40投与から照
射まで 時間    24 波  長          nm       68
5光強度      mW/cm2100X     
     (mm)      8.8s、d、   
          上2゜0(n)7 D          (mm)     10.3s
、d、             ±3.2正常組織(
筋肉または皮膚)の壊死はみられなかった。同様にあら
かじめ処置したマウスに実施例1〜5の化合物を投与し
た時、同様の結果が得られた。
実施例14 薬剤としてモノーL−グルタミルクロリンe6四ナトリ
ウム塩を用いて、各後脚部の外側皮下にモリス・ヘパト
ーマ7777を移植したバッファローラットに光線力学
治療を施した。
実験方法は上記モノ−L−アスパルチルクロリンe6の
試験に用いた方法と同じである。特定のパラメータおよ
び結果を次の表に示す。
この実験のいくつかの症例において、直径1.5cmの
光線治療部位が正常組織上に拡がったが、エバンスブル
ー法の評価によれば、腫瘍を覆っている皮膚または腫瘍
を取り巻く正常筋肉組織に対する損傷は視覚上観察され
なかった。
次の表の第1欄においては、1平方センチメートル当り
のジュールに換算した光線の全投与量を示す。第2欄に
は、ラットの体重1キログラム当りのミリグラムに換算
した薬剤クロリンの投与量を示す。第3欄には薬剤の投
与とレーザー光線による治療との間との経過時間を示す
第4欄には治療光線の波長をナノメートルの単位で示す
。第5欄には平方センナメートル当りの治療光線の光強
度をミリワットの単位で示す。第6欄には、腫瘍組織の
壊死の平均的深さk、即ち皮膚に隣接している腫瘍の壊
死先端部より皮膚から最も離れた腫瘍の壊死端縁部まで
の距離をミリメートルの単位で示す。s、d、はkの標
準偏差であり、(n)は本実験に関与した腫瘍または脚
部の数である。Dは腫瘍壊死の平均直径であり、その次
に記載されているs、cl、は上記りに対する標準偏差
である。
ジュール/cm22゜ 薬剤投与量    mg/kg    20投与から照
射まで 時間    24 波  長          r+m       8
85光強度      mW/cm2100ン    
    (mm)      3.4s、d、    
         上1゜3(n)         
      17D         (mm)   
   9.8s、d、             ±3
.6同様に処置したラットに上記実施例1〜5の化合物
を投与した場合にも同様の結果が得られた。
実施例15 マウスIIBA/2 )1a ROS D+ Haに腫
瘍’;MT−Fを移植しj モノーL−グルタミルクロ
リンe6四ナトリウム塩の光線力学治療効果について試
験を行った。
試験法はモノーL−アスパルチルクロリンe6について
の実験と同様であり、表の見出しはラットについての実
験の場合と同様である。
ジュール/ c m240 薬剤投与量    mg/kg    40投与から照
射まで 時間    24 波  長          nm       8B
5光強度      mW/cm2100X     
    (mm)     ? 、 Els、d・  
          上2゜9(n)8 D(mm)     13.11 s、d・        上3゜5 実施例16 人間の細胞(HeLa、 D98/AH2株)を25c
rrI2ノブラスチツク製培養フラスコ中で24時間培
養し付着させた。次にそれらを洗浄し、ポルフィリンを
含有するハムF−12培養基(Ham’s F−12m
edium)中で10分間培養し、ポルフィリンを含ま
ないハムF−12培養基中で5分間再度洗浄し、次に種
々の時間照射し、完全媒体中で37°Cで24時間培養
した。生存細胞の一部を採り、位相差顕微鏡で細胞数を
測定した。使用した広帯域白熱光源を、照射光量が5 
X 10エルグcm’5ec−1になるように調整した
位置調整装置によって、異なる時間に各フラスコの5つ
の部分を照射するようにした。1つの部分は照射せずに
未照射の対照とした。すなわち、■つのフラスコから4
種の照射に対する生存曲線が得られる。従ってこの方法
によれば、多数の光感作剤を迅速かつ経済的にスクリー
ニングすることができる。この実験の結果を第■表に示
す。
第■表 実施例17 バッファローラットの2種類の移植可能な腫瘍ライン、
モリスへパトーマ7777およびモリスへパトーマ51
23tcを使用した。腫瘍をラットの大I部後部の筋肉
内に移植した。1oから14日後に腫瘍が適当な大きさ
になったとき、2mg (0,41m1)のアミノ酸ポ
ルフィリンアダクツ溶液をラットの腹膜内に注射した。
アミノ酸ポルフィリンアダクツ溶液は次のようにして調
製した:  4mgのアミノ酸ポルフィリンを0.I 
M NaOHに溶解し、I N )ICI −?’生理
学的pHに調整した。
注射後24時間目にラットを殺し、腫瘍をそのまま切開
した。一定強度の紫外線光源下でポルフィリンの蛍光を
測定した。
第7表および第7表に試験したポルフィリン誘導体を示
す。
1時間」の欄の次に試験した腫瘍の総数を示す。
「A」欄は次のようにして計算した= 1人の検査者に
より一定強度の紫外線光源下で、0、子局、1.2.3
.4の段階で、腫瘍内のポルフィリンの蛍光を肉眼で評
定した。この数値に、蛍光を発生している腫瘍の百分率
を掛けた。例えば、(子局) (80%) + (+1
) (IQ) = 50表のAの値は、大抵は別途に行
った一連の実験の平均値を示している。
各腫瘍に対するrCJの値はrAJの値を腫瘍の平均直
径(cm)で割った数値である。
腫瘍のいくつかのものについては12〜72時間の時間
に対する検討も行った。Imgのアミノ酸アダクツを使
用したこと以外は上記と同様の方法で行った。その結果
をやはり第7表に示す。
第V表 腫瘍ライン: モリスへパトーマ5123tc。

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次の構造式で表わされ、かつアミノジカルボン酸
    と少なくとも3つのカルボキシル基を含むテトラピロー
    ルとの蛍光性モノ−、ジ−またはポリアミドからなるテ
    トラピロール化合物 ▲数式、化学式、表等があります▼ (上式において、Zはアミノ基を除外したアミノジカル
    ボン酸残基、Xはカルボキシル基を除外したテトラピロ
    ール残基およびnは1から4までの整数である)。
  2. (2)前記アミノジカルボン酸がα−アミノ酸であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  3. (3)カルボン酸基がテトラピロール環に非対称的に結
    合していることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の化合物。
  4. (4)アミノジカルボン酸と次の式で表わされるテトラ
    ピロールとの蛍光性モノ−、ジ−またはポリアミドから
    なる特許請求の範囲第1項記載の化合物 ▲数式、化学式、表等があります▼ (上式において、Xは水素、ビニル基、エチル基、アセ
    チル基またはホルミル基;Yはメチル基またはホルミル
    基;Mはメチル基:およびEはエチル基である)。
  5. (5)前記アミドがモノ−またはジアミドである特許請
    求の範囲第4項記載の化合物。
  6. (6)モノ−またはジ−L−アスパルチルクロリンe_
    6からなる特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  7. (7)モノ−またはジ−L−グルタミルクロリンe_6
    からなる特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  8. (8)モノ−またはジ−L−アスパルチルバクテリオク
    ロリンe_6からなる特許請求の範囲第1項記載の化合
    物。
  9. (9)モノ−またはジ−L−グルタミルバクテリオクロ
    リンe_6からなる特許請求の範囲第1項記載の化合物
  10. (10)モノ−またはジ−L−アスパルチルロディン(
    rhodin)g_7からなる特許請求の範囲第1項記
    載の化合物。
  11. (11)モノ−またはジ−L−グルタミルロディンg_
    7からなる特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  12. (12)モノ−またはジ−L−グルタミルメソクロリン
    e_6からなる特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  13. (13)モノ−またはジ−L−アスパルチルメソクロリ
    ンe_6からなる特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  14. (14)少なくとも3つのカルボキシル基を含むテトラ
    ピロールとアミノジカルボン酸とを適当な溶媒の存在下
    に接触させることを特徴とする次の式で表わされ、かつ
    アミノジカルボン酸と少なくとも3つのカルボキシル基
    を含むテトラピロールとの蛍光性モノ−、ジ−またはポ
    リアミドの製造方法 ▲数式、化学式、表等があります▼ (上式において、Zはアミノ基を除外したアミノジカル
    ボン酸残基、Xはカルボキシル基を除外したテトラピロ
    ール残基およびnは1から4までの整数である)。
  15. (15)前記アミノジカルボン酸がα−アミノ酸である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第14項記載の製造方
    法。
  16. (16)カルボン酸基がテトラピロール環に非対称的に
    結合していることを特徴とする特許請求の範囲第14項
    記載の製造方法。
  17. (17)前記テトラピロールが次の式で表されるもので
    ある特許請求の範囲第14項記載の製造方法、 ▲数式、化学式、表等があります▼ (上式において、Xは水素、ビニル基、エチル基、アセ
    チル基またはホルミル基;Yはメチル基またはホルミル
    基;Mはメチル基;およびEはエチル基である)。
  18. (18)前記アミドがモノ−またはジアミドである特許
    請求の範囲第17項記載の製造方法。
  19. (19)前記アミドがモノ−またはジ−L−アスパルチ
    ルクロリンe_6からなる特許請求の範囲第14項記載
    の製造方法。
  20. (20)前記アミドがモノ−またはジ−L−グルタミル
    クロリンe_6からなる特許請求の範囲第14項記載の
    製造方法。
  21. (21)前記アミドがモノ−またはジ−L−アスパルチ
    ルバクテリオクロリンe_6からなる特許請求の範囲第
    14項記載の製造方法。
  22. (22)前記アミドがモノ−またはジ−L−グルタミル
    バクテリオクロリンe_6からなる特許請求の範囲第1
    4項記載の製造方法。
  23. (23)前記アミドがモノ−またはジ−L−アスパルチ
    ルロディン(rhodin)g_7からなる特許請求の
    範囲第14項記載の製造方法。
  24. (24)前記アミドがモノ−またはジ−L−グルタミル
    ロディンg_7からなる特許請求の範囲第14項記載の
    製造方法。
  25. (25)前記アミドがモノ−またはジ−L−グルタミル
    メソクロリンe_6からなる特許請求の範囲第14項記
    載の製造方法。
  26. (26)前記アミドがモノ−またはジ−L−アスパルチ
    ルメソクロリンe_6からなる特許請求の範囲第14項
    記載の製造方法。
  27. (27)有効量を宿主(host)に投与し、検査すべ
    き哺乳動物部位に十分な波長の光線を照射し、腫瘍箇所
    から発生する蛍光を観察して哺乳類の腫瘍を診断するた
    めに用いる、次の構造式で表わされるアミノジカルボン
    酸と少なくとも3つのカルボキシル基を含むテトラピロ
    ールとの蛍光性モノ−、ジ−またはポリアミドからなる
    テトラピロール化合物もしくは薬学的に認容可能なその
    塩を含む診断薬 ▲数式、化学式、表等があります▼ (上式において、Zはアミノ基を除外したアミノジカル
    ボン酸残基、Xはカルボキシル基を除外したテトラピロ
    ール残基およびnは1から4までの整数である)。
  28. (28)前記アミノジカルボン酸がα−アミノ酸である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第27項記載の診断薬
  29. (29)カルボン酸基がテトラピロール環に非対称的に
    結合していることを特徴とする特許請求の範囲第27項
    記載の診断薬。
  30. (30)前記テトラピロールが次の式で表わされるもの
    である特許請求の範囲第27項記載の診断薬 ▲数式、化学式、表等があります▼ (上式において、Xは水素、ビニル基、エチル基、アセ
    チル基またはホルミル基;Yはメチル基またはホルミル
    基;Mはメチル基;およびEはエチル基である)。
  31. (31)前記アミドがモノ−またはジアミドである特許
    請求の範囲第30項記載の診断薬。
  32. (32)前記アミドがモノ−またはジ−L−アスパルチ
    ルクロリンe_6からなる特許請求の範囲第27項記載
    の診断薬。
  33. (33)前記アミドがモノ−またはジ−L−グルタミル
    クロリンe_6からなる特許請求の範囲第27項記載の
    診断薬。
  34. (34)前記アミドがモノ−またはジ−L−アスパルチ
    ルバクテリオクロリンe_6からなる特許請求の範囲第
    27項記載の診断薬。
  35. (35)前記アミドがモノ−またはジ−L−グルタミル
    バクテリオクロリンe_6からなる特許請求の範囲第2
    7項記載の診断薬。
  36. (36)前記アミドがモノ−またはジ−L−アスパルチ
    ルロディン(rhodin)g_7からなる特許請求の
    範囲第27項記載の診断薬。
  37. (37)前記アミドがモノ−またはジ−L−グルタミル
    ロディンg_7からなる特許請求の範囲第27項記載の
    診断薬。
  38. (38)前記アミドがモノ−またはジ−L−グルタミル
    メソクロリンe_6からなる特許請求の範囲第27項記
    載の診断薬。
  39. (39)前記アミドがモノ−またはジ−L−アスパルチ
    ルメソクロリンe_6からなる特許請求の範囲第27項
    記載の診断薬。
  40. (40)次の構造式で表わされ、アミノジカルボン酸と
    少なくとも3つのカルボキシル基を含むテトラピロール
    との蛍光性モノ−、ジ−またはポリアミドもしくは薬学
    的に容認可能なその塩からなる化合物を含む治療薬であ
    って、該化合物の有効量を宿主(host)に投与し、
    充分な波長および強度を有する光線を照射して該化合物
    を活性化させ、この活性化した化合物により腫瘍に細胞
    死滅作用を加えるために使用する哺乳類の腫瘍を治療す
    るための治療薬 ▲数式、化学式、表等があります▼ (上式において、Zはアミノ基を除外したアミノジカル
    ボン酸残基、Xはカルボキシル基を除外したテトラピロ
    ール残基およびnは1から4までの整数である)。
  41. (41)前記アミノジカルボン酸がα−アミノ酸である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第40項記載の治療薬
  42. (42)カルボン酸基がテトラピロール環に非対称的に
    結合していることを特徴とする特許請求の範囲第40項
    記載の治療薬。
  43. (43)前記テトラピロールが次の式で表わされるもの
    である特許請求の範囲第40項記載の治療薬 ▲数式、化学式、表等があります▼ (上式において、Xは水素、ビニル基、エチル基、アセ
    チル基またはホルミル基;Yはメチル基またはホルミル
    基;Mはメチル基;およびEはエチル基である)。
  44. (44)前記アミドがモノ−またはジアミドである特許
    請求の範囲第43項記載の治療薬。
  45. (45)前記アミドがモノ−またはジ−L−アスパルチ
    ルクロリンe_6からなる特許請求の範囲第40項記載
    の治療薬。
  46. (46)前記アミドがモノ−またはジ−L−グルタミル
    クロリンe_6からなる特許請求の範囲第40項記載の
    治療薬。
  47. (47)前記アミドがモノ−またはジ−L−アスパルチ
    ルバクテリオクロリンe_6からなる特許請求の範囲第
    40項記載の治療薬。
  48. (48)前記アミドがモノ−またはジ−L−グルタミル
    バクテリオクロリンe_6からなる特許請求の範囲第4
    0項記載の治療薬。
  49. (49)前記アミドがモノ−またはジ−L−アスパルチ
    ルロディン(rhodin)g_7からなる特許請求の
    範囲第40項記載の治療薬。
  50. (50)前記アミドがモノ−またはジ−L−グルタミル
    ロディンg_7からなる特許請求の範囲第40項記載の
    治療薬。
  51. (51)前記アミドがモノ−またはジ−L−グルタミル
    メソクロリンe_6からなる特許請求の範囲第40項記
    載の治療薬。
  52. (52)前記アミドがモノ−またはジ−L−アスパルチ
    ルメソクロリンe_6からなる特許請求の範囲第40項
    記載の治療薬。
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