JPS6254546B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ コーンクラツシヤの調節リングにライナを締
付けるための装置において、 内周面に雌ねじ５Ｂを形成され、調節リング３
の端面２に当る押しボルト１をねじ込んだスラス
トリング４と、外周面に雄ねじ５Ａを形成され、
ライナ１１の環状突起１０が載る割リング７を支
持する環状ケーシング６と、を備え、雌ねじ５Ｂ
と雄ねじ５Ａとによつて前記スラストリング４を
前記環状ケーシング６と螺合させ、調節リング３
に対して回転しないように前記スラストリング４
を固定するための手段を備え、押しボルト１をね
じ込むことによりケーシング６を割リング７及び
スラストリング６と共に垂直方向に上昇させて割
リング７をライナ１１の環状突起１０と接触させ
ること、を特徴とする、コーンクラツシヤの調節
リングにライナを締付けるための装置。

２ 前記スラストリング４は、その円筒面１４で
前記調節リング３と係合していること、を特徴と
する請求の範囲第１項に記載の装置。

発明の分野 本発明は、微細粒度用と中間粒度用のコーンク
ラツシヤに関し、特にコーンクラツシヤの調節リ
ングにライナを締付けるための装置に関する。

本発明は、建設工業及び鉱石の採鉱と選鉱の工
業に最も有利に使用しうる。

先行技術の説明 現在使用されている微細粒度用と中間粒度用の
コーンクラツシヤは、調節リングと、その内部に
収容された破壊ヘツドと、その間に形成された砕
石室とを包含する。破壊ヘツドは、クラツシヤフ
レームに固定された球形支持体に装着される。破
壊ヘツド駆動装置は、偏心又は不均衡おもり振動
機を備えている。調節リングは、クラツシヤフレ
ームに取付けられた支持リングにねじ止めされ
る。調節リングと破壊ヘツドの両方に、着脱自在
のテーパセルとして形成されたライナが装着され
る。ライナの底部においてライナの表面間の最短
距離により形成された排出開口部は、ねじの中で
調節リングを回転させることによりライナの摩擦
による摩耗を補償するために調節される。重い衝
撃荷重が砕石室内で発生するので、コーンクラツ
シヤの調節リングにライナを締付けるための装置
は、クラツシヤの最も重要なユニツトの１つであ
る。

コーンクラツシヤの調節リングにライナを締付
けるための装置は知られている（1973年７月27日
に特許されたフランス特許第2163885号、国際分
類B02C ２／00、発明者：エー．イ−．バイゼル
（E.I.Beiser）、ゲー．アー．コリウノフ（G.A.
Kolyunov）等、参照）。この装置は、ナツトを備
えたねじ付きスイベル締め具を包含し、この締め
具は、ライナの耳部及び台とスラストワツシヤを
介して調節リングの端面で係合する。

ライナを取付けるとき、スイベル締め具は、ラ
イナの耳部と係合し、締め具の端部上のナツトを
ねじり、調節リングの端面に取付けられたスラス
ト ワツシヤを介して、係合されるべきライナと
調節リングのテーパ面に推力が加えられる。

すり減つたライナを取外すとき、ナツトがねじ
戻され、締め具がワツシヤと一緒に耳部から外さ
れ、ライナが取除かれる。

然しながら、上述の装置は、ライナの確実な締
付けを与えない。その理由は、砕石室内での打撃
により生ずるかも知れないようなライナと調節リ
ングの係合したテーパ面の押しつぶし変形の場
合、継目に隙間が現われ、それによつて、ライナ
が調節リングの周りで遊星のよう廻るためであ
る。その結果、耳部と締め具に損傷が生じ、ライ
ナが早期に作用しなくなる。更に、締め具上のナ
ツトを締めたりゆるめたりする手順は、非常に労
働力を要し且つ時間を消費する。

コーンクラツシヤの調節リングにライナを締付
けるための装置は公知である（1972年８日８日特
許された米国特許第3682227号、国際分類B22D
23／00発明者：ジエローム．シーモツツ
（Jerome C.Motz）参照）。この装置は、ライナ
の軸線に対して半径方向に配置され且つ調節リン
グの横壁に当接している押しボルトを包含し、こ
の押しボルトは、ライナの環状突出部のテーパ面
と調節リングの端面とで形成された溝の中に配置
された楔先端を備えている、ということが知られ
ている。

前述の装置と比較すると、この構成は、ライナ
を嵌める作業手順がより少ないという利点があ
る。このライナを嵌める際、楔先端を備えたボル
トは、ライナと調節リングとの間の溝の中に置か
れ、次に、押しボルトの頭部が調節リングの壁に
当つて押すまで押しボルトが回され、垂直力が発
生されてライナと調節リングとの係合したテーパ
面の間に推力を与える。

ライナの取外しは逆の順序で行なわれる。

然しながら、ライナの摩耗の結果、そのセルの
剛性が減少し、それによつて、ライナと調節リン
グとの係合面の間の推力を部分的にゆるめる。砕
石室内での打撃により、前記表面は押しつぶし変
形を起し易く、これが継目に隙間を生じさせる原
因となる。その結果、調節リングの周りでライナ
の遊星回転が起り、装置に損傷を生じさせる。

コーンクラツシヤの調節リングにライナを締付
けるための装置は、技術分野において知られてい
る（1970年10月２日特許された米国特許第
3534916号、国際分類B02C ３／00、譲受人：ク
ロツクナ．フムボルト．ドイツ アーゲー
（Klo”ckner−Humboldt−Deutz Ａ Ｇ、
BRD）参照）。

この装置は、停止まで調節リングの端面に装着
された押しボルトと、ライナの環状突出部が当つ
ている割リングを支持するケーシングと、を包含
することが知られている。押しボルトは、互に等
間隔でケーシングの周囲に沿つて配置されたねじ
付き開口部にねじ込まれている。

組立てるとき、押しボルトは、該ボルトの端部
がケーシングを越えて突出しないことを保証する
ケーシングの中にねじ込まれる。ケーシングは、
次に、ライナと同心の調節リングに装着され、割
リングがそこに取付けられる。調節リングの端面
が停止するまで押しボルトを回すと、組立てられ
たユニツトは上昇し、遂にはライナの環状突出部
の表面と割リングとが接触する。押しボルトを更
に回すと、ライナと調節リングとの係合したテー
パ面の間に推力が発生する。

装置の分解は、逆の順序で行なわれる。

上述の装置とは異なり、考察中の装置は、ケー
シングの剛性が局部的張力を分布荷重にするの
で、ライナの円周方向に均一な推力を与える。

然しながら、前記装置は、ライナの摩耗の過程
でライナの自動締付けを与えず、その剛性を低下
させ、調節リングへの締付けがゆるむ。その結
果、装置の損傷を生じさせ、早期にライナを効か
なくする。

更に、ライナを締付ける過程において、ライナ
の上の割リングとケーシングを手で芯出しするこ
とが必要であり、これが非常に時間を消費する。

本発明の目的は、ライナの有効寿命を通してラ
イナを締付ける信頼性を高めることを可能とす
る、コーンクラツシヤの調節リング上でライナを
締付けるための装置を提供することである。

発明の簡潔な説明 本発明のこの主目的に照らして提供する、コー
ンクラツシヤの調節リングにライナを締付けるた
めの装置は、調節リングの端面を押圧する押しボ
ルトと、ライナの環状突出部に当接する割リング
を支持するケーシングと、を包含する締付け装置
において、本発明に従つて、押しボルトが中へね
じ込まれているスラストリングを更に備え、この
スラストリングは、ケーシングへねじ込まれてい
ると共に、調節リングに対して回転しないように
固定されている。

ここに提案した装置の利点は、この装置が、ラ
イナの連続的自己推力を保証すると共に、ライナ
の摩耗の程度とは無関係に、ライナを調節リング
に締付ける力を安定させることにある。

スラストリングは、その円筒面で調節リングと
係合するのが好都合である。

このような構造的配置は、ライナーに対して装
置の半径方向への片寄りをなくすることができる
と共に、取付けの時手による芯出しが必要でな
く、ライナの環状突出部の全周にわたり推力の均
一な分布を与える。

【図面の簡単な説明】

添付図面を参照して、本発明の好ましい実施態
様を詳細に説明する。

第１図は、本発明による、コーンクラツシヤの
調節リングにライナを締付けるための装置の長さ
方向断面図である。

第２図は、コーンクラツシヤの調節リングにラ
イナを締付けるための装置の修正態様による、調
節リングとスラストリングの継手組立体の長さ方
向断面図である。

発明を実施するための最良の形態 第１図において、コーンクラツシヤの調節リン
グにライナを締付けるための装置は、調節リング
３の端面２を押圧し且つスラストリング４にねじ
込まれた押しボルト１を包含し、スラストリング
４は、割リング７を支持するケーシング６とねじ
５によつてねじ止めされている。割リング７は、
ケーシング６の凹所８に配置され、ライナ１１の
環状突出部１０に当接する面取り部９を備え、こ
のライナ１１は、そのテーパ面１２で調節リング
３と係合する。スラストリング４は、調節リング
３に対して回転しないように、ピン１３で固定さ
れている。

第２図に示す実施態様において、スラストリン
グ４は、その円筒面１４で調節リング３と係合す
る。この係合は、動き嵌め（ａ running fit）
で作られる。

ここに提案した装置は、次のように作用する。
調節リング３にライナ１１を取付ける際に、ケー
シング６が調節リング３の上端面２に装着され、
押しボルト１をスラストリング４にねじ込んだま
ま、スラストリング４がケーシング６にねじ込ま
れる。割リング７は、別の要素としてケーシング
６の凹所８内に配置される。ボルト１が調節リン
グ３の端面２を押圧するまでボルト１をねじる
と、割リング７の面取り部がライナ１１の環状突
出部１０と接触するまで、ケーシング６が割リン
グ７及びスラストリング４と共に垂直に上昇す
る。

ボルト１を更に回すと、ライナ１１が調節リン
グ３と係合するテーパ面１２上で、ライナ１１の
必要な推力が得られる。

クラツシヤの作動の過程で、ライナは徐々にす
り減り、特にその底部が薄くなる。このようにな
ると、ライナの剛性は、半径方向と軸線方向の両
方向に減少し、これが、調節リング３とライナ１
１との係合テーパ面１２に作用する推力の大きさ
を部分的に減少させる。その結果、ライナは、調
節リング３に対して半径方向に僅かに転位する。
この転位は、調節リング３とライナ１１との係合
面１２の周囲に沿つて継続して起る。それと共
に、ライナ１１は、調節リング３に対して遅い回
転になり、摩擦によつてケーシング６と共に割リ
ング７に回転を与え、ねじ５の中にねじ込まれた
ケーシング６は、ライナ１１と共に上方へ垂直に
変位する。この変位は、テーパ面１２上での初期
の推力を回復する傾向がある。ライナ１１がゆる
められる時は何時も、自己締付け（self−
tightening）が進行し、それによつて調節リング
３とライナとの確実な接触を与える。スラストリ
ング４は、それと共に、ピン１３と押しボルト１
と下向きの自己締付け力により、調節リングに対
して変位を妨げられる。

すり減つたライナ１１を除去するために、押し
ボルトをゆるめて推力を解放し、割リング７が部
分的に引込められた後、ライナ１１が取外され
る。

第２図に示す実施態様において、調節リング３
とスラストリング４との係合により、ライナ１１
の自己締付けの間、ライナ１１の振動に基いて発
生した水平力を通して装置の半径方向の転位が除
去され、これがピン１３を損傷から防ぎ、ライナ
１１の環状突出部１０の周囲に沿つて推力の均一
な分布を維持すると共に、リング４，６，７の正
確な芯出しを不要とする。

本発明の装置は、ライナを締付ける確実性を高
め、より少い労働力の消費でライナを取付けるこ
とができ、ライナを取付けるときの失われる時間
を節約することができる。

産業上の利用可能性 本発明は、建設工業、鉱石の採鉱と選鉱の工業
において最も有利に利用することができる。