JPS6251582B2 - - Google Patents
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- JPS6251582B2 JPS6251582B2 JP54079738A JP7973879A JPS6251582B2 JP S6251582 B2 JPS6251582 B2 JP S6251582B2 JP 54079738 A JP54079738 A JP 54079738A JP 7973879 A JP7973879 A JP 7973879A JP S6251582 B2 JPS6251582 B2 JP S6251582B2
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Landscapes
- Cereal-Derived Products (AREA)
- Grain Derivatives (AREA)
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Description
本発明はとうもろこしの胚乳部を胚芽、尖帽及
び皮部と分離する方法に係り、特に、それぞれの
硬さの相違を利用し、特定の刃を有するかきまぜ
機を作業室ケーシング内で所定の速さでかきま
ぜ、とうもろこしを殆ど破砕もしくは粉砕するこ
となく、硬さが軽い胚芽、尖帽及び皮部を削り取
り、胚乳部を収率よく削り残して得る乾式方法に
関する。 とうもろこしを利用する工業には、食品工業、
飼料工業、醸造工業、でん粉工業などがある。飼
料用を除き、前処理を行なつて、胚芽、尖帽及び
皮部から胚乳部を分離し胚乳部を得ることが必要
である。従来、とうもろこしを一度破砕もしくは
粉砕して、胚乳と胚芽その他を分離し、胚芽その
他は飼料に向けるか、油脂の回収に利用されてい
る。とうもろこし利用工業に於て重要なことは、
如何にして収率よく、油脂分の多い胚芽等と分離
して、油脂分の少ない胚乳を得るかと言うことで
ある。 とうもろこしを小さく破砕もしくは粉砕すれ
ば、胚乳が価値の少ない胚芽などの糠の中に混入
することになり、その結果胚乳の収率の低下をも
たらす。 とうもろこしより胚乳を得るのに湿式、乾式の
2方式が従来行われ、何れの方式によつても、と
うもろこしを一度破砕もしくは粉砕した上で、胚
乳を胚芽などから分離する方法が普通であつた。 湿式粉砕法では、胚乳の収率は高いが、とうも
ろこしの各部を分離するための前処理、及び分離
工程に要する電力、水及び乾燥用蒸気等のユーテ
イリテイの消費が大きいから経済的ではない。 従来技術を詳細に検討し、従来法の持つ諸欠点
を改良したとうもろこしの胚乳を胚芽などから分
離する方法及びその装置が特開昭54−59382号公
報に開示されている。その要旨の概要は、円筒状
の作業室に設けられた多数の羽根を有するロータ
ーの急速な回転により、もたらされた渦流状態
で、とうもろこしを移動させ、破砕し、胚芽を羽
根に沿つて外方に指向している縁部によつて分離
する方法及びその装置である。 微細区分は減少しているが、従来方式通り破砕
はするが、極力少なくして胚芽を分離するよう改
良した方法で、モーター効率は30〜40%従来法よ
り低減している。 従来法は前にも述べた通り、少なかれとうもろ
こしを破砕することを前提としており、胚乳の収
率をよくするためその微粉細区分を少なくするた
め種々工夫されている。しかしながら、本発明者
等の試験結果からすれば、破砕もしくは粉砕法で
行う限り、収率の向上はせいぜい数%以上には得
られなかつた。また、粉砕機と分離機を単独及び
組合せて実験を行つて来たが、十分な結果は得ら
れなかつた。特に分離機について、篩別分級、比
重分級、粉砕篩別分級と丹念な実験を試みたが、
収率、製品の品質について満足な結果は得られな
かつた。 本発明の目的は、従来法のようにとうもろこし
を実質的に破砕もしくは粉砕することなく、とう
もろこし各部の硬度差を利用し、硬度の低い、軟
い胚芽等を特定の周速でかきまぜる刃で削り取
り、硬い胚乳を削り残し、同時に生成した胚芽等
からなる副生した糠と胚乳を篩い分けて、胚乳を
得る方法を提供するにある。 本発明は、とうもろこしの胚芽、尖帽、皮部及
び胚乳部がそれぞれ硬さが相違することを利用
し、三角刃を多数個有するローターを横型円筒形
ケーシング内に於て、とうもろこしを破砕もしく
は粉砕はしないが、硬さが軟い胚芽、尖帽及び皮
部を削り取るに十分な所定の速さでかきまぜ流動
層を形成し、硬さが硬い胚乳部を削り残して分級
し、胚乳を得ることを特徴とするとうもろこしの
胚乳を得る乾式方法、を提供する。 図面により、本発明の詳細を説明する。 本発明に用いる原料とうもろこしは、精選して
使用するが、普通に使用されている乾式精選装置
を利用することができる。 第1図は本発明の方法を実施する装置を例示す
る縦方向の断面図であり、作業室の横型円筒形ケ
ーシング1に所定の速度で回転するローター2が
設けられ、その回転は外部のモーター12により
駆動される。図示していないが、ローターの回転
数は変動可能な手段に連結されている。前記ロー
ターの表面に、僅か軸方向に対して傾斜した溝1
3が、ら旋状に設けられ、その構13には所定の
間隔を置いて特定の鋸歯型三角刃3が装着されて
いる。とうもろこしの装入量を加減できる手段を
持つフイダー6と装入口5、副生した糠を分離す
るケーシングの下部の約1/2を占める篩4と糠を
分別排出する排出口7,8,9,10及び胚芽等
を分離した後胚乳を排出する排出口11を具備し
ている。 本発明の方法を実施する装置において重要な要
件は刃の形状及び装置の間隔である。 三角刃の材質は硬度と耐摩耗性を有する鋼材で
焼入れ硬度HV 700以上のものが折損も少ないか
ら適当である。三角刃の角度は45〜80゜でロータ
ーの溝に装着される間隔はとうもろこしの縦の長
さより長く、刃の高さはとうもろこしの厚さより
大きいことが刃の間にとうもろこしが詰つたりし
て胚芽を削り取るのを妨害させないために必要で
ある。同様の理由でローター上2の溝13の間隔
もとうもろこしの縦長の1.5倍以上であることが
好ましい。 さらに三角刃の外側にアサリを付け削り取りの
効果を上げることもできる。溝方向に三角刃は装
着されるがローター面に対し傾斜を与えるのをア
サリを付けると称す。約45゜程度の傾斜で左右に
傾斜せしめ、又は左右にも傾斜せず、次に左右傾
斜と交互にしてもよい。 第2図は第1図に例示した本発明の方法を実施
する装置の横断面図であり、第3図はローター2
に三角刃3を装着した状態を例示する説明図、第
4図は三角刃にアサリを付けた状態を例示する説
明図である。第5図はとうもろこしの粒を拡大し
て例示するもので、普通とうもろこしの縦長は約
15mm、巾は約10〜12mm、厚さは約3〜4mmであ
る。イは胚芽15がついている方の面で、胚乳1
4、皮部17及び胚芽の上部の尖帽16が示され
ている。 上記とうもろこしを第1図のフイダー6及び装
入口5より、図示はしていないが装入量を加減で
きる手段により装入量を加減しつつケーシング1
に装入すると、ローター2は所定の速度で回転
し、すなわち、ローター2に装着された三角刃3
は周速0.5〜6m/秒で回転し、とうもろこしの
流動層が、ケーシングの内部に形成される。 前記周速はとうもろこしを破砕もしくは粉砕す
ることなく、胚芽、尖帽、皮部等の軟い部分は削
り取るが、硬い胚乳部は削り残すに好適な速度で
ある。 従来法では、本発明の三角刃に対し、かきまぜ
羽根または磨砕手段が利用され、破砕もしくは粉
砕を目的とするから回転速度も大きい。粒子は少
なくとも1/5〜10まで破砕している。 ローター2に三角刃3を装着している溝13は
軸に僅か傾斜して設けられているから、三角刃の
ローター表面の配列は、ら旋状をなし、回転につ
れてケーシング内のとうもろこしの胚芽等は削り
取られながら、ケーシング下部の約1/2を占める
篩により篩い分けられ糠排出口7,8,9,10
から排出され、胚乳は移送され、胚芽等が削り取
られた後、削り残された胚乳は胚芽などから分離
されてから排出口11より排出される。刃のロー
ター表面におけるら旋状配列により内容処理物は
移動されながら篩い別けられ最後に胚乳のみが排
出される。 ケーシングに装入されたとうもろこしは、移送
されながら胚芽、尖帽、皮部が削り取られるが、
順序があるから、最初の排出口7からの糠は飼料
原料に、排出口8,9からの糠は搾油原料に、ま
た、排出口10からの糠は醸造原料にと区分する
ことができる。 本発明の特徴は、従来法のように、とうもろこ
しを破砕もしくは粉砕しないことにあるから、本
発明によつて得られた胚乳は第6図に例示するよ
うに、人手を用いて胚芽、尖帽及び皮部を削り取
つたような形態である。イは胚芽及び尖帽が削り
取られた跡の凹部18と、残つた胚乳部14を示
す。ロは側面、ハは前記イの裏面を示す。 本発明によれば、従来法とは異なり、とうもろ
こしは殆ど破砕されることなく、しかも胚芽等は
殆ど完全に削り取られているから、製品胚乳の収
率は理論値に近く、かつ油脂含量は1%以下と低
く、高品質である。 従来技術においては、とうもろこしの前処理と
して、加水して水分調整を行い、なお加熱処理を
組合せている。その理由は、膨脱胚芽のために必
要最少限の粉砕を行うことにより、後工程の分離
効率を高めるためである。この加水した水分は当
然乾燥しなくてはならないが、本発明では、この
ような前処理は全く必要がない。その理由はとう
もろこしの自然水分が本発明の方法を実施する装
置の加工特性と合致しているからである。 本発明の効果として、とうもろこしを砕破せず
に製品化した胚乳を得るのであるから、未だ市場
にはないものであるが胚乳はサイズの大きいもの
程、価値が高く、新用途も期待される。また必要
に応じ任意の大きさに破砕することもできる。 乾式粉砕法と同一な製品が必要ならできる。製
造工程上において特別の装置を用いて比重分級す
る必要もない。また、加水処理がないからその乾
燥の必要もなく、電力、蒸気等の消費も少ない。 実施例 1 ローターの直径360mm、長さ800mmに、高さ9mm
の三角刃を3000個装着した実施装置に、精選され
たアフリカイエローデンコーンを滞留時間30分、
三角刃の周速4m/秒にて連続運転を行つた結果
は以下の通りであつた。 胚乳部 収率 77.5% とうもろこし糠 22.3% 胚乳部の油脂含有量は0.9%であつた。比較例
として「とうもろこし」262頁 編者 G.E.Inglett、Ph、D 発行者 財団法人杉山産業化学研究所 に記載されているデータをあげれば次の通りであ
る。
び皮部と分離する方法に係り、特に、それぞれの
硬さの相違を利用し、特定の刃を有するかきまぜ
機を作業室ケーシング内で所定の速さでかきま
ぜ、とうもろこしを殆ど破砕もしくは粉砕するこ
となく、硬さが軽い胚芽、尖帽及び皮部を削り取
り、胚乳部を収率よく削り残して得る乾式方法に
関する。 とうもろこしを利用する工業には、食品工業、
飼料工業、醸造工業、でん粉工業などがある。飼
料用を除き、前処理を行なつて、胚芽、尖帽及び
皮部から胚乳部を分離し胚乳部を得ることが必要
である。従来、とうもろこしを一度破砕もしくは
粉砕して、胚乳と胚芽その他を分離し、胚芽その
他は飼料に向けるか、油脂の回収に利用されてい
る。とうもろこし利用工業に於て重要なことは、
如何にして収率よく、油脂分の多い胚芽等と分離
して、油脂分の少ない胚乳を得るかと言うことで
ある。 とうもろこしを小さく破砕もしくは粉砕すれ
ば、胚乳が価値の少ない胚芽などの糠の中に混入
することになり、その結果胚乳の収率の低下をも
たらす。 とうもろこしより胚乳を得るのに湿式、乾式の
2方式が従来行われ、何れの方式によつても、と
うもろこしを一度破砕もしくは粉砕した上で、胚
乳を胚芽などから分離する方法が普通であつた。 湿式粉砕法では、胚乳の収率は高いが、とうも
ろこしの各部を分離するための前処理、及び分離
工程に要する電力、水及び乾燥用蒸気等のユーテ
イリテイの消費が大きいから経済的ではない。 従来技術を詳細に検討し、従来法の持つ諸欠点
を改良したとうもろこしの胚乳を胚芽などから分
離する方法及びその装置が特開昭54−59382号公
報に開示されている。その要旨の概要は、円筒状
の作業室に設けられた多数の羽根を有するロータ
ーの急速な回転により、もたらされた渦流状態
で、とうもろこしを移動させ、破砕し、胚芽を羽
根に沿つて外方に指向している縁部によつて分離
する方法及びその装置である。 微細区分は減少しているが、従来方式通り破砕
はするが、極力少なくして胚芽を分離するよう改
良した方法で、モーター効率は30〜40%従来法よ
り低減している。 従来法は前にも述べた通り、少なかれとうもろ
こしを破砕することを前提としており、胚乳の収
率をよくするためその微粉細区分を少なくするた
め種々工夫されている。しかしながら、本発明者
等の試験結果からすれば、破砕もしくは粉砕法で
行う限り、収率の向上はせいぜい数%以上には得
られなかつた。また、粉砕機と分離機を単独及び
組合せて実験を行つて来たが、十分な結果は得ら
れなかつた。特に分離機について、篩別分級、比
重分級、粉砕篩別分級と丹念な実験を試みたが、
収率、製品の品質について満足な結果は得られな
かつた。 本発明の目的は、従来法のようにとうもろこし
を実質的に破砕もしくは粉砕することなく、とう
もろこし各部の硬度差を利用し、硬度の低い、軟
い胚芽等を特定の周速でかきまぜる刃で削り取
り、硬い胚乳を削り残し、同時に生成した胚芽等
からなる副生した糠と胚乳を篩い分けて、胚乳を
得る方法を提供するにある。 本発明は、とうもろこしの胚芽、尖帽、皮部及
び胚乳部がそれぞれ硬さが相違することを利用
し、三角刃を多数個有するローターを横型円筒形
ケーシング内に於て、とうもろこしを破砕もしく
は粉砕はしないが、硬さが軟い胚芽、尖帽及び皮
部を削り取るに十分な所定の速さでかきまぜ流動
層を形成し、硬さが硬い胚乳部を削り残して分級
し、胚乳を得ることを特徴とするとうもろこしの
胚乳を得る乾式方法、を提供する。 図面により、本発明の詳細を説明する。 本発明に用いる原料とうもろこしは、精選して
使用するが、普通に使用されている乾式精選装置
を利用することができる。 第1図は本発明の方法を実施する装置を例示す
る縦方向の断面図であり、作業室の横型円筒形ケ
ーシング1に所定の速度で回転するローター2が
設けられ、その回転は外部のモーター12により
駆動される。図示していないが、ローターの回転
数は変動可能な手段に連結されている。前記ロー
ターの表面に、僅か軸方向に対して傾斜した溝1
3が、ら旋状に設けられ、その構13には所定の
間隔を置いて特定の鋸歯型三角刃3が装着されて
いる。とうもろこしの装入量を加減できる手段を
持つフイダー6と装入口5、副生した糠を分離す
るケーシングの下部の約1/2を占める篩4と糠を
分別排出する排出口7,8,9,10及び胚芽等
を分離した後胚乳を排出する排出口11を具備し
ている。 本発明の方法を実施する装置において重要な要
件は刃の形状及び装置の間隔である。 三角刃の材質は硬度と耐摩耗性を有する鋼材で
焼入れ硬度HV 700以上のものが折損も少ないか
ら適当である。三角刃の角度は45〜80゜でロータ
ーの溝に装着される間隔はとうもろこしの縦の長
さより長く、刃の高さはとうもろこしの厚さより
大きいことが刃の間にとうもろこしが詰つたりし
て胚芽を削り取るのを妨害させないために必要で
ある。同様の理由でローター上2の溝13の間隔
もとうもろこしの縦長の1.5倍以上であることが
好ましい。 さらに三角刃の外側にアサリを付け削り取りの
効果を上げることもできる。溝方向に三角刃は装
着されるがローター面に対し傾斜を与えるのをア
サリを付けると称す。約45゜程度の傾斜で左右に
傾斜せしめ、又は左右にも傾斜せず、次に左右傾
斜と交互にしてもよい。 第2図は第1図に例示した本発明の方法を実施
する装置の横断面図であり、第3図はローター2
に三角刃3を装着した状態を例示する説明図、第
4図は三角刃にアサリを付けた状態を例示する説
明図である。第5図はとうもろこしの粒を拡大し
て例示するもので、普通とうもろこしの縦長は約
15mm、巾は約10〜12mm、厚さは約3〜4mmであ
る。イは胚芽15がついている方の面で、胚乳1
4、皮部17及び胚芽の上部の尖帽16が示され
ている。 上記とうもろこしを第1図のフイダー6及び装
入口5より、図示はしていないが装入量を加減で
きる手段により装入量を加減しつつケーシング1
に装入すると、ローター2は所定の速度で回転
し、すなわち、ローター2に装着された三角刃3
は周速0.5〜6m/秒で回転し、とうもろこしの
流動層が、ケーシングの内部に形成される。 前記周速はとうもろこしを破砕もしくは粉砕す
ることなく、胚芽、尖帽、皮部等の軟い部分は削
り取るが、硬い胚乳部は削り残すに好適な速度で
ある。 従来法では、本発明の三角刃に対し、かきまぜ
羽根または磨砕手段が利用され、破砕もしくは粉
砕を目的とするから回転速度も大きい。粒子は少
なくとも1/5〜10まで破砕している。 ローター2に三角刃3を装着している溝13は
軸に僅か傾斜して設けられているから、三角刃の
ローター表面の配列は、ら旋状をなし、回転につ
れてケーシング内のとうもろこしの胚芽等は削り
取られながら、ケーシング下部の約1/2を占める
篩により篩い分けられ糠排出口7,8,9,10
から排出され、胚乳は移送され、胚芽等が削り取
られた後、削り残された胚乳は胚芽などから分離
されてから排出口11より排出される。刃のロー
ター表面におけるら旋状配列により内容処理物は
移動されながら篩い別けられ最後に胚乳のみが排
出される。 ケーシングに装入されたとうもろこしは、移送
されながら胚芽、尖帽、皮部が削り取られるが、
順序があるから、最初の排出口7からの糠は飼料
原料に、排出口8,9からの糠は搾油原料に、ま
た、排出口10からの糠は醸造原料にと区分する
ことができる。 本発明の特徴は、従来法のように、とうもろこ
しを破砕もしくは粉砕しないことにあるから、本
発明によつて得られた胚乳は第6図に例示するよ
うに、人手を用いて胚芽、尖帽及び皮部を削り取
つたような形態である。イは胚芽及び尖帽が削り
取られた跡の凹部18と、残つた胚乳部14を示
す。ロは側面、ハは前記イの裏面を示す。 本発明によれば、従来法とは異なり、とうもろ
こしは殆ど破砕されることなく、しかも胚芽等は
殆ど完全に削り取られているから、製品胚乳の収
率は理論値に近く、かつ油脂含量は1%以下と低
く、高品質である。 従来技術においては、とうもろこしの前処理と
して、加水して水分調整を行い、なお加熱処理を
組合せている。その理由は、膨脱胚芽のために必
要最少限の粉砕を行うことにより、後工程の分離
効率を高めるためである。この加水した水分は当
然乾燥しなくてはならないが、本発明では、この
ような前処理は全く必要がない。その理由はとう
もろこしの自然水分が本発明の方法を実施する装
置の加工特性と合致しているからである。 本発明の効果として、とうもろこしを砕破せず
に製品化した胚乳を得るのであるから、未だ市場
にはないものであるが胚乳はサイズの大きいもの
程、価値が高く、新用途も期待される。また必要
に応じ任意の大きさに破砕することもできる。 乾式粉砕法と同一な製品が必要ならできる。製
造工程上において特別の装置を用いて比重分級す
る必要もない。また、加水処理がないからその乾
燥の必要もなく、電力、蒸気等の消費も少ない。 実施例 1 ローターの直径360mm、長さ800mmに、高さ9mm
の三角刃を3000個装着した実施装置に、精選され
たアフリカイエローデンコーンを滞留時間30分、
三角刃の周速4m/秒にて連続運転を行つた結果
は以下の通りであつた。 胚乳部 収率 77.5% とうもろこし糠 22.3% 胚乳部の油脂含有量は0.9%であつた。比較例
として「とうもろこし」262頁 編者 G.E.Inglett、Ph、D 発行者 財団法人杉山産業化学研究所 に記載されているデータをあげれば次の通りであ
る。
【表】
実施例の収量77.5%に相当する製品区分は60%
である。
である。
第1図:本発明の方法を実施する装置を例示す
る縦断面図、第2図:第1図に例示した装置の横
断面図、第3図:ローターに三角刃を装着した状
態を例示する説明図、第4図:ローターに三角刃
にアサリを付け装着した状態を例示する説明図、
第5図:とうもろこし粒を例示する拡大図、第6
図:本発明による製品胚乳の拡大図 1……ケーシング、2……ローター、3……三
角刃、4……篩、5……原料装入口、6……フイ
ダー、7,8,9,10……糠排出口、11……
胚乳排出口、13……ローター上の溝、12……
モーター、14……胚乳、15……胚芽、16…
…尖帽、17……皮部、18……胚芽跡凹部。
る縦断面図、第2図:第1図に例示した装置の横
断面図、第3図:ローターに三角刃を装着した状
態を例示する説明図、第4図:ローターに三角刃
にアサリを付け装着した状態を例示する説明図、
第5図:とうもろこし粒を例示する拡大図、第6
図:本発明による製品胚乳の拡大図 1……ケーシング、2……ローター、3……三
角刃、4……篩、5……原料装入口、6……フイ
ダー、7,8,9,10……糠排出口、11……
胚乳排出口、13……ローター上の溝、12……
モーター、14……胚乳、15……胚芽、16…
…尖帽、17……皮部、18……胚芽跡凹部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 とうもろこしの胚芽、尖帽、皮部及び胚乳部
がそれぞれ硬さが相違することを利用し、三角刃
を多数個有するローターを横型円筒形ケーシング
内に於て、とうもろこしを破砕もしくは粉砕はし
ないが、硬さが軟い胚芽、尖帽及び皮部を削り取
るに十分な所定の速さでかきまぜ流動層を形成
し、硬さが硬い胚乳部を削り残して分級し、胚乳
を得ることを特徴とするとうもろこしの胚乳を得
る乾式方法。 2 ローターの所定の速さが刃の周速0.5〜6
m/秒である特許請求の範囲第1項記載のとうも
ろこしの胚乳を得る乾式方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7973879A JPS565060A (en) | 1979-06-26 | 1979-06-26 | Dry method for preparing embryonic milk of corn and its device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7973879A JPS565060A (en) | 1979-06-26 | 1979-06-26 | Dry method for preparing embryonic milk of corn and its device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS565060A JPS565060A (en) | 1981-01-20 |
JPS6251582B2 true JPS6251582B2 (ja) | 1987-10-30 |
Family
ID=13698546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7973879A Granted JPS565060A (en) | 1979-06-26 | 1979-06-26 | Dry method for preparing embryonic milk of corn and its device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS565060A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59103345A (ja) * | 1982-12-03 | 1984-06-14 | Mitsubishi Electric Corp | プラズマ処理装置 |
JP2007533826A (ja) * | 2004-04-21 | 2007-11-22 | カーギル インコーポレイテッド | 油抽出のためのトウモロコシのスループットを高める方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5459382A (en) * | 1977-09-30 | 1979-05-12 | Buehler Ag Geb | Method and apparatus for nipping bud of corn |
-
1979
- 1979-06-26 JP JP7973879A patent/JPS565060A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5459382A (en) * | 1977-09-30 | 1979-05-12 | Buehler Ag Geb | Method and apparatus for nipping bud of corn |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS565060A (en) | 1981-01-20 |
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