JPS62503127A - ダイヤモンドの鑑定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ダイヤモンドの鑑定方法 本発明は鑑定技術に係り、殊にダイヤモンドの模造ダイヤモンド、すなわちジル コンあるいは同種の物質に対する鑑定に関する。

例えば宝石類の売買において力、トダイヤモンド（宝石品位）とジルコンなどで 製造されるような模造ダイヤモンドとを確実に識別することはしばしば有益なこ とである。ラマン分光装置においては単色光束が試供品上へ投射され、その散乱 放射が観察される。種々の異なる振動数を有する単色光光源にはガスレーザなど が用いられる。ダイヤモンドのラマンシグナルは、極めて特有であることが知ら れており、本発明はこの特性を利用してダイヤモンドを鑑定する装置に関するも のである。

すなわち、本発明によれば、（８）鑑定すべき試供品を予め設定された波長の単 色レーザ放射光束内に配置する工程と、（ｂ）試供品からの散乱放射を、ダイヤ モンドに特有な波長の散乱ラマン放射のみを透過するフィルタ装置を通して透過 する工程と、さらに（ｃｌ　透過された放射を観察する工程とから構成するダイ ヤモンドの鑑定方法が提供される。

好ましくは、放射源にはガスレーザが用いられ、このガスレーザはスペクトラム の緑色部分における単色放射を発生する。励起ラマン放射の観察には好ましくは 人間の目か光電池が用いられるが、他の適当な形式の検出器を用いることもでき る。フィルタ装置は、好ましくは散乱放射光束に対して直角方向に配置される。

フィルタ装置は適当なコーティングを施した薄肉のガラススライドで構成するこ とができる。フィルタにはメーカ（例えば、メリスグリオット）製品を利用する ことができ、入射される放射線の波長に関して特性が付与される。

本発明は、またダイヤモンドの鑑定装置を含み、この鑑定装置は単色光束を供給 するレーザ放射源と、鑑定される試供品を単色光束の１ｌｉｌ路内に保持する装 置と、ダイヤモンドの特有な波長の散乱ラマン放射のみを透過するフィルタ装置 と。

さらにフィルタ装置によって透過された散乱ラマン放射を観察する装置とで構成 される。

ところで、ラマン分光技術による物質の分析には、通常、光電子増倍管あるいは ダイオードプレイ　（本出願人等による英国特許願第２１４０５５５Ａ号参照） のような検出器と共に、モノクロメータのような高価な光学設備が必要とされる 。

しかしながら、ダイヤモンドの場合には単色光束によづて出射されるそのラマン シグナルが比較的高い強度であることが知られている。そこで、狭い波長帯域の 透過フィルタを用いることによって、ダイヤモンドと種々の模造品とを鑑定する 装置が開発されるに至った。

可視スペクトラムの緑色領域内の出力を行うガスレーザを用いることにより、ダ イヤモンドによって発生されるラマン変位が赤色領域内に充分にずらされ、これ によって通常の対レーザ安全眼鏡を使用して容易に鑑定を行うことが可能となる 。ここで、安全眼鏡は変位されないレーザ放射を濾過除去するものである。ヘリ ウム／ネオンレーザは正規にはスペクトラムの赤色領域内で６３２．８ｎｍ近傍 の出力を発生するが、５４３．５ｎｍ近傍の出力を発生するように変更調整する ことができる。このようなレーザは他の緑色領域レーザより価格が格段に安く、 また変位されないレーザ放射を適当なフィルタで除去したのちに目によってラマ ンシグナルを観察するのに適する。入射される単色レーザ放射の好ましい波長領 域は４５０乃至６５０ナノメータである。

次に、本発明に係る鑑定方法を１実施例につき添付図面を参照しながら以下説明 する。

ヘリウム／ネオン形の低出力ガスレーザ１　（メレスーグリオソト（ネザーラン ド）製品）が５４３．５ｎｍ近傍の出力を発生するために用いられ、その単色放 射光束２が保持器（図示せず）内の試供品３上へ投射される。フィルタ４が５８ ５．９ｎｍ近傍の波長（ダイヤモンドのラマンシグナル）を有する放射線を透過 させるために用いられ、このフィルタは試供品保持器とレーザ１を通る軸に対し て直角方向に配置される。本実施例においては人間の目である検出器５がフィル タ４の後側に配置される。

かである試供品を試供品保持器内に配置し、波長５４３．５ｎｍの単色レーザ放 射光束を試供品上に投射し、ダイヤモンドのラマン変位特性を被らない散乱放射 をフィルタによって除去する。若し試供品が正真のダイヤモンドである場合には 、波長５Ｂ５．９ｎｍのラマンシグナルがフィルタによって透過され検出される 。このように、ダイヤモンドが試供品保持器内に在るか否かによって観察者はシ グナルを検出することになる。このようにして、ダイヤモンドと模造ダイヤモン ドとの識別すなわち鑑定が達成される。

装置は本質的に携帯することができる。従って取扱者は、携帯用のレーザ放射源 を保持して試供品上に放射を行うことができ、そして適切なフィルタを通して散 乱放射を観察することによりダイヤモンドの存否を直ちに確認することができる 。人間の目を検出器として用いる装置は、電子的あるいは他の形式の検出器を用 いる装置に比べて廉価な点ならびに信頼性の点において有利であることは明らか である。

国際調査報告 １＋＋＋−ロ＋１６１ＩＩＩＡｓ＃１１１ｍ１ｎ内”！’ＣＴ／ＧＢ８６１００ ３４０入ＮＮＥＸ　Ｔｏ　ＴＡ三　ＩＮＴＥＰ、ＮＡＴＩＯＮＡＬ　５ＥＡＲＣ ＨＲ三ＰＯＲＴ　０ＮＣＢ−Ａ−２１４０５５５２８／１１／８４　ＡＵ−Ａ− ２＋３４００８４　２９／１１／８４ＵＳ−Ａ−３３７１５７４Ｎｏｎｅ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．（ａ）鑑定すべき試供品を予め設定された波長の単色レーザ放射光束内に配 置する工程と，（ｂ）試供品からの散乱放射を、ダイヤそンドに特有な波長の散 乱ラマン放射のみを透過するフイルタ装置を通して透過する工程と，さらに（ｃ ）透過された放射を槻察する工程とからなるダイヤモンドの鑑定方法。 ２．請求の範囲第１項記載の鑑定方法において、単色レーザ放射線は４５０乃至 ６５０ナノメータの波長を有するダイヤモンドの鑑定方法。 ３．請求の範囲第１項または第２項のいずれかに記載の鑑定方法において、フイ ルタ装置はフイルクコーティングを有するガラス部分からなるダイヤモンドの鑑 定方法。 ４．請求の範囲第３項記載の鑑定方法において、フイルタ装置は散乱放射光束に 対して直角方向に配置されるダイヤモンドの鑑定方法。 ５．請求の範囲第１項乃至第４項のいずれかに記載の鑑定方法において、単色レ ーザ放射源はヘリウム／ネオンレーザであるダイヤモンドの鑑定方法。 ６．請求の範囲第５項記載の鑑定方法において、ヘリウム／ネオンレーザは５４ ３．５ナノメータもしくはその近傍の放射波長出力を行うダイヤモンドの鑑定方 法。 ７．請求の範囲第１項乃至第６項のいずれかに記載の鑑定方法において、濾過さ れた放射線は観察者の目によって検出されるダイヤモンドの鑑定方法。 ８．単色光束を供給するレーザ放射源と，鑑定される試供品を単色光束の通路内 に保持する装置と、ダイヤモンドの特有な波長の散乱ラマン放射のみを透過する フイルタ装置とさらにフイルタ装置によって透過された散乱ラマン放射を観察す る装置とで構成してなるダイヤモンドの鑑定装置。 ９．請求の範囲第８項記載の鑑定装置において、単色レーザ放射源は４５０乃至 ６５０ナノメータの波長を有するダイヤモンドの鑑定装置。 １０．請求の範囲第９項記載の鑑定装置において、単色レーザ放射源はヘリウム ／ネオンレーザであるダイヤモンドの鑑定装置。 １１．請求の範囲第１０項記載の鑑定装置において、ヘリウム／ネオンレーザは ５４３．５ナノメータもしくはその近傍の波長出力を行うダイヤモンドの鑑定装 置。 １２．請求の範囲第８項乃至第１１項のいずれかに記載の鑑定装置において、フ イルタ装置はフイルクコーティングを有するガラス部分からなるダイヤモンドの 鑑定装置。 １３．請求の範囲第８項乃至第１２項のいずれかに記載の鑑定装置において、フ イルタ装置は散乱放射光束に対して直角方向に配置されるダイヤモンドの鑑定装 置。