JPS6247412B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は籾摺装置に係るものである。

（従来技術） 従来、略四角形状であり略同一大きさの垂直右
鉄板と２枚の垂直中央鉄板および垂直左鉄板の４
枚を所定の間隔を置いて並設し、中央の２枚の前
記垂直中央鉄板の間隔内一杯に風選室を形成し、
前記垂直中央鉄板と前記垂直左右鉄板の間隔内に
前記風選室の吸込口から風車に至る接続通路を設
け、その上に、固定軸ゴムロールと移動軸ゴムロ
ールの別フレームを、別フレームの外側に、固定
軸ゴムロールの軸受と移動軸ゴムロールの軸受を
設け、籾殻は、吸引して、遠方に飛散させるもの
は、実公昭40―33866号公報に記載されて公知で
ある。

また、特開昭53―98262号公報には、２枚の垂
直鉄板の間隔内に、風選室と、循環接続通路を設
けた構造が、記載されている。

（発明が解決しようとする問題点） 前記第１公知のものは、垂直右鉄板と２枚の垂
直中央鉄板および垂直左鉄板の４枚で風選室と接
続風路を形成し、籾摺室およびゴムロールの軸受
室は別のフレームで構成されているから、構造複
雑・コスト高・製作困難という問題があつた。

前記第２公知のものは、前記第１公知のものの
問題点はそのまま有しているばかりでなく、２枚
の垂直鉄板の間隔内に、風選室と、循環接続通路
を同一垂直面に位置するように形成しているか
ら、大型化する。

そこで、僅か３枚の垂直鉄板により、籾摺室
と、風選室と、軸受室と、接続風路室を形成し
て、構造小型で簡単・コスト安・製作容易とした
ものである。

（問題を解決するための手段） 本発明は、四角形状であり略同一大きさの垂直
右鉄板１５と垂直中央鉄板１６および垂直左鉄板
１８を所定の間隔を置いて並設し、前記垂直右鉄
板１５と前記垂直中央鉄板１６の間隔内の一側上
部位置に籾摺室１４を形成して固定軸ゴムロール
７と移動軸ゴムロール８を設け、前記垂直右鉄板
１５と前記垂直中央鉄板１６の間隔内の前記籾摺
室１４以外の空間部に風選室３３を形成し、前記
垂直中央鉄板１６と前記垂直左鉄板１８の間隔内
に前記固定軸ゴムロール７の軸受２０と移動軸ゴ
ムロール８の軸受２２を設け、前記垂直中央鉄板
１６と前記垂直左鉄板１８の間隔内の前記軸受２
０と前記軸受２２を設けた以外の空間に前記風選
室３３の排風口４２から吸込口４３に至る循環通
路４４を設け、前記風選室３３の下部には、籾・
玄米落下口４５と未熟米落下口４６のほか籾殻落
下口４７を並設した籾摺装置の構成としたもので
ある。

（実施例） 本発明の実施例を図面により説明すると、１は
供給ホツパー、２は繰込ロールで、繰込ロール２
は、供給ホツパー１を形成する傾斜板３，４のう
ち、内側の傾斜板３の先端５内部に軸止し、外側
の傾斜板４に向けて繰出す。

外側傾斜板４の下端６は長く形成し、その下端
６を固定軸ゴムロール７と移動軸ゴムロール８の
籾摺部９に臨ませる。固定軸ゴムロール７と移動
軸ゴムロール８のうち、固定軸ゴムロール７は斜
め上方に軸止し、移動軸ゴムロール８は斜め下方
に軸止する。固定軸ゴムロール７の軸１０と、移
動軸ゴムロール８の軸１１とを結ぶ線イと、前記
下端６との延長線とは丁度Ｔの字になる。

固定軸ゴムロール７の軸１０は回転軸であつ
て、回転のみ自由であるが、移動軸ゴムロール８
の軸１１は、移動も自由であり、矢印Ｗ方向に移
動自在である。又、固定軸ゴムロール７の方を、
移動軸ゴムロール８よりも早く回転させる。

然して、前記外側傾斜板４を流れてその下端６
より流出した籾米１２は、その下端６より、下方
の移動軸ゴムロール８の上面１３に乗り移るよう
に形成する。

前記の固定軸ゴムロール７と移動軸ゴムロール
８は籾摺室１４内に設けられる。籾摺室１４は四
角形状の略同一大きさの垂直右鉄板１５、垂直中
央鉄板１６により形成される間隔の一側空間部に
形成される。

前記籾摺室１４の隣りに軸受室１７を形成する
ように、垂直左鉄板１８が設けられ、垂直左鉄板
１８と垂直中央鉄板１６により形成される間隔の
一側空間部に、軸受室１７を形成する。

該垂直中央鉄板１６と垂直左鉄板１８の間隔の
上部位置には、前記繰込ロール２の軸１９の軸受
２０が取付けられる。前記軸１９は繰込ロール２
の軸と移動軸ゴムロール８の支軸を兼用する。

軸受室１７内で前記軸１９の外周には軸受２０
が軸装される。軸受２０の下端にはアーム２１が
取付けられ、アーム２１の下端に軸受２２を軸装
し、該軸受２２に移動軸ゴムロール８の軸１１を
挿通させる。軸受２２の下端には突片２３を取付
け、これに調節棒２４を挿通させる。該調節棒２
４は水平であり、且つ、軸１１とは直交する方向
である。該調節棒２４は、その一端にネジ部２５
を形成し、該ネジ部２５を側壁２６に取付けた螺
筒２７に螺合する。２８は調節ツマミである。

調節棒２４は突片２３に緩く嵌合し、その先端
は突片２３より突き出し、突き出し部分に拡大部
２９を形成し、突片２３と螺筒２７の間にコイル
バネ３０を巻回する。３１は供給ホツパー、３２
は開閉シヤツターである。

前記籾摺室１４を形成する垂直右鉄板１５と垂
直中央鉄板１６の間には風選室３３が形成され
る。風選室３３は、従来のものと異なり、未熟粒
の風選も行なえるように構成する。籾摺室１４の
底部は倒ハ型の漏斗３４に形成され、その下端開
口部３５は風選室３３に開口する。籾摺室１４の
真下位置には風車３６が取付けられる。３７はそ
の軸で、軸３７の軸受３８は垂直左鉄板１８に取
付けられる。風選室３３は風車３６の吹出口３９
より斜め上方に向けて形成され、その上端４０で
は彎曲下降して形成される。前記上端４０を形成
するために、略同心状の彎曲壁４１が内部に取付
けられ、彎曲壁４１の内側に排風口４２が開口さ
れる。排風口４２は垂直中央鉄板１６に形成され
る。又、垂直中央鉄板１６には前記風車３６の吸
込口４３が開口される。

前記排風口４２と吸込口４３は循環通路４４に
より結合される。従つて、風車３６の風は循環す
る。前記循環通路４４は軸受室１７内に形成され
る。前記吹出口３９と上端４０の間の下側には吹
出口３９に寄せて籾玄米落下口４５を形成し、次
いで未熟粒落下口４６を形成する。上端４０の下
部には籾殻落下口４７を形成する。

前記軸受室１７には、モーター４８を設ける。

然して、モーター４８の駆動プーリー４９、繰
込ロール２のプーリー５０、移動軸ゴムロール８
の軸１１のプーリー５１、固定ゴムロールの軸１
０のプーリー５２、風車３６の軸３７のプーリー
５３は、いずれも垂直左鉄板１８の外周に同一平
面に取付けられ、一本のベルト５４が掛け回され
る。該ベルト５４は必要により複数本とする。５
５は安全カバーである。なお、プーリー５１＞プ
ーリー５２に形成される。

（作 用） 次に作用を述べる。

本発明は、略同一大きさの四角形状の垂直右鉄
板１５と垂直中央鉄板１６および垂直左鉄板１８
をプレス加工で打抜き、これを所定の間隔を置い
て並設配置すると、前記垂直右鉄板１５と前記垂
直中央鉄板１６の間隔と、前記垂直中央鉄板１６
と前記垂直左鉄板１８の間隔の２個の間隔が、四
角箱内に出来る。

そこで、前記垂直右鉄板１５と前記垂直中央鉄
板１６の間隔内の一側上部位置に籾摺室１４を形
成して固定軸ゴムロール７と移動軸ゴムロール８
を設ける。

ついで、前記垂直右鉄板１５と前記垂直中央鉄
板１６の間隔内の前記籾摺室１４以外の空間部に
風選室３３を形成する。

つぎに、前記垂直中央鉄板１６と前記垂直左鉄
板１８の間隔内に前記固定軸ゴムロール７の軸受
２０と移動軸ゴムロール８の軸受２２を設ける。

さらに、前記垂直中央鉄板１６と前記垂直左鉄
板１８の間隔内の前記軸受２０と前記軸受２２を
設けた以外の空間に前記風選室３３の排風口４２
から吸込口４３に至る循環通路４４を設けると、
籾摺装置が、３枚の鉄板で形成された２個の空間
内に完成することになる。

しかして、供給ホツパー３１に籾米を供給し、
開閉シヤツター３２を開くと、籾米１２は繰込ロ
ール２により繰出されて、外側傾斜板４上を流れ
てその下端６より移動軸ゴムロール８の上面１３
に流動し、移動軸ゴムロール８により乱れること
なく籾摺部９に供給される。

該籾摺部９では、固定軸ゴムロール７により強
くこすられて籾摺され、摺残し籾米と玄米と籾殻
の混合物が漏斗３４で集められ、その下端開口部
３５より風選室３３内に流入する。

風選室３３内では、風車３６の風が吹き上がつ
ているため、重い殻粒は籾玄米落下口４５に落下
し、未熟粒は少し進んで未熟粒落下口４６に落下
し、籾殻は籾殻落下口４７に落下する。選別風は
排風口４２に吸引され、循環通路４４を通つて吸
込口４３に循環する。

（効 果） 従来、略四角形状であり略同一大きさの垂直右
鉄板と２枚の垂直中央鉄板および垂直左鉄板の４
枚を所定の間隔を置いて並設し、中央の２枚の前
記垂直中央鉄板の間隔内一杯に風選室を形成し、
前記垂直中央鉄板と前記垂直左右鉄板の間隔内に
前記風選室の吸込口から風車に至る接続通路を設
け、その上に、固定軸ゴムロールと移動軸ゴムロ
ールの別フレームを、別フレームの外側に、固定
軸ゴムロールの軸受と移動軸ゴムロールの軸受設
け、籾殻は、吸引して、遠方に飛散させるもの
は、実公昭40―33866号公報に記載されて公知で
ある。

また、特開昭53―98262号公報には、２枚の垂
直鉄板の間隔内に、風選室と、循環接続通路を設
けた構造が、記載されている。

前記第１公知のものは、垂直右鉄板と２枚の垂
直中央鉄板および垂直左鉄板の４枚で風選室と接
続風路を形成し、籾摺室およびゴムロールの軸受
室は別のフレームで構成されているから、構造複
雑・コスト高・製作困難という問題があつた。

前記第２公知のものは、前記第１公知のものの
問題点はそのまま有しているばかりでなく、２枚
の垂直鉄板の間隔内に、風選室と、循環接続通路
を同一垂直面に位置するように形成しているか
ら、大型化する。

しかるに、本発明は、四角形状であり略同一大
きさの垂直右鉄板１５と垂直中央鉄板１６および
垂直左鉄板１８を所定の間隔を置いて並設し、前
記垂直右鉄板１５と前記垂直中央鉄板１６の間隔
内の一側上部位置に籾摺室１４を形成して固定軸
ゴムロール７と移動軸ゴムロール８を設け、前記
垂直右鉄板１５と前記垂直中央鉄板１６の間隔内
の前記籾摺室１４以外の空間部に風選室３３を形
成し、前記垂直中央鉄板１６と前記垂直左鉄板１
８の間隔内に前記固定軸ゴムロール７の軸受２０
と移動軸ゴムロール８の軸受２２を設け、前記垂
直中央鉄板１６と前記垂直左鉄板１８の間隔内の
前記軸受２０と前記軸受２２を設けた以外の空間
に前記風選室３３の排風口４２から吸込口４３に
至る循環通路４４を設け、前記風選室３３の下部
には、籾・玄米落下口４５と未熟米落下口４６の
ほか籾殻落下口４７を並設した籾摺装置の構成と
したものであるから、 イ 略同一大きさの四角形状の垂直右鉄板１５と
垂直中央鉄板１６および垂直左鉄板１８をプレ
ス加工で打抜くと、これを所定の間隔を置いて
並設配置することにより、前記垂直右鉄板１５
と前記垂直中央鉄板１６の間と、前記垂直中央
鉄板１６と前記垂直左鉄板１８の間に、２個の
間隔が、四角箱内に簡単に形成出来、 ロ 前記垂直右鉄板１５と前記垂直中央鉄板１６
の間に形成された間隔内の一側上部位置に籾摺
室１４を形成して固定軸ゴムロール７と移動軸
ゴムロール８を設けると、前記垂直右鉄板１５
と前記垂直中央鉄板１６の間に形成された間隔
の一部を利用して籾摺室１４ができることにな
り、 ハ 前記垂直右鉄板１５と前記垂直中央鉄板１６
の間隔内の前記籾摺室１４以外の空間部に風選
室３３を形成するから、前記垂直右鉄板１５と
前記垂直中央鉄板１６の間隔を前記籾摺室１４
と風選室３３にすることができ、 ニ 前記垂直中央鉄板１６と前記垂直左鉄板１８
の間隔内に前記固定軸ゴムロール７の軸受２０
と移動軸ゴムロール８の軸受２２を設けるか
ら、前記垂直中央鉄板１６と前記垂直左鉄板１
８の間隔の一部を利用して前記固定軸ゴムロー
ル７の軸受２０と移動軸ゴムロール８の軸受室
１７とすることができ、 ホ 前記垂直中央鉄板１６と前記垂直左鉄板１８
の間隔内の前記軸受２０と前記軸受２２を設け
た以外の空間に前記風選室３３の排風口４２か
ら吸込口４３に至る循環通路４４を設けたか
ら、前記垂直中央鉄板１６と前記垂直左鉄板１
８の間隔を前記軸受室１７と排風口４２から吸
込口４３に至る循環通路４４に形成でき、 ヘ 前記風選室３３の下部には、籾・玄米落下口
４５と未熟米落下口４６のほか籾殻落下口４７
を並設したから、小型の構造で、籾・玄米と、
未熟米と、籾殻が分離取出され、 ト かくして籾摺装置が、３枚の鉄板で形成され
た２個の空間内に完成する。

【図面の簡単な説明】

第１図は公知例図、第２図は本発明の籾摺部の
正面図、第３図は動力伝動の背面図、第４図は枠
組の断面図、第５図は縦断面図、第６図は縦断正
面図、第７図は移動ロールの調節機構正面図、第
８図は枠組の分解図である。 符号の説明、１…供給ホツパー、２…繰込ロー
ル、３…内側傾斜板、４…外側傾斜板、５…先
端、６…下端、７…固定ゴムロール、８…移動ゴ
ムロール、９…籾摺部、１０…軸、１１…軸、１
２…籾米、１３…上面、１４…籾摺室、１５…垂
直右鉄板、１６…垂直中央鉄板、１７…軸受室、
１８…垂直左鉄板、１９…軸、２０…軸受、２１
…アーム、２２…軸受、２３…突片、２４…調節
棒、２５…ネジ部、２６…側壁、２７…螺筒、２
８…調節ツマミ、２９…拡大部、３０…コイルバ
ネ、３１…供給ホツパー、３２…開閉シヤツタ
ー、３３…風選室、３４…漏斗、３５…下端開口
部、３６…風車、３７…軸、３８…軸受、３９…
吹出口、４０…上端、４１…彎曲壁、４２…排風
口、４３…吸込口、４４…接続通路、４５…籾玄
米落下口、４６…未熟粒落下口、４７…籾殻落下
口、４８…モーター、４９…駆動プーリー、５０
…プーリー、５１…プーリー、５２…プーリー、
５３…プーリー、５４…ベルト、５５…安全カバ
ー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 四角形状であり略同一大きさの垂直右鉄板１
   ５と垂直中央鉄板１６および垂直左鉄板１８を所
   定の間隔を置いて並設し、前記垂直右鉄板１５と
   前記垂直中央鉄板１６の間隔内の一側上部位置に
   籾摺室１４を形成して固定軸ゴムロール７と移動
   軸ゴムロール８を設け、前記垂直右鉄板１５と前
   記垂直中央鉄板１６の間隔内の前記籾摺室１４以
   外の空間部に風選室３３を形成し、前記垂直中央
   鉄板１６と前記垂直左鉄板１８の間隔内に前記固
   定軸ゴムロール７の軸受２０と移動軸ゴムロール
   ８の軸受２２を設け、前記垂直中央鉄板１６と前
   記垂直左鉄板１８の間隔内の前記軸受２０と前記
   軸受２２を設けた以外の空間に前記風選室３３の
   排風口４２から吸込口４３に至る循環通路４４を
   設け、前記風選室３３の下部には、籾・玄米落下
   口４５と未熟米落下口４６のほか籾殻落下口４７
   を並設した籾摺装置。