JPS6245213Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコンピユータ端末機や文書作成機等の
オフイスオートメーシヨン用機器（以下単にOA
機器という）を載置するターミナル台の構造に係
り、より詳しくはターミナル台を操作盤等を載せ
る下台と、CRT表示装置等を載せる上台との上
下２段に構成し、上下両台が共に基台に対し前後
動並びに左右旋回動自在となるように構成すると
共に下台と上台との間に略水平に前方に突出する
操作杆の左右移動により上台を下台に対し上下傾
動できるように構成することによりOA機器の使
い勝手の良いターミナル台を提供しようとするも
のである。

次に本考案を実施例に基いて説明すると、図に
おいて、１は基台２、下台３及び上台４とからな
るターミナル台を示し、基台２は左右側部を上向
きＬ字状に折曲形成してレール５，５部を設けた
ベース枠６とそれに嵌つて前後動する移動体７と
からなり、移動体７の左右側部をベース枠６の左
右側縁に対し上向き抜け不能に嵌挿し、移動体７
の左右両側に設けた前後一対の回転コロ８，
８′，８，８′を前記ベース枠６のレール５，５に
載置する。９，９はベース枠６の前後端にねじ止
めしたカバー体である。

３は前半部の上面に操作盤１０を載置できるよ
うに形成した下台で、前記移動体７と下台３とを
縦軸１１にて左右水平旋回自在に枢着し、移動体
７上面に突出する合成樹脂製等の支持部材１２，
１２上面と下台３下面に配設した円環状又は円弧
状等の接当ガイド板１３下面とが摺動自在に接当
する。

４はその上面にCRT表示装置１４等を載置す
る上台で、該上台４下面の基枠４′の左右両側部
と前記下台３の左右両側部とを左右長手の水平軸
１５を介して枢着し、上台４前部と下台３前部と
の間に上台４を下台３に対し上下傾動角調節自在
となるようにする傾動調節装置１６を設ける。

この傾動調節装置１６は例えば、下台３の前面
板３′には左右長手の水平方向の通孔１７を穿設
し、前記前面板３′裏面に設けた上下ガイドレー
ル１８，１９に係合部材２０を左右移動自在且つ
上下抜け不能に嵌挿し、上台の基枠４′前部に左
右長手且つその長手方向に沿つて上下位置が異な
るように傾斜させた突条状のガイド部２１を設
け、このガイド部２１を前記係合部材２０の係合
溝２２に摺動自在に嵌め入れる一方、前記下台３
の前記縦軸１１等に基端を水平旋回自在に枢支し
た前後長手の操作杆２３を前記係合部材２０の孔
２４及び前記下台前面板３′の通孔１７に貫設す
る。これにより操作杆２３の前部の左右回動に従
い前記係合部材２０を左右移動させ、該係合部材
２０の係合溝２２に対する上台４側のガイド部２
１の係合高さ位置を変更することにより、上台４
の前部が適宜角度だけ下向き又は上向きに傾いて
傾斜角θを変更調節できると共にその状態を保持
できるように構成するものである。

この構成により、基台２をテーブル又は机２５
上に載置し、下台３の前半部上面に操作盤１０を
載せ上台４上面にCRT表示装置１４を載せる
（第１図〜第３図参照）。次いで作業者の手元に操
作盤１０が来るように下台３を手前に引けば上台
４も共に前方に移動する。そして第４図の実施例
では突条状ガイド部２１が右側に行くに従つて上
位置にあるので、操作杆２３の前端を右に移動す
れば第５図の一点鎖線で示すように上台４の前部
が下向くように傾き、反対に操作杆２３の前端を
左に移動すれば上台４は二点鎖線で示すように前
部が上向きとなるように傾く。又、下台３等の左
側前部を押せば、上下両台４，３共に基台２に対
し左旋回する等、作業者の机に対する姿勢に応じ
てターミナル台１上のOA機器の位置を合せるこ
とができる。

なお前記下台３に対する上台４の上下傾動調節
装置１６としては下台３の前面板３′裏側に左右
長手且つ右又は左の長手方向に行くに従つて上下
高さ位置が異なる後向き開放溝状の傾斜状ガイド
部を形成し、上台４基枠４′前部には前記ガイド
部に摺動自在に係合する係合部材を左右移動自在
に設け該係合部材には上台の前面方向に突出する
操作杆２３を一体的に設けるか、前記と同様に基
枠４′に枢着し、操作杆２３の左右移動につれて
係合部材を左右移動する構成でも良い。

このように本考案は左右に前後長手のレールを
備えたベース枠に移動体を前後移動自在に設け、
該移動体上面に縦軸を介して下台を水平旋回自在
に連結し、下台とその上面に配置する上台とを水
平軸にて回動自在に連結する一方、前記下台と上
台とには、その一方に左右長手で且つその長手方
向に沿つて上下高さ位置が異なる傾斜ガイド部を
形成し、他方に前記ガイド部に左右摺動自在に係
合する係合部材を左右動自在に設け、前記下台と
上台との間に上台の前方に延びるように配設した
操作杆により前記係合部材を左右動するように関
連させたもので、上台と下台にそれぞれOA機器
を載せたまま、上下両台を基台であるベース枠に
対し一体的に前後移動及び左右水平旋回できると
共に上台のみを上下傾動させることもできこのタ
ーミナル台の前に位置する作業者の姿勢等に応じ
てOA機器を最適な場所に配置できる。そして上
台の傾きは左右長手のガイド部とそれに対して左
右摺動自在に係合する係合部材との位置関係で決
まると共に係合部材は左右移動できるだけで上下
に動かないから上台に載るOA機器が重くて上台
に対する重心が前又は後に偏よつても別途ロツク
装置を設けなくともその傾き状態を保持できる。

さらに前記係合部材を左右移動させるための操
作杆は上台の前方に延びているので作業者が座つ
た状態のままでも操作杆を左右移動できる等操作
性も極めて良い効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はターミ
ナル台の平面図、第２図は正面図、第３図は右側
面図、第４図は第１図の−線要部拡大断面
図、第５図は第４図の−線断面図である。 １……ターミナル台、２……基台、６……ベー
ス枠、７……移動体、３……下台、４……上台、
８，８′……コロ、１１……縦軸、１５……水平
軸、１６……傾動調節装置、２０……係合部材、
２１……ガイド部、２３……操作杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右に前後長手のレールを備えたベース枠に移
   動体を前後移動自在に設け、該移動体上面に縦軸
   を介して下台を水平旋回自在に連結し、下台とそ
   の上面に配置する上台とを水平軸にて回動自在に
   連結する一方、前記下台と上台とには、その一方
   に左右長手で且つその長手方向に沿つて上下高さ
   位置が異なる傾斜ガイド部を形成し、他方に前記
   ガイド部に左右摺動自在に係合する係合部材を左
   右動自在に設け、前記下台と上台との間に上台の
   前方に延びるように配設した操作杆により前記係
   合部材を左右動するように関連させて成るOA機
   器のターミナル台。