JPS6244661Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は時計ケースのバンド取付部の構造に関
するものである。

従来の時計ケースのバンド取付部の構造では、
時計ケースのデザインの多様化を計ることは出来
なかつた。また、本来、金属バンドわ取り付ける
べきバンド取付部に皮バンドを取り付けても不似
合なものであつた。その逆の取り付けも同様であ
る。すなわち従来の時計ケースのバンド取付部の
構造では、時計ケースのデザインの多様化や、必
要に応じて金属バンドと皮バンドを交換するこ
と、更には金属バンドと皮バンドの交換とともに
時計ケースのデザインを多様化することは出来な
かつた。

本考案は以上の欠点を解消したもので、時計ケ
ースの長手方向にバンド取付凹部を形成し、前記
バンド取付凹部の側壁の内側に第１のバンド取付
穴を設け、ネジを挿通するための穴と第２のバン
ド取付穴を備えた足を前記側壁の外側に取り付
け、この側壁に取り付けた足が回転可能であるこ
とを要旨とし、金属バンド、皮バンドに関係なく
容易にバンドの交換が行えバンドの質感に変化を
与えるばかりでなく、時計ケース全体のデザイン
の多様化を計ることを目的とする。

以下、図面により本考案を説明すれば第１図か
第３図は本考案による一実施例を示し、第１図は
分解斜視図で、１０は時計ケース、２０は足、３
０ハネジ、４０は金属バンド、５０はバネ棒であ
る。時計ケース１０の長手方向にはひさし状にバ
ンド取付凹部１１が形成され、バンド取付凹部１
１の側壁の内側には第１のバンド取付穴１２があ
り、第１のバンド取付穴１２とバネ棒５０の係合
により、バネ棒５０を挿通した金属バンド４０
が、バンド取付凹部１１に装着される。

また、足２０の穴２１に挿通するネジ３０と、
時計ケース１０のネジ穴１４により、足２０がバ
ンド取付凹部１１を構成する側壁の外側に軸着さ
れる。

また、時計ケース１０に取付けられる足２０の
内側には時計ケース１０のバンド取付凹部１１を
構成する側壁の外側に設けた凹部１３と嵌合する
凸部２２が形成されている。凹部１３と足２０の
凸部２２との嵌合により、足２０がネジ３０を中
心として回転することを止めることができる。

なお本実施例においては第１のバンド取付穴12
とネジ穴14とは連通しており、また２３は第２の
バンド取付穴である。

第２図、第３図は時計ケース１０に金属バンド
４０を取り付けた状態を示し、第２図は斜視図で
あり、第３図は第２図のＡ−Ａ線に囲まれた部分
において上部を取り除いた平面図である。本実施
例においては足２０にはバンドを取り付けず、第
１のバンド取付穴１２とバネ棒５０により、金属
バンド４０を時計ケース１０に取り付け、凸部２
２が凹部１３に嵌合するので、足２０は第１図で
説明したように、時計ケース１０に対し一体的に
付設される。

この場合、時計ケース１０と金属バンド４０と
は直結風となるため、高級感を出すことができ
る。

尚、この実施例では時計ケースの第１のバンド
取付穴１２とネジ穴１４とは連通しているが、連
通していなくても差支えないことはいうまでもな
い。

第４図、第５図は本考案の他の実施例であり、
皮バンド４１を時計ケース１０に装着した状態を
示し、第４図は斜視図であり、第５図は第４図の
Ｂ−Ｂ線に囲まれた部分において上部を取り除い
た平面図である。

本実施例は前記実施例と同様、足２０の穴２１
に挿通するネジ３０と、時計ケース１０のネジ穴
１４の係合により、足２０がバンド取付凹部１１
の側壁の外側に軸着されている。本実施例が前記
実施例と異なる点は、凸部２２が凹部１３に嵌合
しておらず、足２０の第２のバンド取付穴２３に
バネ棒５０を係合させて、足２０を介して皮バン
ド４１を時計ケース１０に取付けることである。
本実施例は凸部２２が凹部１３に嵌合していない
ので、足２０はネジ３０を中心に回転が可能であ
り、手首の細い人でもしつくりと腕に時計ケース
１０を取り付けることができる。

また、時計ケース１０と足２０との間には隙６
０ができ時計ケース１０のデザインを前記実施例
に比べて大きく変化させることができる。

本実施例における足２０の位置は第３図におけ
る足２０をほぼ180。回転したものである。

以上より明らかなように本考案によれば、時計
ケースに設けられた第１のバンド取付穴、または
足に設けられた第２のバンド取付穴に目的に応じ
て金属バンド、もしくは皮バンドを取り付けるこ
とにより、機能的にもデザイン的にも違つた時計
ケースを作り出すことが容易であり、時計を身に
つける楽しみを増すことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図より第３図は本考案によるバンド取付部
の構造の一実施例を示し、第１図は分解斜視図で
あり、第２図、第３図はバンド取付凹部に金属バ
ンドを装着した状態を示し、第２図は斜視図、第
３図は第２図のＡ−Ａ線に囲まれた部分において
上部を取り除いた断面図、第４図、第５図は本考
案の他の実施例で、足に皮バンドを装着した状態
を示し、第４図は斜視図、第５図は第４図のＢ−
Ｂ線に囲まれた部分に於いて上部を取り除いた断
面図である。 １０……時計ケース、１１……バンド取付凹
部、１２……第１のバンド取付穴、１３……凹
部、１４……ネジ穴、２０……足、２２……凸
部、２３……第２のバンド取付穴、３０……ネ
ジ、４０……金属バンド、４１……皮バンド、５
０……バネ棒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 時計ケースの長手方向にバンド取付凹部を設
   け、該バンド取付凹部のそれぞれの側壁は内側に
   第１のバンド取付穴を設け、外側には凹部とネジ
   穴を設けてあり、前記ネジ穴に係合するネジによ
   り時計ケースに軸着される足は、前記ネジを挿通
   する穴と、第２のバンド取付穴と、凸部を設けて
   あることを特徴とする時計ケースのバンド取付部
   の構造。