JPS6241868Y2

JPS6241868Y2 -

Info

Publication number: JPS6241868Y2
Application number: JP9983383U
Authority: JP
Priority date: 1983-06-28
Filing date: 1983-06-28
Publication date: 1987-10-27
Also published as: JPS607241U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は自動車の輪止め装置に係り、特にトレ
ーラの荷台上に積載された自動車の車輪を荷台に
対して固定できるようにした自動車の輪止め装置
に関する。

一般にコンテナは１つの場所から他の場所へト
レーラを使つて陸送される。例えば工場で製造さ
れたコンテナは、工場からコンテナヤードへある
いは発注者の所まで輸送される。また海上コンテ
ナにあつてはコンテナへの荷積み場所から所定の
港へ輸送され船積みされる。ところがいずれの場
合も往路コンテナを積載したトレーラが復路は空
荷のまゝ戻ることが多く輸送経済の上から好まし
くなかつた。

しかして、復路のトレーラの荷台に自動車を載
せて陸送できると好都合であるが、トレーラの荷
台は通常平担な面となつているから、そのまゝで
は輸送すべき自動車を荷台上に確実に固定するこ
とができない。

そこで、本考案の目的はトレーラの荷台に自動
車を固定可能であつてしかもコンテナの積載時に
も支障を来たさないようにした自動車の輪止め装
置を提供することにある。

この目的を達成するために、本考案は、上方に
向つて先細りの溝を備えた一対の止めレールをト
レーラの荷台に長手方向に沿つて埋設し、このレ
ールの溝内に溝の側面とテーパ嵌合可能なロツク
ピースを収容し、このロツクピースに対して一端
に操作ハンドルを備えた締付部材のおねじ部をね
じ結合し、さらにこの締付部材とロツクピースと
の間に山形状に組み立て可能な止め板を挟持した
ことを特徴とするものである。

以下本考案による自動車の輪止め装置の一実施
例を図面を参照して説明する。

第１図はトレーラの荷台を示し、この荷台１は
車輪２によつて支承され、図示を省略したトラク
タによつてけん引されるようになつている。上記
荷台１は床板３の外縁を床枠４で枠組みされ、床
板３の内側には２本の主ビーム５，５が長手方向
に平行に架設されている。各主ビーム５の外側に
は主ビーム５に沿つて平行な止めレール６が配置
されている。この止めレール６は、第２図から明
らかなように、その上面が床板３の床面と一致す
るように床板３に埋設されている。また、止めレ
ール６は上方に向つて先細りの溝７を備え、溝７
の側面７ａ，７ａは内側くさび面を形成してい
る。

また、上記床板３の後方には収容ポケツト８が
形成されており、この収容ポケツト８の一側と上
記止めレール６の後端とは連通している。この収
容ポケツト８の開口は蓋パネル９によつて開閉で
きるようになつており、蓋パネル９は、その一側
がヒンヂ１０によつて枢着されている。

しかして、上記止めレール６内には、輪止めユ
ニツト１１が任意の位置で固定可能に装着され、
この輪止めユニツト１１は、ロツクピース１２と
締付部材１３と止め板１４とから構成されてい
る。上記ロツクピース１２は、上記止めレール６
の溝７内を滑動可能なブロツクであつて、両側に
止めレール６と楔係合可能な外側くさび面１２
ａ，１２ａを有すると共に上面の中央にめねじ孔
１２ｂが形成されている。

また、締付部材１３は上記めねじ孔１２ｂと螺
合可能なおねじ部１３ａを有し、おねじ部１３ａ
の後端にはフランジ１３ｂを介して操作ハンドル
１３ｃが一体的に取付けられている。

さらに、上記止め板１４は、外端を内方へ折曲
したストツパ１４ａを備えた固定板１４ｂを有
し、この固定板１４ｂの内端には第１ヒンヂ板１
４ｃと第２ヒンヂ板１４ｄが相互の間をヒンヂ１
４ｅ，１４ｆによつてヒンヂ結合されている。し
たがつて、固定板１４ｂ、第１ヒンヂ板１４ｃ、
第２ヒンヂ板１４ｄは平らに展開できるし、第４
図に示したように山形に組立てることもできる。
また、上記固定板１４ｂの中央にはおねじ部１３
ａを貫通できる取付孔１４ｇが形成されている。

このように構成された輪止めユニツト１１は、
コンテナ積載時には障害となるので、前記収容ポ
ケツト８内に収納しておくものとする。

次に自動車を積載するときに必要となる輪止め
ユニツト１１の使い方について説明する。

先ず輪止めユニツト１１を収容ポケツト８から
取り出し、必要な数のロツクピース１２を止めレ
ール６の溝７内に嵌め込み輪止めを予定する位置
に持つてくる。次いで止め板１４を展開したまゝ
その取付孔１４ｇをロツクピース１２のめねじ孔
１２ｂに整合させ、締付部材１３のおねじ部１３
ａをめねじ孔１２ｂにねじ込む。そして締付部材
１３の締付けが完了したのちに、第１ヒンヂ板１
４ｃと第２ヒンヂ板１４ｄとを山形に起し、第２
ヒンヂ板１４ｄの外端をストツパ１４ａの内側に
係止させる。このように組立てることにより山形
に組立てられた第１ヒンヂ板１４ｃと第２ヒンヂ
板１４ｄとが積載した自動車の車輪Ｗの輪止めを
行なうことができる。

なお、このような輪止めユニツト１１は、四輪
自動車の各車輪について１個セツトし計４個使つ
ても良いし、他の締め具と併用する場合にはそれ
より少なくても良い。

以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、トレーラの荷台に止めレールを設け、この止
めレールに対して輪止めユニツトを着脱可能とし
たから、底面が平担なコンテナを積載することも
できるし、自動車を積載して輪止めすることもで
き、トレーラによる輪送効率を高めることができ
る。また、輪止めユニツトは、止めレール上を滑
動可能であつて任意の位置に固定可能であるから
軸距の異なつた多数の車種に対して適用可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による輪止め装置を適用するト
レーラの荷台を示した斜視図、第２図は第１図の
−線に沿つた横断面図、第３図は収容箱を開
蓋した状態で示した斜視図、第４図は本考案によ
る輪止め装置を使つて車輪を輪止めした状態を示
した側断面図、第５図は第４図の−線に沿う
矢視断面図である。１……荷台、６……止めレール、７……溝、１
１……輪止めユニツト、１２……ロツクピース、
１３……締付部材、１４……止め板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】１トレーラの荷台に長手方向に沿つて埋設され
上方に向つて先細りの溝を備えた一対の止めレ
ールと、この止めレールの溝内に収容され溝の
側面とテーパ嵌合可能なロツクピースと、この
ロツクピースにおねじ部をねじ結合され一端に
操作ハンドルを備えた締付部材と、この締付部
材とロツクピースとの間に挟持され山形状に組
み立て可能な止め板とを備えてなる自動車の輪
止め装置。２上記止めレールは、その上面が荷台の表面と
ほゞ同じ高さに設定されたことを特徴とする、
実用新案登録請求の範囲第１項記載の自動車の
輪止め装置。３上記止め板は、外端にストツパを形成した固
定板と、この固定板の内端に相互にヒンヂ結合
された２枚のヒンヂ板とによつて構成されてい
ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
１項記載の、自動車の輪止め装置。