JPS6237314Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 技術分野 本考案はリードスイツチと感温磁性体および永
久磁石とを組み合わせた温度スイツチを温度ヒユ
ーズとともに受熱体に組み込み温度を検知する感
温スイツチに関する。

(ロ) 従来技術 温度スイツチは第１図のように強磁性体よりな
る２本のリード片１ａ，１ｂの先端を接点として
ガラス管内に封入したリードスイツチ１に、所定
のキユリー点を持つリング状の感温磁性体２とそ
の両端に軸方向が同じ磁極方向となるリング状の
永久磁石３とを外設し構成されている。この温度
スイツチ４は感温磁性体２がキユリー点において
強磁性体と常磁性体とに変化し、リードスイツチ
１の接点の開閉を行わせ温度を検知するスイツチ
として一般に使用されている。従来この温度スイ
ツチ４は第２図の例のように金属などの熱の良導
体よりなる四辺形の板状で一端が円筒状に巻き込
まれた受熱部５と他端面上ねじ孔６が貫設された
受熱体７の受熱部５に取りつけられ、取付孔６で
温度検知個所に固定されていた。

(ハ) 従来の問題点 しかしながら、たとえば電熱器具など発熱体を
備えた器具が過熱する危険を防止するため温度ヒ
ユーズも用いられているが、温度を検知する温度
スイツチ４と温度によつて熔断する温度ヒユーズ
とは別個に取りつけられている。したがつてこれ
ら２個のものを取り付けるために広い空間とねじ
などの部品を要し、取付作業に手間がかかる欠点
があつた。

(ニ) 本考案の目的 本考案は従来のかかる欠点を除き、温度スイツ
チ４と温度ヒユーズとを同じ受熱体６に取りつ
け、部品数を少く、取付空間を小さく取付作業を
簡易にするにある。

(ホ) 本考案の構成 本考案の構成は金属などの熱良導体板のような
受熱体７の一端を巻き込んで円筒状とした受熱体
７内にリードスイツチ１にリング状の感温磁性体
２とリング状の永久磁石３とを外設する温度スイ
ツチ４を挿入し、他端面上に複数個の切りおこし
に巻き込んだ切りおこし片にて温度ヒユーズを保
持する感温スイツチ装置である。

(ヘ) 本考案の実施例 本考案の感温スイツチの実施例はまず第３図に
示すように金属のような熱良導体板よりなる受熱
体７の一端に円筒状に巻き込んだ受熱部５を設
け、また他端の面上に温度ヒユーズの両端を間隔
とし切りおこした２個の切りおこし片８を設ける
と、切りおこされた跡に長方形の固定孔９が設け
られて取付用金具が形成される。いま第４図のよ
うにこの受熱体７の受熱部５に温度スイツチ４を
保護する固定管１０を介して温度スイツチ４を固
定し、また温度ヒユーズ１１を絶縁テープで覆い
切りおこし片８にて締めつけて装着し感温スイツ
チを形成する。したがつてこの感温スイツチは温
度スイツチ４と温度ヒユーズ１１とが同じ受熱体
７に装着されているので、受熱体７を温度検知個
所に固定孔９で固定すれば、被検知温度は熱の良
導体である受熱体７を介し温度スイツチ４と温度
ヒユーズ１１に効率よく伝達され、確実に作動す
る。

(ト) 本考案の効果 以上に述べたように受熱体７に切りおこし片８
を設け温度ヒユーズ１１を温度スイツチ４と近接
して装着することによつて、部品を少なくし、取
付空間を狭くする。また受熱体７は切りおこし片
８を切りおこした跡は固定孔９となるので、特に
取付のための孔を加工することなく取付作業が容
易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般に使用されている温度スイツチの
外観斜視図、第２図は従来の受熱体に温度スイツ
チが取りつけられた感温スイツチの外観斜視図、
第３図は本考案の感温スイツチの実施例による受
熱体の外観斜視図、第４図は第３図の受熱体に温
度スイツチと温度ヒユーズとを取りつけた感温ス
イツチの外観斜視図である。 なお、１……リードスイツチ、２……感温磁性
体、３……永久磁石、４……温度スイツチ、５…
…受熱部、６……ねじ孔、７……受熱体、８……
切りおこし片、９……固定孔、１０……固定管、
１１……温度ヒユーズ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 熱良導体よりなる四辺形の板状受熱体の一端を
   該受熱体の幅で円筒状に巻き込んだ受熱部内に、
   リードスイツチにリング状感温磁性体とリング状
   永久磁石とを外設する温度スイツチを挿入し、ま
   た前記受熱体の他端面上に切りおこした複数個の
   切りおこし片にて温度ヒユーズを保持すると共に
   切りおこした孔を前記受熱体の固定孔としてなる
   感温スイツチ。