JPS6236995Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシリンダー内にピストンを摺動自在に
嵌合し、ピストンロツド側に固着した取付金具と
シリンダー端部間にコイルばねを張架し、このコ
イルばねの両端とばね受座金で係止する式の小型
油圧緩衝器における取付金具に関するものであ
る。

従来、この種取付金具を取付けた油圧緩衝器を
第１図に示す。この油圧緩衝器は、図に示すよう
にシリンダー１内にはピストンロツド２の一端に
固着されたピストン（図示せず）が摺動自在に嵌
合し、その反対側のピストンロツド２には取付金
具３が固着されている。この取付金具３とシリン
ダー１との間にはコイルばね４が両短をばね受座
を介して係止されるようになつている。この場合
の取付金具３はコ字型メタル３ａとワツシヤー３
ｂとの組合せによつてピストンロツド２とロツク
ナツト５により固着されている。そしてワツシヤ
ー３ｂはコイルばね４の受座金を兼ねるようにな
つている。なお６はストツパーラバーである。し
かし、この取付金具３はコイルばね４のための座
面確保とピストンロツド２との有効ねじ長さを保
つためワツシヤー３ｂをメタル３ａに溶接してい
る。したがつてそれだけ加工に手間がかゝるので
コスト高になるほか、重量も高くなる等の不都合
があつた。

本考案は、このような従来の不都合を除去した
もので、コ字型メタルのみでばね受座金をも兼ね
る取付金具を提供せんとするものである。以下本
考案の一実施例を図面により詳細に説明する。

第２図は本考案取付金具の一実施例を示し、Ａ
はその平面図、Ｂは正面図、Ｃは側面図である。
図に示すように、中央部にばね受座金（ワツシヤ
ー）の外径に等しい円形部分７ａを有し、その左
右に両壁部分（破線で示す）を突出せしめたブラ
ンクの両壁部７ｂをコ字型に曲げたものである。
但し、この場合、左右両壁部７ｂの一部に窓７ｃ
をあけ、外径が円形部分７ａに等しい切起し部７
ｄを設けるようにする。このようにして設けた切
起し部７ｄと前記円形部分７ａとで座金部を構成
し、コイルばね４の座面とするものである。な
お、必要とする取付用ねじ部分の厚みはバーリン
グ加工により長さを確保するようにする。

このようにするとコ字型に曲げたメタルだけで
ワツシヤーのばね受座金も兼なるので軽量で、か
つメタルもプレス加工だけですむのでコストの低
減を計ることができる。

以上詳細に説明したように、本考案によればワ
ツシヤーが不要になるので、それだけコスト安と
なり、また軽量にできる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の取付金具を取付けた油圧緩衝器
の一部切欠正面図、第２図は本考案油圧緩衝器の
取付金具の一実施例を示しＡはその平面図、Ｂは
正面図、Ｃは側面図である。 ７ａ……円形部分、７ｂ……壁部、７ｃ……
窓、７ｄ……切起し部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ばね端部の外径に等しい円形部分を中央部に、
   またその外周部より左右に突出せしめた両壁部分
   を有するブランクをコ字型に曲げ、かつその左右
   両壁部の一部に切起し部を設けてばねの座面とし
   たことを特徴とする油圧緩衝器の取付金具。