JPS6236415Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は櫛歯の駒を連結し、飾り駒を有する
時計バンドの構造に関する。

従来櫛歯状の駒を連結したバンドは、駒と飾り
駒の区別がなく一つの部材で構成されている。こ
の様に駒が一つの部材で出来ていると、駒の上面
にのみ削成や仕上加工を、ほどこすことが困難な
ためバンドの装飾性に欠ける欠点があつた。

本考案は櫛歯構造バンド駒の上面の一部に外観
及び厚みの異なる仕上を施した飾り駒を嵌合する
事を要旨とし、外観の多様化を図る事及びバンド
に立体感を持たせる事を目的とする。

本考案によるバンドは、一方の側に凹欠部を有
し、他方の側に凹欠部に嵌合する２つの足を有す
る駒と、前記駒の凹欠部の対向する側壁に設けた
軸穴、隣接する駒の足の軸穴及び前記飾り駒の軸
穴に連通し、駒を帯状に連結する連結軸とからな
るものである。

以下第１図及び第２図を参照して本考案の一実
施例を説明すると、第１図は本考案の一実施例を
示し駒と飾り駒を嵌合した斜視図、第２図は本考
案による時計バンドを駒、飾り駒、連結軸に分解
した状態を示す斜視図であり、１は駒、２は飾り
駒、３は前記駒１を帯状に連結する連結軸であ
る。

駒１は一方の側に凹欠部１ａを持ち、他方の側
に２つの足１ａ，１ｂを有し、駒の側壁面及び２
つの足の側壁面にそれぞれ貫通穴１ｃ及び１ｄが
設けられている。飾り駒２は適当な厚さＴのつば
部２ｂを有し、下方には上面のつば部２ｂの巾よ
り狭い嵌合部２ｃを有し、前記嵌合部２ｃの側壁
面には貫通穴２ａが設けられており嵌合部２ｃの
巾W₂は、前記駒１の２つの足１ｂ，１ｂの内側
巾W₁より小さくなつている。

このような構成部品によりバンドを組み立てる
には、駒１の２つの足１ｂ，１ｂの間に、飾り駒
２の嵌合部２ｃを嵌合密着させて貫通穴１ｄ，２
ａを連通し、駒１と飾り駒２を、溶接、接着、カ
シメ等の適当な方法で固定する。しかるのち、貫
通穴１ｃ及び隣接する駒の貫通穴１ｄ、飾り駒２
の貫通穴２ａに連結軸３を連通し、これを順次繰
返すことにより帯状のバンドを組み立てることが
出来る。

尚飾り駒２は駒１と異種材でもよく、また、飾
り駒２を駒１に固着しなくとも連結軸３により軸
着しただけでもよい。

更に実施例では駒１の凹欠部１ａが角形である
が凹欠部の形状は飾り駒２の嵌合部２ｃの形状と
同じならどの様な形状でもよい。又飾り駒２の材
質は金属、非金属のどちらでもよい。

以上のように、本考案によればバンドを構成す
る駒は２つの部品で構成されているので、飾り駒
に適当な加工が容易にでき、又異種材を用いるこ
とも容易であるので装飾に富んだバンドを構成す
ることができる。

また、本考案の駒は間をあけて設けられた２つ
の足を有するため、連結軸で駒を連結したとき
に、バンドの捩れに対して、強い構造となつてい
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示し駒と飾り駒を
嵌合した斜視図、第２図は本考案の一実施例によ
る時計バンドを、駒、飾り駒及び連結軸に分解し
て示した斜視図である。 １……駒、１ａ……凹欠部、１ｂ……足、１ｃ
……貫通穴、１ｄ……貫通穴、２……飾り駒、２
ａ……飾り駒の貫通穴、２ｂ……つば部、２ｃ…
…嵌合部、３……連結軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一方の側に凹欠部を有し他方の側に隣接する駒
   の凹欠部に嵌合する足を有する駒と、前記駒の足
   の側面に接して配設される嵌合部及び前記足の上
   面を覆うつば部を有する飾り駒と、前記駒の凹欠
   部に対向する側壁に設けた軸穴、隣接する駒の足
   の軸穴及び前記飾り駒の嵌合部に設けた軸穴に連
   通し、駒を帯状に連結する連結軸とからなる時計
   バンドにおいて、前記足は２つあり、かつ間隔を
   あけて設けられており、更に前記飾り駒の嵌合部
   は前記２つの足の間に配設されていることを特徴
   とする時計バンドの構造。