JPS6235271Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、IC、リレー、真空管等リードピン
の多数ある電気素子を接続するためのソケツトに
関する 従来この種のソケツトとして、第８図、第９図
に示すように端子板２をソケツト本体１へ取付け
るための固定板部２ａと２ａの間において絶縁距
離を延長するために突提３を本体と一体的に突出
させたものがあるが、この例においては突提３の
高さが邪魔になつて固定板部２ａを捩つて端子板
２を本体１に固定する場合、ソケツト本体１の裏
面に近い部分を工具で挾んで捩ることができない
ので第６図に示す端子板の切欠部２ｃの本体１の
孔縁に対する係止が甘くなり、また固定板部２ａ
の挿入孔の長さをと同等長さにとるためにリー
ドピン接触部２ｄの肩部と切欠部２ｃとによる固
定板挿入孔の挾持もゆるみがちで、端子板２が抜
けないまでもガタツキを生ずる等の欠点があつ
た。本考案はこれらの欠点にかんがみてなされた
もので、端子板の固定に際し捩りが容易でその固
定も強固でゆるみが生じないものを提供する。

以下本考案の一実施例を詳述する。第１図、第
２図において、２は前述したように端子板で第６
図に示すように股状のリードピン接触部２ｄに続
いて同接触部２ｄより狭い巾の固定板部２ａが設
けられ同固定板部２ａの両側辺には同高さに切欠
部２ｃが設けられている。切欠部２ｃは単なる切
込みでもよい。４はソケツト本体で、第４図、第
５図に示すように表側から穿設されたリードピン
挿入孔５に続いて本体裏側にかけて固定板部２ａ
の挿入孔６が穿設されている。７は挿入孔６の出
口両側から直ぐ続いて外方へ高くなる小斜面であ
り、８は斜面７の１つの片側に続いて設けた絶縁
距離延長用の凹溝で前記挿入孔６どうしを隔てる
ような形で設けられている。挿入孔６の長さ′
は、リードピン接触部２ｄの肩部と固定板部２ａ
との境界ａから切欠部２ｃのａから遠い側の侵入
辺部ｂまでの距離よりもやや短かく、固定板部
２ａを回転すると侵入辺部ｂのかどが斜面７に当
るような関係になつている。よつて本体４の表側
から端子板２の固定板部２ａを挿入孔６に嵌入し
て裏側へ突出した固定板部２ａの根元を工具で捩
ると、第６図に示すように切欠部２ｃを境として
上方が挿入孔６に対して斜めに若干捩れ、侵入辺
部ｂのかどが斜面７上に強制的に乗上げられる。
リードピン接触部２ｄの肩部が挿入孔６の内側口
縁に当り、一方斜面の効果によつてて侵入辺部ｂ
の部分によつて固定板部２ａが引張られるので端
子板２は挿入孔６に固定される。

本考案は以上のごときもので、端子板どうしの
絶縁効果を高める部分を凸形式とせず凹溝にした
ので、端子板をソケツト本体に挿入した際、裏側
に突出した固定板部の根元近くを掴んで捩ること
が容易となり、この捩りによつて固定板部側部の
切欠部の侵入辺部ｂのかどが斜面に乗上げるから
本体の対する端子板の取付けが強力でガタツキが
生じない等の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の正面図、第２図は
同上の上面図、第３図は要部の拡大上面図、第４
図は第３図におけるＡ−Ａ線断面図、第５図は同
じくＢ−Ｂ線断面図、第６図は端子板拡大正面
図、第７図は端子板の固定状態を示す要部の拡大
断面図、第８図は従来例の正面図、第９図は同上
の上面図である。 図中、２…端子板、２ａ…固定板部、２ｄ…リ
ードピン接触部、２ｃ…切欠部、４…ソケツト本
体、５…リードピン挿入孔、６…固定板部挿入
孔、７…斜面、８…凹溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電気部品のリードピン挿入孔を複数個設けたソ
   ケツトにおいて、リードピン接触部に続く固定板
   部を端子板に形成すると共に、固定板部両側に切
   欠部を設け、リードピン挿入部に続いてソケツト
   本体裏側にかけて穿設された固定板部挿入孔の長
   さを前記リードピン接触部と固定板部の境界ａか
   ら切欠部の遠い側の侵入辺部ｂに至る距離より
   もやゝ短かくすると共に、固定板部挿入孔の裏側
   出口の両側に外方へ向けて高くなる斜面を設け、
   且つ固定板部挿入孔間のソケツト本体裏面に凹溝
   を介在させ、固定板部の固定板部挿入孔への挿入
   に際し、ソケツト本体裏側へ突出した固定板部の
   捩りによつて前記切欠部の侵入辺部ｂが固定板部
   挿入口出口の斜面に乗上げて斜面効果によつて端
   子板がソケツト本体に固定されるようになつてい
   るソケツト。